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6章クーデルトルン奪還・その先にある景色
ザルバトルンに隠された双剣
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ガルダにとって、忘れられない事件があった。
クーデルトルンで起きた第3王子への、襲撃及び暗殺未遂事件であった。
表向きは、襲撃者を撃退したと成っているが、その影に死んだもの達が大量に居た事実は余り知られていない。
そして真実を知る者の中に、当事者であったナムリアドも含まれていた。
「この先に、俺の知る限り最強の双剣使いが愛用していた武器が封印されている」
「最強?そんな強かったのかよ?」
「ああ、強かったな。俺の知る強者の一人であり、大切な仲間だった。戦ったのは、一度きりだけだったが」
アミールはその言葉が引っ掛かった。
「だったって事は?その人死んだの?」
「そうだ、俺がこの手に掛けたんだ、それ以外の選択肢が無かったんだ」
「何て言うかさ、オッサンだってヤりたくてヤった訳じゃないんだろ?」
「そりゃあ、そうさ、当たり前だ」
ガルダの言葉にアミールが、うんうんと首を動かした。
「オッサンが好きで殺した訳じゃないんだしさ、こんな時代だから……仕方ないよ」
仕方ない……ガルダには、その言葉が凄く重く感じた。
「なら?アミールお前なら、力をどう使う?」
「決まってんじゃんか!弱い奴等を助ける為に使うさ!」
「なら、アミール、俺と来ないか?俺達はセルドレアを倒し、クーデルトルンを奪還しようと仲間を集めている」
いきなりのガルダの言葉
アミールは、そんな事を考えた事は無かった。
世界には、王が居て戦争を始めたり、好き勝手に世界を動かそうとする存在だと思っていた。
だが目の前にいる、ガルダは、王ではないし国も持っているようには見えなかった。
「オッサンってさ?実は何処かの王様?」
ガルダは、思いもしなかったアミールの反応にクスクスと笑ってしまった。
「アミールには?そう見えるのか?」
「見えないけど?国を奪い返すとか、相手を倒すとか普通じゃないぜ?」
アミールの反応は間違ってはいない。
むしろ正常だ。
生きるものは、長いものに巻かれるようにして生きている。
それは、賢く生きるために必要な本能なのかも知れない。
「俺はセルドレアのやり方が嫌いなんだよ!だから奴には、確りと分からせないといけないんだ」
「じゃあ?オッサンはその後どうしたいのさ?」
「そうだな?好きなときに、昼寝ができて、毎日お昼に骨付き肉が出るような国を見つけるかな?」
アミールは笑った。
さっきまでと違い余りに平和すぎるガルダの夢は、まさに夢物語だった。
「オッサン?流石にそんな国はないよ!」
「なければ、作ればいいさ!欲しい世界は俺が作る!そして、朝、昼、晩と骨付き肉を骨まで、かじりながら酒でも飲んでいたい。どうだ!いい国だろ?」
「あはは、オッサン、国が潰れちゃうよ!しかし、そんな国が在るなら見てみたいな」
「欲しいものは自分の手で掴まなければならない、奪うのではなく!掴むこの違いがわかるようになれば、アミールも立派な大人だ!」
「ガキ扱いすんなよ!」
「さて、話は此処までだ!あとは自分で決めるんだ。アミール、来るならば中に入るし、来ないならば引き換える!二つに1つ偽りは無しだ!」
アミールは、1歩踏み出した。
「悩む迄もないじゃんか?オッサンの夢を叶えてやるよ!オッサン強いけど?なんか抜けてるからな?」
そして、二人は武器庫の奥へと足を踏み出したのだ。
「ガルダさん!其所はいけません!」
ナムリアドが、やっとガルダ達に追い付いたのだ。
「悪いな、ナムリアド!お前の墓まで持ってく筈の秘密を開かせてもらう!」
ガルダとアミールは、その扉を開いたのだ。
中には、青く輝く2本の双剣がしまわれていた。
「ナムリアド!お前は!ザルバトランのナムリアドになったんだ!クーデルトルンの呪縛は終わった!その証しに此れは此方で回収する!」
「そんな無茶苦茶な!」
ナムリアドは、強引過ぎるガルダ達に、言いくるめられ、結局は双剣を渡したのだ。
だが、ナムリアドは少しホッとしていたのだった。
こうして、アミールも新しい武器を手にいれたのだ。
「使いこなせよ!アミール」
「任してよ!いつかオッサンも越えて見せるからさ!」
クーデルトルンで起きた第3王子への、襲撃及び暗殺未遂事件であった。
表向きは、襲撃者を撃退したと成っているが、その影に死んだもの達が大量に居た事実は余り知られていない。
そして真実を知る者の中に、当事者であったナムリアドも含まれていた。
「この先に、俺の知る限り最強の双剣使いが愛用していた武器が封印されている」
「最強?そんな強かったのかよ?」
「ああ、強かったな。俺の知る強者の一人であり、大切な仲間だった。戦ったのは、一度きりだけだったが」
アミールはその言葉が引っ掛かった。
「だったって事は?その人死んだの?」
「そうだ、俺がこの手に掛けたんだ、それ以外の選択肢が無かったんだ」
「何て言うかさ、オッサンだってヤりたくてヤった訳じゃないんだろ?」
「そりゃあ、そうさ、当たり前だ」
ガルダの言葉にアミールが、うんうんと首を動かした。
「オッサンが好きで殺した訳じゃないんだしさ、こんな時代だから……仕方ないよ」
仕方ない……ガルダには、その言葉が凄く重く感じた。
「なら?アミールお前なら、力をどう使う?」
「決まってんじゃんか!弱い奴等を助ける為に使うさ!」
「なら、アミール、俺と来ないか?俺達はセルドレアを倒し、クーデルトルンを奪還しようと仲間を集めている」
いきなりのガルダの言葉
アミールは、そんな事を考えた事は無かった。
世界には、王が居て戦争を始めたり、好き勝手に世界を動かそうとする存在だと思っていた。
だが目の前にいる、ガルダは、王ではないし国も持っているようには見えなかった。
「オッサンってさ?実は何処かの王様?」
ガルダは、思いもしなかったアミールの反応にクスクスと笑ってしまった。
「アミールには?そう見えるのか?」
「見えないけど?国を奪い返すとか、相手を倒すとか普通じゃないぜ?」
アミールの反応は間違ってはいない。
むしろ正常だ。
生きるものは、長いものに巻かれるようにして生きている。
それは、賢く生きるために必要な本能なのかも知れない。
「俺はセルドレアのやり方が嫌いなんだよ!だから奴には、確りと分からせないといけないんだ」
「じゃあ?オッサンはその後どうしたいのさ?」
「そうだな?好きなときに、昼寝ができて、毎日お昼に骨付き肉が出るような国を見つけるかな?」
アミールは笑った。
さっきまでと違い余りに平和すぎるガルダの夢は、まさに夢物語だった。
「オッサン?流石にそんな国はないよ!」
「なければ、作ればいいさ!欲しい世界は俺が作る!そして、朝、昼、晩と骨付き肉を骨まで、かじりながら酒でも飲んでいたい。どうだ!いい国だろ?」
「あはは、オッサン、国が潰れちゃうよ!しかし、そんな国が在るなら見てみたいな」
「欲しいものは自分の手で掴まなければならない、奪うのではなく!掴むこの違いがわかるようになれば、アミールも立派な大人だ!」
「ガキ扱いすんなよ!」
「さて、話は此処までだ!あとは自分で決めるんだ。アミール、来るならば中に入るし、来ないならば引き換える!二つに1つ偽りは無しだ!」
アミールは、1歩踏み出した。
「悩む迄もないじゃんか?オッサンの夢を叶えてやるよ!オッサン強いけど?なんか抜けてるからな?」
そして、二人は武器庫の奥へと足を踏み出したのだ。
「ガルダさん!其所はいけません!」
ナムリアドが、やっとガルダ達に追い付いたのだ。
「悪いな、ナムリアド!お前の墓まで持ってく筈の秘密を開かせてもらう!」
ガルダとアミールは、その扉を開いたのだ。
中には、青く輝く2本の双剣がしまわれていた。
「ナムリアド!お前は!ザルバトランのナムリアドになったんだ!クーデルトルンの呪縛は終わった!その証しに此れは此方で回収する!」
「そんな無茶苦茶な!」
ナムリアドは、強引過ぎるガルダ達に、言いくるめられ、結局は双剣を渡したのだ。
だが、ナムリアドは少しホッとしていたのだった。
こうして、アミールも新しい武器を手にいれたのだ。
「使いこなせよ!アミール」
「任してよ!いつかオッサンも越えて見せるからさ!」
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