夏の記憶

如月さら

文字の大きさ
31 / 70

31

しおりを挟む
「ただいま。。。まだ起きてたの?」

結局美咲は深夜に帰宅した
帰宅すると、普段は午後11時にはいつも寝てしまう
夫の青磁が珍しく起きていた。
リビングのテレビでサッカーを観ていたようだ

「遅かったね」

特に咎めるような口調ではない

「あっ、ごめんなさい。。。桂子と新しいお店でご飯を食べたんだけど、今日は暑かったせいか途中で少し気持ち悪くなっちゃって、少し休んできたの」

口からすらすらと嘘がでる

「熱中症とか気をつけて」

「ありがと。。。」

リビングのソファーの青磁の隣に
美咲は座った

「どっちが勝ってるの」

欧州選手権らしい

この隣に美咲が座った時に
いつもと違う香りを青磁はわずかに嗅いでいた
あまり気にもとめなかったが。。。

「ちょっと相談があってさ」

「なに?」

「実は短期なんだけど、バルセロナに赴任することになりそうなんだ」

「バルセロナ?」

「うん。。。短くて1年、長くて2年
支店の立上げメンバーに選ばれそうなんだ」

「そう。。。」

「で、さ、美咲も一緒に来ないか?」

「えっ。。。私も?」

「うん、美咲について来て欲しいんだ」

あっ、とふと思った青磁は気がついていると

「でも仕事が。。。」

「社長なら許してくれるだろう⁈
それにネットでの仕事も可能だろうし」

確かに、今の美咲の仕事はインターネットでの仕事も可能だったし
あの社長なら、行ってきていいよと言ってくれるだろう

「わかった。。。考えてみるね
シャワー浴びてくる」

バスルームで少し熱めのシャワーを浴びながら美咲は考えた
青磁は気がついているかも知れない
このまま単身赴任させたら
私は孝志から離れられなくなるだろう
美咲は別の意味で青磁が大好きだった
迷いのかな、今なら孝志とのことを清算できるかもしれない
美咲は青磁についていこうと決意した。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

教師と生徒とアイツと俺と

本宮瑚子
恋愛
高校教師1年目、沢谷敬介。 教師という立場にありながら、一人の男としては屈折した感情を持て余す。 そんな敬介が、教師として男として、日に日に目で追ってしまうのは……、一人の女であり、生徒でもあった。 ★教師×生徒のストーリーながら、中身は大人風味の恋愛仕立て。 ★未成年による飲酒、喫煙の描写が含まれますが、あくまでストーリー上によるものであり、法令をお守り下さい。 ★こちらの作品は、他サイトでも掲載中のものに、加筆・修正を加えたものです。

4番目の許婚候補

富樫 聖夜
恋愛
愛美は家出をした従姉妹の舞の代わりに結婚することになるかも、と突然告げられた。どうも昔からの約束で従姉妹の中から誰かが嫁に行かないといけないらしい。順番からいえば4番目の許婚候補なので、よもや自分に回ってくることはないと安堵した愛美だったが、偶然にも就職先は例の許婚がいる会社。所属部署も同じになってしまい、何だかいろいろバレないようにヒヤヒヤする日々を送るハメになる。おまけに関わらないように距離を置いて接していたのに例の許婚――佐伯彰人――がどういうわけか愛美に大接近。4番目の許婚候補だってバレた!? それとも――? ラブコメです。――――アルファポリス様より書籍化されました。本編削除済みです。

12年目の恋物語

真矢すみれ
恋愛
生まれつき心臓の悪い少女陽菜(はるな)と、12年間同じクラス、隣の家に住む幼なじみの男の子叶太(かなた)は学校公認カップルと呼ばれるほどに仲が良く、同じ時間を過ごしていた。 だけど、陽菜はある日、叶太が自分の身体に責任を感じて、ずっと一緒にいてくれるのだと知り、叶太から離れることを決意をする。 すれ違う想い。陽菜を好きな先輩の出現。二人を見守り、何とか想いが通じるようにと奔走する友人たち。 2人が結ばれるまでの物語。 第一部「12年目の恋物語」完結 第二部「13年目のやさしい願い」完結 第三部「14年目の永遠の誓い」←順次公開中 ※ベリーズカフェと小説家になろうにも公開しています。

月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~

真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。

15年目のホンネ ~今も愛していると言えますか?~

深冬 芽以
恋愛
 交際2年、結婚15年の柚葉《ゆずは》と和輝《かずき》。  2人の子供に恵まれて、どこにでもある普通の家族の普通の毎日を過ごしていた。  愚痴は言い切れないほどあるけれど、それなりに幸せ……のはずだった。 「その時計、気に入ってるのね」 「ああ、初ボーナスで買ったから思い出深くて」 『お揃いで』ね?  夫は知らない。  私が知っていることを。  結婚指輪はしないのに、その時計はつけるのね?  私の名前は呼ばないのに、あの女の名前は呼ぶのね?  今も私を好きですか?  後悔していませんか?  私は今もあなたが好きです。  だから、ずっと、後悔しているの……。  妻になり、強くなった。  母になり、逞しくなった。  だけど、傷つかないわけじゃない。

メイウッド家の双子の姉妹

柴咲もも
恋愛
シャノンは双子の姉ヴァイオレットと共にこの春社交界にデビューした。美しい姉と違って地味で目立たないシャノンは結婚するつもりなどなかった。それなのに、ある夜、訪れた夜会で見知らぬ男にキスされてしまって…? ※19世紀英国風の世界が舞台のヒストリカル風ロマンス小説(のつもり)です。

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。 カレンと晴人はその後、どうなる?

屋上の合鍵

守 秀斗
恋愛
夫と家庭内離婚状態の進藤理央。二十五才。ある日、満たされない肉体を職場のビルの地下倉庫で慰めていると、それを同僚の鈴木哲也に見られてしまうのだが……。

処理中です...