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進軍、ベルク・・・1
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意地悪く質問する。
ダンが返事を返すと思っていたが、質問して間も無く返答したのは、ミーナであった。
「えっと、パンドラ様、先ずは質問ですが!」
不安そうに声を必死に張り上げる姿が無駄に可愛いと感じるわ。
「何かしら?」
「はい。今、私達が居るこの場所は何処なのでしょうか」
「この場所? まあ、知りたいわよね」
「はい、少なくとも私はベルクにこれ程の従者を従える方を噂ですら存じません」
「そうね、アナタ達が居るのはエルピス、元の名をケストア王国よ」
正式には【ダンジョン国家エルピス】となるかしら? まぁ、今はそれは黙ってていいわね。
私は軽い口調でそう語ると、紅茶を口に運ぶ。
「アナタ達の紅茶も冷めないうちに飲みなさい。美味しいわよ?」
「え、エルピス? いえ、それよりも、元ケストア王国ってどう言う事ですか!」
「簡単な話しよ。ケストア王国の国王が殺されて新しい王様が王座に座ったのよ」
少し意地悪くそう語る。
私の発言にクイーンとレイコが頷く。
そして、ミーナは顔が青ざめていく。
「そんな、それじゃ……約束の地であるガレルはどうなっているのよ、数ヶ月前までそんな話、噂ですらなかったのに」
「まったく、せっかちね? 安心しなさいよ。ガレルは無事よ。
寧ろ、ガレルから始まった戦いと言ってもいいわね」
「ガレルから始まった戦い? ガレルは新しい立派な領主様が着任して、平和になったとしか」
「ああ、ディバルの事ね。話したいなら呼び出すけど?」
「えぇっ、いえ、領主様を呼び出すなんて、冗談でも口にしたら……」
「本当に呼び出せるのよ、領主だろうが、国王だろうがね」
私の発言に苦笑いを浮かべて見せるミーナ。
その顔がすごく面白いので、もっと見たくなったわ。
だから、二人を連れて私は移動を開始する。
二人からしたら、屋敷の中を移動して、言われた部屋の扉を開けるだけの話だが、レイコにより、空間を繋がれた屋敷の扉が開かれる。
その先には国王の玉座があり、椅子に座るアレク・ドリアーノの姿があった。
「これはパンドラ様、御早いお着きで、失礼致しました」
そうアレクが口にすると即座に玉座から立ち上がる。
アレクと家臣達が私の存在に気づくと近寄り、私に膝をついて挨拶をする。
それはまさに、真の王が誰なのかを知らしめる行為であった。
その光景にミーナとダンの二名が絶句する。
「パ、パンドラさんは、いえ、パンドラ様はこの国の王様なのですか」
「違うわよ、ミーナの目の前に居るのが国王のアレクよ」
そう語る先には未だに膝をついたままのアレクの姿があった。
「アレク、挨拶はいいわ。本題に入るわね」
「御意、皆も聞いたか! よく聞くのだ!」
アレクが立ち上がり声をあげる。
「今より、エルピスは近隣の三カ国に宣戦布告する! いいわね!」
普通ならば、僅かながらに反対意見も口にされるであろう発言に誰も反対を口にしない。
「パンドラ様、直ぐにノールーズに伝えます。支度に頂ける時間をお聞かせ願います」
「最初はベルクよ。国境の事も考えて、そうね、三日で出来る範囲でいいわ。期待してるわよ」
「聞いたか! 目標は、鉱山国家ベルク。直ぐにノールーズ隊長に伝えよ! 一分一秒を無駄にするな!」
アレクの怒声にも似た声に大臣、家臣達が即座に動き出す。
「ま、待ってください! いきなり攻撃だなんて、ベルクには平和に暮らす市民が居るのですよ!」
ミーナの発言に慌ただしく動き出した者達の視線が集まる。
「そういえば、パンドラ様、此方の御二人は何方でしょうか?」
不思議そうに質問するアレクに他の者達も聞き耳を立てる。
「この子はミーナ、その隣が従者のダンよ。ベルクの者で、王族の血を引く存在よ」
周囲のざわめき、ミーナとダンが辺りを見渡し、向けられる視線に対して警戒を強める。
その瞬間、クイーンが両手をパンッ!っと打ち鳴らす。
「静まるです! 主様の前ですよ!」
その言葉に両者が落ち着きを取り戻すと私はクスクス笑いながら、口を開く。
「クイーン感謝するわ、まったくせっかちね。今回のベルクへの侵攻は偽の王を討つことに意味があるわ」
そう、今のベルクは前のケストア王国のように腐り始めている。
キングとセイナ意外に擬人化させたジャバとガマ爺も調査の為、ベルクに潜入しており、両者の報告から、私は内情を理解していた。
その後、私達は王宮を後にすると洋館に戻る。
ベルク進軍の話をして二日、別の任務を頼んでいたラクネとホーネットも私の元にやってきていた。
「御館様、ルーズから報告を聞いて戻りました。ガストとマリアも直ぐに到着します」
「ご主人様~ボクもダンジョンから戻ったよ~」
ラクネとホーネットの二人には新たに見つかった小規模ダンジョンの調査を任せており、攻略後に私の元にやってきたのだ。
「二人には感謝してるわ。ありがとうね。ダンジョン内部で、収穫はあったかしら?」
「はい、御館様。ダンジョンその物はオーガの巣になっており、言われた通り、ボスは半殺しにしてきました」
「そう、後でダンジョンもオーガも回収に行くわ」
「ボクの方は大当たり~沢山の蟲ちゃんがいたから、ボスごと配下にしたよ~ダンジョンコアも見つけたから、場所を教えるね~」
本当に私の家族は優秀だわ。
進軍準備にまだ一日余裕がある事実から、直ぐに二つのダンジョンへと向かう。
ラクネとホーネットの記憶を辿り、ホーネット側のダンジョンコアを手に入れる。
コアまで発生してくれていたのは、本当にラッキーだったわ。
ラクネの探索したダンジョンは、ボス部屋に隠し通路が存在していたは、久々にクイーン、ラクネ、ホーネットの三人を連れての探索は本当にいい息抜きになったわ。
まぁ、コアを守ろうとしたオーガ達には可哀想な事をしたけど、コアを手に入れるまでは敵だから仕方ないわよね?
無事に二つのダンジョンコアを手に入れ、二つのダンジョンは【毒王の庭・ポイズンガーデン】の一部として吸収したわ。
話が逸れてしまったわね。
私と共に洋館に戻ったミーナは、私が貸し与えた部屋で待機している。
ダンは部屋の警護で扉の前にずっと立っている。
そんなミーナの部屋へと私は足を運ぶ、進軍前日となり、本来ならば、こんな時間二余裕はなかったが、やるべき事をやらねばならないからだ。
「ダン、扉を開けなさい。ミーナに話があるの、あと、あなたも中に入りなさい」
ダンが、扉をノックすると、声が聞こえていたのだろう。
ミーナから返事が返されると、静かに扉が開く。
「話があって来たわ。時間が無いから簡単に話すわよ」
「話ですか、なんでしょうか?」
「ええ、先ずはゲートを通して、進軍前にベルクに向かうわ」
「そうなんです」
少し悲しそうなミーナが下を向く。
「今からゲートを繋げた草原に向かうわよ。ついて来なさい」
「え、私も行くのですか?」
「まぁ、百聞は一見に如かずよね? ならゲートを通って直接見に行きましょう。現実をその目で見なさい」
私達は草原へと移動する。
ダンが返事を返すと思っていたが、質問して間も無く返答したのは、ミーナであった。
「えっと、パンドラ様、先ずは質問ですが!」
不安そうに声を必死に張り上げる姿が無駄に可愛いと感じるわ。
「何かしら?」
「はい。今、私達が居るこの場所は何処なのでしょうか」
「この場所? まあ、知りたいわよね」
「はい、少なくとも私はベルクにこれ程の従者を従える方を噂ですら存じません」
「そうね、アナタ達が居るのはエルピス、元の名をケストア王国よ」
正式には【ダンジョン国家エルピス】となるかしら? まぁ、今はそれは黙ってていいわね。
私は軽い口調でそう語ると、紅茶を口に運ぶ。
「アナタ達の紅茶も冷めないうちに飲みなさい。美味しいわよ?」
「え、エルピス? いえ、それよりも、元ケストア王国ってどう言う事ですか!」
「簡単な話しよ。ケストア王国の国王が殺されて新しい王様が王座に座ったのよ」
少し意地悪くそう語る。
私の発言にクイーンとレイコが頷く。
そして、ミーナは顔が青ざめていく。
「そんな、それじゃ……約束の地であるガレルはどうなっているのよ、数ヶ月前までそんな話、噂ですらなかったのに」
「まったく、せっかちね? 安心しなさいよ。ガレルは無事よ。
寧ろ、ガレルから始まった戦いと言ってもいいわね」
「ガレルから始まった戦い? ガレルは新しい立派な領主様が着任して、平和になったとしか」
「ああ、ディバルの事ね。話したいなら呼び出すけど?」
「えぇっ、いえ、領主様を呼び出すなんて、冗談でも口にしたら……」
「本当に呼び出せるのよ、領主だろうが、国王だろうがね」
私の発言に苦笑いを浮かべて見せるミーナ。
その顔がすごく面白いので、もっと見たくなったわ。
だから、二人を連れて私は移動を開始する。
二人からしたら、屋敷の中を移動して、言われた部屋の扉を開けるだけの話だが、レイコにより、空間を繋がれた屋敷の扉が開かれる。
その先には国王の玉座があり、椅子に座るアレク・ドリアーノの姿があった。
「これはパンドラ様、御早いお着きで、失礼致しました」
そうアレクが口にすると即座に玉座から立ち上がる。
アレクと家臣達が私の存在に気づくと近寄り、私に膝をついて挨拶をする。
それはまさに、真の王が誰なのかを知らしめる行為であった。
その光景にミーナとダンの二名が絶句する。
「パ、パンドラさんは、いえ、パンドラ様はこの国の王様なのですか」
「違うわよ、ミーナの目の前に居るのが国王のアレクよ」
そう語る先には未だに膝をついたままのアレクの姿があった。
「アレク、挨拶はいいわ。本題に入るわね」
「御意、皆も聞いたか! よく聞くのだ!」
アレクが立ち上がり声をあげる。
「今より、エルピスは近隣の三カ国に宣戦布告する! いいわね!」
普通ならば、僅かながらに反対意見も口にされるであろう発言に誰も反対を口にしない。
「パンドラ様、直ぐにノールーズに伝えます。支度に頂ける時間をお聞かせ願います」
「最初はベルクよ。国境の事も考えて、そうね、三日で出来る範囲でいいわ。期待してるわよ」
「聞いたか! 目標は、鉱山国家ベルク。直ぐにノールーズ隊長に伝えよ! 一分一秒を無駄にするな!」
アレクの怒声にも似た声に大臣、家臣達が即座に動き出す。
「ま、待ってください! いきなり攻撃だなんて、ベルクには平和に暮らす市民が居るのですよ!」
ミーナの発言に慌ただしく動き出した者達の視線が集まる。
「そういえば、パンドラ様、此方の御二人は何方でしょうか?」
不思議そうに質問するアレクに他の者達も聞き耳を立てる。
「この子はミーナ、その隣が従者のダンよ。ベルクの者で、王族の血を引く存在よ」
周囲のざわめき、ミーナとダンが辺りを見渡し、向けられる視線に対して警戒を強める。
その瞬間、クイーンが両手をパンッ!っと打ち鳴らす。
「静まるです! 主様の前ですよ!」
その言葉に両者が落ち着きを取り戻すと私はクスクス笑いながら、口を開く。
「クイーン感謝するわ、まったくせっかちね。今回のベルクへの侵攻は偽の王を討つことに意味があるわ」
そう、今のベルクは前のケストア王国のように腐り始めている。
キングとセイナ意外に擬人化させたジャバとガマ爺も調査の為、ベルクに潜入しており、両者の報告から、私は内情を理解していた。
その後、私達は王宮を後にすると洋館に戻る。
ベルク進軍の話をして二日、別の任務を頼んでいたラクネとホーネットも私の元にやってきていた。
「御館様、ルーズから報告を聞いて戻りました。ガストとマリアも直ぐに到着します」
「ご主人様~ボクもダンジョンから戻ったよ~」
ラクネとホーネットの二人には新たに見つかった小規模ダンジョンの調査を任せており、攻略後に私の元にやってきたのだ。
「二人には感謝してるわ。ありがとうね。ダンジョン内部で、収穫はあったかしら?」
「はい、御館様。ダンジョンその物はオーガの巣になっており、言われた通り、ボスは半殺しにしてきました」
「そう、後でダンジョンもオーガも回収に行くわ」
「ボクの方は大当たり~沢山の蟲ちゃんがいたから、ボスごと配下にしたよ~ダンジョンコアも見つけたから、場所を教えるね~」
本当に私の家族は優秀だわ。
進軍準備にまだ一日余裕がある事実から、直ぐに二つのダンジョンへと向かう。
ラクネとホーネットの記憶を辿り、ホーネット側のダンジョンコアを手に入れる。
コアまで発生してくれていたのは、本当にラッキーだったわ。
ラクネの探索したダンジョンは、ボス部屋に隠し通路が存在していたは、久々にクイーン、ラクネ、ホーネットの三人を連れての探索は本当にいい息抜きになったわ。
まぁ、コアを守ろうとしたオーガ達には可哀想な事をしたけど、コアを手に入れるまでは敵だから仕方ないわよね?
無事に二つのダンジョンコアを手に入れ、二つのダンジョンは【毒王の庭・ポイズンガーデン】の一部として吸収したわ。
話が逸れてしまったわね。
私と共に洋館に戻ったミーナは、私が貸し与えた部屋で待機している。
ダンは部屋の警護で扉の前にずっと立っている。
そんなミーナの部屋へと私は足を運ぶ、進軍前日となり、本来ならば、こんな時間二余裕はなかったが、やるべき事をやらねばならないからだ。
「ダン、扉を開けなさい。ミーナに話があるの、あと、あなたも中に入りなさい」
ダンが、扉をノックすると、声が聞こえていたのだろう。
ミーナから返事が返されると、静かに扉が開く。
「話があって来たわ。時間が無いから簡単に話すわよ」
「話ですか、なんでしょうか?」
「ええ、先ずはゲートを通して、進軍前にベルクに向かうわ」
「そうなんです」
少し悲しそうなミーナが下を向く。
「今からゲートを繋げた草原に向かうわよ。ついて来なさい」
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