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夏カボチャ

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17章 魔王と冥王

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拓武とヴァサゴの話し合いが終わる。
拓武がヴァサゴの申し入れを受け入れたのだ。

それと同時に拓武の部屋に駆け付けるモシュネ達、その中にはベルトとバティーンの姿もあった。

「ヴァサゴォォォ!」いきなり飛び掛かろうとするバティーン。

そんなバティーンを後ろから押さえるベルト。

「落ち着け、バティーンよ。先ずは話を聞くべきであろう!」

ベルトの言葉にバティーンが一旦止まると鋭い目付きでヴァサゴを睨み付けるバティーン。

そんなバティーンに対して拓武が口を開いた。
「バティーン、ヴァサゴと取引をしたんだ。魔界の統一をする代わりに馬を提供して貰った、それとバティーンの領地はヴァサゴがバティーンに返還すると言っているんだが?」

予想外の言葉にバティーンの表情が驚きにかわる。

「どういう事です、拓武様、何故!」

バティーンの問いにヴァサゴが答えた。

「バティーン様、私は留守をお預かりしたのみ、領主が帰れば、領地を御返しするのは道理に御座います」

そう言い頭を下げるヴァサゴにバティーンは取り乱した自分を恥ながら頭を下げた。

「ヴァサゴ卿、申し入れを有り難くお受け致します。度重なる無礼を御許し願いたい」

ヴァサゴとバティーンの話が終わると直ぐにヴァサゴの連れてきた馬を確認するバティーン。

「どれも良い毛並みだ。此ならば直ぐにシトリーの元に攻め込める」

バティーンは、拓武の元にそう伝えると直ぐにベルトとヴァサゴを含め地図を広げる。

土地勘のない、拓武達に進路と退路、他に補給地と危険な魔獣の住みかを伝えていく。

拓武達は、ヴァサゴに言われ日の出と共にシトリーの領地を目指し、馬による進軍を開始するのであった。

「皆、いくぞォォォ!シトリーからバーダの魂を取り戻す」

「「「オオオォォォ!」」」

数千の馬が一気に魔界を駆け走る。
魔界を大量の馬の地鳴りで震える中、シトリーも、兵を集め拓武達を迎え撃つ準備をちゃくちゃくと進めていたのである。

互いの戦力がわからない状況にヴァサゴが拓武に「一晩で駆け抜ければ勝利の美酒が、日の出と元に姿を現せば血塗れの道が見えます」そう言たのだ。
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