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好きな世界・・・1
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デュバルが屋敷に戻ったのは、私が待ち始めてから、数時間後の事であり、外は既に陽の光に包まれていた。
夜中からの戦闘と、高台の火災により、スラム街の住人達を筆頭に消火活動が繰り広げられていたのだ。
疲れ果てて、戻ってきたデュバルを屋敷で出迎えるキャロ。
キャロの青ざめた表情にデュバルの足音が早くなり、私の待つ客室に進められる。
ガチャッと、扉が開かれる。
私の姿を改めて確認した際の顔は何とも言えない表情をしていたわね。
「お疲れ様。上手くやれた見たいね。ふふっ」
「上手くか……この戦いでどれ程の被害が出た事かッ……」
「逆に聞くわよ? 私が本気で敵対したなら、どれ程の被害になるかを考えなさい。
今回、ガレルの領主も、ケストアの兵士も私の邪魔をしたから、お仕置をされただけの話よ」
軽く微笑み、ゆっくりとデュバルの顔を見つめる。
「……ふぅ、それで、あまり見慣れない者をつれているようだな」
話を切り替える様に質問を口にするデュバル。
「彼等は、私の新しい仲間であり、貴方の部下として、ガレルに残って貰うつもりよ」
デュバルとロルが私を同時に見ると、私は笑いが込み上げてくる。
「あはは、二人ともいい顔するわね。安心しなさい。ロルは優秀な執事よ、他の使用人達も優秀な筈よ。
なんせ、元領主様の使用人と執事なんですもの」
「な、領主……デルノバ殿か、生きているのか……」
「愚問ねぇ? 私の敵になった相手を生かすわけ無いじゃないのよ。私達は、敵に塩なんて渡さないわ」
「塩? よく分からないが、領主が死んだ事は理解した……貴女はガレルの支配するつもりなのかね」
「支配なんかしないわよ? 支配するのは、デュバル……貴方よ。私は私のやりたい事をやるし、今回の舞台はあくまでも、邪魔者を排除する為だっただけだしね」
そこから、私は今回の流れについて、デュバルに説明をする。
計画の全体の流れは、ガレルの領主を変更させ、新たな領主として、デュバルの存在を認めさせる事にあった。
理由は複数あるが、1番の理由はケストア軍が実効支配する事を避ける為だ。
冒険者ギルドが存在していたからこそ、ケストア軍の存在がガレルには居なかった。
しかし、今回の騒ぎで冒険者ギルドの代わりにケストア軍を置く流れが生まれていた。
それは私にとって、面白くない流れと言えるのだ。
ガレルの地下に対して、大々的な調査等をされれば、地下水路に存在していたダンジョンの痕跡が見つかる可能性があるからだ。
しかし、今回の戦闘はケストア王国に対する強い牽制になるだろう。
自身の軍隊の一部が大敗した相手をデュバル率いるガレルの住人達が追い払い、ガレルの町を守ったのだから。
更に多くの貴族達が消え去り、その光景も本国ケストアに報告させる為に逃がした兵士からも見えた事だろう。
逃がした兵士がケストア王国に帰還して、報告からケストア軍が動き出すまで、早くて数週間と考えている。
その前に、デュバルを完全な領主として担ぎ上げるのが、これからの流れになる。
そして、ここから先の流れに重要なのは、冒険者ギルドで働いていた職員達だ。
彼等は、ケストア王国から信頼されていた筈であり、新冒険者ギルドの職員として、働いて貰う必要がある。
長く、あの領主だけの信頼でケストア王国が放置して居たとは考えられない。
更に言えば、今回、軍が動いてきたタイミングは早すぎる。
つまり、ケストア王国から信頼されていた存在、内通者がいた居たはずだと考える。
「まあ、話は分かったわね。デュバル、貴方を領主にするわ。信頼出来る者を冒険者ギルドのマスターにして、ケストア王国に認めさせなさい。
これは貴方達の戦いなんだもの」
話を終えると、私はロル達を残して、その場を後にする。
「ロル、次は笑える仕事をしなさい。デュバルの事を頼むわよ」
ロルは静かに頭を下げる。
屋敷の外には既に、クイーン達が待機しており、私は何時ものメンバーと共にダンジョンへと帰還する。
ダンジョンに向かう際、私はガマ爺に文句を語る。
「ガマ爺、今回なんにもしてないじゃない!」
「当たりまいじゃい! 儂がなんかしたら、目立ち過ぎるじゃろが、物事には流れと味が必要じゃ、今回は皆がよくやったんじゃから、儂の役目は無か!」
ただ、面倒くさがりなだけじゃないのよ、まあ、いいわ。
長い1日になったけど、明日は更に忙しくなるわね。
ダンジョンに戻ったら、明日の為に色々と話し合わないとね、なんせ、私達が手に入れた新しい拠点になるんだもの。
帰還して直ぐに、キング達にガレルの町に巨大な防壁を作り直す事を伝え、更に次の目的地をケストア王国領に存在する複数の町に決めた事実も同時に伝える。
最初は戸惑った様子が見られたが、私の目指すダンジョンの完成には、多かれ少なかれ、王国等に存在する情報や力が必要になる。
ケストア王国は、見た目は巨大な王国だが、複数の大、中、小、の国が領土を奪われ今の大国になっている為、ケストア王国をよく思わない者は少なからずいるのだ。
逆に言えば、ケストア王国じゃなくても、私の手足になる国なら、何処の国でも構わないわ。
先ずは土台から、ゆっくり、確実に侵食していく。
私の好きな世界にしたいわ。
夜中からの戦闘と、高台の火災により、スラム街の住人達を筆頭に消火活動が繰り広げられていたのだ。
疲れ果てて、戻ってきたデュバルを屋敷で出迎えるキャロ。
キャロの青ざめた表情にデュバルの足音が早くなり、私の待つ客室に進められる。
ガチャッと、扉が開かれる。
私の姿を改めて確認した際の顔は何とも言えない表情をしていたわね。
「お疲れ様。上手くやれた見たいね。ふふっ」
「上手くか……この戦いでどれ程の被害が出た事かッ……」
「逆に聞くわよ? 私が本気で敵対したなら、どれ程の被害になるかを考えなさい。
今回、ガレルの領主も、ケストアの兵士も私の邪魔をしたから、お仕置をされただけの話よ」
軽く微笑み、ゆっくりとデュバルの顔を見つめる。
「……ふぅ、それで、あまり見慣れない者をつれているようだな」
話を切り替える様に質問を口にするデュバル。
「彼等は、私の新しい仲間であり、貴方の部下として、ガレルに残って貰うつもりよ」
デュバルとロルが私を同時に見ると、私は笑いが込み上げてくる。
「あはは、二人ともいい顔するわね。安心しなさい。ロルは優秀な執事よ、他の使用人達も優秀な筈よ。
なんせ、元領主様の使用人と執事なんですもの」
「な、領主……デルノバ殿か、生きているのか……」
「愚問ねぇ? 私の敵になった相手を生かすわけ無いじゃないのよ。私達は、敵に塩なんて渡さないわ」
「塩? よく分からないが、領主が死んだ事は理解した……貴女はガレルの支配するつもりなのかね」
「支配なんかしないわよ? 支配するのは、デュバル……貴方よ。私は私のやりたい事をやるし、今回の舞台はあくまでも、邪魔者を排除する為だっただけだしね」
そこから、私は今回の流れについて、デュバルに説明をする。
計画の全体の流れは、ガレルの領主を変更させ、新たな領主として、デュバルの存在を認めさせる事にあった。
理由は複数あるが、1番の理由はケストア軍が実効支配する事を避ける為だ。
冒険者ギルドが存在していたからこそ、ケストア軍の存在がガレルには居なかった。
しかし、今回の騒ぎで冒険者ギルドの代わりにケストア軍を置く流れが生まれていた。
それは私にとって、面白くない流れと言えるのだ。
ガレルの地下に対して、大々的な調査等をされれば、地下水路に存在していたダンジョンの痕跡が見つかる可能性があるからだ。
しかし、今回の戦闘はケストア王国に対する強い牽制になるだろう。
自身の軍隊の一部が大敗した相手をデュバル率いるガレルの住人達が追い払い、ガレルの町を守ったのだから。
更に多くの貴族達が消え去り、その光景も本国ケストアに報告させる為に逃がした兵士からも見えた事だろう。
逃がした兵士がケストア王国に帰還して、報告からケストア軍が動き出すまで、早くて数週間と考えている。
その前に、デュバルを完全な領主として担ぎ上げるのが、これからの流れになる。
そして、ここから先の流れに重要なのは、冒険者ギルドで働いていた職員達だ。
彼等は、ケストア王国から信頼されていた筈であり、新冒険者ギルドの職員として、働いて貰う必要がある。
長く、あの領主だけの信頼でケストア王国が放置して居たとは考えられない。
更に言えば、今回、軍が動いてきたタイミングは早すぎる。
つまり、ケストア王国から信頼されていた存在、内通者がいた居たはずだと考える。
「まあ、話は分かったわね。デュバル、貴方を領主にするわ。信頼出来る者を冒険者ギルドのマスターにして、ケストア王国に認めさせなさい。
これは貴方達の戦いなんだもの」
話を終えると、私はロル達を残して、その場を後にする。
「ロル、次は笑える仕事をしなさい。デュバルの事を頼むわよ」
ロルは静かに頭を下げる。
屋敷の外には既に、クイーン達が待機しており、私は何時ものメンバーと共にダンジョンへと帰還する。
ダンジョンに向かう際、私はガマ爺に文句を語る。
「ガマ爺、今回なんにもしてないじゃない!」
「当たりまいじゃい! 儂がなんかしたら、目立ち過ぎるじゃろが、物事には流れと味が必要じゃ、今回は皆がよくやったんじゃから、儂の役目は無か!」
ただ、面倒くさがりなだけじゃないのよ、まあ、いいわ。
長い1日になったけど、明日は更に忙しくなるわね。
ダンジョンに戻ったら、明日の為に色々と話し合わないとね、なんせ、私達が手に入れた新しい拠点になるんだもの。
帰還して直ぐに、キング達にガレルの町に巨大な防壁を作り直す事を伝え、更に次の目的地をケストア王国領に存在する複数の町に決めた事実も同時に伝える。
最初は戸惑った様子が見られたが、私の目指すダンジョンの完成には、多かれ少なかれ、王国等に存在する情報や力が必要になる。
ケストア王国は、見た目は巨大な王国だが、複数の大、中、小、の国が領土を奪われ今の大国になっている為、ケストア王国をよく思わない者は少なからずいるのだ。
逆に言えば、ケストア王国じゃなくても、私の手足になる国なら、何処の国でも構わないわ。
先ずは土台から、ゆっくり、確実に侵食していく。
私の好きな世界にしたいわ。
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