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作品感想初200記念番外編!本編関係ありません
本編とは全く関係ありません話1~原作版ダリィ視点~
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「お嬢様……?」
いつものように支度を整えてハッピーニのところへ向かえばその姿はベッドから忽然と消えていた。しかし、そのベッドには代わりに小さな存在がすやすやと眠っている。
「うー………ん、あさ、です?」
僕の気配に気づいたのか掛けている布団が重かったのか、僕の前で目を覚まして起き上がる幼き存在は目をこすりながらも僕の存在に気づく。
「お嬢様?」
思わずいつものように呼んでしまえば小さなその子はこてんと首を傾げる。
「? だあれ?」
「僕はダーリンと言います」
「ふふっへんななまえです」
寝起きでとろんとした目で楽しそうに笑う存在はハッピーニをそのまま小さくした存在としか思えない。白い髪に赤い瞳はそうそういないはずだ。
「お嬢様、貴女のお名前は?」
「わたし、はっぴーにだよ……あ、です!」
「素敵なお名前ですね」
「えへへ………」
どうやら本当にハッピーニのようだ。小さいながらに丁寧にいようと頑張る姿は可愛らしい。名前を褒めれば照れながら嬉しそうに笑うものだからこちらも思わず笑みが溢れる。
何故こんなことになったのかわからないが、様子を見る限り体調に問題はなさそうだし、前世の記憶もないどこにでもいる普通の幼子。
しかし、確証するには証拠がないので一応は捜索はさせるべきだろう。何故だかこの子は絶対ハッピーニだと僕自身が疑う気持ちがひとつも浮かびはしないが。
「旦那様と奥方様に報告しなければなりませんね」
「だーりん、どこかいっちゃう、です?」
呟く言葉を拾った幼きハッピーニがこちらを不安そうに見る。着いていきたい、ひとりにしないでとばかりに。
放っておけるはずもない。
「今日は旦那様たちはでかけておられますからね。どちらにしろ報告は明日になるでしょう。捜索は外の兵士に言えばこの部屋から出ずに済みますし、医者は常に用意できる状況にありますし問題はないですね」
そう言ってはドアを開けて、見張りでいる兵に言伝てすれば慌てたように探しに出ていく。本来なら見張りの兵などいるのは王族の住む城だけだろうが、ハッピーニを心配する旦那様が信頼できる人を厳選して見張りにつかせている。
それでも何かあれば助けられるようハッピーニの隣の部屋に僕の部屋があったりする。これはハッピーニの知らないことだ。本来使用人が主人の隣の部屋などありえないのだから。
「?」
何をしているのだろうとばかりに首を傾げるハッピーニの姿にああ、可愛いと思わず鼻を押さえた。さっきは少し混乱してたのもあり平気だったのに。
「何か一緒に遊びますか?」
「あそぶ!あ、えっと、あそぶです!」
この頃のハッピーニはですをつければ丁寧な言葉遣いだと思っていたのだろう。わざわざ直す辺りハッピーニの真面目で可愛らしいそれににやにやと笑ってしまいそうだ。
「外は明るいですから………」
「だーりん、こっち!きてです!」
離れているのが寂しいと感じたのかハッピーニが僕をベッドの傍に来いとばかりにベッドをぱんぱんと叩く。なんだかとても興奮しているようだ。
逆らうわけもいかずベッドの傍に立てば不満そうに頬をふくらますハッピーニは可愛いが、嫌な予感がした。
「ここ、すわるです!」
仮にも主人のベッドに座っていいものか非常に困ったことに。遊ぶといって何故そこへ座ることになるのか。
どうしようとしばらく座る立ったままでいいと幼いハッピーニと攻防したのは言うまでもない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
番外編は今日中に書き上げます!
by作者
いつものように支度を整えてハッピーニのところへ向かえばその姿はベッドから忽然と消えていた。しかし、そのベッドには代わりに小さな存在がすやすやと眠っている。
「うー………ん、あさ、です?」
僕の気配に気づいたのか掛けている布団が重かったのか、僕の前で目を覚まして起き上がる幼き存在は目をこすりながらも僕の存在に気づく。
「お嬢様?」
思わずいつものように呼んでしまえば小さなその子はこてんと首を傾げる。
「? だあれ?」
「僕はダーリンと言います」
「ふふっへんななまえです」
寝起きでとろんとした目で楽しそうに笑う存在はハッピーニをそのまま小さくした存在としか思えない。白い髪に赤い瞳はそうそういないはずだ。
「お嬢様、貴女のお名前は?」
「わたし、はっぴーにだよ……あ、です!」
「素敵なお名前ですね」
「えへへ………」
どうやら本当にハッピーニのようだ。小さいながらに丁寧にいようと頑張る姿は可愛らしい。名前を褒めれば照れながら嬉しそうに笑うものだからこちらも思わず笑みが溢れる。
何故こんなことになったのかわからないが、様子を見る限り体調に問題はなさそうだし、前世の記憶もないどこにでもいる普通の幼子。
しかし、確証するには証拠がないので一応は捜索はさせるべきだろう。何故だかこの子は絶対ハッピーニだと僕自身が疑う気持ちがひとつも浮かびはしないが。
「旦那様と奥方様に報告しなければなりませんね」
「だーりん、どこかいっちゃう、です?」
呟く言葉を拾った幼きハッピーニがこちらを不安そうに見る。着いていきたい、ひとりにしないでとばかりに。
放っておけるはずもない。
「今日は旦那様たちはでかけておられますからね。どちらにしろ報告は明日になるでしょう。捜索は外の兵士に言えばこの部屋から出ずに済みますし、医者は常に用意できる状況にありますし問題はないですね」
そう言ってはドアを開けて、見張りでいる兵に言伝てすれば慌てたように探しに出ていく。本来なら見張りの兵などいるのは王族の住む城だけだろうが、ハッピーニを心配する旦那様が信頼できる人を厳選して見張りにつかせている。
それでも何かあれば助けられるようハッピーニの隣の部屋に僕の部屋があったりする。これはハッピーニの知らないことだ。本来使用人が主人の隣の部屋などありえないのだから。
「?」
何をしているのだろうとばかりに首を傾げるハッピーニの姿にああ、可愛いと思わず鼻を押さえた。さっきは少し混乱してたのもあり平気だったのに。
「何か一緒に遊びますか?」
「あそぶ!あ、えっと、あそぶです!」
この頃のハッピーニはですをつければ丁寧な言葉遣いだと思っていたのだろう。わざわざ直す辺りハッピーニの真面目で可愛らしいそれににやにやと笑ってしまいそうだ。
「外は明るいですから………」
「だーりん、こっち!きてです!」
離れているのが寂しいと感じたのかハッピーニが僕をベッドの傍に来いとばかりにベッドをぱんぱんと叩く。なんだかとても興奮しているようだ。
逆らうわけもいかずベッドの傍に立てば不満そうに頬をふくらますハッピーニは可愛いが、嫌な予感がした。
「ここ、すわるです!」
仮にも主人のベッドに座っていいものか非常に困ったことに。遊ぶといって何故そこへ座ることになるのか。
どうしようとしばらく座る立ったままでいいと幼いハッピーニと攻防したのは言うまでもない。
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番外編は今日中に書き上げます!
by作者
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