ダンジョンチケット

夏カボチャ

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18章 霊界と天界

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 ヨミが語った鍵は天界に封印されたハデスの鍵である。鍵を使い冥界の力を復活させる事で魂を自由に好きなだけとどめられるとヨミは口にした。

 しかし、ハデスの鍵は天界の宝物庫にあり、ゼウスや、他の神々に見つかる可能性があるとヨミは口にした。

「諦めよ、冥界の王よ。ゼウスに見つかれば肉体だけでなく魂まで焼かれてしまうぞ!」

 ヨミは拓武に忠告をするが拓武は其れを感謝しながらも聞かずに霊界に全兵力を集結させていた。

 霊界にリザードマンや、竜人、巨人、海王族や機械人、更には魔族に至るまでもが、拓武の元に集まり天界への進軍にいきり立っていた。

「俺達は、今から天界への進軍を開始する! 皆が強き戦士であると俺は信じている。ゼウスは強い! だが、神は人の数に恐れ地上から姿を消した! 我らが前に恐れる神など存在しない! 心を奮い立たせろ! いくぞぉぉぉぉぉぉ!」

「「「オオオオォォォーーォォオオオ!!!」」」

 凄まじい雄叫びが霊界に響き渡り、ヨミはその光景を驚きながら見ていた。

 ヨミが自室に戻るとヨミを待つ人物が一人、アースであった。

「やあ、上手く天界に拓武達を誘導したね?」

「ふん、こんな仕事今後はごめん被りたいものだ」

 ヨミがアースを見て微笑んだ。

「あの子が御気に入りなのは分かるが? ゼウスに勝てるとは思えぬな?」

「拓武は勝つよ、勝たなくちゃいけないからね……負けそうなら、力をかしてあげるだけさ……アハハ」
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