ガルダ戦記、欲しい世界は俺が作る!

夏カボチャ

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2章漂う陰謀と海の亡霊

宴会と酒と……

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ガルダが焦っているとグレモンドは不思議そうにミックとガルダの方を見たのだ。

何を慌てているのか、不思議で仕方なかったのだ。

『いったい!どうしたのだ!ガルダ殿、ミックもなぜ?そんなに複雑な顔をしているのだ?』

ミックは顔をあげグレモンドの顔を見るとまた、ため息をはいたのだ。

『ダーリン、今日は多分出航できないわよ、覚悟してね』

ミックの意味深な言葉にガルダはまた焦ったのだ。

ガルダの身体に毒を盛られたような感じは無かったのでガルダはホッとしたが、ミックの言葉が気にかかる。

『なあ?ミック、いったい?何があるって言うんだ、教えてくれよ?』

ガルダの問いにミックが答えた。

『宴会よ、しかも大規模な宴会…はぁ』

グレモンドの黒月海賊団は強さでも海賊の間では有名なのだが、それ以上に有名なのが底なしの酒豪揃いなのだ。
ガルダはグレモンドと盃を交わしたのであれば次は部下達との盃になるのだ、ミックは依然グレモンドと宴会をした際にひどい目にあっていたのだ。
終わらない宴会、ミックのトラウマになりかけた話をガルダは聞き腹を抱えて笑っていた。

『なら酒がいるな?黒霧にどれくらいあるかな?』

ミックの話を聞きガルダは酒の量を心配していたのだ。

そしてミックの恐れる宴会の準備が始まったのだ。

グレモンドが準備中にやはり酒が足りないと言い出したのだ、元々黒霧にはたいした量の酒は摘んでいなかったのだ。

『ガルダ殿達のあの海の上を滑るボートを貸していただけないですかな?』

グレモンドの話では近くにある島に酒蔵があり、そこなら酒が補充出来ると言うのだ。

ガルダはそれを聞きボートを二つ縦に繋げグレモンド、ガルダ、アバル、の3人でその島に向かう事にしたのだ。
船員を連れてこなかった理由は二つだ。

互いの船員を連れて行くとなるとボートをもう1つ必要になると言うことが1つの理由だ。
時間も手間も掛かるし何よりガルダはまだ黒月のメンバーを知らなかったからだ。

二つ目は黒霧が襲われた際にいた、黒月のメンバーの事を聞きたかったからだった、他のメンバーに聞かれたくない筈と思い配慮したのだった。

島に付き先ずは酒蔵からボートに酒を運び出した、スムーズに作業は進みボート一杯に酒が積まれていく。

そしてガルダ達が全ての荷を積み終えて一息入れている時にグレモンドからある言葉が出たのだった。

『違っていたら申し訳ないが、ガルダ殿は話があったからこの人員を選んだのではないのですか?』

グレモンドは何かあるのを感じそうきりだして来たのだ。

『ああ、少し聞きたいことがあるのは事実何だがな、どう聞いたらいいか、正直複雑でな』

ガルダは言葉に困っていたのだ、
もし襲ってきた者達が裏切りを計画していたならば話しは簡単だが、無理矢理従わされていたとすれば、グレモンド達の為に仕方なくの行為になる、ガルダは言葉を決めかねていたのであった。

『ガルダ殿、俺はガルダ殿に盃を預けたのだ。今すぐに全てを話してくれとは言わないが何時か話していただきたい、図々しい願いだとは思うが、お願いしたいのだ』

グレモンドはガルダの表情からある程度言いにくい話なのだとそう感じ自分から切り出したのだった。

ガルダはそれを聞き覚悟を決めたのであった。
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