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天使?のショタ編ー完結ー
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こうして準備を整えた翌日。僕は朝からせっせっと準備して、母と二人、控えの間で卒業パーティーで父が卒業生徒に激励を与え終わるのを待っていた。ちなみにまだ父は別室にて卒業パーティーに姿を現すまでの衣装着替えなどの準備で待機中だ。
それを理解した上で、僕は卒業パーティーに父が姿を現す前に乱入する腹積もりである。
この作戦を実行すれば母は卒業パーティーに参加できなくなるだろうけど仕方ない。これはアマリアを助けるためだから!
「おかあしゃま!」
「あらあら私の天使、どうしたの?」
椅子に座ってお茶を飲む母に駆け寄れば嬉しそうに頬を染める母。僕の容姿は明らかに母譲りだろうことがわかるほどに母の笑顔にお付きの侍女が見惚れている。僕にとってはそんな男女問わず見惚れさせる容姿を授かれたことは本当に幸運だと思う。
おかげで幼さは特に弱点だが、この容姿のよさは逆に武器になる。例えば
「いちゅもありがとね!だいちゅき!」
必殺☆尊死スマイル発動!………なんて必殺技ができちゃったりするし?
「ぐふぅっ」
え、まさかのお茶どころか血を吹いた母。この武器の威力………伝説級かもしれない。気絶させるだけでよかったのだけど。
「「王妃様!?」」
「可愛いは正義………がくっ」
驚く侍女たちに一言残して母は成仏……いや、気絶した。血はびっくりしたけど普段元気な母だからまあ大丈夫だろう。というわけで少し心配ではあるけど時間がないから僕は部屋の扉を急いで開けた。
「殿下?どうされました?まだ陛下はパーティーに姿すら………」
「おかあしゃまがきをうしなっちゃったの!」
「ええっ!?王妃様ご無事ですか!?って殿下!どこへ行かれるのですかー!」
驚いて中を覗く見張りの隙をついて走り出す。パーティー会場の場所は事前に調べていたけれど、何故か別室の父とは違って控え室の間からは遠い。あくまで幼児の足にとってとはなるが。
あれ?殿下?という声は無視して目指す場所はただひとつ。
ようやく辿り着くその場所から聞こえるは忌々しい声。
「ふんっ言い訳など聞きたくもない!ニヤーリカは私の伴侶となる!つまり未来の王妃!その王妃をいじめたんだ!つまり貴様は処刑だ!」
アマリアを処刑になんてさせるかああああっ
「ちょっとまっちゃああああっ」
そう叫びたいのに現実はなんとも格好がつかない。まあ4歳だし。
「は?」
兄は僕が現れたことが心底嫌そうだ。まあ、大方邪魔されたと気分を害しているのだろう。
「まあ、リバース殿下ですわ………なんとかわいらしい」
だろうね!本当はアマリアにかっこいいとこ見せたかったんだけどさ!
「ですが、何故ここに………王太子殿下を祝いにきたのかしら?」
誰があんな兄を祝うものか!
なんて内心ツッコミを入れながらも中々話せない。
「おに、おにぃ………ふぅ、ふぅ」
ここまでの道のりが僕にとっては長すぎたから。かっこつけるのが難しいのは幼い故に仕方ないと諦めてはいるけど、それでも大事な場面で息を切らすなんて………間に合っただけでも喜ぶべきなんだろうけど!
「おねえしゃまをいじめないで!いじめたらゆるしゃないよ!」
色々やりきれない思いもぶつけるように息切れが落ち着いてすぐ兄に指を差して言いのけた。
「リバース殿下、人に指を差してはいけませんよ」
「あ、ごめんなしゃい」
なのにこれさえも格好がつかずアマリアに注意をされる始末。でもアマリアに注意されるのは嫌いじゃないから素直に謝る。ちなみに指を差した兄に謝る気はない。謝る価値もないからね!
それを理解した上で、僕は卒業パーティーに父が姿を現す前に乱入する腹積もりである。
この作戦を実行すれば母は卒業パーティーに参加できなくなるだろうけど仕方ない。これはアマリアを助けるためだから!
「おかあしゃま!」
「あらあら私の天使、どうしたの?」
椅子に座ってお茶を飲む母に駆け寄れば嬉しそうに頬を染める母。僕の容姿は明らかに母譲りだろうことがわかるほどに母の笑顔にお付きの侍女が見惚れている。僕にとってはそんな男女問わず見惚れさせる容姿を授かれたことは本当に幸運だと思う。
おかげで幼さは特に弱点だが、この容姿のよさは逆に武器になる。例えば
「いちゅもありがとね!だいちゅき!」
必殺☆尊死スマイル発動!………なんて必殺技ができちゃったりするし?
「ぐふぅっ」
え、まさかのお茶どころか血を吹いた母。この武器の威力………伝説級かもしれない。気絶させるだけでよかったのだけど。
「「王妃様!?」」
「可愛いは正義………がくっ」
驚く侍女たちに一言残して母は成仏……いや、気絶した。血はびっくりしたけど普段元気な母だからまあ大丈夫だろう。というわけで少し心配ではあるけど時間がないから僕は部屋の扉を急いで開けた。
「殿下?どうされました?まだ陛下はパーティーに姿すら………」
「おかあしゃまがきをうしなっちゃったの!」
「ええっ!?王妃様ご無事ですか!?って殿下!どこへ行かれるのですかー!」
驚いて中を覗く見張りの隙をついて走り出す。パーティー会場の場所は事前に調べていたけれど、何故か別室の父とは違って控え室の間からは遠い。あくまで幼児の足にとってとはなるが。
あれ?殿下?という声は無視して目指す場所はただひとつ。
ようやく辿り着くその場所から聞こえるは忌々しい声。
「ふんっ言い訳など聞きたくもない!ニヤーリカは私の伴侶となる!つまり未来の王妃!その王妃をいじめたんだ!つまり貴様は処刑だ!」
アマリアを処刑になんてさせるかああああっ
「ちょっとまっちゃああああっ」
そう叫びたいのに現実はなんとも格好がつかない。まあ4歳だし。
「は?」
兄は僕が現れたことが心底嫌そうだ。まあ、大方邪魔されたと気分を害しているのだろう。
「まあ、リバース殿下ですわ………なんとかわいらしい」
だろうね!本当はアマリアにかっこいいとこ見せたかったんだけどさ!
「ですが、何故ここに………王太子殿下を祝いにきたのかしら?」
誰があんな兄を祝うものか!
なんて内心ツッコミを入れながらも中々話せない。
「おに、おにぃ………ふぅ、ふぅ」
ここまでの道のりが僕にとっては長すぎたから。かっこつけるのが難しいのは幼い故に仕方ないと諦めてはいるけど、それでも大事な場面で息を切らすなんて………間に合っただけでも喜ぶべきなんだろうけど!
「おねえしゃまをいじめないで!いじめたらゆるしゃないよ!」
色々やりきれない思いもぶつけるように息切れが落ち着いてすぐ兄に指を差して言いのけた。
「リバース殿下、人に指を差してはいけませんよ」
「あ、ごめんなしゃい」
なのにこれさえも格好がつかずアマリアに注意をされる始末。でもアマリアに注意されるのは嫌いじゃないから素直に謝る。ちなみに指を差した兄に謝る気はない。謝る価値もないからね!
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