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夏カボチャ

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19章 月界の長と凍結の支配者

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 拓武の復活は皆に希望を与えた。それと同時にモシュネの手の中で横たわるキーメイスと血を流し倒れるギルガデムの姿を目の当たりにした。

「なんでだよ……なんでこんな事をする必要があるッ! 答えろアース!」

 震える拳を握りしめ、アースに向けられた鋭い眼光。

「簡単さ、僕の世界に僕の言うことを聞けない玩具は要らないんだ、それと言うことを聞けない子にはお仕置きしないとね?」

 アースは空間に切れ目を造ると大きな亀裂に変わり、其処から真っ黒な巨大な腕と弱々しく真っ白い腕が同時に出現した。

 黒い腕がヘラに一直線に伸びるとそのままヘラを握りしめ、亀裂の中に引きずり込んだ。そして白い腕もまた……ヨミに巻き付くとそのまま亀裂の中にヨミを引きずり消えていった。

 皆が騒然とする中で一人、笑みを浮かべるアース。
 スルト達は凍り付いた自身の体を何とか動かそうともがく中、ベルトが魔族を指揮して一気にアースへと走り出した。

「敵は一人だッ! 我等の王が復活した今、恐れるモノは何もない!」

 ベルトと精鋭部隊が一斉に歩みを進める中、再度亀裂が歪み空間をねじ曲げ始めると拓武が叫んだ。

「ベルトーーーーッ! 避けろォォォ!」

 アースが笑った。

「遅いよ……バーーン」

 亀裂から巨大な大蛇が姿を現すとベルト達の上半身を一瞬で食い千切り丸飲みにした。

「あははは、可愛そう! まったく……ちゃんとネズミはネズミらしく隠れてればいいのに」

 そして再度、亀裂が歪み、見るからに弱々しい女性が姿を現した。
 片方は弱々しくも美しい美女であり片方は肉体が崩れその肌は青緑色に変色した不気味な姿に皆が驚愕した。

「さぁ、世界の終わりを奏でようじゃないかッ!! 世界は僕の為にだけあればいいんだからねッ!」

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