(タイトル変更予定あり)前世悪役令嬢だった私が前世の婚約者に溺愛されています

荷居人(にいと)

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作品感想初200記念番外編!本編関係ありません

本編とは関係ありません話2~原作ダリィ視点~

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結局僕がハッピーニに勝てるはずもなかった。嬉しそうににこにこするハッピーニの何と可愛いことか。でもそれ以上に愛する人のベッドに触れているのが………変態臭いな。何も考えない方がいい気がした。

「お嬢様、何をして遊ぼうと?」

「あそぶまえに、ごはんです」

ああ、落ち着いたつもりでまだ少し状況に追い付けてなかったのだろう。朝食がまだなことを今更思い出した。

「申し訳ありません、すぐご用意を………」

「まってたらくるよ、です」

「? いえ、お食事は………」

と言いかけて、理解した。まだ言葉足らずな間のハッピーニの食事は部屋に運ばせていたと旦那様から聞いていたことに。

しかし、今のハッピーニは食卓の場まで歩いている。ハッピーニがいつも寂しそうだというメイドの言付けに、家族と食べる機会を、難しいなら普通ならありえないが使用人たちと食事をできるようにと取り計らったのだと。

ハッピーニが光をできるだけ浴びないよう暗い食事場だが、食卓の雰囲気は毎日が明るい。さすが旦那様というべきか、使用人は礼儀を弁えながらハッピーニを楽しませようと色んな話をしてハッピーニを今でも笑顔にさせてくれている。

家族の場ではきっちり控え、口出しはせずハッピーニを見守る使用人たち。ハッピーニのために旦那様、それだけでなく奥方様も口を出しながら厳選したのだろう。

全ては娘のハッピーニがいつまでも笑ってたくさんの人に心を通わせられるようにと。そこに身分などいらないのだから。

「お嬢様、忘れておりました。今日の朝食は別の場所でみんなと食べますよ」

「みんな………?」

そう言ってハッピーニに廊下の日が当たらないように装備をして失礼しますと手をとる僕によくわからないときょとんとするハッピーニにくすりと笑いながらいつもの食事の場へ。

食事場にはハッピーニの捜索について聞いているのかそわそわした使用人たちが驚いたように一斉にハッピーニを見た。

「「「「お嬢様!」」」」

さすがは僕よりもハッピーニの成長を見てきた人たちといったところか、迷うことなくハッピーニをハッピーニだと理解している。

急に背が縮むという現象よりもハッピーニが無事に姿を見せたということに安堵の気持ちが見てとれた。やっぱり間違いなくよくわからない現象ではあるが、このただでさえ小さな存在だったハッピーニはさらに小さくなっていようとハッピーニだったのだ。

でも身体の弱さに反してハッピーニの成長は早いものなんだと思うほどに今のハッピーニは小さい。学園にいく年になるまで何があったのかというほどに。



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6歳ぐらいから2歳ぐらいになった感じの話。その一日たる番外編です。

by作者
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