ブラックな聖女『終わっことは仕方がないという言葉を考えた者は天才ですね』

samishii kame

文字の大きさ
7 / 142

第7話 vsコカトリス

しおりを挟む
古代人が築いたと言われている帝都の地下には迷宮が広がり、地下1階層には10万㎢規模の迷宮が広がっていた。(参考。北海道の大きさが約8万㎢です)
石が敷き詰められた30m程度ある天井から光が落ち、迷宮を昼間のように明るく照らしている。
地表を支えるための柱が等間隔に建っているが、見通しの良い地形をしており、全体が森となっていた。
ここから地下2階層に降りていくのである。

現在私は先日発見されたA級迷宮の地下2階層に単独で降りてきていた。
砂漠が広がるエリアであり、地下1階層同様に昼間のように明るい。
C級相当の魔物が砂地に隠れており、探索系スキルがいないとS級冒険者でも攻略が難しい地形特性だ。
砂地内から『隠密』効果を発動させながら忍び寄ってくる魔物が特に危険であるが、スキル『未来視』を獲得している私にとっては、難しい相手ではない。
目的は地下4階層に残してきた聖戦士の救出。
攻撃を仕掛けてきた魔物を未来視が予知し、召喚した運命の弓で魔物を掃討したころに美人賢者達がようやく追い付いてきた。


三華月みかづき様。ご無沙汰しております。」
「三華月。久しぶりだな。これから聖戦士ジェットを助けにいくんだろ。」
「ついでにA級迷宮の攻略も行う予定っす。」


モブ勇者のくせに相変わらず態度がでかい。
体格にいい背中に大剣を背負い、装備はそれなりのものが揃えられているが、いかんせん全てが馬鹿っぽい。
世界を救う運命をもっているはずであるが、ここまで見る限りではその気配は微塵もない。
その相棒である強斥候は黒装束に2本の短剣を装備している小柄な男だ。
こちらも勇者と同様にお馬鹿であるが、今は2人の相手をしている時間はない。
隊列について指示しながら、地下3階層への階段を降り始めた。


「隊列は私が先頭を行きます。中央には美人賢者アメリア、最後尾は強斥候ふぶきつきに頼みます。」
「おい、ちょっと待て。その隊列に勇者おれが入ってないじゃないか!」
「雑魚相当である勇者あなたは、適当についてきてもらっていたらいいです。」
「雑魚とはどう言うことだ。俺は世界を護る勇者なんだぞ!」
「はいはい。頑張って世界を護ってください。急ぎますので下へ降りますよ。」





ダンジョン地下4層。
真っ白な岩石で構成されている天井から発せられる光が、ダンジョン内を明るく照らしている。
トンネル状に延びている迷宮は、直径が20m程度ある半円形状をしており、5~6名ほどで構成されるパーティーが戦闘を行うぶんについては、狭いという感覚はないくらいの広さだ。
淀みない空気が流れ、異臭の類もなく、快適な環境が保たれている。
聖戦士を置き去りにして8時間が経過し、その場所に戻ってきていた。
やはり聖戦士の姿は無い。
強斥候に視線を移し、聖戦士の追跡が可能であるかを尋ねてみた。


聖戦士ジェットとはここで別れました。強斥候ふぶきつき。ここからの追跡は可能でしょうか。」
「はい。問題ないっす。聖戦士ジェットさんの足跡らしきものが残っています。これから追跡を開始します。」


さすがだな。
暗殺系のスキルを数多く獲得している私でもその足跡を見極めることは出来ない。
お馬鹿ではあるが斥候としての能力は充分なものを揃えていると言えるだろう。
同じうんこでも勇者ポンコツの方と違い使える奴だ。
残されていた足跡は最下層である地下5階層へ続いていた。
A級迷宮の最下層にはA級以上の迷宮主が出てくる。
そう。場合によってはS級相当の魔物が出てくることがあるのだ。
もし迷宮主がS級だったとしたら、美人賢者達は戦力外であり、そのことは3人ともよく理解し、緊張して軽口を発しなくなっていた。

地下5階層が4階層と同じ形状の地形となっていた。
3人が緊張している。
重苦しい空気に耐えきれなくなった勇者が先頭を歩く強斥候に声をかけてきた。


強斥候ふぶきつき聖戦士ジェットはまだ見つからないのか。もしかしたらもう死んでしまっていて、その死体は無くなっているかもしれないぞ。」
「いや。今しがた聖戦士ジェットらしき石像を発見したところっす!」


強斥候が送る視線の先。
―――――――—床に『石化』している人間が転がっていた。
その者は、間違いなく聖戦士本人だ。
3人が石化している聖戦士の姿を見て体を硬直させている。
その理由は、石化させた正体について想定したからだろう。
美人賢者が緊張した面持ちでその確認をしてきた。


「三華月様。この石化は、『コカトリス』の仕業なのでしょうか?」


3人の視線が集中する中、静かにうなずいて返事をした。
その魔物の名はコカトリス。
S級相当の魔物で、その中でも最も恐れられている個体だ。
ノーモーションで光速の速さの『石化光線』を撃ってくる。
まさに回避不可能な攻撃を繰り出しくるのだ。
加えて4つの心臓をもっており、討伐するにしても厄介な存在である。
コカトリス攻略にはA級スキル『セイグリットウォール』が必須条件であり、そのスキルが無いと、S級相当の冒険者でも相手にならない。
勇者は「やばい。やばい。」と呪文のように呟き、強斥候は極度の緊張感に耐えられなり嗚咽をあげていた。
唯一冷静である美人賢者が震えた声で『セイグリットウォール』の獲得の有無について質問をしてきた。


「三華月様。もしかして、『セイグリットウォール』をお持ちされているのでしょうか。」
「残念ながら、獲得しておりません。」


私の言葉に、勇者と強斥候の体が上の階の方へ向き、逃走をしようとしている姿がある。
強斥候はともかく、勇敢なのが勇者なのだろ。
勇者の中にも駄目な奴がいるのだな。
そもそもであるが、今日中にこのA級迷宮を攻略しなければ美人賢者はB級4位以内に入ることが出来なくなり、A級冒険者を選定する『オリオン』に参加できなくなる。
既に体の向きが来た道の方へ回転している勇者へ確認をした。


「勇者。あなたはここに来た目的を忘れてしまったのですか。」
「A級迷宮を攻略するためだ。だがよう。真面目にコカトリス攻略って無理すぎるだろ。」
「S級の中でも最上位にヤバイ奴っす。」
「三華月様。さすがにここは撤退するべきではないでしょうか。」
「コカトリスが出てきましたら、私が相手をしますので安心して下さい。」
「あれを相手にするのかよ。」
「ヤバイっす。」
「三華月様。お任せして大丈夫なのでしょうか。」
「お任せ下さい。美人賢者アメリアには聖戦士ジェットの石化解除をお願いします。」
「申し訳ありません。石化解除の『浄化』には10分程度の時間が必要です。」


A級迷宮の最下層には出てくる魔物はB級以上が確定しているし、B級相当の3人ではここにいるだけで精神的にきついものと思われる。
緊張状態の中で10分間も浄化を継続してもらうのはさすがに酷だ。
賢者職は万能ではあるが、回復系の専門ではないしやむを得ないといったところか。
仕方ない。
石化解除は上の階層でしてもらいましょう。


勇者ガリアン。石化している聖戦士ジェットを、上の階層まで運んでください。」
「重くて運べるわけねぇだろ。俺は世界を護る勇者で、荷物持ちではないんだぞ。」


勇者こいつは本当に使えないモブ勇者だな。
ギロリと勇者を睨むと素早く美人賢者の背後に身を隠している。
荷物持ちの方が全然役に立つのではなかろうか。
消去法になりますが、ここは先にコカトリスを殺処分し安全を確保することにしましょう。


「それでは、聖戦士ジェットの石化解除を行ってもらう前に、コカトリスの方から片付けさせてもらいます。」


緊張感が高まっていく中、私の提案に勇者・強斥候が慌てて両手を前手に突き出して、『待て。待て。』のポーズをしてきた。
討伐は不可能だと初めから思っているようだ。
勇者と強斥候の顔から玉の汗が地面へ滴り落ちている。


「考え直してくれ。コカトリスは真剣にやばいって。」
「予備動作無しで回避不可能な『石化光線』を撃つ奴なんです。S級冒険者パーティーでも全滅してしまう魔物なんすよ。」
「石化光線ですか。その射程外からコカトリスを撃ち抜きます。安心していて下さい。」
「そ、そうか。そうだよな。遠距離攻撃を仕掛けられれば、石化光線の恐怖はないというわけか。」
「なるほどっす。もしかして三華月様にとって、コカトリスは楽勝なんすか。」
「はい。楽勝です。」


私からの言葉を聞き、3人の表情が少しずつ落ち着いていく。
その時、迷宮の奥から魔物の大群が進行してくる足音が聞こえてきた。
迷宮主が配下を引き連れて向かってきているのだろう。
統率された魔物の大群は、攻撃系、防御系、斥候系、回復系といったようにおのおのの魔物が役割をもっている。
それ故に対処が難しい。
初見であるが、S級相当の個体が1体。A級が5体、B級が残り100体以上といった構成かしら。
更にコカトリスがいるとなると、S級相当の冒険者10名でも対応できない。
伸びるダンジョンの向こうに大群が見えてきた。
ひと際、大きい個体がいる。
勇者達も気が付いたようだ。


「おいおいおい。あのコカトリス。ちょっと大き過ぎないか。」
「ちょっとどころじゃないっす。超ド級に大きいコカトリスっす。」
「コカトリスのレア種かよ。だとしたら、S級の最上位のレア種になるじゃないか。今なら間に合う。逃げようぜ!」
「駄目っす。上へ昇る階段が塞がれているっす。」


コカトリスから逃げるという選択肢は無い。
あなた達にはオリオンに出場してもらい、忍者を倒してもらわなければならない。
それに私にとって『コカトリス』は難敵でもないしな。
何よりあのS級でも最上位の個体だ。討伐したら信仰心が少なからず上がるだろう。
そう。奴等を見逃す理由がないのだ。


勇者ガリアン聖戦士ジェットの石像を安全な場所に移動させて下さい。」
「お、おう。」
美人賢者アメリアは後退し、強斥候ふぶきつき美人賢者アメリアを守っていて下さい。」
「了解っす。」


コカトリスの通常のサイズは50cm程度だが、視界に入る個体は体長3m以上ある。
何を食ったらそんなに成長できるのでしょうか。
ここからの距離は約100m。
そのコカトリスは配下の魔物達を下がらせて単独でこちらへ歩き始めてきた。
何の真似かしら。
狙い撃って下さいといった感じに見える。
いいでしょう。それでは遠慮なく撃ち抜いて差し上げましょう。
――――――――スナイパーモードの弓を召喚し、更に運命の矢にスキル『必殺』をシンクロさせてリロードを開始する。

狩人ならば一撃で敵を仕留めるのが定石なのだが、やはり無防備に単独で歩いてくる姿に違和感がある。
試しに足を撃ち抜いてみることにしましょう。
足を広げて背筋を伸ばし、息を大きく吐いた。
弓をゆっくり引き絞りながらスキル『ロックオン』をコカトリスの足に発動させ、狙いをつけていく。
発射される弓矢の速度は音速5。
回避は不可能だ。
引き絞っていく弓が臨界点に達した。
それでは狙い撃たせてもらいます。
――――――――SHOOT

コカトリスの片足を超音速の矢が貫通し完全破壊したのと同時に、私の片足が光速で発射されてきた『石化光線』に被弾した。
これは驚いた。
私が狙い撃った同じ箇所に『石化光線』を食らってしまうとは。
なるほど。
詳細は不明だが、コカトリスは『カウンター』系のスキルを獲得しているようだ。
4つ持っている心臓を1つ破壊されたとしても、その『カウンター』で敵は絶滅してしまうってわけか。
100m先では、片足を完全破壊されて悲鳴を上げるコカトリスのまわりに『回復』系のスキルを使用する個体が集まり始め、粉砕したコカトリスの足の『再生』を開始している。


「再生するなんて、ずるくないですか。」


そういう私も『石化光線』の直撃を受けてしまった箇所は、スキル『自己再生』の効果により石化から再生済みだったりする。
そう。コカトリスが私にとって相性がいい魔物という理由は、遠距離攻撃ができるからではない。
スキル『自己再生』を獲得している私は、石化に対する恐怖が無いからだ。
そうはいうものの、『カウンタースキル』については驚いた。
この個体は普通のコカトリスよりも格上な存在なのだろう。
コカトリスと回復系の魔物達を守る複数の防御系個体が、私達からの遠距離攻撃に備えてシールドを張り始めている。
統率力がとれた優れた軍隊だ。
まぁ私にとって、そんなシールドなど紙切れみたいなものだけどな。
まずはその防御系の個体を殲滅させて頂きましょう。
運命の矢を連続でリロードします。
――――――――SHOOT

撃ち放った矢が、張り巡らせていたシールドを貫通し、連続で防御系の個体を撃ち抜いていく。
一方的な殺戮だ。
回復系の魔物達を守るシールドを全て引き剥がしたところで、運命の弓をコンパクトな形状の連射モードで召喚をした。
そろそろフィニッシュの時間です。
間合いを詰めて連射してしとめるために『跳躍』をし、RABBIT_SHOOTにて回復系の魔物達を次々に撃ち抜いていき、掃討を完了した。
片足を粉砕されて治療が間に合わず、足元で転がっているコカトリスと視線が重なると、目が見開き、口をパクパクさせ、大粒の汗をかいている。


≪何故、お前の足が石化していないんだ!≫
「あらあら。それがあなたの最後の言葉ですか。」


私の言葉にコカトリスが『石化光線』を発射しようとしたが、私の動作のほうが速い。
――――――――RABBIT_SHOOT
連射された運命の矢がコカトリスの全身を貫いた。
コカトリスのカウンタースキルは発揮されてない。
先ほどの一撃は『遠距離対応』のスキルだったのかしら。
私以外の者だと、討伐出来ない個体だったかもしれないな。
コカトリスを倒し、信仰心が上昇した。
美人賢者、勇者、強斥候の3人は、まさか単独で超巨大コカトリスに圧勝すると思っていなかったようだ。


「三華月様。お疲れ様です。お怪我はありませんか。」
「お前、なんで『石化』しないの? 無敵じゃん。俺、これから、お前への対応を改める事にするわ。」
「三華月様。さすがっす。鬼可愛いは、最強っす!」


今更ながら、私への対応を改めるとは、勇者あなたは馬鹿だろう。
とはいうものの、私が鬼可愛いく最強なのは否定出来ない。
気がつくと、強斥候が早速といった感じでコカトリスの解体作業を始めていた。
迷宮主から出てくる魔石は消えることなく、迷宮の外へ持ち出すことが出来るのだが、早くしないと本体そのものが消滅してしまうからだ。
そして純度の高い『魔石』が出てきた。


「これがS級の魔石なのかよ。でか過ぎじゃねぇか。」
「このサイズ。間違いなくS級以上っすよ。」
「そうか、そうか。これでアメリアがB級4以内になるのは確定だな。」
「二人共。少し静かにしていて下さい。これから『浄化』にて、ジェット様の『石化解除』をさせてもらいます。」


美人賢者が、石化状態の聖戦士に『浄化』を発動させ始めた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

領民の幸福度がガチャポイント!? 借金まみれの辺境を立て直す【領地ガチャ】が最強すぎた!内政でUR「温泉郷」と「聖獣」を引き当てて…

namisan
ファンタジー
「役立たず」と中央から追放された没落貴族の俺、アルト・フォン・クライナー。継いだのは、借金まみれで作物も育たない見捨てられた辺境領地だけだった。 絶望する俺に発現したスキルは【領地ガチャ】。それは、領民の「幸福度」をポイントとして消費し、領地発展に必要なものを引き当てる唯一無二の能力だった。 「領民を幸せにすれば、領地も豊かになる!」 俺は領民と共に汗を流し、壊れた水路を直し、地道に幸福度を稼ぐ。 『N:ジャガイモの種』『R:土木技術書』 地味だが確実な「当たり」で、ほのぼのと領地を再建していく。 だが、ある日。溜め込んだ幸福度で引いたガチャが、俺の運命を激変させる。 『UR(ウルトラレア):万病に効く【奇跡の温泉郷】』 この「当たり」が、中央の腐敗した貴族たちの欲望を刺激した。 借金のカタに領地を狙う大商会の令嬢。 温泉利権を奪うため、父の命で派遣されてきた元婚約者の侯爵令嬢。 「領民の幸福(ガチャポイント)を脅かす者は、誰であっても許さない」 これは、ただ平穏に暮らしたかっただけの俺が、ガチャで得た力(と証拠とゴーレムと聖獣)を駆使し、ほのぼの領地を守り抜き、いつの間にか最強の領主として成り上がっていく物語。

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~

北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。 実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。 そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。 グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・ しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。 これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。 ふとした事でスキルが発動。  使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。 ⭐︎注意⭐︎ 女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。

処理中です...