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心象世界
廃墟の上で Ⅱ
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私たちが今日、江藤の能力で、彼の夢の中に来た理由は、峰子の言うように、私の能力のテストのためだ。内容は、至って単純で、江藤が、この世界の中に用意した、敵兵を三十人を、私が殲滅するというものだ。敵兵は、それぞれ、拳銃やライフルなど、様々な銃器を装備しているらしい。敵兵は、あまり広くない範囲に、ランダムに配置したという。範囲のイメージとしては、私は、愛姫県にある、中四国最大級の大型ショッピングモールであるエミフル松前くらいを想定している。私が三十人を殲滅し終えた時点でミッションクリア。私が、射殺された時点でゲームオーバーだという。
この世界で死んだ場合、現実世界でも死ぬ、なんて漫画やアニメのような話は無く、単に、死んだ者が睡眠から目覚めるだけらしい。ちなみに、誰かが実際に海斗の夢の中で死んだわけでは無く、マウスで実験して分かったことだという。なんでも、海斗の夢の中で起きる精神活動の影響は、起床後にも引き継がれるが、肉体的活動の影響は、起床後には影響を及ぼさないらしい。そう説明をされはしたが、はいはい、と納得できるものでは無いのだけれど。なんせ、こちらは夢の中でとは言え、はっきりとした意識がある中で殺されるかもしれないのだ。それに、万が一にも、現実世界の私の身に何かがあってはたまらない。
「そうは言っても、峰子、本当に死んだり、怪我したりしても大丈夫なんでしょうね」
「まあ、心配になるのは当然だな。ちょうど、海斗からの準備完了の連絡が来る気配も無い。もう少し、彼の能力について詳しく説明しておこう」
そう言って、峰子は、右手に握られていたトランシーバーのような機械を、宙に放ってからキャッチした。
「さっきの質問だけど、少し具体例をあげて説明しようか。例えば、この世界で本を読んだとする、その時に、ページを繰る際に親指を軽く切ったことにしよう。そうして、朝が来て起きた場合には、読んだ本の内容は精神的活動だから覚えている。指を切ったという記憶も、精神的活動だから覚えている。ただ、切ったはずの親指の傷は完璧に修復さえている。まあ、修復されているというよりは、元から傷がついていなっかたという表現の方が正しいんだがね」
理解できたかい? と問うように峰子は首を傾けて私の方を見る。
「おっと、その顔は何か腑におちない点があるようだね」
「ええ。精神的活動と、肉体的活動の区別は理解できたけど、分からない点が二点ほど」
「それはそれは。言ってみたまえ、真梅雨」
「じゃあ、一つ目。さっき、記憶は残るって言ったけど、記憶するという行為自体は、脳の海馬やシナプスが関係しているはずよ。その観点からすると、記憶するという行為自体が、肉体的活動にも含まれるのではないかしら?」
「鋭い、というか、重箱の隅をつついたような質問だね。この非現実体験を目の当たりにして、そんなことが気にかかるとは……」
峰子は、苦笑している。
「悪かったわね! 面倒くさい性格で」
「ごめん、ごめん。難しい質問であるけど、一応答えるとするなら、そうだなぁ……。確かに、人が思考する際には、詳しいことは省くが、脳で何かしらの反応が起きている。その反応を、肉体的反応と呼ぶことも、できるだろう。ただ、その反面で、精神的活動と呼ぶこともできる。例えば、悩んでいる人がいたとして、その悩むという活動には、シナプスの伝の働きが関係しているけど、脳神経外科に診てもらわずとも、友人に相談したら解決する、なんてこともあるだろ? とまあ、何が言いたいかというと、精神的活動と肉体的活動の境界なんて、ひどく曖昧なものなんだ。気にしすぎるのは、よくないってことだ。それに加えて、今、私たちが直面している問題自体が、科学的性格を著しく欠いているんだ。科学的に過ぎるアプローチは野暮ってものだよ」
この解答には、納得できた。確かに、さっきのは、私の質問自体がナンセンスだった。
「ありがとう。峰子の言う通りね。じゃあ、次に二つ目の質問よ。さっき、本を読むと言ったけれど、ここは、江藤の創った世界なのよね? 江藤が本の内容の一字一句にいたるまでを覚えているわけでもあるまいし、どうして、本を創造することが出来るのかしら。そんなこと言い始めたら、江藤が、そのトランシーバーに使われている電気回路のことや、ビルの構造、人間を構成するDNAの配列を知っているわけではないという話にまで飛躍することは分かっているのだけれど」
これは、廣島市までの道中で江藤が、夢の中でも学習できるから、勉強は得意だと言っていたときにも気になったことだ。
「それは、そういうものであると言うことしかできないな。海斗の能力は、海斗が眠る前に臨んだ世界をそのままに再現する。エミリー・ブロンテの『嵐が丘』を読むことを望めば、エミリー・ブロンテの『嵐が丘』が夢の世界の彼の手に握られている、って具合にね」
「好きなの? ブロンテ」
「いや、好きでも嫌いでもないよ」私の追加の質問に、峰子はクスクスと笑いながら答えた。「君は、好きなのかい?」
「私は、そこそこね。ただ、友人が好きで勧められたのよ」
「なるほど。女子高生にしてなかなか良い趣味をした友人だね」
峰子が言い終えると同時に、彼女の持っているトランシーバーが、ピピっと鳴りながらバイブレーション機能で震える。
「おっと、無駄話もここまでみたいだね。ブロンテ姉妹の話の続きは、明日の朝食を摂りながらにでもしようか」
峰子は、耳にトランシーバーをもってくると、応答した。
「もしもーし」
『海斗です。マイさん、敵兵の確認終わりました。いつでも、好きなタイミングでスイッチを押してください』
「了解。お疲れさん」
プツリと通信を切ると、峰子は、ジーパンのポケットの中から、親指程の大きさの簡易なスイッチのようなものを取り出して渡してくる。
「はい、これ、テスト開始のスイッチだ」
黒の本体に赤のボタンがついていた。このシンプルな造りのスイッチは見た目に反して、かなりの凶物だ。敵兵を起動させ、テストを開始させる他に、もう一つ機能がついているのだ。なんと、押した瞬間にジンベエザメが五十匹死ぬ。ここからは、海など見ることはできないが、江藤のイメージの中では、この世界にも海があるそうだ。そして、今日は特別にその海に五十匹のジンベエザメが泳いでいて、その脳内には劇薬の詰まったカプセルが埋め込まれており、私がボタンを押すとカプセルが割れ、瞬時に毒がジンベエザメの脳内を侵して、死に至らしめるそうだ。そして、私に大量の“死の概念”が貯蓄されるという算段。もっとも、この世界で得た“死の概念”は、夢の中でしか使用できないらしいが。
江藤曰(いわ)く、このジンベエザメは、架空のものであるし、敵兵もFPSゲームでいうBOTみたいなものだから、何の遠慮も無く殺してくれということだった。
FPSとかには、あまり詳しくないし、そういう問題じゃあないとも思うが、ゲームに例えてくれたのは、夢の中とはいえ、私の殺人という行為に対する罪悪感を少しでも減らしてくれようとした彼なりの優しさでもあったのかもしれない。施設に戻ってからは、私に対して、また素っ気ない態度をとってきたくせに、本当によく分からない奴だ。
いつまでも二の足を踏んでいても仕方ないので、とっととボタンを押して、早いこと片付けて帰ってやろうと思ったが、これまでに、ここまで膨大な量の“死の概念”を貯蓄した試しはないため、もしかしたら、誤って学園の生徒を殺してしまったみたいに能力を暴発させてしまったりする可能性も無いとは言い切れない。だから、一つ保険をかけておくことにした。
「峰子、もしも私が暴走したら、ちゃんと止めなさいよ。こんなに大量の“死の概念”を貯蓄したらどうなるのか、私にも分からないんだから」
「研究者のお姉さんに、危険な力を持った現役女子高生を抑えられるかは分からないけれど、もしものことがあったらどうにかすると約束しよう。方法も無いわけじゃない。だから、思いっきりやってきてくれたまえ。ただ、その前に一つだけいいかな?」
「ええ、別に構わないけれど」
「“死の概念”っていうネーミングは、どこから来たんだい?」
この世界で死んだ場合、現実世界でも死ぬ、なんて漫画やアニメのような話は無く、単に、死んだ者が睡眠から目覚めるだけらしい。ちなみに、誰かが実際に海斗の夢の中で死んだわけでは無く、マウスで実験して分かったことだという。なんでも、海斗の夢の中で起きる精神活動の影響は、起床後にも引き継がれるが、肉体的活動の影響は、起床後には影響を及ぼさないらしい。そう説明をされはしたが、はいはい、と納得できるものでは無いのだけれど。なんせ、こちらは夢の中でとは言え、はっきりとした意識がある中で殺されるかもしれないのだ。それに、万が一にも、現実世界の私の身に何かがあってはたまらない。
「そうは言っても、峰子、本当に死んだり、怪我したりしても大丈夫なんでしょうね」
「まあ、心配になるのは当然だな。ちょうど、海斗からの準備完了の連絡が来る気配も無い。もう少し、彼の能力について詳しく説明しておこう」
そう言って、峰子は、右手に握られていたトランシーバーのような機械を、宙に放ってからキャッチした。
「さっきの質問だけど、少し具体例をあげて説明しようか。例えば、この世界で本を読んだとする、その時に、ページを繰る際に親指を軽く切ったことにしよう。そうして、朝が来て起きた場合には、読んだ本の内容は精神的活動だから覚えている。指を切ったという記憶も、精神的活動だから覚えている。ただ、切ったはずの親指の傷は完璧に修復さえている。まあ、修復されているというよりは、元から傷がついていなっかたという表現の方が正しいんだがね」
理解できたかい? と問うように峰子は首を傾けて私の方を見る。
「おっと、その顔は何か腑におちない点があるようだね」
「ええ。精神的活動と、肉体的活動の区別は理解できたけど、分からない点が二点ほど」
「それはそれは。言ってみたまえ、真梅雨」
「じゃあ、一つ目。さっき、記憶は残るって言ったけど、記憶するという行為自体は、脳の海馬やシナプスが関係しているはずよ。その観点からすると、記憶するという行為自体が、肉体的活動にも含まれるのではないかしら?」
「鋭い、というか、重箱の隅をつついたような質問だね。この非現実体験を目の当たりにして、そんなことが気にかかるとは……」
峰子は、苦笑している。
「悪かったわね! 面倒くさい性格で」
「ごめん、ごめん。難しい質問であるけど、一応答えるとするなら、そうだなぁ……。確かに、人が思考する際には、詳しいことは省くが、脳で何かしらの反応が起きている。その反応を、肉体的反応と呼ぶことも、できるだろう。ただ、その反面で、精神的活動と呼ぶこともできる。例えば、悩んでいる人がいたとして、その悩むという活動には、シナプスの伝の働きが関係しているけど、脳神経外科に診てもらわずとも、友人に相談したら解決する、なんてこともあるだろ? とまあ、何が言いたいかというと、精神的活動と肉体的活動の境界なんて、ひどく曖昧なものなんだ。気にしすぎるのは、よくないってことだ。それに加えて、今、私たちが直面している問題自体が、科学的性格を著しく欠いているんだ。科学的に過ぎるアプローチは野暮ってものだよ」
この解答には、納得できた。確かに、さっきのは、私の質問自体がナンセンスだった。
「ありがとう。峰子の言う通りね。じゃあ、次に二つ目の質問よ。さっき、本を読むと言ったけれど、ここは、江藤の創った世界なのよね? 江藤が本の内容の一字一句にいたるまでを覚えているわけでもあるまいし、どうして、本を創造することが出来るのかしら。そんなこと言い始めたら、江藤が、そのトランシーバーに使われている電気回路のことや、ビルの構造、人間を構成するDNAの配列を知っているわけではないという話にまで飛躍することは分かっているのだけれど」
これは、廣島市までの道中で江藤が、夢の中でも学習できるから、勉強は得意だと言っていたときにも気になったことだ。
「それは、そういうものであると言うことしかできないな。海斗の能力は、海斗が眠る前に臨んだ世界をそのままに再現する。エミリー・ブロンテの『嵐が丘』を読むことを望めば、エミリー・ブロンテの『嵐が丘』が夢の世界の彼の手に握られている、って具合にね」
「好きなの? ブロンテ」
「いや、好きでも嫌いでもないよ」私の追加の質問に、峰子はクスクスと笑いながら答えた。「君は、好きなのかい?」
「私は、そこそこね。ただ、友人が好きで勧められたのよ」
「なるほど。女子高生にしてなかなか良い趣味をした友人だね」
峰子が言い終えると同時に、彼女の持っているトランシーバーが、ピピっと鳴りながらバイブレーション機能で震える。
「おっと、無駄話もここまでみたいだね。ブロンテ姉妹の話の続きは、明日の朝食を摂りながらにでもしようか」
峰子は、耳にトランシーバーをもってくると、応答した。
「もしもーし」
『海斗です。マイさん、敵兵の確認終わりました。いつでも、好きなタイミングでスイッチを押してください』
「了解。お疲れさん」
プツリと通信を切ると、峰子は、ジーパンのポケットの中から、親指程の大きさの簡易なスイッチのようなものを取り出して渡してくる。
「はい、これ、テスト開始のスイッチだ」
黒の本体に赤のボタンがついていた。このシンプルな造りのスイッチは見た目に反して、かなりの凶物だ。敵兵を起動させ、テストを開始させる他に、もう一つ機能がついているのだ。なんと、押した瞬間にジンベエザメが五十匹死ぬ。ここからは、海など見ることはできないが、江藤のイメージの中では、この世界にも海があるそうだ。そして、今日は特別にその海に五十匹のジンベエザメが泳いでいて、その脳内には劇薬の詰まったカプセルが埋め込まれており、私がボタンを押すとカプセルが割れ、瞬時に毒がジンベエザメの脳内を侵して、死に至らしめるそうだ。そして、私に大量の“死の概念”が貯蓄されるという算段。もっとも、この世界で得た“死の概念”は、夢の中でしか使用できないらしいが。
江藤曰(いわ)く、このジンベエザメは、架空のものであるし、敵兵もFPSゲームでいうBOTみたいなものだから、何の遠慮も無く殺してくれということだった。
FPSとかには、あまり詳しくないし、そういう問題じゃあないとも思うが、ゲームに例えてくれたのは、夢の中とはいえ、私の殺人という行為に対する罪悪感を少しでも減らしてくれようとした彼なりの優しさでもあったのかもしれない。施設に戻ってからは、私に対して、また素っ気ない態度をとってきたくせに、本当によく分からない奴だ。
いつまでも二の足を踏んでいても仕方ないので、とっととボタンを押して、早いこと片付けて帰ってやろうと思ったが、これまでに、ここまで膨大な量の“死の概念”を貯蓄した試しはないため、もしかしたら、誤って学園の生徒を殺してしまったみたいに能力を暴発させてしまったりする可能性も無いとは言い切れない。だから、一つ保険をかけておくことにした。
「峰子、もしも私が暴走したら、ちゃんと止めなさいよ。こんなに大量の“死の概念”を貯蓄したらどうなるのか、私にも分からないんだから」
「研究者のお姉さんに、危険な力を持った現役女子高生を抑えられるかは分からないけれど、もしものことがあったらどうにかすると約束しよう。方法も無いわけじゃない。だから、思いっきりやってきてくれたまえ。ただ、その前に一つだけいいかな?」
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