12 / 40
12、街の視察
しおりを挟む
今日、ニナリアとアレンは馬に乗り、お忍びで街に視察に来ていた。馬のつなぎ場に馬をつないで、街中を歩いている。二人ともフード付きのマントを羽織っていた。アレンは街の人たちに顔をよく知られており、体格も良くて目立つのでフードをかぶっていた。
街は役所が管理しているのでとてもきれいだ。掃除の人がいて、馬つなぎ場の清掃や水飲み場、干し草桶の世話もしてくれる。汚水も区画ごとに集められて回収する人がいる。排水は処理施設があり、ろ過されて川に流されていた。辺境の土地なのにきちんと整備されていて、田舎の匂いはしなかった。
ストラルトは大陸の端で魔獣も出る土地なので、人口は少ない。午前中は人通りもまばらで、穏やかな時間が流れている。
カフェの屋外の席で、新聞を読んでいたおじさん二人が話をしていた。
「王女様はすぐに目を覚まされたとか」
「良かった。国同士の問題になるところだったな」
新聞の見出しには、「王女が倒れた」と書かれていた。記事には、その後侍女の部屋から毒薬が見つかり、その侍女が尋問を受けていると書かれていた。新聞はストラルトに2日遅れで届く。アレンのもとにも同じころに王子から情報が届いていて、ニナリアも話を聞いていた。
「王女様、意識が戻られて良かったですね」
「ああ」
アレンは表情を変えずに、静かに相槌を打った。
(きっと、祖父がやったんだろう)
そう考えると、気が重かった。そこへ、いい匂いがしてきた。
「なんでしょう。この美味しそうな匂いは」
「肉のバーガーだ」
アレンは少し笑うと、ニナリアをその店に連れて行った。店は持ち帰り用の軽食を扱っていた。二人は名物のバーガーを買って、歩きながら食べた。豚肉をデミグラスソースでほろほろになるまで煮込み、新鮮な野菜と一緒に丸いパンの間に挟んである。
「おいしいです。とろけます~」
「そうだろ」
開けた場所まで行くと、屋台が止まっていた。看板にはエビの絵が描かれている。
ストラルトは海までが領地なのだが、山脈と魔獣の森があって、海は生活圏ではなかった。代わりにサケが遡上する川があり、新鮮な鮭料理が名物だ。エビはゆでたものが、缶や瓶に詰めて売られている。
この店は、エビとタルタルソースを焼いた白い四角いパンに挟んだバーガーを売っていた。
「美味しそうです」
ニナリアは脳内でじゅるりとヨダレが出てくる。
「よし、さっきも食べたから、一つ買って二人で分けよう」
「はい」(……半分こ)
アレンはエビバーガーを買うと、半分に分けてニナリアに渡した。ニナリアはバーガーをキラキラした目で見ていた。
「お母さんともよく半分こしたんです。だから、アレンとも半分こできてうれしいです。家族って感じがします」
「そうだな」
アレンも嬉しそうだった。端に置いてあるベンチに座って食べた。
「アレンもリーダーと、半分こしたことありますか?」
「う~ん、そういえばあったな」
アレンは、リーダーとパンや他の食料を分け合う場面を思い出していた。
「リーダーはやっぱりアレンの家族ですね」
「そうだな。——今思えば、すごくかわいがってくれたと思う。魔獣に追われたり、盗賊と戦ったり、めちゃくちゃ大変だったけど……」
「ははは」
「これもおいしい」
「気に入ったなら、さっきのバーガーも一緒にうちのシェフにも作らせよう。似たものになるが」
「わぁ、うれしいです」(楽しみ)
喉が渇いたので、飲み物の屋台でジュースを買う。次はスイーツが食べたくなったので、ジェラート屋に行って、ワッフルコーンにのったジェラートを食べた。アレンがチョコとピスタチオ、ニナリアはベリーとバニラだ。
「お腹いっぱいです」
「ははは」
視察に来たけど食べてばかりだった。
(これはデートというやつね。ふふふ)
ニナリアは口を押えてニッコリ笑った。
「街はとても素敵ですね」
「ああ、ストラルトは人が少ない分、観光にも力を入れている」
「それで、きれいに整備されているんですね」
「そうだ。辺境だから自給率も上げている。需要が少ない物も補助して作らせているんだ」
「どんなものですか?」
「筆記用具や、布地なんかだな。上質なものは他から入るが、流通が滞ったときにはここには入ってこないだろう」
「なるほど」
「ここで作らせたものが、お土産として売られている」
アレンが次に連れて行ったのは、ケーキや焼き菓子の小さな店だった。中に入ると美味しそうなお菓子がたくさん並んでいた。女性の店員がショーケースの向こう側から「いらっしゃいませ」と声をかける。店員はアレンが来たので、店主を呼びに行った。
「ここの店のものを城に卸している」
(そうなんだ。あ、これは見たことある)
「領主様ようこそ」
薄茶色の髪に口ひげのある、50代ぐらいの男性店主が厨房から挨拶に出てきた。
「妻のニナリアだ」
(おお~、妻……)「初めまして、ニナリアです」
「初めまして、奥様。店主でパティシエのアーノルドです」
ニナリアは照れながらも挨拶をした。
「欲しいものがあれば、注文しよう」
「ありがとうございます。こちらなんかは新作でございます」
デコレーションがきれいな薄いクッキーを食べる。
「おいしい~」
店主に勧められるままに試食して、たくさん注文してしまった。店の外に出ると、窓に貼ってあるラディー家の紋章が描かれた紙に気が付いた。城の広間にも紋章のタペストリーがある。
貼り紙には「領主御用達」と書かれてあった。ニナリアが見ているとアレンが説明する。
「城に卸すと、その紋章を貼ることができる。観光客がこれを見ると、土産物として買っていくんだ」
(ほ~)
アレンはその後もニナリアを領主御用達の衣料店に連れて行き、店の者に紹介した。そこでは、服や靴、帽子、バッグを見て、買い物をした。買った物は城に届けてもらう。アレンは、ニナリアが行きそうなところへ案内してくれているようだった。
(これだと本当にデートだな)
しかし、次に行ったのは警備署だった。警備署長が挨拶に来る。
「領主様こんにちは。今日はどうされました?」
「妻に街を案内していた。皆にも紹介しようと思って来た」
「初めまして、ニナリアです」
「初めまして、奥様。署長のジェームズと申します」
他の署員も集まってきた。
「かわいらしい奥さんですね」
アレンがギロリとにらむ。ニナリアはその様子に照れながら笑った。
「領主様の表情が柔らかくなったのが分かります」
「アレン様にはいつもお世話になっています」
普段はアレンに話せない署員もここぞとばかりに、ニナリアに感想を述べた。
「アレンはとても好かれていますね」
「領主様が来てから、ここはとても住みやすくなりました」
「みんな感謝しています」
みんなが口々に感謝を述べた。アレンは少し照れていた。二人は署を後にした。
「みなさんいい人たちですね」(アレンはすごいな)
「そうだな」
少し日が傾いてきた。
(今日は色んな所に案内してもらって、たくさんの人と会って楽しかったな)
「馬まで戻ろう」
二人で馬つなぎ場まで戻る。
「あと一つ寄る所がある」
「はい」
馬を引きながらアレンのあとに付いて行くと、街唯一の大きなホテルに着いた。
「今日はここに泊まる」
「え⁉」
「着替えも用意して運んである」
アレンがニナリアを見て、いたずらっぽく笑う。アレンのサプライズだった。
街は役所が管理しているのでとてもきれいだ。掃除の人がいて、馬つなぎ場の清掃や水飲み場、干し草桶の世話もしてくれる。汚水も区画ごとに集められて回収する人がいる。排水は処理施設があり、ろ過されて川に流されていた。辺境の土地なのにきちんと整備されていて、田舎の匂いはしなかった。
ストラルトは大陸の端で魔獣も出る土地なので、人口は少ない。午前中は人通りもまばらで、穏やかな時間が流れている。
カフェの屋外の席で、新聞を読んでいたおじさん二人が話をしていた。
「王女様はすぐに目を覚まされたとか」
「良かった。国同士の問題になるところだったな」
新聞の見出しには、「王女が倒れた」と書かれていた。記事には、その後侍女の部屋から毒薬が見つかり、その侍女が尋問を受けていると書かれていた。新聞はストラルトに2日遅れで届く。アレンのもとにも同じころに王子から情報が届いていて、ニナリアも話を聞いていた。
「王女様、意識が戻られて良かったですね」
「ああ」
アレンは表情を変えずに、静かに相槌を打った。
(きっと、祖父がやったんだろう)
そう考えると、気が重かった。そこへ、いい匂いがしてきた。
「なんでしょう。この美味しそうな匂いは」
「肉のバーガーだ」
アレンは少し笑うと、ニナリアをその店に連れて行った。店は持ち帰り用の軽食を扱っていた。二人は名物のバーガーを買って、歩きながら食べた。豚肉をデミグラスソースでほろほろになるまで煮込み、新鮮な野菜と一緒に丸いパンの間に挟んである。
「おいしいです。とろけます~」
「そうだろ」
開けた場所まで行くと、屋台が止まっていた。看板にはエビの絵が描かれている。
ストラルトは海までが領地なのだが、山脈と魔獣の森があって、海は生活圏ではなかった。代わりにサケが遡上する川があり、新鮮な鮭料理が名物だ。エビはゆでたものが、缶や瓶に詰めて売られている。
この店は、エビとタルタルソースを焼いた白い四角いパンに挟んだバーガーを売っていた。
「美味しそうです」
ニナリアは脳内でじゅるりとヨダレが出てくる。
「よし、さっきも食べたから、一つ買って二人で分けよう」
「はい」(……半分こ)
アレンはエビバーガーを買うと、半分に分けてニナリアに渡した。ニナリアはバーガーをキラキラした目で見ていた。
「お母さんともよく半分こしたんです。だから、アレンとも半分こできてうれしいです。家族って感じがします」
「そうだな」
アレンも嬉しそうだった。端に置いてあるベンチに座って食べた。
「アレンもリーダーと、半分こしたことありますか?」
「う~ん、そういえばあったな」
アレンは、リーダーとパンや他の食料を分け合う場面を思い出していた。
「リーダーはやっぱりアレンの家族ですね」
「そうだな。——今思えば、すごくかわいがってくれたと思う。魔獣に追われたり、盗賊と戦ったり、めちゃくちゃ大変だったけど……」
「ははは」
「これもおいしい」
「気に入ったなら、さっきのバーガーも一緒にうちのシェフにも作らせよう。似たものになるが」
「わぁ、うれしいです」(楽しみ)
喉が渇いたので、飲み物の屋台でジュースを買う。次はスイーツが食べたくなったので、ジェラート屋に行って、ワッフルコーンにのったジェラートを食べた。アレンがチョコとピスタチオ、ニナリアはベリーとバニラだ。
「お腹いっぱいです」
「ははは」
視察に来たけど食べてばかりだった。
(これはデートというやつね。ふふふ)
ニナリアは口を押えてニッコリ笑った。
「街はとても素敵ですね」
「ああ、ストラルトは人が少ない分、観光にも力を入れている」
「それで、きれいに整備されているんですね」
「そうだ。辺境だから自給率も上げている。需要が少ない物も補助して作らせているんだ」
「どんなものですか?」
「筆記用具や、布地なんかだな。上質なものは他から入るが、流通が滞ったときにはここには入ってこないだろう」
「なるほど」
「ここで作らせたものが、お土産として売られている」
アレンが次に連れて行ったのは、ケーキや焼き菓子の小さな店だった。中に入ると美味しそうなお菓子がたくさん並んでいた。女性の店員がショーケースの向こう側から「いらっしゃいませ」と声をかける。店員はアレンが来たので、店主を呼びに行った。
「ここの店のものを城に卸している」
(そうなんだ。あ、これは見たことある)
「領主様ようこそ」
薄茶色の髪に口ひげのある、50代ぐらいの男性店主が厨房から挨拶に出てきた。
「妻のニナリアだ」
(おお~、妻……)「初めまして、ニナリアです」
「初めまして、奥様。店主でパティシエのアーノルドです」
ニナリアは照れながらも挨拶をした。
「欲しいものがあれば、注文しよう」
「ありがとうございます。こちらなんかは新作でございます」
デコレーションがきれいな薄いクッキーを食べる。
「おいしい~」
店主に勧められるままに試食して、たくさん注文してしまった。店の外に出ると、窓に貼ってあるラディー家の紋章が描かれた紙に気が付いた。城の広間にも紋章のタペストリーがある。
貼り紙には「領主御用達」と書かれてあった。ニナリアが見ているとアレンが説明する。
「城に卸すと、その紋章を貼ることができる。観光客がこれを見ると、土産物として買っていくんだ」
(ほ~)
アレンはその後もニナリアを領主御用達の衣料店に連れて行き、店の者に紹介した。そこでは、服や靴、帽子、バッグを見て、買い物をした。買った物は城に届けてもらう。アレンは、ニナリアが行きそうなところへ案内してくれているようだった。
(これだと本当にデートだな)
しかし、次に行ったのは警備署だった。警備署長が挨拶に来る。
「領主様こんにちは。今日はどうされました?」
「妻に街を案内していた。皆にも紹介しようと思って来た」
「初めまして、ニナリアです」
「初めまして、奥様。署長のジェームズと申します」
他の署員も集まってきた。
「かわいらしい奥さんですね」
アレンがギロリとにらむ。ニナリアはその様子に照れながら笑った。
「領主様の表情が柔らかくなったのが分かります」
「アレン様にはいつもお世話になっています」
普段はアレンに話せない署員もここぞとばかりに、ニナリアに感想を述べた。
「アレンはとても好かれていますね」
「領主様が来てから、ここはとても住みやすくなりました」
「みんな感謝しています」
みんなが口々に感謝を述べた。アレンは少し照れていた。二人は署を後にした。
「みなさんいい人たちですね」(アレンはすごいな)
「そうだな」
少し日が傾いてきた。
(今日は色んな所に案内してもらって、たくさんの人と会って楽しかったな)
「馬まで戻ろう」
二人で馬つなぎ場まで戻る。
「あと一つ寄る所がある」
「はい」
馬を引きながらアレンのあとに付いて行くと、街唯一の大きなホテルに着いた。
「今日はここに泊まる」
「え⁉」
「着替えも用意して運んである」
アレンがニナリアを見て、いたずらっぽく笑う。アレンのサプライズだった。
15
あなたにおすすめの小説
追放された地味なメイドは和菓子職人の記憶に目覚める 〜王子たちの胃袋を『あんこ』で掴んだら、王宮で極甘に溺愛されています〜
あとりえむ
恋愛
「起きなさい、この穀潰し!」
冷たい紅茶を浴びせられ、無実の罪で男爵家を追放された地味なメイド、ミア。
泥濘の中で力尽きようとしたその時、彼女の脳裏に鮮やかな記憶が蘇る。
それは、炊きたての小豆の香りと、丁寧にあんこを練り上げる職人としての誇り……
行き倒れたミアを救ったのは、冷徹と恐れられる第一王子ミハエルだった。
バターと生クリームの重いお菓子に胃を痛めていた王族たちの前に、ミアは前世の知恵を絞った未知のスイーツ『おはぎ』を差し出す。
「なんだ、この食感は……深く、そして優しい。ミア、お前は私の最高のパートナーだ」
小豆の魔法に魅了されたミハエルだけでなく、武闘派の第二王子やわがままな王女まで、気づけばミアを取り合う溺愛合戦が勃発!
一方で、有能なミアを失い、裏金のカラクリを解ける者がいなくなった男爵家は、自業自得の崩壊へと突き進んでいく。
泣いて謝っても、もう遅い。
彼らを待っていたのは、処刑よりも皮肉な「全土小豆畑の刑」だった……
これは、一粒の小豆から始まる、甘くて爽快な逆転シンデレラストーリー。
あなたの心も、あんこのように「まあるく」癒やしてみせます。
【完結】教会で暮らす事になった伯爵令嬢は思いのほか長く滞在するが、幸せを掴みました。
まりぃべる
恋愛
ルクレツィア=コラユータは、伯爵家の一人娘。七歳の時に母にお使いを頼まれて王都の町はずれの教会を訪れ、そのままそこで育った。
理由は、お家騒動のための避難措置である。
八年が経ち、まもなく成人するルクレツィアは運命の岐路に立たされる。
★違う作品「手の届かない桃色の果実と言われた少女は、廃れた場所を住処とさせられました」での登場人物が出てきます。が、それを読んでいなくても分かる話となっています。
☆まりぃべるの世界観です。現実世界とは似ていても、違うところが多々あります。
☆現実世界にも似たような名前や地域名がありますが、全く関係ありません。
☆植物の効能など、現実世界とは近いけれども異なる場合がありますがまりぃべるの世界観ですので、そこのところご理解いただいた上で読んでいただけると幸いです。
見た目は子供、頭脳は大人。 公爵令嬢セリカ
しおしお
恋愛
四歳で婚約破棄された“天才幼女”――
今や、彼女を妻にしたいと王子が三人。
そして隣国の国王まで参戦!?
史上最大の婿取り争奪戦が始まる。
リュミエール王国の公爵令嬢セリカ・ディオールは、幼い頃に王家から婚約破棄された。
理由はただひとつ。
> 「幼すぎて才能がない」
――だが、それは歴史に残る大失策となる。
成長したセリカは、領地を空前の繁栄へ導いた“天才”として王国中から称賛される存在に。
灌漑改革、交易路の再建、魔物被害の根絶……
彼女の功績は、王族すら遠く及ばないほど。
その名声を聞きつけ、王家はざわついた。
「セリカに婿を取らせる」
父であるディオール公爵がそう発表した瞬間――
なんと、三人の王子が同時に立候補。
・冷静沈着な第一王子アコード
・誠実温和な第二王子セドリック
・策略家で負けず嫌いの第三王子シビック
王宮は“セリカ争奪戦”の様相を呈し、
王子たちは互いの足を引っ張り合う始末。
しかし、混乱は国内だけでは終わらなかった。
セリカの名声は国境を越え、
ついには隣国の――
国王まで本人と結婚したいと求婚してくる。
「天才で可愛くて領地ごと嫁げる?
そんな逸材、逃す手はない!」
国家の威信を賭けた婿争奪戦は、ついに“国VS国”の大騒動へ。
当の本人であるセリカはというと――
「わたし、お嫁に行くより……お昼寝のほうが好きなんですの」
王家が焦り、隣国がざわめき、世界が動く。
しかしセリカだけはマイペースにスイーツを作り、お昼寝し、領地を救い続ける。
これは――
婚約破棄された天才令嬢が、
王国どころか国家間の争奪戦を巻き起こしながら
自由奔放に世界を変えてしまう物語。
物置部屋に追いやられた伯爵令嬢ですが、公爵様に見初められて人生逆転しました〜妹の引き立て役だったのに、今では社交界の花と呼ばれています〜
丸顔ちゃん。
恋愛
伯爵家の令嬢セレナは、実母の死後、継母と義妹に虐げられて育った。
与えられた部屋は使用人以下の物置、食事は残飯、服はボロ。
専属侍女も与えられず、家の運営や帳簿管理まで押し付けられ、
失敗すれば鞭打ち――それが彼女の日常だった。
そんなある日、世間体のためだけに同行させられた夜会で、
セレナは公爵家の跡取りレオンと出会う。
「あなたの瞳は、こんな場所に閉じ込めていいものではない」
彼はセレナの知性と静かな強さに一瞬で心を奪われ、
彼女の境遇を知ると激怒し、家族の前で堂々と求婚する。
嫁ぎ先の公爵家で、セレナは初めて“人として扱われ”、
広い部屋、美味しい食事、優しい侍女たちに囲まれ、
独学で身につけた知識を活かして家の運営でも大活躍。
栄養と愛情を取り戻したセレナは、
誰もが振り返るほどの美しさを開花させ、
社交界で注目される存在となる。
一方、セレナを失った伯爵家は、
彼女の能力なしでは立ち行かず、
ゆっくりと没落していくのだった――。
虐げられた令嬢が、公爵の愛と自分の才能で幸せを掴む逆転物語。
【完結】氷狼魔術師長様と私の、甘い契約結婚~実は溺愛されていたなんて聞いていません!~
雨宮羽那
恋愛
魔術国家アステリエで事務官として働くセレフィアは、義理の家族に給料を奪われ、婚期を逃した厄介者として扱われていた。
そんなある日、上司である魔術師長・シリウスが事務室へやってきて、「私と結婚してください」と言い放った!
詳しく話を聞けば、どうやらシリウスにも事情があるようで、契約結婚の話を持ちかけられる。
家から抜け出るきっかけだと、シリウスとの結婚を決意するセレフィア。
同居生活が始まるが、シリウスはなぜかしれっとセレフィアを甘やかしてくる!?
「これは契約結婚のはずですよね!?」
◇◇◇◇
恋愛小説大賞に応募しています。
お気に入り登録、♡、感想などいただければ、作者が大変喜びます( . .)"
モチベになるので良ければ応援していただけると嬉しいです!
※この作品は「小説家になろう」様にも掲載しております。
※表紙はAIイラストです。文字入れは「装丁カフェ」様を使用しております。
※小説内容にはAI不使用です。
辺境伯夫人は領地を紡ぐ
やまだごんた
恋愛
王命によりヴァルデン辺境伯に嫁ぐことになった、前ベルンシュタイン公爵令嬢のマルグリット。
しかし、彼女を待っていたのは60年にも及ぶ戦争で荒廃し、冬を越す薪すら足りない現実だった。
物資も人手も足りない中、マルグリットは領地の立て直しに乗り出す。
戦しか知らなかったと自省する夫と向き合いながら、少しずつ築かれていく夫婦の距離。
これは、1人の女性が領地を紡ぎ、夫と共に未来を作る「内政×溺愛」の物語です。
全50話の予定です
※表紙はイメージです
※アルファポリス先行公開(なろうにも転載予定です)
第四王子の運命の相手は私です
光城 朱純
恋愛
闇の魔力の持ち主が世界を滅ぼすと、見下される国カイート王国。
生まれてきた者は隠され、貶められ、蔑まれ、まともな生活を送ることは許されなかった。
圧倒的なその力に、いつ呑み込まれるかわからない闇の魔力の持ち主を救えるのは、聖の魔力の持ち主のみ。
そんな国に生まれ落ちた第四王子は闇の魔力を持つ。
聖の魔力を持って生まれた相手に恋をして、側にいることが叶えば、その愛はとどまることを知らない。
やがて運命の相手との力は国を守り、民を助ける。
聖と闇。その二つの魔力を持つ者がお互いを信じ結ばれた時、その力は何倍もの大きさになって国に繁栄をもたらすだろう。
闇魔法の使い手である第四王子。聖魔法の使い手の侍女エラ。運命の相手との立場を超えた恋愛のいく末はーー。
表紙はイラストAC様からお借りしました
妹の身代わりだった私に「本命は君だ」――王宮前で王子に抱き潰され、溺愛がバレました。~私が虐げられるきっかけになった少年が、私と王子を結び付
唯崎りいち
恋愛
妹の身代わりとして王子とデートすることになった私。でも王子の本命は最初から私で――。長年虐げられ、地味でみすぼらしい私が、王子の愛と溺愛に包まれ、ついに幸せを掴む甘々ラブファンタジー。妹や家族との誤解、影武者の存在も絡み、ハラハラと胸キュンが止まらない物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる