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第4話 幼児体形とは、ご褒美とは、
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太陽の暖かい日差しが気持ちいい。
緩やかな風になびく草原の心地よい音と、いろいろな種類の虫の声が入り混じって聞こえてくる。
千年戦争が行われている大地へ舞い降り、遭遇してしまったオークキングを仕留め、ミランダからの提案を受け、ゴブリンが根城にしている岩地帯に向かい歩いていた。
そんな中、南の方角から2人の人間が馬に乗りこちらに接近してきている姿を視認した。
私が初めて人と話す機会が突然やってきてしまったようだ。
初対面の者への対応は分かっている。
まず挨拶をして、自己紹介をしたらよかったはず。
自己紹介って、何から話せば良かったのかしら。
まぁ、私なら少しくらいドジをしても可愛いで済むはずだ。
とはいうものの、生まれて初めてコンタクトをとる人間だ。
少し緊張してきた。
1人は綺麗な桜のデザインが施された和服を着て腰に刀をぶら下げている女侍で、もう1人は黒装束に身を包んだ死んだ魚の目をした精気が全く感じられない男であった。
ASと呼ばれている女侍は私と同じ15歳くらいの少女に見える。
ゆるりとした和服を着ているが、よく鍛えている体である事が分かる。
美人ではないが笑顔が可愛い。
うむ。フレンドリーな感じがしていい雰囲気だ。
もう1人は屑礼と呼ばれている男で、虚無の表情の代名詞であるチベットスナギツネのような顔で私をガン見していた。
どうやら才色兼備の美少女に免疫が無い童貞小僧のようだ。
始めて出会った男がこれかよ…
萎えるわ…
私に話しかけようとしたASを屑礼が手で制し、馬を前に進めてきた。
「知っていると思うが『種族間千年戦争』が始まっている。こんな物騒な所を女の子が一人で歩いていたら危険だぞ。俺達が街まで送っていこう。」
「その手口なら知っていますよ。」
「え、その手口とはどういう事だ?」
「スペシャルに可愛い私へ『守ってやるアピール』をされているのですよね。『俺についいてこい。』と言っておけば、女が落とせると思っていたら大間違いですよ。」
「え、どう言うことだ。女の子は俺に付いて来い系の男に弱いんじゃないのか?」
「何故、あなたのような童貞小僧に付いていかなければいけないのですか。クソ虫のような男ですね。」
私は恋愛の経験はないが全ての知識を持っている恋愛マスターなのだ。
可愛い女の子を見ると男は猿になるという都市伝説があるが、それは本当なのだな。
図星をつかれたのだろうか、屑礼が苦々しい表情をしている。
「誤解だ。確かにお前は美人というか可愛いけど、俺は幼児体型の女には興味がないというかムチムチ派なんだ。いやだがしかし、可愛い女の子にクソ虫って言われるのは有りと言うか、ご褒美だよな。」
私が幼児体型だと?
その時、アルマジロの姿をしたミランダが、私の心の声を聞いて幼児体型についての説明と考察をしてきた。
『幼児体型とは、ヒップが小さくバストが発達段階でありウエストのくびれが無い体型の女子の事を指している。安杏里については、かろうじてくびれがあるので、80%くらいの幼児体型であると言えるだろうな。』
おいおい、そこはお世辞でも良いので60%くらいだと言うところだぞ。
そもそも、そんな追い討ちのようなフォローはいりませんよ。
というか、罵倒されたらご褒美だって、どういう事なんだ。
屑礼が気持ち悪い生物に見えてきた。
無敵であるはずの私が動揺をしているタイミングで、ASが屑礼の後頭部を持っていた刀の鞘でフルスイングして殴りつけてきた。
おい。今、結構やばそうな鈍い音がしたぞ。
馬上で屑礼がうずくまり頭を押さえうめき声を上げはじめている。
「連れの変態が失礼な事を言ってごめんなさい。私はアズナブル、みんなからはASと呼ばれているわ。よろしく。」
「私は安杏里と言います。」
「私達はこの辺りを調査しているのだけど、安杏ちゃんはここで何をしているの?」
「この先にある岩場に住み着いたゴブリンを討伐しようかと思っておりまして。」
ミランダからの勧めで集団戦を得意とされるゴブリン達の討伐のために、根城にしているという岩地帯へ向かっていたのであるが、その行為にASはひどく驚いた声をあげてきた。
「近くにゴブリンの住処があるって本当なの!駄目だよ。ゴブリンは安杏ちゃんのような可愛い女の子を攫ってレイプする危ない奴等なんだ。絶対に近づいたら駄目だよ。」
私がスーパースペシャルで可愛い女の子というのは否定できない。
やはり私は守ってあげたいといけないと思う、か弱い女の子に見えるのだな。
そのASであるが、腰にぶら下げている刀を見ると『侍』の固有JOBを持つ11種族なのだろう。
侍は、追い込まれると生命力を力に変換し爆発的な力を発揮すると聞くが、それでもASの戦闘力は私の遥か足元よりも更に下のレベルだな。
私の心配をする前に自分の心配をして下さいって感じですよ。
「心配して頂き有難うございます。ですが、私は可愛いさと合わせて戦闘力もスペシャルなので一人でも心配いりません。いわゆる一匹狼というやつです。」
「………」
あれ、何だか微妙な空気になってしまったぞ。
それはさておき、気になる事がある。
ASは11種族で、男の屑礼の方はおそらく全種族最弱の0種族だ。
何故、『千年戦争』で敵同士となる11種族と0種族が一緒に行動しているのかしら。
私の疑問に対して背中にへばり付いているミランダがフォローを入れてきた。
『種族間同士で協力して千年戦争を勝ち抜こうとする事はよくある事だ。特に同じ人間は種族間で同盟関係にある傾向が強い』
なるほど。力の弱い種族が互いに弱点を補わないと千年戦争を勝ち抜く事は不可能という事ですか。
ちなみに私も同じ人間でしたね。
後頭部の痛打から復活した屑礼が私に質問をしてきた。
「一つ確認させてくれ。安杏里の種族を教えてもらえないだろうか?」
「私は19種族で、千年戦争の参加者です。」
緩やかな風になびく草原の心地よい音と、いろいろな種類の虫の声が入り混じって聞こえてくる。
千年戦争が行われている大地へ舞い降り、遭遇してしまったオークキングを仕留め、ミランダからの提案を受け、ゴブリンが根城にしている岩地帯に向かい歩いていた。
そんな中、南の方角から2人の人間が馬に乗りこちらに接近してきている姿を視認した。
私が初めて人と話す機会が突然やってきてしまったようだ。
初対面の者への対応は分かっている。
まず挨拶をして、自己紹介をしたらよかったはず。
自己紹介って、何から話せば良かったのかしら。
まぁ、私なら少しくらいドジをしても可愛いで済むはずだ。
とはいうものの、生まれて初めてコンタクトをとる人間だ。
少し緊張してきた。
1人は綺麗な桜のデザインが施された和服を着て腰に刀をぶら下げている女侍で、もう1人は黒装束に身を包んだ死んだ魚の目をした精気が全く感じられない男であった。
ASと呼ばれている女侍は私と同じ15歳くらいの少女に見える。
ゆるりとした和服を着ているが、よく鍛えている体である事が分かる。
美人ではないが笑顔が可愛い。
うむ。フレンドリーな感じがしていい雰囲気だ。
もう1人は屑礼と呼ばれている男で、虚無の表情の代名詞であるチベットスナギツネのような顔で私をガン見していた。
どうやら才色兼備の美少女に免疫が無い童貞小僧のようだ。
始めて出会った男がこれかよ…
萎えるわ…
私に話しかけようとしたASを屑礼が手で制し、馬を前に進めてきた。
「知っていると思うが『種族間千年戦争』が始まっている。こんな物騒な所を女の子が一人で歩いていたら危険だぞ。俺達が街まで送っていこう。」
「その手口なら知っていますよ。」
「え、その手口とはどういう事だ?」
「スペシャルに可愛い私へ『守ってやるアピール』をされているのですよね。『俺についいてこい。』と言っておけば、女が落とせると思っていたら大間違いですよ。」
「え、どう言うことだ。女の子は俺に付いて来い系の男に弱いんじゃないのか?」
「何故、あなたのような童貞小僧に付いていかなければいけないのですか。クソ虫のような男ですね。」
私は恋愛の経験はないが全ての知識を持っている恋愛マスターなのだ。
可愛い女の子を見ると男は猿になるという都市伝説があるが、それは本当なのだな。
図星をつかれたのだろうか、屑礼が苦々しい表情をしている。
「誤解だ。確かにお前は美人というか可愛いけど、俺は幼児体型の女には興味がないというかムチムチ派なんだ。いやだがしかし、可愛い女の子にクソ虫って言われるのは有りと言うか、ご褒美だよな。」
私が幼児体型だと?
その時、アルマジロの姿をしたミランダが、私の心の声を聞いて幼児体型についての説明と考察をしてきた。
『幼児体型とは、ヒップが小さくバストが発達段階でありウエストのくびれが無い体型の女子の事を指している。安杏里については、かろうじてくびれがあるので、80%くらいの幼児体型であると言えるだろうな。』
おいおい、そこはお世辞でも良いので60%くらいだと言うところだぞ。
そもそも、そんな追い討ちのようなフォローはいりませんよ。
というか、罵倒されたらご褒美だって、どういう事なんだ。
屑礼が気持ち悪い生物に見えてきた。
無敵であるはずの私が動揺をしているタイミングで、ASが屑礼の後頭部を持っていた刀の鞘でフルスイングして殴りつけてきた。
おい。今、結構やばそうな鈍い音がしたぞ。
馬上で屑礼がうずくまり頭を押さえうめき声を上げはじめている。
「連れの変態が失礼な事を言ってごめんなさい。私はアズナブル、みんなからはASと呼ばれているわ。よろしく。」
「私は安杏里と言います。」
「私達はこの辺りを調査しているのだけど、安杏ちゃんはここで何をしているの?」
「この先にある岩場に住み着いたゴブリンを討伐しようかと思っておりまして。」
ミランダからの勧めで集団戦を得意とされるゴブリン達の討伐のために、根城にしているという岩地帯へ向かっていたのであるが、その行為にASはひどく驚いた声をあげてきた。
「近くにゴブリンの住処があるって本当なの!駄目だよ。ゴブリンは安杏ちゃんのような可愛い女の子を攫ってレイプする危ない奴等なんだ。絶対に近づいたら駄目だよ。」
私がスーパースペシャルで可愛い女の子というのは否定できない。
やはり私は守ってあげたいといけないと思う、か弱い女の子に見えるのだな。
そのASであるが、腰にぶら下げている刀を見ると『侍』の固有JOBを持つ11種族なのだろう。
侍は、追い込まれると生命力を力に変換し爆発的な力を発揮すると聞くが、それでもASの戦闘力は私の遥か足元よりも更に下のレベルだな。
私の心配をする前に自分の心配をして下さいって感じですよ。
「心配して頂き有難うございます。ですが、私は可愛いさと合わせて戦闘力もスペシャルなので一人でも心配いりません。いわゆる一匹狼というやつです。」
「………」
あれ、何だか微妙な空気になってしまったぞ。
それはさておき、気になる事がある。
ASは11種族で、男の屑礼の方はおそらく全種族最弱の0種族だ。
何故、『千年戦争』で敵同士となる11種族と0種族が一緒に行動しているのかしら。
私の疑問に対して背中にへばり付いているミランダがフォローを入れてきた。
『種族間同士で協力して千年戦争を勝ち抜こうとする事はよくある事だ。特に同じ人間は種族間で同盟関係にある傾向が強い』
なるほど。力の弱い種族が互いに弱点を補わないと千年戦争を勝ち抜く事は不可能という事ですか。
ちなみに私も同じ人間でしたね。
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