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モブ恋愛年齢制限なし
側近番外編7~こんなことがあったって話(モブ視点)~
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俺は今、ふと昔のことを思い出す。
「はぁ・・・」
「どうしたの?」
「悩みごとか?」
「えっ」
その日、俺は休憩時間にため息をついて庭に居た。そんな中、まさかの王様と兄殿下の気配と声。いやいや、なんで?と思うのは仕方がないだろう。
「最近、仕事に身が入ってないみたいだからね」
「す、すみま・・・っ」
「トアは心配してるんだよ」
「え?」
驚く俺に理由を告げられれば、まさか仕事に手を抜いて怒られるのかと身構えて謝罪しようとすれば兄殿下により止められる。
え?王様が心配?俺を?ついぽかんと不躾にも王様を見てしまった。
「悩み、話して。命令だよ」
「いや、でも・・・」
「いつまでも仕事、手を抜く気?」
「心配させるなだってさ」
「兄上・・・」
「優しい弟を誤解させないように兄としての配慮だよ」
さすがは兄殿下。いくら王様とはいえ、兄殿下には文句を言えない。冷めた表情に困ったような焦るような雰囲気が伺えて思わず笑いそうになる。王様が怖いから笑わないけど。
「レンが最近、私を避けるんです」
「「スイレンが?」」
急に話始めた俺に二人がこちらに視線を向ける。上司どころかこの国の一番えらい人たちに悩み事を聞いてもらうなんて俺はどうかしてるよな。なんて思いつつ口は言葉を紡ぐ。
「最初は気のせいかと思っていたんですが、何かを隠すかのような感じで、俺は、その平凡な容姿だし、ついに飽きたのかと浮気も考えたのですが、急に充電と言って抱き締めてくることもあってよくわからないんですよ」
「浮気はないでしょ」
「うん、いつもトアに惚気話してるから」
「そ、そんな話を陛下に?」
それはそれで悩みが増えそうだ。なんでよりによって王様に?頼むからやめてほしい。
「リュカのこんなところが可愛いとかリュカが他の人を仕事とはいえ、見ていると思うと殺したくなるとか。始末のできるミーシャが羨ましいとも言ってたかな」
「兄上も聞いていたんですね」
「いや、まあ、目の前で話されたらそれはね」
「そ、そうですか・・・」
なんで悩み事を聞いてもらう上で俺が恥ずかしい思いをするはめになるのか。確かにそれなら浮気はないだろうけど!少しでも考えた俺がバカみたいじゃないか!
「まあ、避けるというか隠そうとする理由に思い当たりはあるけどね」
「ある意味使命感みたいなの漂わせてたしな・・・」
使命感?
「結局我慢ならず黒人を抱き締めるんだろうね。まあ、僕ならまず離れること自体無理だけど。」
「もうしないから拗ねないで」
「別に拗ねてなんかいませんよ」
俺から見ても拗ねてますよ、王様。にしても、恋人について悩んでそれを聞いてきた癖して、目の前でいちゃつかないでほしい。いちゃつくな!なんて言えないけどな!
でも様子から見るに、俺が考える悪い方向ではなさそうだ。使命感がよくわからないけど。
「あの・・・レンは仕事関連で俺を避けてるわけじゃないですよね?」
「そんな仕事、スイレンは受けないし、ないよ」
「まあ、今は不安だろうけど、後少し経てばわかるよ。気持ちはわかるんだけど、はりきりすぎだね、スイレンは」
「兄上も黒人の気持ちをわかるべきです」
「いや、俺もさすがにあそこまではしないよ」
「?」
後日、レンからのプレゼントにより、ようやく俺は自らの誕生日を思い出した。まさか恋人になってから初めての誕生日だからとはりきって、俺に相応しいプレゼントを見つけるまで接触禁止と意味のわからない制約を決めていたとは思わなかった。
普通に寂しいし、不安だったからやめてほしいと言えば次からは誕生日前になると寂しくないか?と鬱陶しくなったので別の意味で困った。
「誕生日楽しみにしていてほしい」
「仕事中だからあまりひっつくな!」
つい昔のことを思い出してしまうのは、今とどちらがいいかと考えてしまう故だろうか。
まあ、浮気の心配はもうしないのは確実だ。心配なのは陛下に惚気話をしていないかの点のみである。いくら言ってもついしてしまうのだとレンは聞いてくれないのだから。
「はぁ・・・」
「どうしたの?」
「悩みごとか?」
「えっ」
その日、俺は休憩時間にため息をついて庭に居た。そんな中、まさかの王様と兄殿下の気配と声。いやいや、なんで?と思うのは仕方がないだろう。
「最近、仕事に身が入ってないみたいだからね」
「す、すみま・・・っ」
「トアは心配してるんだよ」
「え?」
驚く俺に理由を告げられれば、まさか仕事に手を抜いて怒られるのかと身構えて謝罪しようとすれば兄殿下により止められる。
え?王様が心配?俺を?ついぽかんと不躾にも王様を見てしまった。
「悩み、話して。命令だよ」
「いや、でも・・・」
「いつまでも仕事、手を抜く気?」
「心配させるなだってさ」
「兄上・・・」
「優しい弟を誤解させないように兄としての配慮だよ」
さすがは兄殿下。いくら王様とはいえ、兄殿下には文句を言えない。冷めた表情に困ったような焦るような雰囲気が伺えて思わず笑いそうになる。王様が怖いから笑わないけど。
「レンが最近、私を避けるんです」
「「スイレンが?」」
急に話始めた俺に二人がこちらに視線を向ける。上司どころかこの国の一番えらい人たちに悩み事を聞いてもらうなんて俺はどうかしてるよな。なんて思いつつ口は言葉を紡ぐ。
「最初は気のせいかと思っていたんですが、何かを隠すかのような感じで、俺は、その平凡な容姿だし、ついに飽きたのかと浮気も考えたのですが、急に充電と言って抱き締めてくることもあってよくわからないんですよ」
「浮気はないでしょ」
「うん、いつもトアに惚気話してるから」
「そ、そんな話を陛下に?」
それはそれで悩みが増えそうだ。なんでよりによって王様に?頼むからやめてほしい。
「リュカのこんなところが可愛いとかリュカが他の人を仕事とはいえ、見ていると思うと殺したくなるとか。始末のできるミーシャが羨ましいとも言ってたかな」
「兄上も聞いていたんですね」
「いや、まあ、目の前で話されたらそれはね」
「そ、そうですか・・・」
なんで悩み事を聞いてもらう上で俺が恥ずかしい思いをするはめになるのか。確かにそれなら浮気はないだろうけど!少しでも考えた俺がバカみたいじゃないか!
「まあ、避けるというか隠そうとする理由に思い当たりはあるけどね」
「ある意味使命感みたいなの漂わせてたしな・・・」
使命感?
「結局我慢ならず黒人を抱き締めるんだろうね。まあ、僕ならまず離れること自体無理だけど。」
「もうしないから拗ねないで」
「別に拗ねてなんかいませんよ」
俺から見ても拗ねてますよ、王様。にしても、恋人について悩んでそれを聞いてきた癖して、目の前でいちゃつかないでほしい。いちゃつくな!なんて言えないけどな!
でも様子から見るに、俺が考える悪い方向ではなさそうだ。使命感がよくわからないけど。
「あの・・・レンは仕事関連で俺を避けてるわけじゃないですよね?」
「そんな仕事、スイレンは受けないし、ないよ」
「まあ、今は不安だろうけど、後少し経てばわかるよ。気持ちはわかるんだけど、はりきりすぎだね、スイレンは」
「兄上も黒人の気持ちをわかるべきです」
「いや、俺もさすがにあそこまではしないよ」
「?」
後日、レンからのプレゼントにより、ようやく俺は自らの誕生日を思い出した。まさか恋人になってから初めての誕生日だからとはりきって、俺に相応しいプレゼントを見つけるまで接触禁止と意味のわからない制約を決めていたとは思わなかった。
普通に寂しいし、不安だったからやめてほしいと言えば次からは誕生日前になると寂しくないか?と鬱陶しくなったので別の意味で困った。
「誕生日楽しみにしていてほしい」
「仕事中だからあまりひっつくな!」
つい昔のことを思い出してしまうのは、今とどちらがいいかと考えてしまう故だろうか。
まあ、浮気の心配はもうしないのは確実だ。心配なのは陛下に惚気話をしていないかの点のみである。いくら言ってもついしてしまうのだとレンは聞いてくれないのだから。
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