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そばにいる
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推しに認知されていた我はその衝撃から動けずにいた。
どうして我が、我の推しだとバレているのだ!?
「絶対、我の推しさんだよね…。我って言う人いないし、僕に毎日コメントしてくれるアカウントって我の推しさんくらいだし」
「そ、そんなわけないだろう?他にもたくさんふぁんはいるはずだ。毎日コメントを書いているふぁんなんてざらにいるだろ。なぜ我だとわかるんだ?」
普段表情があまり動かない推しの表情が曇った気がした。
「僕は顔だけだから、Knight Nightのお荷物なんだよ。だから大体のファンは他の二人に流れるんだ。二人ともいい奴だからね。だからこれ以上迷惑をかけないために辞めるんだ。最後に僕を応援してくれる人……じゃないや、神様に会えてよかった。我の推しさんのコメント、いつもみてたんだ。ふふっ…祭壇もすごいの作ってくれたんだね」
すまほで我の投稿した祭壇の写真を見ながら推しはクスッと笑った。
その表情を見て我の目からぶわぁと涙が溢れ出してしまう。
なんて神々しい微笑みなんだ。天界にいる神々に負けず劣らずの神々しさである。
「うっ、うう……」
必死に手で涙を拭う
もう2000歳超えているのに人前で泣くなんて……恥ずかしいぞ。
「どっ、どうしたの急に」
推しが慌てた様子で我の近くに寄ってくる。
「我はお前が大好きなんだ!せっかくこんなに好きになったのに、お前が……お前があいどるをやめてしまったら、もうテレビで観ることも、新しい曲も聴けなくなってしまう……画面越しでも…ひっく…お前に会えなくなるではないか……!そんなの考えたくもない……」
我が赤子のようにぐずぐずしていると
彼は我の涙を優しく手で拭った。
おっ、推しに触れられた……そんなことされたら、もうしばらく顔が洗えないではないか……
「じゃあ、これから僕のそばにいてよ……
アイドルしてたらプライベートなんてなくなるし、ストーカーされたり、嫌なことたくさんあった。でもお金のこともあってずっと悩んでた僕が今まで続けられていたのは、毎日コメントくれる神様のおかげでもあったんだ。いつも楽しみに我の推しさんからのコメントを待ってた。
神様が僕のそばにいてくれるなら、神様が満足するまでアイドルがんばるよ」
「そっ、それは本当か?我がそばにいればあいどるしてくれるのか?」
「うん、神様がそばにいてくれるならいいよ。約束」
そう言い彼は小指を我に差し出してきた。
これは…指切りという人間の風習か……
ボソッと「そばにいればアイドルなんて続けなくてもいつでもあえるのにね」と聞こえたがスルーすることにした。
推しを独り占めする勇気はない。
おそるおそる我の小指も差し出すと
彼の小指と我の小指が絡まった。
「指切りげんまん、嘘ついたら針千本のーます。指切った」
ふいうちの推しの生歌である。
彼は歌が苦手だと言ったが、優しくて安心感のある彼の歌声も大好きな所だ。
睡眠のお供にいつも流している。
にしても今日は供給が多すぎる……
今日で死んでも悔いはないぞ
「わ、我は午前中は仕事があるから…
仕事が終わったらすぐに会いに行く……
本来なら人間と関わることはよろしくないが、約束してしまったからな。神として守らねばならぬ…」
「うん、わかった。絶対会いにきてね
約束破ったら、僕……なにするかわかんないから」
そう神々しい微笑みで言う我の推しはキラキラというよりやんでれ?というやつかもしれない。でもそんな推しも大好きだ。
どうして我が、我の推しだとバレているのだ!?
「絶対、我の推しさんだよね…。我って言う人いないし、僕に毎日コメントしてくれるアカウントって我の推しさんくらいだし」
「そ、そんなわけないだろう?他にもたくさんふぁんはいるはずだ。毎日コメントを書いているふぁんなんてざらにいるだろ。なぜ我だとわかるんだ?」
普段表情があまり動かない推しの表情が曇った気がした。
「僕は顔だけだから、Knight Nightのお荷物なんだよ。だから大体のファンは他の二人に流れるんだ。二人ともいい奴だからね。だからこれ以上迷惑をかけないために辞めるんだ。最後に僕を応援してくれる人……じゃないや、神様に会えてよかった。我の推しさんのコメント、いつもみてたんだ。ふふっ…祭壇もすごいの作ってくれたんだね」
すまほで我の投稿した祭壇の写真を見ながら推しはクスッと笑った。
その表情を見て我の目からぶわぁと涙が溢れ出してしまう。
なんて神々しい微笑みなんだ。天界にいる神々に負けず劣らずの神々しさである。
「うっ、うう……」
必死に手で涙を拭う
もう2000歳超えているのに人前で泣くなんて……恥ずかしいぞ。
「どっ、どうしたの急に」
推しが慌てた様子で我の近くに寄ってくる。
「我はお前が大好きなんだ!せっかくこんなに好きになったのに、お前が……お前があいどるをやめてしまったら、もうテレビで観ることも、新しい曲も聴けなくなってしまう……画面越しでも…ひっく…お前に会えなくなるではないか……!そんなの考えたくもない……」
我が赤子のようにぐずぐずしていると
彼は我の涙を優しく手で拭った。
おっ、推しに触れられた……そんなことされたら、もうしばらく顔が洗えないではないか……
「じゃあ、これから僕のそばにいてよ……
アイドルしてたらプライベートなんてなくなるし、ストーカーされたり、嫌なことたくさんあった。でもお金のこともあってずっと悩んでた僕が今まで続けられていたのは、毎日コメントくれる神様のおかげでもあったんだ。いつも楽しみに我の推しさんからのコメントを待ってた。
神様が僕のそばにいてくれるなら、神様が満足するまでアイドルがんばるよ」
「そっ、それは本当か?我がそばにいればあいどるしてくれるのか?」
「うん、神様がそばにいてくれるならいいよ。約束」
そう言い彼は小指を我に差し出してきた。
これは…指切りという人間の風習か……
ボソッと「そばにいればアイドルなんて続けなくてもいつでもあえるのにね」と聞こえたがスルーすることにした。
推しを独り占めする勇気はない。
おそるおそる我の小指も差し出すと
彼の小指と我の小指が絡まった。
「指切りげんまん、嘘ついたら針千本のーます。指切った」
ふいうちの推しの生歌である。
彼は歌が苦手だと言ったが、優しくて安心感のある彼の歌声も大好きな所だ。
睡眠のお供にいつも流している。
にしても今日は供給が多すぎる……
今日で死んでも悔いはないぞ
「わ、我は午前中は仕事があるから…
仕事が終わったらすぐに会いに行く……
本来なら人間と関わることはよろしくないが、約束してしまったからな。神として守らねばならぬ…」
「うん、わかった。絶対会いにきてね
約束破ったら、僕……なにするかわかんないから」
そう神々しい微笑みで言う我の推しはキラキラというよりやんでれ?というやつかもしれない。でもそんな推しも大好きだ。
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