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六空間目
6 R-18
「ッ、だめ!や、だ!やだ、嫌だ!」
浴槽の中で足を開かされた。
しかもだ。俺の身体が柔らかいのをいいことに、とんでもない格好をさせられている。
「や、め、やめてくださいッ!」
…神田さんに、俺の全部が見られている。
普段隠れている場所が。自分でも見た事もない場所が。
「おねが、いします、っ、ひ…ぃ、勘弁、して、くださぃ」
「…悪いな。俺は抵抗される方が燃える質なんだよ」
「ッ、さいてい、だな、クソ、っ、シネよ、もぉ!」
俺の口調が悪いことは、見逃して欲しい。
全部目の前の男のせいなんだ。
……だが、俺の台詞に。
「ふはっ、お前くらいだよ。俺にそんなこと言うの」
言われた本人は怒るわけでもなく、なぜか笑っていた。
嬉しそうに、笑っているのだ。
……もう訳が分からん。
「っ、あ、ッ、あ、ッ、ぁあァ、っ」
神田さんの右手で巧みに竿をシコシコされつつ。穴の周りや中を、舌で舐められている。
「ひ、ぃッ、っ、ん、ァ、え、ッ、ああう」
与えられる刺激に頭の中を真っ白にすればいいのか。イケメンにこんなことをされているという羞恥に頭の中を爆発させれば分からない。
「っ、あ、ァ、ッ、ん、ひ、っく、ん、や、やだよぉ」
とりあえず俺より先に神田さんが爆発すればいいと思う。それが一番の解決法だ。
「んあ、ァ、ッ、ん、あァう」
そうしないと俺が先に、羞恥で死んでしまうぞコレ。
体勢のせいで、神田さんが俺の汚い所に顔を埋めているのも見える上に、「嫌、嫌」言いながらも、俺の情けない愚息が、嬉しそうに先走り汁という涎を垂らしているのが見たくなくても見える。というより、胸元や頬にポタポタ落ちて来て不快だ。
「ッ、ば、か!も、っ、バカァ!ッ、ひ、ンぁあァ」
「…なんだ?舌だけでは物足りねえか?」
違うよ!!と口にしたかったけれど、汚い喘ぎ声が出てしまい、それは無理に終わってしまった。
だけどまだ取り返しが付くぞ。挿入されていない今なら、引き返せる、はず。多分。
……何か、何か手を打たないとっ。
そう思った時、俺はあることを思い出した。
【風俗の女に、みさくら語を喋らせてみたら萎えた】
という2chネタをだ。
内容は題名から察しの通り。三次元の女に、「らめえ」だの「そこがいいのぉ」だの「あひぃ」だの「ひもちいいよぉ」などを言わせて気分を盛り上げようとしたら、逆に冷めて萎えたという話だ。
こ れ は 使 え る ! !
風俗で働いている女性でも、ドン引きされるほどの受け入れられない台詞だ。二次元限定での可愛さなのだ。それをだ!この俺!!見た目も、声も、キモイの代表格である俺が!!それを使えば、きっと神田さんの今にも腹に付きそうな程に、ビンビンであるあの物も、きっと萎えるどころか、拒絶反応を起こして削げ落ちるはずだ。
むしろ今これを実行しなくてどうする。
「っ、ぁ、あ、ッ」
穴から舌が抜かれたのと同時に、チュポン…と嫌な音が聞こえてきた気がした。
いや、今はそんなことはどうだっていい。舌が抜かれたということは、次の段階に移るということ。
「あ、っ、ン…だ、めッ」
俺の推測は不本意ながら、当たったらしい。神田さんの唾液と、自分が垂れ流した先走り汁で濡れているソコに、二本の指が宛がわれた。
「ッ、!」
恥かしいけれど、物凄く抵抗はあるけれど、言わなくては…っ。
羞恥で死ぬのは覚悟の上だ。肛門裂傷で重症を負うよりは全然マシではないか。
言うぞ…。言うぞ……ッ。
「……ら、らめぇ…」
「……………」
意識的に、少しだけ高めに出した声。
死に掛けた羊のような、か細くて聞き取れないくらいの声だったけれど、俺のその言葉を聞いて、神田さんはピタリと動きを止めた。多分、あまりの気持ち悪さに、硬直してしまったのだろう。
……こ、これは、本当に効果があるのか!
調子に乗った俺は、そのまま(二次限定で使える言葉を)続けた。
「指、入れるの、やなのぉ」
「…………」
「中、ずぽずぽ…らめえっ」
…うわっ!きもちわるッ!!自分で言ってみたものの、強い不快感に、頬や背中がゾクゾクとする。
これは、ない。絶対に、ない。
流石の変わり者の神田さんでも、俺のこんな声を聞けば……、
「ん、ひぃい!?」
俺の思考は、そこで止まった。
「っ、ひぎ、ッ、くふ、ぅ」
そして、またもや気持ち悪い声が出てしまったが。これは俺の意思とは反して出た声だ。
「あ、ッ、っ、ん!ぁ、ッ、な、何でぇ…?」
……なぜなら。
俺のキモイ声を聞いた結果、萎えて止めてくれると思っていた神田さんが、その太くて無骨な指を纏めて二本も入れてきたからだ。
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