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……結局王太子殿下と公爵様の言い合いはそれぞれ時間が来たことで終わったわけだけど、王太子殿下は微笑みつつ公爵様をからかったまま去って行ったし、公爵様は不満気な様子を隠さず行ってしまって、それに続いてリードと国王陛下も部屋を出ていった。
「……いや、本当何をしに……?」
結局ろくに僕とは話さず、ほぼ公爵様と口だけのバトルだけして終わったような……?王太子殿下に至っては僕を使って公爵様をからかいに来ただけな気がする。国王陛下は……リードと王太子殿下が暴走しないように見に来たとか?
リードは僕と会って話したいみたいなこと言ってたけど、大した会話はしなかったし。いや、まあ何話せばいいかわからない身としては助かったんだけど……。
とりあえず重要なことは離婚が成立したって話と王城に住むことになったっていう起きて最初に話されたことだけのようだ。兄の言葉通りなら離婚自体嘘話だから実際は成立も何もないんだろうけど、公爵様が気づく可能性はないのかな?
色々リードか兄に聞きたいけど、タイミングが見つけられるかわからない。僕が目を覚ましたことでリードも忙しくなるということも聞いたし、公爵様は毎日来ると言ったけど時間までの指定は仕事のせいか分からないみたいだし……。
リードも考えがあってのことだろうし、僕も今はこれからの公爵様の行動を見たい気持ちはあるから、離婚が嘘というのは話す気持ちにはならないんだよね。嘘を吐くことに心が痛まないわけではないけど……。
「少し卑怯……かなあ」
思わず心の声が出るも一人になった部屋では虚しく消えゆく声。でも正直嘘をついて人を試すようなことをしたことがないからそう考えてしまうのは仕方ないと思ってほしい。昔から兄やリードには時に嘘も必要なことがあると教えてもらったけど、嘘って苦手なんだよね。
まあ今は離婚が嘘ってことを黙っているだけだからバレる心配はないと思いたいけど……。兄は多分それをわかった上で僕に話してくれたんだろうけど、リードにしても兄にしても何を考えているのか僕にはわからない。
もし僕と公爵様の間に進展があればその時二人の考えもわかるのだろうか?
でもその進展をするには、やっぱり僕は自分に自信を持つ必要がある。じゃなければきっといつまで経っても公爵様の想いが本当だと思った時もその気持ちが邪魔をしそうだから。
でも……自分に自信を持つにはどうすればいいのか全く検討もつかない。容姿も中身も全てにおいて僕には秀でている部分がないのだから。
「……いや、本当何をしに……?」
結局ろくに僕とは話さず、ほぼ公爵様と口だけのバトルだけして終わったような……?王太子殿下に至っては僕を使って公爵様をからかいに来ただけな気がする。国王陛下は……リードと王太子殿下が暴走しないように見に来たとか?
リードは僕と会って話したいみたいなこと言ってたけど、大した会話はしなかったし。いや、まあ何話せばいいかわからない身としては助かったんだけど……。
とりあえず重要なことは離婚が成立したって話と王城に住むことになったっていう起きて最初に話されたことだけのようだ。兄の言葉通りなら離婚自体嘘話だから実際は成立も何もないんだろうけど、公爵様が気づく可能性はないのかな?
色々リードか兄に聞きたいけど、タイミングが見つけられるかわからない。僕が目を覚ましたことでリードも忙しくなるということも聞いたし、公爵様は毎日来ると言ったけど時間までの指定は仕事のせいか分からないみたいだし……。
リードも考えがあってのことだろうし、僕も今はこれからの公爵様の行動を見たい気持ちはあるから、離婚が嘘というのは話す気持ちにはならないんだよね。嘘を吐くことに心が痛まないわけではないけど……。
「少し卑怯……かなあ」
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まあ今は離婚が嘘ってことを黙っているだけだからバレる心配はないと思いたいけど……。兄は多分それをわかった上で僕に話してくれたんだろうけど、リードにしても兄にしても何を考えているのか僕にはわからない。
もし僕と公爵様の間に進展があればその時二人の考えもわかるのだろうか?
でもその進展をするには、やっぱり僕は自分に自信を持つ必要がある。じゃなければきっといつまで経っても公爵様の想いが本当だと思った時もその気持ちが邪魔をしそうだから。
でも……自分に自信を持つにはどうすればいいのか全く検討もつかない。容姿も中身も全てにおいて僕には秀でている部分がないのだから。
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