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19章 月界の長と凍結の支配者
ダンジョンチケット299
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キーメイスの背後から突如流れる激痛それにより視界がボヤけていく。
先程まで目の前にいた筈のモシュネの姿わ無く仮に現れたのは、自身の腹部を貫通し、血にまみれた美しい腕であった。悔しいほどに綺麗に自身の血で染められたその腕は紛れもなくモシュネのモノであった。
「な……何で……」
キーメイスの口は口から吐血し更に次第に痛みすら感じなくなっていく自身の体に状況を把握した。
「ムネモシュネ……」
「キーメイス……今は寝ていろ」
他の者達からは何が起きているか理解できなかった。
キーメイスがフロストロフを打ち出した瞬間にそのまま動きが止まり、気づけばキーメイスが倒れていたからだ。
モシュネはただキーメイスの攻撃を躱しそのまま其処に立っていただけであった。
モシュネはキーメイスに幻術を掛け全てを終わらせたのだ。
しかし、その行動に即座に怒りを露にした存在がいた。アースだ。
「何故、止めを指す事を躊躇った? 本当に……僕は不幸だなぁ、こんなに使えない駒ばかりで……」
アースはそう言いながら次々に魔族を圧縮し続けていたが、アシュタロトが圧縮魔法を掻い潜り、その刃に魔力を添えてアースに斬りかかった。
アースの造った防御魔法に激しくぶつかり、ヒビが入った瞬間だった。
アシュタロトの後方からアースに向かうスルトの姿があり、その巨大な拳がアシュタロトのすぐ横から防御魔法を貫くように撃ちは出された。
スルトの一撃はヒビが入った防御魔法を打ち砕くとその勢いは魔族達に連鎖していく。
防御魔法がなければ攻撃が当たる。その事実に皆が勝利を確信していた。
そんな時一本の弓がアースの頬を掠めたのだ。
「ッつ! お前ら……僕に傷をつけたな!」
突如アースを包んだ黒い闇は渦になり、渦は直ぐに収まるが其処にアースの姿は無かった。
渦の中より姿を現したのは、紛れもない邪神ロキであった。
先程まで目の前にいた筈のモシュネの姿わ無く仮に現れたのは、自身の腹部を貫通し、血にまみれた美しい腕であった。悔しいほどに綺麗に自身の血で染められたその腕は紛れもなくモシュネのモノであった。
「な……何で……」
キーメイスの口は口から吐血し更に次第に痛みすら感じなくなっていく自身の体に状況を把握した。
「ムネモシュネ……」
「キーメイス……今は寝ていろ」
他の者達からは何が起きているか理解できなかった。
キーメイスがフロストロフを打ち出した瞬間にそのまま動きが止まり、気づけばキーメイスが倒れていたからだ。
モシュネはただキーメイスの攻撃を躱しそのまま其処に立っていただけであった。
モシュネはキーメイスに幻術を掛け全てを終わらせたのだ。
しかし、その行動に即座に怒りを露にした存在がいた。アースだ。
「何故、止めを指す事を躊躇った? 本当に……僕は不幸だなぁ、こんなに使えない駒ばかりで……」
アースはそう言いながら次々に魔族を圧縮し続けていたが、アシュタロトが圧縮魔法を掻い潜り、その刃に魔力を添えてアースに斬りかかった。
アースの造った防御魔法に激しくぶつかり、ヒビが入った瞬間だった。
アシュタロトの後方からアースに向かうスルトの姿があり、その巨大な拳がアシュタロトのすぐ横から防御魔法を貫くように撃ちは出された。
スルトの一撃はヒビが入った防御魔法を打ち砕くとその勢いは魔族達に連鎖していく。
防御魔法がなければ攻撃が当たる。その事実に皆が勝利を確信していた。
そんな時一本の弓がアースの頬を掠めたのだ。
「ッつ! お前ら……僕に傷をつけたな!」
突如アースを包んだ黒い闇は渦になり、渦は直ぐに収まるが其処にアースの姿は無かった。
渦の中より姿を現したのは、紛れもない邪神ロキであった。
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