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第10章
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アーロンに抱えられながら移動して3日目。ずっと野営を繰り返してた俺たちは、久しぶりに小さな村の宿に泊った。港町カイドンまで、あと少しだというアーロンに、この国の地図を見せてもらった。
その地図で見ると、今泊っている村からカイドンまでは、間に大きな町が1つ、小さな村が1つあるようだ。ただ、この地図にのるような規模の村なので、もっと小さい集落のようなものもあるかもしれない、とはアーロンの話。
俺は大人しく、宿の部屋でお留守番中。ベッドで寝転がりながら、エアーとおしゃべりタイムだ。
アーロンに抱えられての移動では、当然、エアーと会話なんてするわけにもいかず、野営にしても、獣人の聴力を考えて、内緒話も難しい。エアーはそれでも、俺のそばから離れずついてきてくれる。
「エアーは凄いな。アーロンのスピードについてこれるなんて」
『ふふん、風の精霊をなめるなよ』
「なめてなんかいないよ! ただただ凄いなってな」
そんな他愛無い話をしているところに、他の精霊の光の玉も集まってくる。それでもエアーほどの力のあるような子はいないようで、ただひたすらに、ふよふよしているだけだ。
「それにしても、へリウスとちゃんと合流できるかなぁ」
つい、ぽつりとこぼしてしまう。
『大丈夫だろ』
「何、無責任に言ってるかな」
『ん、んんっ、いや、あのアーロンが尊敬してる相手だろ?』
そうなのだ。へリウスを元王族というだけではなく、冒険者としても尊敬しているというアーロン。年齢的にもへリウスの方が年上、ということもあるんだろうけれど、どうもある国で起きた魔物のスタンピードに関わり、大活躍したことがあるんだとか。
スタンピード自体、どんなものなのか、俺にはわからないんだけど、かなりヤバいことらしい。それが起きないように、冒険者たちがこまめに魔物を狩ったりしてるらしい。
「そうだな。きっと大丈夫だ」
そう言って自分を納得させているところに、部屋のドアが開いた。アーロンだ。
エアーは無言になって、スーッと俺の頭の上に乗る。
「やっと、へリウス様と連絡が取れたぞっ!」
「本当!?」
「ああ。今どこにいるかまではわからないが、カイドンで合流することは約束できた」
「よかったぁ……」
勢いよく身体を起こしたのに、再びベッドに倒れこむ。
「そういやぁ、お前と同じように追われてるエルフの手配書があったな」
アーロンがベッドに腰かけながら、バッグを床に下ろす。
「あー、それって、王家の手配書ってやつ?」
「そうそう。あれもお前と同じ名前で『ハル』っていうんだよな」
「そうだった、そうだった」
犯罪者と同じとかって、マジやめて、って思う。
「まだ捕まんないんだね」
「ああ。今じゃ、報奨金が白金貨3枚まで上がってたぞ」
「……何したんだろうね、その人」
「ああ。あのエルフの王家がそこまで金出すとか、よっぽどだろうな」
「早く捕まるといいね……それより、俺、腹減ったよ」
のんきに俺はそう言うと、ベッドから飛び降りた。
その地図で見ると、今泊っている村からカイドンまでは、間に大きな町が1つ、小さな村が1つあるようだ。ただ、この地図にのるような規模の村なので、もっと小さい集落のようなものもあるかもしれない、とはアーロンの話。
俺は大人しく、宿の部屋でお留守番中。ベッドで寝転がりながら、エアーとおしゃべりタイムだ。
アーロンに抱えられての移動では、当然、エアーと会話なんてするわけにもいかず、野営にしても、獣人の聴力を考えて、内緒話も難しい。エアーはそれでも、俺のそばから離れずついてきてくれる。
「エアーは凄いな。アーロンのスピードについてこれるなんて」
『ふふん、風の精霊をなめるなよ』
「なめてなんかいないよ! ただただ凄いなってな」
そんな他愛無い話をしているところに、他の精霊の光の玉も集まってくる。それでもエアーほどの力のあるような子はいないようで、ただひたすらに、ふよふよしているだけだ。
「それにしても、へリウスとちゃんと合流できるかなぁ」
つい、ぽつりとこぼしてしまう。
『大丈夫だろ』
「何、無責任に言ってるかな」
『ん、んんっ、いや、あのアーロンが尊敬してる相手だろ?』
そうなのだ。へリウスを元王族というだけではなく、冒険者としても尊敬しているというアーロン。年齢的にもへリウスの方が年上、ということもあるんだろうけれど、どうもある国で起きた魔物のスタンピードに関わり、大活躍したことがあるんだとか。
スタンピード自体、どんなものなのか、俺にはわからないんだけど、かなりヤバいことらしい。それが起きないように、冒険者たちがこまめに魔物を狩ったりしてるらしい。
「そうだな。きっと大丈夫だ」
そう言って自分を納得させているところに、部屋のドアが開いた。アーロンだ。
エアーは無言になって、スーッと俺の頭の上に乗る。
「やっと、へリウス様と連絡が取れたぞっ!」
「本当!?」
「ああ。今どこにいるかまではわからないが、カイドンで合流することは約束できた」
「よかったぁ……」
勢いよく身体を起こしたのに、再びベッドに倒れこむ。
「そういやぁ、お前と同じように追われてるエルフの手配書があったな」
アーロンがベッドに腰かけながら、バッグを床に下ろす。
「あー、それって、王家の手配書ってやつ?」
「そうそう。あれもお前と同じ名前で『ハル』っていうんだよな」
「そうだった、そうだった」
犯罪者と同じとかって、マジやめて、って思う。
「まだ捕まんないんだね」
「ああ。今じゃ、報奨金が白金貨3枚まで上がってたぞ」
「……何したんだろうね、その人」
「ああ。あのエルフの王家がそこまで金出すとか、よっぽどだろうな」
「早く捕まるといいね……それより、俺、腹減ったよ」
のんきに俺はそう言うと、ベッドから飛び降りた。
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