(タイトル変更予定あり)前世悪役令嬢だった私が前世の婚約者に溺愛されています

荷居人(にいと)

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作品感想初200記念番外編!本編関係ありません

本編には関係ありません話3~原作ダリィ視点~

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急に使用人たちとの食事に戸惑うハッピーニだったが、さすがは今までのハッピーニと食事を共にしてきただけある使用人たちというべきか、ハッピーニはすぐ使用人たちと打ち解けた。

「お嬢様は食べるのがお綺麗ですね」

「そう、かな?」

ちょっとしたことをすぐ褒める。そんな単純な、でも一番大事なことを使用人たちはわかっている。照れながら嬉しそうにするハッピーニを見れば僕だって嬉しい。

ハッピーニの幸せが僕の幸せに繋がる。

「服もお似合いですね。お嬢様が着ると寝間着とは思えません」

「えへへ」

その褒め方はどうだろうとは思ったがハッピーニが喜んでいるならいいだろう。そしてふと思う。もしかして服まで縮んでいないかと。

よくよく見れば、いやよく見なくともハッピーニが昨日寝る前に着ていた寝間着そのもの。着替えもさせずこの場に連れてきてしまったなという失態以上にその不思議現象が謎すぎた。

深く考えても仕方ないかもしれないが。

食事も終わり、遊びは結局屋敷内で使用人たち含めたかくれんぼとなった。本来なら仕事は?となるだろうが、サセル家で絶対はハッピーニであるため問題はない。全員が全員放棄するわけではなく、ハッピーニの助っ人役として掃除などをしながら仕事とハッピーニどちらにも関われるようにしたりと工夫はされている。

屋敷はできるだけ暗くする辺り大変な作業だが、すべてはハッピーニのため。

「もういいかい!」

始めの鬼はハッピーニ。僕は万が一を考えてハッピーニから離れるわけにはいかず。二人で一人といった扱いだ。

あくまでハッピーニが主体なので僕は見つけてもスルー。暗い中で掃除をしたりするメイドたちがあっちにいった、こっちにいったと助言をする役割だ。

「あっちー?」

「はい、あちらに」

かくれんぼに夢中になっていつの間にかハッピーニの口調からですは消えていた。そちらの方がハッピーニに無理している様子が見られずいいように思う。

助言をするメイド、使用人たちも微笑ましいとばかりにハッピーニに味方する。

「みつけたー!」

「お嬢様、すごいですね!さすがです!まさか見つかるとは!」

「ふふっ」

あまりに大袈裟に褒めるものだからそれをおかしそうに笑うハッピーニ。そんな様子で時々休憩をいれながら無理をしない範囲で遊んで食事をしてまた遊んで、昼寝してとハッピーニは一日中笑顔を見せていた。

これからもこれがずっと続きますようにとそう願うほどにハッピーニは輝いていて、いつしかの日を思い出す。

『ありがとう、貴方のおかげで私は………』

いつまでも忘れることはないだろう記憶を。

翌日、ハッピーニは元に戻っていて、旦那様たちは報告を聞いて急いで帰ってきたそうだが、今よりより小さなハッピーニに会えることはなく落ち込みを見せたものの、ハッピーニに昨日の記憶はない。そのため何のことだと首を傾げていた。

そしてそんなハッピーニを見ながら僕は改めてハッピーニの笑顔を守りたいと決意するのだった。

END



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

番外編あとがき

私の作品で感想200突破初めてだったため記念に書きました。少しだけ本編に関わりそうなこと書きましたが、基本関係ないものと読んでいただければ。

楽しんでいただけたなら幸いです!

感想くださった方々いつも励みにさせていただいてます!読んでくれる読者様、お気に入り登録してくださってる読者様も含め感謝しております!これからも応援いただけたら嬉しいです!

by作者
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