11 / 35
へんた………王太子編ー完結ー
3
「しょーいえばね、おにいしゃまが……」
「な、なんだ!?何もしてない!してないからな!」
もう下手なことを言われたくなくて思わず先に否定しまったが最後。
「怪しいですわ………」
「一体これ以上幼い殿下に何を………」
より軽蔑するような視線が集まって何もしていないのに悪いことをしたような、逃げ出したい気分になった。しかし、そんな時
「何の騒ぎだ」
「ち、父上………」
タイミングよく現れた父の姿。助かったかもしれないと思った。父なら、父なら息子である私が誤解を受けていることをわかってくれるに違いないと。
昔、悪に真実を突きつけ慈悲のない罰をくだしてきた父ならば、普段はリバースの味方とはいえ、王太子たる私がそんなことをするはずがない。嘘だと真実を明かしてくれるに………
「おとうしゃま!たすけてくだしゃい!ぼく、おにいしゃまにいつもここいっぱいさわりゃれてきもちわるいの!」
「な………っ」
ちがいないはず。そう期待するうちに出遅れた。ただそれだけで嫌な予感がしてたまらない。してない、そんな趣味私にはない。急に変なことを言われて、今の父はその言葉に驚いただけだ。父ならば、父ならば……
「やややややってない!そんな趣味はない!!!父上!違うのです!」
信じているのに、何故私はこんなにも冷や汗が止まらない?
「リバーが嘘を吐くとでも?何故、今まで言わなかったんだい?リバー」
なん、で…………
「おにいしゃまがいうなって……いったらおねえしゃまにひどいことしゅるっていうから……がまんしてたの」
そんなこと、そんなこと言ってはいない。
「おお!なんてことを!気づいてやれなくてすまない!」
父上、父上、何故ですか?同じ息子なのに何故リバースばかり信じるのですか?
「でもね、でもね、がまんしてたのに、おねえしゃまをね、おにいしゃまがいじめようとするからぼくがんばっていったの!えらい?」
リバース、リバース、リバース………!何故そんなにも私を………!
「アマリア嬢を助けるために………よくがんばったな。えらいぞ!」
「さすがはリバース殿下!」
「紳士の鏡です!」
誰もがリバースを称えて拍手をする。なんなんだ、この異様な雰囲気は。何故リバースばかりをそうも信じられる?私がそんなやつだと父上さえどこかで思っていたのか………?
「本当に、違うんだ……そ、それに証拠も………」
そうだ、証拠……証拠がないのだ!なのに私を信じない方がおかしい。そう思い口を出せば
「変態殿下は黙ってください!」
私を侮辱する言葉が。変態?変態と私に言ったのか!?
「なっ!誰だ!今私を侮辱したのは……」
不敬罪と言える行為に一気に怒りがわいたそのとき、ひとりの令嬢が私の前に歩み出た。
「侮辱も何も事実でしょう?4歳の子供に証拠を出せなんてバカなんですか?証拠もなしにアマリア嬢がそこの変態娼婦をいじめたと言って婚約破棄を叫ぶくらいですからバカでしたね。これはこれはわかりきったことを失礼いたしましたわ」
それは私に何も言わなくさせた。違う、ちゃんと証拠は………ニヤーリカがいじめられた証拠が………
「なるほど?婚約破棄に、証拠のないいじめと………随分勝手をしたようだな?変態王子よ」
私の言葉を聞きもせず、父までもが私を変態呼ばわりした。私が弟に卑猥なことをしたと信じている証拠だった。
「ち、父上まで!信じてください!私は………!そうだ!アマリア!これは嘘だと言ってくれ!アマリアならわかるだろう?俺がそんな変態ではないことを!」
どうすればそう思ったときに閃いた。婚約者であるアマリアが否定してくれたならば、アマリアを好いているリバースも無下にはできないだろうと。
「私にはわかりかねます………。何せニヤーリカ様とばかり愛し合っていたようですし、私はニヤーリカ様をいじめたとやってもない罪を被せてくれるばかりで………。そんな中、リバース殿下だけが私の癒しでした。でも、まさか………王太子殿下に男の趣味がございましたなんて………。恋愛模様は人それぞれですから、差別などいたしませんが、それを隠したいからと実の幼い弟に手を出すのはいかがなものかと。私も気づいていれば止めていましたものを………リバース殿下申し訳ございません」
「ううん、おねえしゃまをまもれてよかった!」
なのに私を庇うどころかリバースの味方をしたアマリア。ニヤーリカをアマリアがいじめたのは事実じゃないか。それに婚約者なら私を庇うのが普通だろう?これでは本当に私が変態扱いされるではないか。それでいいのか?
もはや呆然とするしかなかった。
「な、なんだ!?何もしてない!してないからな!」
もう下手なことを言われたくなくて思わず先に否定しまったが最後。
「怪しいですわ………」
「一体これ以上幼い殿下に何を………」
より軽蔑するような視線が集まって何もしていないのに悪いことをしたような、逃げ出したい気分になった。しかし、そんな時
「何の騒ぎだ」
「ち、父上………」
タイミングよく現れた父の姿。助かったかもしれないと思った。父なら、父なら息子である私が誤解を受けていることをわかってくれるに違いないと。
昔、悪に真実を突きつけ慈悲のない罰をくだしてきた父ならば、普段はリバースの味方とはいえ、王太子たる私がそんなことをするはずがない。嘘だと真実を明かしてくれるに………
「おとうしゃま!たすけてくだしゃい!ぼく、おにいしゃまにいつもここいっぱいさわりゃれてきもちわるいの!」
「な………っ」
ちがいないはず。そう期待するうちに出遅れた。ただそれだけで嫌な予感がしてたまらない。してない、そんな趣味私にはない。急に変なことを言われて、今の父はその言葉に驚いただけだ。父ならば、父ならば……
「やややややってない!そんな趣味はない!!!父上!違うのです!」
信じているのに、何故私はこんなにも冷や汗が止まらない?
「リバーが嘘を吐くとでも?何故、今まで言わなかったんだい?リバー」
なん、で…………
「おにいしゃまがいうなって……いったらおねえしゃまにひどいことしゅるっていうから……がまんしてたの」
そんなこと、そんなこと言ってはいない。
「おお!なんてことを!気づいてやれなくてすまない!」
父上、父上、何故ですか?同じ息子なのに何故リバースばかり信じるのですか?
「でもね、でもね、がまんしてたのに、おねえしゃまをね、おにいしゃまがいじめようとするからぼくがんばっていったの!えらい?」
リバース、リバース、リバース………!何故そんなにも私を………!
「アマリア嬢を助けるために………よくがんばったな。えらいぞ!」
「さすがはリバース殿下!」
「紳士の鏡です!」
誰もがリバースを称えて拍手をする。なんなんだ、この異様な雰囲気は。何故リバースばかりをそうも信じられる?私がそんなやつだと父上さえどこかで思っていたのか………?
「本当に、違うんだ……そ、それに証拠も………」
そうだ、証拠……証拠がないのだ!なのに私を信じない方がおかしい。そう思い口を出せば
「変態殿下は黙ってください!」
私を侮辱する言葉が。変態?変態と私に言ったのか!?
「なっ!誰だ!今私を侮辱したのは……」
不敬罪と言える行為に一気に怒りがわいたそのとき、ひとりの令嬢が私の前に歩み出た。
「侮辱も何も事実でしょう?4歳の子供に証拠を出せなんてバカなんですか?証拠もなしにアマリア嬢がそこの変態娼婦をいじめたと言って婚約破棄を叫ぶくらいですからバカでしたね。これはこれはわかりきったことを失礼いたしましたわ」
それは私に何も言わなくさせた。違う、ちゃんと証拠は………ニヤーリカがいじめられた証拠が………
「なるほど?婚約破棄に、証拠のないいじめと………随分勝手をしたようだな?変態王子よ」
私の言葉を聞きもせず、父までもが私を変態呼ばわりした。私が弟に卑猥なことをしたと信じている証拠だった。
「ち、父上まで!信じてください!私は………!そうだ!アマリア!これは嘘だと言ってくれ!アマリアならわかるだろう?俺がそんな変態ではないことを!」
どうすればそう思ったときに閃いた。婚約者であるアマリアが否定してくれたならば、アマリアを好いているリバースも無下にはできないだろうと。
「私にはわかりかねます………。何せニヤーリカ様とばかり愛し合っていたようですし、私はニヤーリカ様をいじめたとやってもない罪を被せてくれるばかりで………。そんな中、リバース殿下だけが私の癒しでした。でも、まさか………王太子殿下に男の趣味がございましたなんて………。恋愛模様は人それぞれですから、差別などいたしませんが、それを隠したいからと実の幼い弟に手を出すのはいかがなものかと。私も気づいていれば止めていましたものを………リバース殿下申し訳ございません」
「ううん、おねえしゃまをまもれてよかった!」
なのに私を庇うどころかリバースの味方をしたアマリア。ニヤーリカをアマリアがいじめたのは事実じゃないか。それに婚約者なら私を庇うのが普通だろう?これでは本当に私が変態扱いされるではないか。それでいいのか?
もはや呆然とするしかなかった。
あなたにおすすめの小説
「君は悪役令嬢だ」と離婚されたけど、追放先で伝説の力をゲット!最強の女王になって国を建てたら、後悔した元夫が求婚してきました
黒崎隼人
ファンタジー
「君は悪役令嬢だ」――冷酷な皇太子だった夫から一方的に離婚を告げられ、すべての地位と財産を奪われたアリシア。悪役の汚名を着せられ、魔物がはびこる辺境の地へ追放された彼女が見つけたのは、古代文明の遺跡と自らが「失われた王家の末裔」であるという衝撃の真実だった。
古代魔法の力に覚醒し、心優しき領民たちと共に荒れ地を切り拓くアリシア。
一方、彼女を陥れた偽りの聖女の陰謀に気づき始めた元夫は、後悔と焦燥に駆られていく。
追放された令嬢が運命に抗い、最強の女王へと成り上がる。
愛と裏切り、そして再生の痛快逆転ファンタジー、ここに開幕!
婚約破棄されましたが、帝国皇女なので元婚約者は投獄します
けんゆう
ファンタジー
「お前のような下級貴族の養女など、もう不要だ!」
婚約者として五年間尽くしたフィリップに、冷たく告げられたソフィア。
他の貴族たちからも嘲笑と罵倒を浴び、社交界から追放されかける。
だが、彼らは知らなかった――。
ソフィアは、ただの下級貴族の養女ではない。
そんな彼女の元に届いたのは、隣国からお兄様が、貿易利権を手土産にやってくる知らせ。
「フィリップ様、あなたが何を捨てたのかーー思い知らせて差し上げますわ!」
逆襲を決意し、華麗に着飾ってパーティーに乗り込んだソフィア。
「妹を侮辱しただと? 極刑にすべきはお前たちだ!」
ブチギレるお兄様。
貴族たちは青ざめ、王国は崩壊寸前!?
「ざまぁ」どころか 国家存亡の危機 に!?
果たしてソフィアはお兄様の暴走を止め、自由な未来を手に入れられるか?
「私の未来は、私が決めます!」
皇女の誇りをかけた逆転劇、ここに開幕!
追放令嬢のスローライフ。辺境で美食レストランを開いたら、元婚約者が「戻ってきてくれ」と泣きついてきましたが、寡黙な騎士様と幸せなのでお断り!
緋村ルナ
ファンタジー
「リナ・アーシェット公爵令嬢!貴様との婚約を破棄し、辺境への追放を命じる!」
聖女をいじめたという濡れ衣を着せられ、全てを奪われた悪役令嬢リナ。しかし、絶望の淵で彼女は思い出す。――自分が日本のOLで、家庭菜園をこよなく愛していた前世の記憶を!
『悪役令嬢?上等じゃない!これからは大地を耕し、自分の手で幸せを掴んでみせるわ!』
痩せた土地を蘇らせ、極上のオーガニック野菜で人々の胃袋を掴み、やがては小さなレストランから国をも動かす伝説を築いていく。
これは、失うことから始まった、一人の女性の美味しくて最高に爽快な逆転成り上がり物語。元婚約者が土下座しに来た頃には、もう手遅れです!
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。
織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。
父であるアーヴェント大公に疎まれている――
噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香
ファンタジー
婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまうリリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、悪役令嬢として断罪された少女が、「誰かの物語の脇役」ではなく、自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
断罪される前に市井で暮らそうとした悪役令嬢は幸せに酔いしれる
葉柚
恋愛
侯爵令嬢であるアマリアは、男爵家の養女であるアンナライラに婚約者のユースフェリア王子を盗られそうになる。
アンナライラに呪いをかけたのはアマリアだと言いアマリアを追い詰める。
アマリアは断罪される前に市井に溶け込み侯爵令嬢ではなく一市民として生きようとする。
市井ではどこかの王子が呪いにより猫になってしまったという噂がまことしやかに流れており……。
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花*Q−73@文フリ東京5/4
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!