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第一章
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フレーゼは言葉が出せず、魚のように口をパクパクさせる。
立て続けに起きる現象に頭が働かない。
「こっちこっち。ほら、どうぞ」
フレムが手招きする先には、確かに小さな厨房があった。
小さいといっても平民の各家庭にあるような一般的な大きさだ。
「ここは僕の家なんだ。城に用意された部屋にいると落ち着かないから、たまにこうやって自分の家に帰るんだ」
「ま、魔法使いってすごいですね……」
「うん」
フレムは当然であるかのように頷いた。
窓の外が晴れている。まさか国外にでもいるのだろうか。
フレーゼが青い瞳を瞬かせていると、フレムはおかしそうに笑い窓を開け放った。
びゅうっと風が部屋の中に入り込み、草の匂いが鼻を抜けていく。
「外は昼にしているんだ。気持ちがいいでしょ」
「天候まで操れるんですか?」
「うん」
またしても当たり前のように答えられてしまった。
「実家と同じ匂いがします……」
フレーゼは窓の前で大きく息を吸った。懐かしい匂いに胸がじんわりと温かくなる。
何もない田舎だったけれど、自然がたくさんあって空気も美味しかった。
両親の焼くパンが早朝からいい匂いを放っていた。
懐かしくなり、泣きそうだ。
フレーゼは目に力を入れ振り返ると、フレムがこちらを見つめている。
魔法使いの赤い双眸に見透かされているような心地になり落ち着かない。
「好きに使っていいよ。材料はあると思う」
フレムに促され、フレーゼは厨房の中に入った。
粉もある、塩もある。バターもある。なんと酵母まである。
「すごいです! これ何の酵母ですか? うわあ、こっちの酵母は種類が違いますね!」
フレーゼは酵母の入った瓶を一つ一つ見やり、興奮を抑えられない。
「僕、その酵母でパンケーキを焼くのが好きなんだ」
「美味しそう! 先生は意外とまめなんですね!」
「ん? それは褒められているのかな?」
フレーゼはしまったと口に手を当てるが、からからと笑い返された。
「じゃあ僕は仕事があるから」
「あ、あの、今は夜中ですよね? 今更ですけど、お邪魔じゃ……」
「本当に今更だねぇ。でも大丈夫だよ」
フレムの大きな手で頭を撫でられる。少し痛い。
「子供が大人に気を遣うのは、よくないよ~」
「ごめんなさい……」
「じゃ、向こうにいるから何かあったら呼んでね」
フレムはそう告げて執務机の前に腰かけた。溜息をつきながら、山積みの書類に目を通し始める。
思いがけず願いが叶ってしまった。眠いはずなのに目が冴えている。
フレーゼは厨房をぐるりと見回し、手を洗い、必要な物を並べていく。
つい最近までこうやって生活していたはずなのに、遠い昔のようだ。
そういえば変な夢を見始めたのも、リージが国王の庶子だと知った前後のような気がする。
(知らないうちに、お城での生活がストレスになっていたのかな……)
前世でもストレスを感じやすいタイプだった。常に苛々していたし、仕事も苦痛だった。
暇さえあればスマホでゲームをして、そして……
何をしていたっけ?
覚えていることに偏りがある。
フレーゼは生地を捏ねながら、何を作ろうか考え始めた。
無難な丸パンを作ろう。
この厨房。これから先も貸してくれないだろうか。あとから頼んでみよう。
ああでも、材料費をどうやって払おう。
フレーゼは考え事をしながら捏ね続け、綺麗にまとまった生地をボウルに移して、上から濡れ布巾を被せた。
「メロンパンも作りたいなぁ」
あのぱりぱりしたクッキーの皮を思い出し食欲が湧く。
「へえ、メロンパン好きなの?」
「……! 先生、いつから見て……!」
入り口の扉に背を預け、フレムがこちらを見ている。
笑顔を浮かべている姿は相変わらずだが、少し疲れているようにも見える。
「僕もメロンパン好きだなぁ。ぱりぱりしている部分が特に」
「わ、分かります! 砂糖もかかり過ぎていない絶妙なのが好きです」
「語るねぇ。でも作るのは無理でしょ?」
「え? 何故ですか?」
「この世界にメロンはないよ」
そう言われて、はたりと動きが止まる。
肝心なことを忘れていた。
フレーゼは口元に手を当て、頭を捻る。
そもそもメロンパンにはメロンの果汁が入っているわけではない。
でもどうせなら果汁入りの贅沢なメロンパンが食べたい気もする。
あれ?
メロンが入っていないのに、何故メロンパンなのだろう?
「ぷっ」
唐突にフレムは吹き出し楽しげに笑い始めた。
「先生?」
「ああ、ごめん。驚いちゃって」
「驚いた?」
「フレーゼ、君は僕と同じ前世の記憶持ちだ。きっと同じ国、同じ時代の」
「え!?」
驚いて目を瞬かせると、フレムは目尻を下げて笑みを深めた。
「先生も転生者ですか!」
「転生? ああ、そういえばそんなの流行ってたね」
「あ……ごめんなさい。私、思い出したのが最近なんです」
「うん? 何故、謝るの? でも同じ世代にいたと確信が持てたよ。嬉しいなあ……初めて会った」
「嬉しいですか?」
「うん」
フレムの優しく笑む姿からは、普段の揶揄うような様は感じられない。
「僕もそうだったよ。自分が死んだ年齢から幼い頃に遡って少しずつ思い出していくんだ」
「先生には死んだ時の記憶もあるんですか?」
「ううん、ないよ。まあ死んだ理由は何となく覚えているけどね」
「それなら私はあの頃に死んだんだ……」
夢の中の自分はまだ若かった。それより未来の記憶はない。
幼い頃を目指し、遡りながら記憶を思い出すのならば、自分はあの頃よりも年を重ねていないということになる。
あの頃の自分は今よりも年上で大人だったけれど、まだ先に続く未来があったはずだ。
「先生は前世の記憶があるのは嬉しいですか? 私は逆です……」
フレーゼの問いにフレムは目を瞠った。
「正直思い出したくないです。前世の夢をみると疲れます。あの頃に流行っていた、悪役令嬢へ転生したとかなら面白いかもしれないけど」
「ふふっ、何それ。笑える」
「笑えないです! 乙女ゲームの世界に転生して、王子様と恋ができるとか、高位の令嬢に生まれたとかなら、前世の記憶を頼りに楽しめそうだけど……」
「そうだねえ。思い出してもメロンパンだもんね」
くすくすと笑う姿に腹が立ち、フレーゼがむくれていると、フレムは思いついたように言う。
「それなら、アカデミーで学園長に会うといいよ」
「はい?」
全く予期しない話題に、フレーゼの眉間に皺が寄った。
アカデミーとは、王都にある貴族の子供が多く通う総合学園だ。
そこに何故ド平民が?
アカデミーに入学できる年齢まで、あと二年。
まだ自分はこの城にいるの?
フレーゼの頭の上に疑問符が並んだけれど、フレムは優しい口調で言葉を続けた。
「この国で一番魔力が強い学園長に、前世の記憶を消して欲しいって頼んだらどうかな? 他人の記憶に干渉する魔法は魔力を多く必要とするから、魔力を差し出してお願いするといいよ」
この国で最も魔力の強い人間が、アカデミーの学園長だというのは初耳だ。
てっきりこの魔法使いがそうなのだと思っていた。
王家に仕える人たちのフレムに対する態度が、王族並だったからだ。もしくは彼も王族の血筋なのかもしれない。
というか。
「先生。私に魔力がないこと、ご存知ですよね? 魔力を差し出せません」
「竜花を手に入れたら? ああでも、竜花のことは自分で調べてね」
「え! ここまで教えておいてそれですか!」
「何でもかんでも教えるのはな~。大体竜花は禁忌だし、僕は面倒なことに巻き込まれたくない」
「うわあ……最低」
自分から焚き付けておいてこれである。少しでも心を許した自分を殴ってやりたい。
「ねえ、フレーゼ。口開けて」
「は?」
「お菓子あげる」
ほらほらと言われ渋々口を開けると、ぽんと一口サイズの何かが口に入る。
固い。何だろうこれ。
フレーゼは噛みながら首を傾げる。
「するめを噛んでいる感じ……」
「ふふ、共通の話題が出来て嬉しいな」
「これなんですか?」
むちゃっむっちゃと音を立てずに咀嚼していると、フレムが茶を淹れてくれた。
「するめだよ」
フレムは楽しそうに笑んで、茶器を差し出す。
お茶を口に含むと懐かしい味がした。
「緑茶だ……」
「あたり。世界中探してやっと似た味の茶葉を見つけたんだ。美味しいだろ?」
「うん」
懐かしい味にフレーゼの目頭が潤む。
ごしごしと目を擦り、気分を落ち着けようと深呼吸を繰り返す。
「ああ、さすがに眠たくなる時間だよね」
「いやこれは」
「パンは僕が仕上げておくよ。明日サロンに持っていくね」
「え……」
何故だろう。目が霞んで頭が回らない。
刹那、ぱちんと光が爆ぜた。
立て続けに起きる現象に頭が働かない。
「こっちこっち。ほら、どうぞ」
フレムが手招きする先には、確かに小さな厨房があった。
小さいといっても平民の各家庭にあるような一般的な大きさだ。
「ここは僕の家なんだ。城に用意された部屋にいると落ち着かないから、たまにこうやって自分の家に帰るんだ」
「ま、魔法使いってすごいですね……」
「うん」
フレムは当然であるかのように頷いた。
窓の外が晴れている。まさか国外にでもいるのだろうか。
フレーゼが青い瞳を瞬かせていると、フレムはおかしそうに笑い窓を開け放った。
びゅうっと風が部屋の中に入り込み、草の匂いが鼻を抜けていく。
「外は昼にしているんだ。気持ちがいいでしょ」
「天候まで操れるんですか?」
「うん」
またしても当たり前のように答えられてしまった。
「実家と同じ匂いがします……」
フレーゼは窓の前で大きく息を吸った。懐かしい匂いに胸がじんわりと温かくなる。
何もない田舎だったけれど、自然がたくさんあって空気も美味しかった。
両親の焼くパンが早朝からいい匂いを放っていた。
懐かしくなり、泣きそうだ。
フレーゼは目に力を入れ振り返ると、フレムがこちらを見つめている。
魔法使いの赤い双眸に見透かされているような心地になり落ち着かない。
「好きに使っていいよ。材料はあると思う」
フレムに促され、フレーゼは厨房の中に入った。
粉もある、塩もある。バターもある。なんと酵母まである。
「すごいです! これ何の酵母ですか? うわあ、こっちの酵母は種類が違いますね!」
フレーゼは酵母の入った瓶を一つ一つ見やり、興奮を抑えられない。
「僕、その酵母でパンケーキを焼くのが好きなんだ」
「美味しそう! 先生は意外とまめなんですね!」
「ん? それは褒められているのかな?」
フレーゼはしまったと口に手を当てるが、からからと笑い返された。
「じゃあ僕は仕事があるから」
「あ、あの、今は夜中ですよね? 今更ですけど、お邪魔じゃ……」
「本当に今更だねぇ。でも大丈夫だよ」
フレムの大きな手で頭を撫でられる。少し痛い。
「子供が大人に気を遣うのは、よくないよ~」
「ごめんなさい……」
「じゃ、向こうにいるから何かあったら呼んでね」
フレムはそう告げて執務机の前に腰かけた。溜息をつきながら、山積みの書類に目を通し始める。
思いがけず願いが叶ってしまった。眠いはずなのに目が冴えている。
フレーゼは厨房をぐるりと見回し、手を洗い、必要な物を並べていく。
つい最近までこうやって生活していたはずなのに、遠い昔のようだ。
そういえば変な夢を見始めたのも、リージが国王の庶子だと知った前後のような気がする。
(知らないうちに、お城での生活がストレスになっていたのかな……)
前世でもストレスを感じやすいタイプだった。常に苛々していたし、仕事も苦痛だった。
暇さえあればスマホでゲームをして、そして……
何をしていたっけ?
覚えていることに偏りがある。
フレーゼは生地を捏ねながら、何を作ろうか考え始めた。
無難な丸パンを作ろう。
この厨房。これから先も貸してくれないだろうか。あとから頼んでみよう。
ああでも、材料費をどうやって払おう。
フレーゼは考え事をしながら捏ね続け、綺麗にまとまった生地をボウルに移して、上から濡れ布巾を被せた。
「メロンパンも作りたいなぁ」
あのぱりぱりしたクッキーの皮を思い出し食欲が湧く。
「へえ、メロンパン好きなの?」
「……! 先生、いつから見て……!」
入り口の扉に背を預け、フレムがこちらを見ている。
笑顔を浮かべている姿は相変わらずだが、少し疲れているようにも見える。
「僕もメロンパン好きだなぁ。ぱりぱりしている部分が特に」
「わ、分かります! 砂糖もかかり過ぎていない絶妙なのが好きです」
「語るねぇ。でも作るのは無理でしょ?」
「え? 何故ですか?」
「この世界にメロンはないよ」
そう言われて、はたりと動きが止まる。
肝心なことを忘れていた。
フレーゼは口元に手を当て、頭を捻る。
そもそもメロンパンにはメロンの果汁が入っているわけではない。
でもどうせなら果汁入りの贅沢なメロンパンが食べたい気もする。
あれ?
メロンが入っていないのに、何故メロンパンなのだろう?
「ぷっ」
唐突にフレムは吹き出し楽しげに笑い始めた。
「先生?」
「ああ、ごめん。驚いちゃって」
「驚いた?」
「フレーゼ、君は僕と同じ前世の記憶持ちだ。きっと同じ国、同じ時代の」
「え!?」
驚いて目を瞬かせると、フレムは目尻を下げて笑みを深めた。
「先生も転生者ですか!」
「転生? ああ、そういえばそんなの流行ってたね」
「あ……ごめんなさい。私、思い出したのが最近なんです」
「うん? 何故、謝るの? でも同じ世代にいたと確信が持てたよ。嬉しいなあ……初めて会った」
「嬉しいですか?」
「うん」
フレムの優しく笑む姿からは、普段の揶揄うような様は感じられない。
「僕もそうだったよ。自分が死んだ年齢から幼い頃に遡って少しずつ思い出していくんだ」
「先生には死んだ時の記憶もあるんですか?」
「ううん、ないよ。まあ死んだ理由は何となく覚えているけどね」
「それなら私はあの頃に死んだんだ……」
夢の中の自分はまだ若かった。それより未来の記憶はない。
幼い頃を目指し、遡りながら記憶を思い出すのならば、自分はあの頃よりも年を重ねていないということになる。
あの頃の自分は今よりも年上で大人だったけれど、まだ先に続く未来があったはずだ。
「先生は前世の記憶があるのは嬉しいですか? 私は逆です……」
フレーゼの問いにフレムは目を瞠った。
「正直思い出したくないです。前世の夢をみると疲れます。あの頃に流行っていた、悪役令嬢へ転生したとかなら面白いかもしれないけど」
「ふふっ、何それ。笑える」
「笑えないです! 乙女ゲームの世界に転生して、王子様と恋ができるとか、高位の令嬢に生まれたとかなら、前世の記憶を頼りに楽しめそうだけど……」
「そうだねえ。思い出してもメロンパンだもんね」
くすくすと笑う姿に腹が立ち、フレーゼがむくれていると、フレムは思いついたように言う。
「それなら、アカデミーで学園長に会うといいよ」
「はい?」
全く予期しない話題に、フレーゼの眉間に皺が寄った。
アカデミーとは、王都にある貴族の子供が多く通う総合学園だ。
そこに何故ド平民が?
アカデミーに入学できる年齢まで、あと二年。
まだ自分はこの城にいるの?
フレーゼの頭の上に疑問符が並んだけれど、フレムは優しい口調で言葉を続けた。
「この国で一番魔力が強い学園長に、前世の記憶を消して欲しいって頼んだらどうかな? 他人の記憶に干渉する魔法は魔力を多く必要とするから、魔力を差し出してお願いするといいよ」
この国で最も魔力の強い人間が、アカデミーの学園長だというのは初耳だ。
てっきりこの魔法使いがそうなのだと思っていた。
王家に仕える人たちのフレムに対する態度が、王族並だったからだ。もしくは彼も王族の血筋なのかもしれない。
というか。
「先生。私に魔力がないこと、ご存知ですよね? 魔力を差し出せません」
「竜花を手に入れたら? ああでも、竜花のことは自分で調べてね」
「え! ここまで教えておいてそれですか!」
「何でもかんでも教えるのはな~。大体竜花は禁忌だし、僕は面倒なことに巻き込まれたくない」
「うわあ……最低」
自分から焚き付けておいてこれである。少しでも心を許した自分を殴ってやりたい。
「ねえ、フレーゼ。口開けて」
「は?」
「お菓子あげる」
ほらほらと言われ渋々口を開けると、ぽんと一口サイズの何かが口に入る。
固い。何だろうこれ。
フレーゼは噛みながら首を傾げる。
「するめを噛んでいる感じ……」
「ふふ、共通の話題が出来て嬉しいな」
「これなんですか?」
むちゃっむっちゃと音を立てずに咀嚼していると、フレムが茶を淹れてくれた。
「するめだよ」
フレムは楽しそうに笑んで、茶器を差し出す。
お茶を口に含むと懐かしい味がした。
「緑茶だ……」
「あたり。世界中探してやっと似た味の茶葉を見つけたんだ。美味しいだろ?」
「うん」
懐かしい味にフレーゼの目頭が潤む。
ごしごしと目を擦り、気分を落ち着けようと深呼吸を繰り返す。
「ああ、さすがに眠たくなる時間だよね」
「いやこれは」
「パンは僕が仕上げておくよ。明日サロンに持っていくね」
「え……」
何故だろう。目が霞んで頭が回らない。
刹那、ぱちんと光が爆ぜた。
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