のぞまぬ転生 暴国のパンドラ

夏カボチャ

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三層へ・・・2

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 三層の"地図作成マッピング"を終了した私は、キング達と二層に戻り作戦会議をする。

 分かりやすく言えば、今の戦力で何処を攻めればいいかの選別をする為だ。

 一層から、以前に千里眼を使った際には、三層は、砂漠にしか見えなかった、でも実際の三層はもっと広大で二層や一層よりも、遥かにデカい。

 三層

 入口付近は、砂漠、その先にはジャングルエリア、岩場の谷、巨大な湖と続いて、更にその外側に黒い砂漠が続いていて、巨大な神殿を思わする建築物が存在している。

 因みに、神殿のような建物の内部は、三層でも別の部類みたいで、千里眼でも内部は見れなかったのよね。

 ルート的に考えれば、最初の砂漠は絶対に抜けないとならない、問題はその先にあるわ。

 ジャングルエリアには、三層初日に襲ってきた ドラゴンフライ キラーエイプと言ったモンスターの他にも、植物系のモンスター等も確認できたわ。
 少なくとも一層、二層のモンスターよりも、三層の1エリアの方が種類が多い事実が存在してるの。

 例をあげるなら、昆虫型モンスターかな?

 ・ドラゴンフライ(蜻蛉トンボ)
 ・バトルアント(アリ)
 ・センチピード(百足ムカデ)
 ・シザーマンティス(螳螂カマキリ)
 ・キラーモスキート()
 ・ポイズンスパイダー(蜘蛛クモ)
 
 少なくとも、まだまだいる筈よ、しかもかなり強い昆虫型も多そうね?
 今のキング達、ゴブリン軍団だと、かなり被害が出るはずだもの。

 次に岩場の谷ね。

 この岩場の谷のモンスターも多数いるわ。

 ・ウルフ
 ・ビッグラット
 ・ロックドッグ
 ・ロックバード

 とにかく、岩場を好むモンスターの住処で他のエリアのモンスターすら食料扱いみたいだわ。

 最後に巨大湖ね。

 ここはまだよく分からないは、見た目的には、攻略は一番、簡単に感じるルートなの。

 モンスターも鹿型のモンスターや、ボア系の群れなんかがメインで、モンスターの種類も少なめに見えるわ。

 なので、私の目的は、砂漠、巨大湖、黒い砂漠、神殿の順になるわ。

 キング達は、私に力を貸してくれるけど、実際は私の目的は私個人の物なのよね。

 私達、ううん、私に力があれば、キング達の力になれるのにさ、今の半端な自分が嫌になる。

「・・・い、おい! 聞いてるか嬢ちゃん?」と、キングが私に声をかけている。

「え?」っと私は慌てて、意識を現実に戻す。

「頼むぜ、嬢ちゃんの意見を聞きたいんだからよ。俺達は岩場の谷か、巨大湖のどちらかのルートがいいと考えてるんだが」

 え、予想外だわ? キングの性格なら、ジャングルエリアだと思ってたわ?

「私も同意見よ、出来れば巨大湖が、一番抜けやすいかなって?」

 キングが首を数回縦に振る。

「やはりか、無難だな。いい判断だ、ならそのルートで進軍し、巨大湖から黒い砂漠に向かうとしよう」

 私が不思議そうにキングを見ていると、キングは何かを悟ったように口を開いたの。

「お前、俺がジャングルに攻めると思ってただろ?」

 うーん、あはは、誤魔化そう!

「そんなことないわ! キングなら、そんな無茶はしないって信じてたもの!」

 キングの視線が痛いわ。疑いの眼差しってやつかな。

 それから数日掛けて、再度、三層に向かう支度を済ませる私達。

 そして再び三層へ。

 最初の目的通りに、巨大な湖に向かう私達と、入口を守る為の二手に別れる。

 入口を守る部隊には、上位ゴブリンと、ホーネットとラクネの配下である、蜂型のモンスターと蜘蛛型のモンスターを複数配置したわ。

 全滅しそうになれば、どちらかに連絡が来るようになっているの。

 最初に私達を出迎えたのは、ビッグラットの大群とウルフの群れだったわ。
 ビッグラットはウサギ程の大きさのネズミで、普通はかなり厄介なモンスターみたいね。

 クイーンが"アシッドシールド"を発動させてから、"挑発"を発動させると、ビッグラットの大群が次々にクイーンのシールドにぶつかり、いえ、酸の防壁に飲み込まれるように自滅していったわ……
 それからも何度か、群れの襲撃があったけど、余裕だったわね。

 入口の防衛戦には、やはりキラーエイプの大群が襲って来たみたいね。
 キングの反応からしても、問題はないみたい。

 巨大な湖のエリアに入ると入口付近から、水色の草木が生い茂る幻想的で、不思議な世界が広がっていたわ。

 あまりに鮮やかにして不思議な光景に私は驚きと同時に不気味さも感じていた。

 他のエリアと違いすぎる気がするわ? それにしつこく襲ってきていたラットやウルフの群れが、襲いに来なくなったわ。

 入口から少し入った先に開けた土地を見つけるとキングが指示を出す。

「よし、一旦休憩にするぞ。見張りは周囲の僅かな変化も見逃すなよ!」

 私は、"無限収納"から、休憩用に持参した蜂蜜などを"異世界料理人"を使い、クッキーやパンなどを作り出す。

 休憩なら、休憩らしくしたいもの。

「なんだこれ! うめぇー!」
「本当だ、力がみなぎるようだ!」

 次々に食べたゴブリン達が声をあげる、褒めすぎよ、まったく?

「嬢ちゃん、こいつは凄い力だな? 強化を食事で行うとは、驚いたぜ」

 私の知らない力、"異世界料理人"って凄い能力あるじゃないのよ!

 こんな事があった為、私は皆に、飴玉を袋に詰めて渡す事にしたの。能力アップが付いてるなんて、素敵な飴ちゃんよね。

  休憩時間、ギリギリまで飴玉を作成して疲れたけど、かなりの数のゴブリン達に行き渡ったわ。

 休憩を終えて、歩くこと、四時間程度で私達は湖まで到着する。
 かなりの速度で歩いていたが、意外に距離があってびっくりしたわ。

「ふぅ、疲れたわね。でもこれで半分なのよね? キング、このまま三層で野営になるのよね、場所はどうするの?」

「今日は此処を拠点にする、黒い砂漠までのルートを再確認して、偵察隊を出すつもりだ。千里眼だけだと、分からんこともあるからな」

 キングの指示で複数のゴブリン達が偵察の為に、巨大湖の出口に向けて移動を開始する。

 しかし、数分後・・・

 私達の拠点に今さっき出ていった偵察隊のゴブリン達が戻ってきたの。

 ゴブリン達も、何が起きたか理解してないみたい、これはあれよね? 定番の迷いの森ってやつなのかも。

 古典的だけど、一番心にくるのよね……これ。
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