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16、ニナリアの秘密
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この国では、聖女が何十年も現れていない。だが実際には、聖女の力は存在していた。
平民の間で「聖女は使い捨て」が浸透しているため、誰も聖女だと名乗り出ないのだ。
アレンとニナリアは森の端に作られた大きな道を、城のほうに向かって馬を走らせていた。この道は馬車が通っても、まだ余裕があるほどの道幅がある。魔獣と人の生活圏を分ける境界線にするために作られた道である。森の反対側に雑木林を残して、魔獣が直接民家まで来ないように塀の役割をしていた。森には十分な広さがあり、魔獣の餌になる動物がたくさんいるので、森から出てくることはほとんどなかった。
アレンはニナリアを振り返り、指示を出した。
「ここまでくればもう見えない。左に入ろう」
馬を止めると馬を引いて雑木林に入り、身を隠した。馬からハリーを降ろして地面に寝かせる。
「私、この力をほとんど使ったことがないんです。でも、やってみます」
「ああ、頼む」
ニナリアが両手をかざすと、光が出てハリーの体に入っていった。ハリーの苦しい表情が和らいだ。
アレンがニナリアの手を掴む。
「そこまでにしよう。これ以上やると、お前が聖女だとバレてしまう」
「はい」
再びハリーを馬に乗せると、街の診療所へ向かった。
診療所に着くとニナリアが馬をつなぎ、アレンは先にハリーを中に運び入れた。老医師が診察する。
「こんなに噛まれているのに、大丈夫そうだ!」
「聖水をかけたから、それが効いたのだろう」
「なんと、幸運な。神様が助けてくださったのだろう」
アレンの言ったことを医者は信じたので、アレンはほっとした。ハリーはしばらく診療所で様子を見ることになった。
二人は城に帰り、その少し後に見回りの隊も帰ってきた。アレンは問題がなかったことを確認する。
ニナリアとアレンは、話をするために主寝室に入った。壁側のソファーにニナリアが座り、アレンは向かいに座った。
聖女の力は光魔法で男女ともに表れるが、女性と相性が良いので、男性の力は子供の頃に消えてしまう。
「聖女の力が使い捨て」と言われるのは、神殿が治癒魔法を酷使させるので、使いすぎて力が消えてしまうのだ。故郷に老けた姿で帰ってきたという話もある。
聖女の力を取り入れようとした貴族が聖女を妻に迎えたが、生まれた子供の力はすぐに消えてしまった。それ以降貴族の間では、聖女を家に迎え入れるメリットはないとされた。平民から聖女が出るのは、貴族はストレスが多く、平民のほうが純粋だからだと神殿では考えている。
このことから、平民の家庭では子供のうちから聖女の力について教え、力が出てきても使わず、誰にも言わないようにさせるのがあたりまえになっていた。神殿のほうでは、今でも聖女を求めている。
アレンが口を開いた。
「お前の背中の傷は自分で治したんだな」
「はい、そうです」
ニナリアは、聖女の力のことを話し始めた。
「聖女の力が出たのは父が死んだ後でした。
怪我をした小鳥を拾って、手に乗せてどうしたものかと迷っていたら、急に元気になったんです。見たら怪我が消えていて。それで、母が子供のころ聖女の力があったことを思い出したんです。母の力は子供の頃に消えました。母に伝えると、誰にも言ってはいけないし、もう使ってもいけないと言われました。
私が力を使ったのは、その小鳥と、自分の背中だけです。もし力を使いたいときは、魔法薬を使ったことにしようと、母が考えました。実家から持ってきた瓶の一つは、元々空の瓶でした。結婚したときに持ってきたピンクの水は、アレンが見ても納得するように侯爵家にある材料で作った色水です。水だから、ここに来てから中身を捨てて、使うときにまた作り直したんです」
「そうだったんだな。話しづらいことを話してくれてありがとう。このことは二人だけの秘密にしよう」
「はい」
ニナリアは秘密を話せてほっとした。
「それでタルガハリの行動にも納得できた。あいつはお前から、エネルギーを吸い取ったんだ。魔獣を切っても魔鉱石は消えなかった」
アレンは、持っていた魔鉱石の塊をテーブルに置いた。石はダイヤの姿をしている。
「この石には魔力がない。ただの宝石だ。お前から奪った力で浄化されてしまった」
「……」
ニナリアは自分の力のことがよく分からないので戸惑った。
「ワレントに魔物が少なかったのも、お前がいたからかもしれない。城で見たソードマスターの手記にも、聖女がいると魔物が寄ってこないと書いてあった。だからと言って、安全とは言えないとも書いてあった」
「……そうなんですね」
「今回、魔物がいつもと違う動きをしたのも、タルガハリが起こした現象のせいかもしれない」
「それなら、ハリーに悪いことをしました……」
「お前は悪くない」
知らないこととはいえ、ニナリアはすっかり落ち込んだ。アレンは席を立つと、ニナリアの左側に座った。
「お前が悲しい顔をすると、俺も悲しくなる。あれは予測が付かない出来事だった。全ては指揮官である俺の責任だ。
お前のおかげで、ハリーは助かった。ハリーは、リーダーが連れて来た新人だった。ハリーが助からなければ、リーダーに顔向けできないところだった。ありがとう。瓶の一つが光っていたから、お前が触ったんだろ?」
ニナリアは驚いた。
「——そうです。説明を受けたときに触りましたが、気がつきませんでした」
「森には二人で行ったほうがいいということだから、今度から二人で行こう」
「はい……」
アレンが励ましてくれても、ニナリアは気が重かった。翌日、メグと一緒に診療所へハリーの様子を見に行くことにした。
「ニナリア様! お見舞いに来てくれたんですね」
ハリーは意識が戻って、ベッドに座っていた。ニナリアとメグはほっとした。
「良かった! 元気になったんですね」
「はい、朝には意識が戻りました。寝ている間に、女神様に会って、
『あなたは大丈夫ですよ』
と言われたんです。だから俺は助かるって分かりました」
ニナリアとメグはそれを聞いて驚いた。光魔法は神の力とも言われている。
(神様が守ってくれたんだな)
本当のことを言えなくて申し訳ないけど、ニナリアは安心した。
ハリーは、怪我人とは思えないぐらい元気な様子だった。
「それに、体の調子も以前よりいいんですよ。不思議ですよね。先生が言うには聖水のおかげらしいけど」
「そうなんだ~、ははは……」
(ストラルトの教会は、首都の神殿とは関係がないから、報告されることはないよね)
ニナリアはちょっと焦ったが、ストラルトの教会は独自信仰で良かった。
診療所の帰りに教会に寄って、神様にお礼を伝えに行った。入口から入ってすぐの左手に、台座に乗った白くて大きな女神像が置いてある。像の足元でニナリアは両手を握り、目をつむって感謝を伝えた。それから右側にある寄付所に向かった。窓口は両開きの木製の扉が付いていて、カウンター側に開いている。中は小さな部屋で、今は無人だった。部屋側の机に寄付箱が置かれ、カウンターには寄付帳が置いてある。箱は持って行かれないように机と一体になっていた。
ニナリアは、アレンからもらった巾着から初めてお金を出した。金貨一枚を箱に入れて、寄付帳に記入する。
教会のあちこちに置いてある寄付は、困った人が持って行ってもいいようになっていた。教会に寄付したいときは寄付所に行くのだ。
ニナリアが祈った女神像は仄かに光っていた。その後、教会の聖水でたまに効果が良いものがあると言われるようになった。
ニナリアは城に帰ると執務室に行き、アレンにハリーのことを報告した。アレンは椅子に座り、机から顔を上げた。
「そうか、良かったな」
「はい」
ニナリアはすっかり明るくなっていた。両手を胸の前で握る。
「私はこれからもこの力を使うと思います」
「そうか。なら、先に聖水に触れるのはどうだ。今回と同じで、三つのうち一つに軽く触れておくのは?」
「そうですね」
(こっそりやっておこう)
ニナリアはにっこり微笑んだ。アレンは立ち上がるとニナリアの前に立った。
「お前が長く触れたものは、浄化されるようだな。俺も浄化されているのかもしれない」
「……アレンには効いてないと思います」
ニナリアは横を向く。アレンはニヤリとする。
「それなら足りないということだな。もっと俺を癒してくれ」
アレンはニナリアを両腕の中に収める。ニナリアは焦った。
「その時は、私も邪なので効果ないかも……」
「お前が俺に邪になるのは、俺にとってうれしいことだな」
顔を赤くしたニナリアは、アレンをいつもより軽く、トンと触れるように叩いた。
「当たり前じゃないですか。好きなんだから」
その言葉を聞いてアレンは、ニナリアの首筋にキスをした。
「ここは執務室ですよ」
「……そうだな」
アレンがニナリアからパッと手を離すと、ニナリアは素早くドアのほうへ逃げた。
「お仕事頑張ってくださいね」
振り返ってそう言うと、執務室から出て行った。それを見てアレンは笑った。
平民の間で「聖女は使い捨て」が浸透しているため、誰も聖女だと名乗り出ないのだ。
アレンとニナリアは森の端に作られた大きな道を、城のほうに向かって馬を走らせていた。この道は馬車が通っても、まだ余裕があるほどの道幅がある。魔獣と人の生活圏を分ける境界線にするために作られた道である。森の反対側に雑木林を残して、魔獣が直接民家まで来ないように塀の役割をしていた。森には十分な広さがあり、魔獣の餌になる動物がたくさんいるので、森から出てくることはほとんどなかった。
アレンはニナリアを振り返り、指示を出した。
「ここまでくればもう見えない。左に入ろう」
馬を止めると馬を引いて雑木林に入り、身を隠した。馬からハリーを降ろして地面に寝かせる。
「私、この力をほとんど使ったことがないんです。でも、やってみます」
「ああ、頼む」
ニナリアが両手をかざすと、光が出てハリーの体に入っていった。ハリーの苦しい表情が和らいだ。
アレンがニナリアの手を掴む。
「そこまでにしよう。これ以上やると、お前が聖女だとバレてしまう」
「はい」
再びハリーを馬に乗せると、街の診療所へ向かった。
診療所に着くとニナリアが馬をつなぎ、アレンは先にハリーを中に運び入れた。老医師が診察する。
「こんなに噛まれているのに、大丈夫そうだ!」
「聖水をかけたから、それが効いたのだろう」
「なんと、幸運な。神様が助けてくださったのだろう」
アレンの言ったことを医者は信じたので、アレンはほっとした。ハリーはしばらく診療所で様子を見ることになった。
二人は城に帰り、その少し後に見回りの隊も帰ってきた。アレンは問題がなかったことを確認する。
ニナリアとアレンは、話をするために主寝室に入った。壁側のソファーにニナリアが座り、アレンは向かいに座った。
聖女の力は光魔法で男女ともに表れるが、女性と相性が良いので、男性の力は子供の頃に消えてしまう。
「聖女の力が使い捨て」と言われるのは、神殿が治癒魔法を酷使させるので、使いすぎて力が消えてしまうのだ。故郷に老けた姿で帰ってきたという話もある。
聖女の力を取り入れようとした貴族が聖女を妻に迎えたが、生まれた子供の力はすぐに消えてしまった。それ以降貴族の間では、聖女を家に迎え入れるメリットはないとされた。平民から聖女が出るのは、貴族はストレスが多く、平民のほうが純粋だからだと神殿では考えている。
このことから、平民の家庭では子供のうちから聖女の力について教え、力が出てきても使わず、誰にも言わないようにさせるのがあたりまえになっていた。神殿のほうでは、今でも聖女を求めている。
アレンが口を開いた。
「お前の背中の傷は自分で治したんだな」
「はい、そうです」
ニナリアは、聖女の力のことを話し始めた。
「聖女の力が出たのは父が死んだ後でした。
怪我をした小鳥を拾って、手に乗せてどうしたものかと迷っていたら、急に元気になったんです。見たら怪我が消えていて。それで、母が子供のころ聖女の力があったことを思い出したんです。母の力は子供の頃に消えました。母に伝えると、誰にも言ってはいけないし、もう使ってもいけないと言われました。
私が力を使ったのは、その小鳥と、自分の背中だけです。もし力を使いたいときは、魔法薬を使ったことにしようと、母が考えました。実家から持ってきた瓶の一つは、元々空の瓶でした。結婚したときに持ってきたピンクの水は、アレンが見ても納得するように侯爵家にある材料で作った色水です。水だから、ここに来てから中身を捨てて、使うときにまた作り直したんです」
「そうだったんだな。話しづらいことを話してくれてありがとう。このことは二人だけの秘密にしよう」
「はい」
ニナリアは秘密を話せてほっとした。
「それでタルガハリの行動にも納得できた。あいつはお前から、エネルギーを吸い取ったんだ。魔獣を切っても魔鉱石は消えなかった」
アレンは、持っていた魔鉱石の塊をテーブルに置いた。石はダイヤの姿をしている。
「この石には魔力がない。ただの宝石だ。お前から奪った力で浄化されてしまった」
「……」
ニナリアは自分の力のことがよく分からないので戸惑った。
「ワレントに魔物が少なかったのも、お前がいたからかもしれない。城で見たソードマスターの手記にも、聖女がいると魔物が寄ってこないと書いてあった。だからと言って、安全とは言えないとも書いてあった」
「……そうなんですね」
「今回、魔物がいつもと違う動きをしたのも、タルガハリが起こした現象のせいかもしれない」
「それなら、ハリーに悪いことをしました……」
「お前は悪くない」
知らないこととはいえ、ニナリアはすっかり落ち込んだ。アレンは席を立つと、ニナリアの左側に座った。
「お前が悲しい顔をすると、俺も悲しくなる。あれは予測が付かない出来事だった。全ては指揮官である俺の責任だ。
お前のおかげで、ハリーは助かった。ハリーは、リーダーが連れて来た新人だった。ハリーが助からなければ、リーダーに顔向けできないところだった。ありがとう。瓶の一つが光っていたから、お前が触ったんだろ?」
ニナリアは驚いた。
「——そうです。説明を受けたときに触りましたが、気がつきませんでした」
「森には二人で行ったほうがいいということだから、今度から二人で行こう」
「はい……」
アレンが励ましてくれても、ニナリアは気が重かった。翌日、メグと一緒に診療所へハリーの様子を見に行くことにした。
「ニナリア様! お見舞いに来てくれたんですね」
ハリーは意識が戻って、ベッドに座っていた。ニナリアとメグはほっとした。
「良かった! 元気になったんですね」
「はい、朝には意識が戻りました。寝ている間に、女神様に会って、
『あなたは大丈夫ですよ』
と言われたんです。だから俺は助かるって分かりました」
ニナリアとメグはそれを聞いて驚いた。光魔法は神の力とも言われている。
(神様が守ってくれたんだな)
本当のことを言えなくて申し訳ないけど、ニナリアは安心した。
ハリーは、怪我人とは思えないぐらい元気な様子だった。
「それに、体の調子も以前よりいいんですよ。不思議ですよね。先生が言うには聖水のおかげらしいけど」
「そうなんだ~、ははは……」
(ストラルトの教会は、首都の神殿とは関係がないから、報告されることはないよね)
ニナリアはちょっと焦ったが、ストラルトの教会は独自信仰で良かった。
診療所の帰りに教会に寄って、神様にお礼を伝えに行った。入口から入ってすぐの左手に、台座に乗った白くて大きな女神像が置いてある。像の足元でニナリアは両手を握り、目をつむって感謝を伝えた。それから右側にある寄付所に向かった。窓口は両開きの木製の扉が付いていて、カウンター側に開いている。中は小さな部屋で、今は無人だった。部屋側の机に寄付箱が置かれ、カウンターには寄付帳が置いてある。箱は持って行かれないように机と一体になっていた。
ニナリアは、アレンからもらった巾着から初めてお金を出した。金貨一枚を箱に入れて、寄付帳に記入する。
教会のあちこちに置いてある寄付は、困った人が持って行ってもいいようになっていた。教会に寄付したいときは寄付所に行くのだ。
ニナリアが祈った女神像は仄かに光っていた。その後、教会の聖水でたまに効果が良いものがあると言われるようになった。
ニナリアは城に帰ると執務室に行き、アレンにハリーのことを報告した。アレンは椅子に座り、机から顔を上げた。
「そうか、良かったな」
「はい」
ニナリアはすっかり明るくなっていた。両手を胸の前で握る。
「私はこれからもこの力を使うと思います」
「そうか。なら、先に聖水に触れるのはどうだ。今回と同じで、三つのうち一つに軽く触れておくのは?」
「そうですね」
(こっそりやっておこう)
ニナリアはにっこり微笑んだ。アレンは立ち上がるとニナリアの前に立った。
「お前が長く触れたものは、浄化されるようだな。俺も浄化されているのかもしれない」
「……アレンには効いてないと思います」
ニナリアは横を向く。アレンはニヤリとする。
「それなら足りないということだな。もっと俺を癒してくれ」
アレンはニナリアを両腕の中に収める。ニナリアは焦った。
「その時は、私も邪なので効果ないかも……」
「お前が俺に邪になるのは、俺にとってうれしいことだな」
顔を赤くしたニナリアは、アレンをいつもより軽く、トンと触れるように叩いた。
「当たり前じゃないですか。好きなんだから」
その言葉を聞いてアレンは、ニナリアの首筋にキスをした。
「ここは執務室ですよ」
「……そうだな」
アレンがニナリアからパッと手を離すと、ニナリアは素早くドアのほうへ逃げた。
「お仕事頑張ってくださいね」
振り返ってそう言うと、執務室から出て行った。それを見てアレンは笑った。
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