楽しくて異世界☆ワタシのチート生活は本と共に強くなる☆そんな私はモンスターと一緒に養蜂場をやってます。

夏カボチャ

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4章 輝く未来

敵は戦神バルキュリアです3

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 少年を庇うようにお爺さんが前に出ると私に対して声をあげたの。

「お、お前さんはいったい何もんだ! 何故、そこから」

 お爺さんの“何故、そこから”と、言う言葉に私は慌てて訳を話す事にしたの。

「わ、私はカミル、海賊でも幽霊でもないわ、海賊艦隊のソルトから地下通路の事を聞いて、通ってきたら此処に辿り着いたのよ」

 お爺さんは私の言葉を信用できないのか、更に質問を続けたの。

「ソルトが、目的はなんだね。ヤツが簡単な理由で地下通路を使わせるなんて考えられん!」

 少し強めの口調でありながらも、私を警戒するように距離を取り、近づこうとはしてこない……やっぱり見た目が埃で真っ白だからかしら?

 両手を軽く胸の前で重ね合わせると全身を包んでいた風の防壁の上に水の防壁を作り出し高速で回転させる。

 水の防壁が次第に黒くなる、汚れを吸った水の防壁を球体のように小さな塊にする。
 そんな一連の動きに驚く少年とお爺さんが、見ている前で汚れた球体を両手で挟み、火炎魔法で左右から一瞬で焼きつくし、小さな黒い塊にする。

「さてと、見た目はこれで大丈夫ね? で、話……なんだけど……」

 慌てて高速で魔法を使ったせいなのか、お爺さんは口を開いたまま固まり、その姿に少年は涙を流しながら声をころしながら、お爺さんの服の裾を強く握っているのが見えたわ。

 すごい罪悪感を感じる……なんとか、この空気を変えないと……

 室内を軽く見渡し壊れそうな物がないのを確認すると光魔法と水魔法に加えて風魔法を発動する。

   水魔法で小さな人形や動物の形を複数作り、光魔法を重ね合わせると風魔法で動きを作り出し、空中を楽しそうに遊ぶ姿を作り出す。

 広くない室内に光輝く幻想的な世界が広がると少年は目から涙を流すのをやめ、口を大きく開くとお爺さんの後ろから一歩前に踏み出してくれた。

「すごいやぁ! 見てよお爺ちゃん、人形が動いてるよ」

 楽しそうに跳び跳ね始める少年の姿に私は、ひとまず安堵したわ。

 場の雰囲気が和んだ瞬間を見計らい私はメルリ達を元のサイズに戻してもらうと、改めてお爺さんに地下通路を抜けてきた訳を話す事にしたの。

 私達が辿り着いたのはレナクル王国の最果てに位置する村である事がわかり、お爺さんにバルキュリアの存在と王国の危機である事を告げたの。

「そんな事が起きているとは、信じられぬが、ソルトが地下通路を教えたならば、事実なのだろうなぁ」

 そこからはあっという間にレナクル王国へと続く道と関所の位置、更に抜け道などを説明してくれたの──正直、強行突破する予定だったから、かなり助かったわ。

 最果ての村を後にした私達はお爺さんに教えて貰った関所の位置を避けるようにして、メルリにガルーダをんで貰いに乗り空中から一気にレナクル王国の城を目指したの。

 時間がないわ、あと数日もしたらシュビナ達が光の壁に辿り着く、そうなったら攻撃出来ないバトラング側は単なる的にされちゃうわ。

 焦る気持ちを落ち着かせるように深く深呼吸する。

 空を進む私達の目に次第に見えてきたのは真っ黒な雲だったの、黒い雲は次第に渦を作るようにして広がっているように見え、その下には稲光、雨粒の匂いが鼻につくと次第に凄まじい雨が降っているのが感じ取れたわ。

「お嬢様、雨と雷の中を進むのは危険です、距離があるうちに地上に降ります」

 メルリの言葉にうなづき、私は降りる位置を指定する。
 指定された場所に降りると直ぐに私はセンチピードのオリンとオランを召喚し、地中から雨と雷を避けるようにして先を急いだの。

 止まってる時間と、敵に見つかるリスクを考えた結果の地中作戦はかなり有効だったわね。

 さて、一気にいくわよ。
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