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夏カボチャ

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18章 霊界と天界

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 全てを知り全てを力で捩じ伏せる事の出来た神々の傲り、それこそが最大の過ちであった。
 ゼウスは過去に人間界へと幾度もなく干渉し、その力を人間に見せつける事により、人間界に自身の力を刻み付けた。

 人々はゼウスの力を恐れ、神を崇め、宮殿を創り、絶対なる者とした。

 しかし、人間は恐怖を力で拭いさる事を覚えると神への信仰は、次第に減り、ゼウスは激怒した。

 ゼウスは人間を根絶やしにしようとする最中、人間界への不干渉が決まり、人間と神の戦いは神話としてのみ語られる事になり、長い年月がおとぎ話のような物へと神話を変えていった。

 そして今、神々は一人の人間の手により、その絶対領域であった天界に侵入を許しただけではなく、神の一人を討ち取られる事態にまで発展していた。

 ゼウスがアポロンが討たれたことを知ったのは昼食の席であり、事実を耳した際に並べられていた料理をテーブルごとひっくり返し荒れ狂った。

「遊びは、此処までだ! 儂自らが忌々しい人間を根絶やしにしてくれるわ!」

「御待ちなさい? 神々の王が人間を相手にそんなに熱くなっては、他の者に器が疑われますわアナタ」

 ゼウスを止められる唯一の存在。その声の主はヘラであった。

 ヘラはゼウスを宥めると直ぐに神海を渡る拓武達の元に新たなる刺客を差し向けたのである。

「次は大丈夫ですよ、絶対に勝ちますわ」

 ヘラの言葉にゼウスは王座に座り渇ききった喉を潤す為に酒を口にし、収まらぬ怒りを堪えるのみであった。
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