19 / 22
厨二と作家とシャーロキアン
体育の球技と生理の周期 ⑥
しおりを挟む
「どういうことかしら?」
後井は怪訝そうに首をかしげる。
「お前の言ってることは筋があっていない、まるっきりの嘘ってことさ。なんせ、お前の生理と球技大会の日は被っていない」
一瞬、壁岡が何を言っているのか理解できなかった。後井は唖然とし、口をぽっかりと開けると、目をパチパチさしている。
「これは、俺のマル秘ノートだ」
そう言って、壁岡は手に持っていたノートのページをめくっていく。少しすると、お目当てのページを見つけたようだ。
「ここに、クラスメートの女子の生理周期が記されている。一、二年の時のプールや体育の授業を参考にして作ったものだ」
女子の生理周期を特定するという壁岡の異常な性癖を前に、何も言葉を発することができない俺たちを他所に、壁岡は淡々と喋り続ける。
「生理周期には乱れがあるという反論が考えられるが、それも大丈夫だ。女子がトイレに小さいポーチを持っていく時などはキチンと確認しているからな。後井、お前の生理周期は正常なはずだ」
ここで一旦、壁岡が言葉を区切る。そしてキメ顔でこう言った。
「でも、誰も後井を責めることは出来ない。なぜなら…」
そして、少しの間をおいて、教室中に響き渡るくらいの大きな声で叫ぶ。
「後井登葉、お前は、今日、生理だからだ!」
教室中の生徒が硬直する中、壁岡は小佐野にも負けず劣らずの爽やかな声で続ける。
「生理中の女の子の嘘くらい、優しく許してやるのが男ってもんよ」
次の瞬間、壁岡の坊主頭に綺麗な回し蹴りが入る。壁岡は鼻血を噴き出しその場に倒れる。
教室中に生理だとバラされた羞恥と、壁岡の返り血で後井の顔は真っ赤に染まる。
「サイテー。サイテーサイテーサイテー。もう嫌だ、本当に無理!サイテー、サイテー」
そう言って少し目に涙を浮かべながら、後井は教室後方のドアから足早に出ていった。
俺は、壁岡の身体を揺するが返事はない。
「誰か、だれか保健室の先生を!」
事態は一刻を争う。小佐野が切羽詰まった声で救援を求める。
「なぁ、千川……」
「壁岡、どうした?大丈夫か?気を確かに持て!」
「白だった……」
「白?何が?もしかして、お前、天国とか天使とかが見えているのか!?」
「いや、パンt……」
そういうと、壁岡は意識を手放した。
回し蹴りを喰らう刹那に見た後井の下着の色。そう言って、壁岡は意識を手放した。
後井は怪訝そうに首をかしげる。
「お前の言ってることは筋があっていない、まるっきりの嘘ってことさ。なんせ、お前の生理と球技大会の日は被っていない」
一瞬、壁岡が何を言っているのか理解できなかった。後井は唖然とし、口をぽっかりと開けると、目をパチパチさしている。
「これは、俺のマル秘ノートだ」
そう言って、壁岡は手に持っていたノートのページをめくっていく。少しすると、お目当てのページを見つけたようだ。
「ここに、クラスメートの女子の生理周期が記されている。一、二年の時のプールや体育の授業を参考にして作ったものだ」
女子の生理周期を特定するという壁岡の異常な性癖を前に、何も言葉を発することができない俺たちを他所に、壁岡は淡々と喋り続ける。
「生理周期には乱れがあるという反論が考えられるが、それも大丈夫だ。女子がトイレに小さいポーチを持っていく時などはキチンと確認しているからな。後井、お前の生理周期は正常なはずだ」
ここで一旦、壁岡が言葉を区切る。そしてキメ顔でこう言った。
「でも、誰も後井を責めることは出来ない。なぜなら…」
そして、少しの間をおいて、教室中に響き渡るくらいの大きな声で叫ぶ。
「後井登葉、お前は、今日、生理だからだ!」
教室中の生徒が硬直する中、壁岡は小佐野にも負けず劣らずの爽やかな声で続ける。
「生理中の女の子の嘘くらい、優しく許してやるのが男ってもんよ」
次の瞬間、壁岡の坊主頭に綺麗な回し蹴りが入る。壁岡は鼻血を噴き出しその場に倒れる。
教室中に生理だとバラされた羞恥と、壁岡の返り血で後井の顔は真っ赤に染まる。
「サイテー。サイテーサイテーサイテー。もう嫌だ、本当に無理!サイテー、サイテー」
そう言って少し目に涙を浮かべながら、後井は教室後方のドアから足早に出ていった。
俺は、壁岡の身体を揺するが返事はない。
「誰か、だれか保健室の先生を!」
事態は一刻を争う。小佐野が切羽詰まった声で救援を求める。
「なぁ、千川……」
「壁岡、どうした?大丈夫か?気を確かに持て!」
「白だった……」
「白?何が?もしかして、お前、天国とか天使とかが見えているのか!?」
「いや、パンt……」
そういうと、壁岡は意識を手放した。
回し蹴りを喰らう刹那に見た後井の下着の色。そう言って、壁岡は意識を手放した。
0
あなたにおすすめの小説
わがままな婚約者はお嫌いらしいので婚約解消を提案してあげたのに、反応が思っていたのと違うんですが
水谷繭
恋愛
公爵令嬢のリリアーヌは、婚約者のジェラール王子を追いかけてはいつも冷たくあしらわれていた。
王子の態度に落ち込んだリリアーヌが公園を散策していると、転んで頭を打ってしまう。
数日間寝込むはめになったリリアーヌ。眠っている間に前世の記憶が流れ込み、リリアーヌは今自分がいるのは前世で読んでいたWeb漫画の世界だったことに気づく。
記憶を思い出してみると冷静になり、あれだけ執着していた王子をどうしてそこまで好きだったのかわからなくなる。
リリアーヌは王子と婚約解消して、新しい人生を歩むことを決意するが……
◆表紙はGirly Drop様からお借りしました
◇小説家になろうにも掲載しています
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
悪役令嬢だったので、身の振り方を考えたい。
しぎ
恋愛
カーティア・メラーニはある日、自分が悪役令嬢であることに気づいた。
断罪イベントまではあと数ヶ月、ヒロインへのざまぁ返しを計画…せずに、カーティアは大好きな読書を楽しみながら、修道院のパンフレットを取り寄せるのだった。悪役令嬢としての日々をカーティアがのんびり過ごしていると、不仲だったはずの婚約者との距離がだんだんおかしくなってきて…。
「役立たず」と嫌われた悪役令嬢ですが、最強パパに愛されながら自由に生きます!
香咲りら
ファンタジー
旧題:悪役令嬢は最強パパで武装する
魔術師の国で生まれた10歳のルクレツィア・クラウベルクは『魔力なし—ノーマン』と呼ばれる公爵令嬢だった。
魔法の使えない者を差別する風習のある国で、偉大な魔術師を父に持つ彼女は周りから嘲り笑われる日々を過ごしていた。
しかし、とある一人の竜との出会いで、彼女の運命は変わる——。
父親に嫌われたくないと泣いていた彼女の背中を押してくれた秘密の友人である竜人ヴィレンに勇気をもらい、父に全力で体当たりしてみたルクレツィアだったが…。
すれ違いから始まる父と娘の物語。
娘を泣かせた者たちは、パパが全部やっつけちゃいます!
チートはないけれど、チート級な最強パパはいる少女が主人公のお話です。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
【3月中――完結!】
積み上がった伏線の回収目前!!
夫にも子どもにも、私は選ばれなかった。
長年の裏切りを抱え、離縁状を置いて家を出た――。
待っていたのは、凍てつく絶望。
けれど同時に、それは残酷な運命の扉が開く瞬間でもあった。
「夫は愛人と生きればいい。
今さら縋られても、裏切ったあなたを許す力など残っていない」
それでも私は誓う――
「子どもたちの心だけは、必ず取り戻す」
歪で、完全な幸福――それとも、破滅。
“石”に翻弄された者たちの、狂おしい物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
9時から5時まで悪役令嬢
西野和歌
恋愛
「お前は動くとロクな事をしない、だからお前は悪役令嬢なのだ」
婚約者である第二王子リカルド殿下にそう言われた私は決意した。
ならば私は願い通りに動くのをやめよう。
学園に登校した朝九時から下校の夕方五時まで
昼休憩の一時間を除いて私は椅子から動く事を一切禁止した。
さあ望むとおりにして差し上げました。あとは王子の自由です。
どうぞ自らがヒロインだと名乗る彼女たちと仲良くして下さい。
卒業パーティーもご自身でおっしゃった通りに、彼女たちから選ぶといいですよ?
なのにどうして私を部屋から出そうとするんですか?
嫌です、私は初めて自分のためだけの自由の時間を手に入れたんです。
今まで通り、全てあなたの願い通りなのに何が不満なのか私は知りません。
冷めた伯爵令嬢と逆襲された王子の話。
☆別サイトにも掲載しています。
※感想より続編リクエストがありましたので、突貫工事並みですが、留学編を追加しました。
これにて完結です。沢山の皆さまに感謝致します。
高慢な王族なんてごめんです! 自分の道は自分で切り開きますからお気遣いなく。
柊
恋愛
よくある断罪に「婚約でしたら、一週間程前にそちらの有責で破棄されている筈ですが……」と返した公爵令嬢ヴィクトワール・シエル。
婚約者「だった」シレンス国の第一王子であるアルベール・コルニアックは困惑するが……。
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも同じものを投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる