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能力発現
梅雨入り Ⅳ
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それから少し歩いた。
これから先も、そのまま歩き続けるはずだった。
「え、なに?」
視界の端に、一瞬なにかが映って、それは、運悪く私の踏み出していた足に当たった。私はいつも通り歩いていたけれど、ソレがいきなり切り飛び出してきた為に、タイミングの問題か、ソレは思い切り、濡れて黒くなった――いつもなら灰色の塀に打ち付けられた。
アマガエルだった。一匹の、小さなアマガエル。
潰れてこそいないものの、明らかに即死していた。ピクリとも動かない緑の身体が、その死を証明していた。
私は、突如、得も言われぬ不快感に襲われた。たとえカエル一匹といえ、生き物を殺してなにも感じないはずはない。絶対に、気持ちのいいものでは無いはずだ。濡れた靴下と一緒。のはず。
そこまで考えて私は、この不快感が、カエルの生命を奪ってしっまったことに対する良心の呵責からくるものとは違っていることに気が付いた。もちろん、ぐしょぐしょに濡れた靴下なんかのそれとは、全く事を異にしている。
何なんだこの感覚は? これまで生きてきた中で感じたことの無いような気持ち悪さに、濡れた制服の下で、皮膚が鳥肌を立てているのが分かった。
すると、突如として頭痛に襲われた。
ズキン。めまいがする。
ズキン。耳鳴りがする。
痛みは、いつのまにか耐え難い熱となって、私の理性を焼くと、思考も蝕んだ。朦朧としているからだろうか、薄く、小さな靄のようなものが見える。しかし、地上で、何の作為もなくこんなに局所的に靄や霧が発生する事例など聞いたことが無い。私は、ソレが何であるのか分からない。分からない。
いや、分からないでいたい。
こんな得体の知れないものの正体など、理解したくもないのに、私は、これが何であるのか、何故か分かってしまう。どうしてか理解できてしまう。
この靄は、さっきのアマガエルの死だ。
雨に濡れて風邪でも引いたのだろうか、回らない頭をどうにか稼働させている弊害で、まともな思考が出来ない。ただ、感覚としてこれだけは分かる。何故だか、分かってしまう。
これは、この靄は、
“死の概念”と呼ぶに相応しいものだ。
演繹も帰納も、その他のありとあらゆる論証も、全てをすっとばしてこの事実だけが導出されてしまう。禍々しいまでの強迫観念をもって、この事実が、私に突きつけられる。
加えて、ますます不可思議なことが、本能的に理解されてしまう。嫌なのに。
私は、これ――“死の概念”を、貯蓄できる。
自分でも、狂っているという自覚はある。自分が冷静でないだけなんだと思いたい。多分、友人が私に真面目な顔してこんなことを言ってきても、何をバカなと一笑に付すだろう。でも、貯蓄できるというのは、確定事項なのだ。
現に、私が今、“死の概念”を貯蓄しようと思いさえすれば、それは、貯蓄されるだろう。どこに貯蓄されるのか。私の体内? それは、脳? 心臓? 心? それとも、何か、裏世界とかそういうのがあるの? そんなのは、知らない。貯蓄という表現方法があっているのかも定かではない。けれど、貯蓄されるのだろう。
でも、こんな得体のしれないもの貯蓄したくない。当たり前である。しかし、貯蓄するしかなさそうなのだ。何故かって? 繰り返すけど、私にだって分からない。そうであるからそうなのだ、と思うしかない。すべては感覚だ。
さっきから、分かると、分からないを繰り返していた私の頭は、いつのまにか冷静になっていた。こんな状況で、頭がクールダウンするなんて、自分でも信じられない。でも多分、分かると分からないの繰り返しが、はい、と、いいえ、で構成されるアンケートみたいな退屈さを孕んでいたからだろう。もっとも、オーバーヒートの果てに、私の頭が壊れてしまったのだと言えば、そこまでだけど。
思考が八時の方向へと逸れてしまったけど、私が貯蓄したくない“死の概念”は、未だにフワフワしている。今でこそ、恐らく私の操作が効くが、もしこのまま放置しても、あと少しすれば、強制的に私に貯蓄されてしまうだろう。
そのとき、五、六メートル向こうを何かが飛び跳ねる。緑色。
アマガエルだ。多分、さっきのやつと同種。
そいつを見た時、私は、新しい選択肢を手にした。理由は分からない。以下略。
“死の概念”を、あのカエルに転移させられる。
私が念じると、靄は、カエルの形をかたどった。完成度にして、幼稚園児が粘土をこねて作ったようなものだ。
そして、兵士に突撃を命令する指揮官よろしく、私は、利き手である右腕で、思い切り横に空を切った。
あのカエルに転移しろ、“死の概念”!
靄は、直進する。速さにして、スナップを効かせ軽く野球ボールを投げたくらい。でも速度は、私が望めばもっと速く出来そうだ。
カエル型の靄は、私の思った通りに数メートル先のカエルに嵌まる。嵌まるというのは、私には向こうのカエルにも、靄と同じように、カエルの曖昧な輪郭を描く線が浮かんで見えたのだ。
そして、“死の概念”が、その線に合致した瞬間、アマガエルは、ぶくぶくと膨張し、赤ちゃんのグーくらいの大きさになると、破裂した。
確認してみると、案の定、見るも無惨にカエルは死んでいる。と言っても、全く原型をとどめていないのだが。緑の皮膚はどこへいったのやら、そこにあるのは、ぐちょぐちょになったピンク色の内臓と、数えきれない数の黒い卵だけ。特徴的な、先っぽがぷくっとした四本指の前足の片方だけがかろうじて綺麗に残っており、ソレがカエルであったことを教えてくれる。
今しがた死んでしまった――私が殺したカエルは、“死の概念”を残さなかった。そして、私が貯蓄する羽目になりそうだった“死の概念”も消えてしまった。残されたのは、二匹のカエルの死骸と私だけ。
このまま家に帰れば、何事も無かったかのように、これまで通りの生活が戻ってくるのだろうか。多分、答えは、いいえ、だ。またまた何の根拠もない直感が、そう告げている。恐らく、私が何かを殺せば、再び“死の概念”が発生するだろう。別に、私は生物を殺す趣味なんて持ち合わせていないけど、生憎、腕にとまり血を吸う蚊を、はいそうですかと見逃してあげるほど慈愛ある性格はしていない。実際、あの不気味に青白い“死の概念”を貯蓄するのが嫌だったからとはいえ、私は何の迷いもなく、死ぬと分かっていながらソレをカエルに転移したわけだし。
そういえば、六月はカエルの産卵期のピーク。私が故意に殺した方の二匹目のカエルは母ガエルだった。卵は無事だったみたいだけど、あれはどうしてだろ? 一つの“死の概念”が殺せるのは、一つの生命だけで、無数の卵たちは、別の生命だとカウントされたのだろうか。
そもそも、“死の概念”を移転できたのは、同種のアマガエルだったからなのだろうか。あれが、ツチガエルだったなら移転は不可能だったのだろうか? それとも、ツチガエルには移転可能だけど、犬や猫、人には移転することが出来なかったりするのだろうか。考えてみると、何となく直感で理解できていることもあれば、まだまだ分からないこともある。
唯一、はっきりと分かるのは、私が、また普通でなくなってしまったということ。一番怖いのは、それなのに私が存外に理性を保てていること。
他人からしたら、一見、順風満帆だったかもしれない私の人生は、今の出来事で大きく変わってしまったかのように思われる。唐突に、変なものが見えたと思ったら、何故だかそれを自由自在に操れてしまったのだ。これが夢ならと何度も望んだが、濡れた制服の冷たさが現実であることを強要してきた。
傘は、いつのまにか私の手を離れて、開かれたまま道端に転がっていた。激しさを強めた雨の、ザアザアと降る音だけがしていた。雨の日のこの時間は人も車も通ることの少ない道だから、濡れて顔に張り付く髪もそのままに、しばらくの間、そこに立ち尽くしていた。
これから先も、そのまま歩き続けるはずだった。
「え、なに?」
視界の端に、一瞬なにかが映って、それは、運悪く私の踏み出していた足に当たった。私はいつも通り歩いていたけれど、ソレがいきなり切り飛び出してきた為に、タイミングの問題か、ソレは思い切り、濡れて黒くなった――いつもなら灰色の塀に打ち付けられた。
アマガエルだった。一匹の、小さなアマガエル。
潰れてこそいないものの、明らかに即死していた。ピクリとも動かない緑の身体が、その死を証明していた。
私は、突如、得も言われぬ不快感に襲われた。たとえカエル一匹といえ、生き物を殺してなにも感じないはずはない。絶対に、気持ちのいいものでは無いはずだ。濡れた靴下と一緒。のはず。
そこまで考えて私は、この不快感が、カエルの生命を奪ってしっまったことに対する良心の呵責からくるものとは違っていることに気が付いた。もちろん、ぐしょぐしょに濡れた靴下なんかのそれとは、全く事を異にしている。
何なんだこの感覚は? これまで生きてきた中で感じたことの無いような気持ち悪さに、濡れた制服の下で、皮膚が鳥肌を立てているのが分かった。
すると、突如として頭痛に襲われた。
ズキン。めまいがする。
ズキン。耳鳴りがする。
痛みは、いつのまにか耐え難い熱となって、私の理性を焼くと、思考も蝕んだ。朦朧としているからだろうか、薄く、小さな靄のようなものが見える。しかし、地上で、何の作為もなくこんなに局所的に靄や霧が発生する事例など聞いたことが無い。私は、ソレが何であるのか分からない。分からない。
いや、分からないでいたい。
こんな得体の知れないものの正体など、理解したくもないのに、私は、これが何であるのか、何故か分かってしまう。どうしてか理解できてしまう。
この靄は、さっきのアマガエルの死だ。
雨に濡れて風邪でも引いたのだろうか、回らない頭をどうにか稼働させている弊害で、まともな思考が出来ない。ただ、感覚としてこれだけは分かる。何故だか、分かってしまう。
これは、この靄は、
“死の概念”と呼ぶに相応しいものだ。
演繹も帰納も、その他のありとあらゆる論証も、全てをすっとばしてこの事実だけが導出されてしまう。禍々しいまでの強迫観念をもって、この事実が、私に突きつけられる。
加えて、ますます不可思議なことが、本能的に理解されてしまう。嫌なのに。
私は、これ――“死の概念”を、貯蓄できる。
自分でも、狂っているという自覚はある。自分が冷静でないだけなんだと思いたい。多分、友人が私に真面目な顔してこんなことを言ってきても、何をバカなと一笑に付すだろう。でも、貯蓄できるというのは、確定事項なのだ。
現に、私が今、“死の概念”を貯蓄しようと思いさえすれば、それは、貯蓄されるだろう。どこに貯蓄されるのか。私の体内? それは、脳? 心臓? 心? それとも、何か、裏世界とかそういうのがあるの? そんなのは、知らない。貯蓄という表現方法があっているのかも定かではない。けれど、貯蓄されるのだろう。
でも、こんな得体のしれないもの貯蓄したくない。当たり前である。しかし、貯蓄するしかなさそうなのだ。何故かって? 繰り返すけど、私にだって分からない。そうであるからそうなのだ、と思うしかない。すべては感覚だ。
さっきから、分かると、分からないを繰り返していた私の頭は、いつのまにか冷静になっていた。こんな状況で、頭がクールダウンするなんて、自分でも信じられない。でも多分、分かると分からないの繰り返しが、はい、と、いいえ、で構成されるアンケートみたいな退屈さを孕んでいたからだろう。もっとも、オーバーヒートの果てに、私の頭が壊れてしまったのだと言えば、そこまでだけど。
思考が八時の方向へと逸れてしまったけど、私が貯蓄したくない“死の概念”は、未だにフワフワしている。今でこそ、恐らく私の操作が効くが、もしこのまま放置しても、あと少しすれば、強制的に私に貯蓄されてしまうだろう。
そのとき、五、六メートル向こうを何かが飛び跳ねる。緑色。
アマガエルだ。多分、さっきのやつと同種。
そいつを見た時、私は、新しい選択肢を手にした。理由は分からない。以下略。
“死の概念”を、あのカエルに転移させられる。
私が念じると、靄は、カエルの形をかたどった。完成度にして、幼稚園児が粘土をこねて作ったようなものだ。
そして、兵士に突撃を命令する指揮官よろしく、私は、利き手である右腕で、思い切り横に空を切った。
あのカエルに転移しろ、“死の概念”!
靄は、直進する。速さにして、スナップを効かせ軽く野球ボールを投げたくらい。でも速度は、私が望めばもっと速く出来そうだ。
カエル型の靄は、私の思った通りに数メートル先のカエルに嵌まる。嵌まるというのは、私には向こうのカエルにも、靄と同じように、カエルの曖昧な輪郭を描く線が浮かんで見えたのだ。
そして、“死の概念”が、その線に合致した瞬間、アマガエルは、ぶくぶくと膨張し、赤ちゃんのグーくらいの大きさになると、破裂した。
確認してみると、案の定、見るも無惨にカエルは死んでいる。と言っても、全く原型をとどめていないのだが。緑の皮膚はどこへいったのやら、そこにあるのは、ぐちょぐちょになったピンク色の内臓と、数えきれない数の黒い卵だけ。特徴的な、先っぽがぷくっとした四本指の前足の片方だけがかろうじて綺麗に残っており、ソレがカエルであったことを教えてくれる。
今しがた死んでしまった――私が殺したカエルは、“死の概念”を残さなかった。そして、私が貯蓄する羽目になりそうだった“死の概念”も消えてしまった。残されたのは、二匹のカエルの死骸と私だけ。
このまま家に帰れば、何事も無かったかのように、これまで通りの生活が戻ってくるのだろうか。多分、答えは、いいえ、だ。またまた何の根拠もない直感が、そう告げている。恐らく、私が何かを殺せば、再び“死の概念”が発生するだろう。別に、私は生物を殺す趣味なんて持ち合わせていないけど、生憎、腕にとまり血を吸う蚊を、はいそうですかと見逃してあげるほど慈愛ある性格はしていない。実際、あの不気味に青白い“死の概念”を貯蓄するのが嫌だったからとはいえ、私は何の迷いもなく、死ぬと分かっていながらソレをカエルに転移したわけだし。
そういえば、六月はカエルの産卵期のピーク。私が故意に殺した方の二匹目のカエルは母ガエルだった。卵は無事だったみたいだけど、あれはどうしてだろ? 一つの“死の概念”が殺せるのは、一つの生命だけで、無数の卵たちは、別の生命だとカウントされたのだろうか。
そもそも、“死の概念”を移転できたのは、同種のアマガエルだったからなのだろうか。あれが、ツチガエルだったなら移転は不可能だったのだろうか? それとも、ツチガエルには移転可能だけど、犬や猫、人には移転することが出来なかったりするのだろうか。考えてみると、何となく直感で理解できていることもあれば、まだまだ分からないこともある。
唯一、はっきりと分かるのは、私が、また普通でなくなってしまったということ。一番怖いのは、それなのに私が存外に理性を保てていること。
他人からしたら、一見、順風満帆だったかもしれない私の人生は、今の出来事で大きく変わってしまったかのように思われる。唐突に、変なものが見えたと思ったら、何故だかそれを自由自在に操れてしまったのだ。これが夢ならと何度も望んだが、濡れた制服の冷たさが現実であることを強要してきた。
傘は、いつのまにか私の手を離れて、開かれたまま道端に転がっていた。激しさを強めた雨の、ザアザアと降る音だけがしていた。雨の日のこの時間は人も車も通ることの少ない道だから、濡れて顔に張り付く髪もそのままに、しばらくの間、そこに立ち尽くしていた。
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