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第10章
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残念ながらエアーも光の精霊たちも、アーロンに姿を見せることができるほどの力はないのだそうだ。その代わりに。
「うわ、すげぇな」
光の精霊たちが、俺の容貌をちょちょいっと変えたのを再現してくれた。残念ながら、俺には見えないんだけど。
「こんなのできるんだったら、ずっとお願いできないのか?」
『何言ってんだ、こいつ。無理に決まってんだろ』
「お、おお」
エアーの剣幕に、思わず身を引いてしまう俺。
『あれだってな、一瞬だからできるんであって、光の精霊たちにしたら、かなり大変なんだぞっ』
「そうだったの? 悪いことしたね」
俺とエアーとの会話に入れないアーロンは、首を傾げる。
「アーロン、エアーが言うには、あれは一瞬だからできたんだって。ここにいる光の精霊は、エアーとは違って、そんなに力がないらしい」
「そのエアーっていうのは、ハルと会話ができるのか?」
「そう言ってるじゃん」
アーロンは、うーん、と言いながら周囲を見回す。エアーを目視できないのが、不満なのか、落ち着きがない。
「じゃあさ、エアー、そこのカーテンを動かしてみせてくれるか?」
『仕方ねぇなぁ』
そう言って、ひょいっとカーテンの裾を撫でて動かして見せる。
「お、おおっ!?」
俺には単純にエアーが動かしているようにしか見えないんだけど、エアーの見えないアーロンにしてみれば、不思議なものに見えるんだろう。
「じゃ、じゃあ」
アーロンは他の物が動くのを見たいようで、室内をきょろきょろ見ている。
「エアー、アーロンに風をあててみて」
「え」
『おらよっ』
「ぶわっ!?」
思い切り風がアーロンの顔面にぶつかった。
「は、はは、はははははっ!」
いきなり目を爛々とさせて、アーロンが笑いだす。完全にヤバいやつみたい。
「すげー、すげーな、すげーよ、ハルっ」
「う、うん」
「魔術とかじゃない、純粋に精霊の力なんだろ?」
「……俺は、まだ使えないから」
「そ、そうだったか。いや、しかし! 精霊に頼めばこんなことも出来るんだなっ。確かに、精霊魔法を使う奴もいるにはいるが、あれはちゃんと定型の呪文のようなものがあるんだ。ハルのはそういうんじゃない」
「へぇ、そういうのもあるんだ」
『そういうのは高位の精霊と契約をしている奴らだな』
「そうなの? エアーはできない?」
『ハルには悪いが、できないぞっ』
「……そこ、威張るとこ?」
「何だって?」
アーロンが俺とエアーのやり取りに気付いて聞いてきた。
「うん、エアーはその精霊魔法っていうのは出来ないって言ってる」
「え?」
「ん~、たぶん、エアーはまだ形になって浅いからかな?」
『そういうこと!』
「精霊なら、できるってわけじゃないのか……そういえば、さっき、光の精霊って言ってたよな」
「うん」
俺が手を差し出すと、小さい光の玉たちが集まってきた。たぶん、これが光の精霊たちだ。これも、やっぱりアーロンには見えないらしい。
「普通、精霊といえば、火と水、土と風の4種類って言われてるんだが……光にも精霊がいたんだなぁ」
「そ、そうなのっ!?」
『精霊王様は確かに、その4種類だよ。でも、精霊王という上位の存在はいなくても、光や闇の精霊はいるんだ。あまり力が強くないってだけで、ちゃんと存在してるんだぞ』
「……へぇ……」
初めての精霊情報に、俺は感心しきりだった。
「うわ、すげぇな」
光の精霊たちが、俺の容貌をちょちょいっと変えたのを再現してくれた。残念ながら、俺には見えないんだけど。
「こんなのできるんだったら、ずっとお願いできないのか?」
『何言ってんだ、こいつ。無理に決まってんだろ』
「お、おお」
エアーの剣幕に、思わず身を引いてしまう俺。
『あれだってな、一瞬だからできるんであって、光の精霊たちにしたら、かなり大変なんだぞっ』
「そうだったの? 悪いことしたね」
俺とエアーとの会話に入れないアーロンは、首を傾げる。
「アーロン、エアーが言うには、あれは一瞬だからできたんだって。ここにいる光の精霊は、エアーとは違って、そんなに力がないらしい」
「そのエアーっていうのは、ハルと会話ができるのか?」
「そう言ってるじゃん」
アーロンは、うーん、と言いながら周囲を見回す。エアーを目視できないのが、不満なのか、落ち着きがない。
「じゃあさ、エアー、そこのカーテンを動かしてみせてくれるか?」
『仕方ねぇなぁ』
そう言って、ひょいっとカーテンの裾を撫でて動かして見せる。
「お、おおっ!?」
俺には単純にエアーが動かしているようにしか見えないんだけど、エアーの見えないアーロンにしてみれば、不思議なものに見えるんだろう。
「じゃ、じゃあ」
アーロンは他の物が動くのを見たいようで、室内をきょろきょろ見ている。
「エアー、アーロンに風をあててみて」
「え」
『おらよっ』
「ぶわっ!?」
思い切り風がアーロンの顔面にぶつかった。
「は、はは、はははははっ!」
いきなり目を爛々とさせて、アーロンが笑いだす。完全にヤバいやつみたい。
「すげー、すげーな、すげーよ、ハルっ」
「う、うん」
「魔術とかじゃない、純粋に精霊の力なんだろ?」
「……俺は、まだ使えないから」
「そ、そうだったか。いや、しかし! 精霊に頼めばこんなことも出来るんだなっ。確かに、精霊魔法を使う奴もいるにはいるが、あれはちゃんと定型の呪文のようなものがあるんだ。ハルのはそういうんじゃない」
「へぇ、そういうのもあるんだ」
『そういうのは高位の精霊と契約をしている奴らだな』
「そうなの? エアーはできない?」
『ハルには悪いが、できないぞっ』
「……そこ、威張るとこ?」
「何だって?」
アーロンが俺とエアーのやり取りに気付いて聞いてきた。
「うん、エアーはその精霊魔法っていうのは出来ないって言ってる」
「え?」
「ん~、たぶん、エアーはまだ形になって浅いからかな?」
『そういうこと!』
「精霊なら、できるってわけじゃないのか……そういえば、さっき、光の精霊って言ってたよな」
「うん」
俺が手を差し出すと、小さい光の玉たちが集まってきた。たぶん、これが光の精霊たちだ。これも、やっぱりアーロンには見えないらしい。
「普通、精霊といえば、火と水、土と風の4種類って言われてるんだが……光にも精霊がいたんだなぁ」
「そ、そうなのっ!?」
『精霊王様は確かに、その4種類だよ。でも、精霊王という上位の存在はいなくても、光や闇の精霊はいるんだ。あまり力が強くないってだけで、ちゃんと存在してるんだぞ』
「……へぇ……」
初めての精霊情報に、俺は感心しきりだった。
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