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天使?のショタ編ー完結ー
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4歳が噂を広めるにはまず同情を誘う必要があった。まあやり方は簡単だ。大袈裟にとぼとぼと泣きそうに歩いているだけで勝手に噂を広める人物はやってくる。
「殿下、お元気がないようですが……」
それが女性であれば確率はあがりやすい。噂の元は大抵女性から女性にだからだ。まあこれは昔妹がよく言っていたことだが。
『女の怖いところは秘密と約束しといて、秘密だけどねなんて言いながら人から人へと話して噂を簡単につくっていくことよ………それに尾ひれがつけば本当に最悪。だから話すなら秘密とか言わず堂々と話すぐらいがいいの、お兄ちゃんも気をつけてね』
正直妹の言うことは大抵的を射ているから真面目に聞くようにしていた。それがまさか転生をしてから役に立つとは思わなかったけれど。
「あのねあのね……はなしちゃだめなの」
「話しちゃだめ……ですか?」
「おにいしゃまが………だめって」
「そうですか……。ですが、殿下は悩まれているのですよね?嫌なことでもありましたか?」
「んと、ないちょにしてくれりゅ?」
「もちろんです」
兄と言えば少し迷ったようだけど、僕を想ってか好奇心か、話を聞いてくれるようだ。もし、好奇心ならば噂になる元となってくれることを願いながら嘘偽りの悩みを僕は話すことにした。後に、偽りが真実だとより思わせるように。調べたほうがよかっただろうか?なんて後から誰にも思わせないためにも。
「あのね、おにいしゃまがぼくをね………」
僕は兄が僕に性的なことをしてきたことを話した。もちろんそのまま直球にではなく、何をしようとしたかわからないけれど嫌だったと曖昧に話すことでより真実味を出すのだ。僕は4歳だもの、わからないからこそ逆になにも知らない子供に……と子供を心配する大人はそう考える。
「なんてことを………!殿下、これは報告すべきことです!」
「だめだよ!じゃなきゃおねえしゃまにひどいことすりゅっておにいしゃまが………。それにね、いってもしんじてもりゃえないかも……だからないちょね??」
「………っはい、そうですね……お役に立てず申し訳ありません………」
遠回しに証拠がない。そう言えば使用人でしかない人は黙っているしかない。何より相手が王太子となれば力になれないことをよく理解できることだろう。
だからこそ彼女は誰かしらに相談するはずだ。兄が僕を性的に見ていると、でもどうしたら助けられるかわからない。そうして相談していくうちにそれは噂となる。
それがもし国王陛下の元それが真実と一瞬でも認められたとしたら、噂を知っている人からしたらどう思うだろう?あれは事実だったとより噂は真実味を増し、その場に浮かされたと正気づいた人が調べたときには噂は本当の意味での真実として語られ、やっぱりあれは真実だったのだと4歳の幼児を疑う方がおかしかったのだと思うことだろう。
ある意味これはアフターケアなのだ。後からボロを出してひっくり返されないための。少し行動は遅いかもしれないが、それでもできる準備は必要だ。
「きいてくれてありがとね!」
最後は泣きそうな笑顔で笑えば
「殿下………っ」
勝手に味方となり、僕を守るために行動することだろう。
そこへ何人かが僕から事情を聞いているとなれば、僕は我慢しながら助けを求めてるのだなんて勝手に解釈してくれる。それにより噂の広まりは早くなることだろう。
そうして僕はしばらく何人か別の場所で同じように兄のことで相談をしていくのだった。
「殿下、お元気がないようですが……」
それが女性であれば確率はあがりやすい。噂の元は大抵女性から女性にだからだ。まあこれは昔妹がよく言っていたことだが。
『女の怖いところは秘密と約束しといて、秘密だけどねなんて言いながら人から人へと話して噂を簡単につくっていくことよ………それに尾ひれがつけば本当に最悪。だから話すなら秘密とか言わず堂々と話すぐらいがいいの、お兄ちゃんも気をつけてね』
正直妹の言うことは大抵的を射ているから真面目に聞くようにしていた。それがまさか転生をしてから役に立つとは思わなかったけれど。
「あのねあのね……はなしちゃだめなの」
「話しちゃだめ……ですか?」
「おにいしゃまが………だめって」
「そうですか……。ですが、殿下は悩まれているのですよね?嫌なことでもありましたか?」
「んと、ないちょにしてくれりゅ?」
「もちろんです」
兄と言えば少し迷ったようだけど、僕を想ってか好奇心か、話を聞いてくれるようだ。もし、好奇心ならば噂になる元となってくれることを願いながら嘘偽りの悩みを僕は話すことにした。後に、偽りが真実だとより思わせるように。調べたほうがよかっただろうか?なんて後から誰にも思わせないためにも。
「あのね、おにいしゃまがぼくをね………」
僕は兄が僕に性的なことをしてきたことを話した。もちろんそのまま直球にではなく、何をしようとしたかわからないけれど嫌だったと曖昧に話すことでより真実味を出すのだ。僕は4歳だもの、わからないからこそ逆になにも知らない子供に……と子供を心配する大人はそう考える。
「なんてことを………!殿下、これは報告すべきことです!」
「だめだよ!じゃなきゃおねえしゃまにひどいことすりゅっておにいしゃまが………。それにね、いってもしんじてもりゃえないかも……だからないちょね??」
「………っはい、そうですね……お役に立てず申し訳ありません………」
遠回しに証拠がない。そう言えば使用人でしかない人は黙っているしかない。何より相手が王太子となれば力になれないことをよく理解できることだろう。
だからこそ彼女は誰かしらに相談するはずだ。兄が僕を性的に見ていると、でもどうしたら助けられるかわからない。そうして相談していくうちにそれは噂となる。
それがもし国王陛下の元それが真実と一瞬でも認められたとしたら、噂を知っている人からしたらどう思うだろう?あれは事実だったとより噂は真実味を増し、その場に浮かされたと正気づいた人が調べたときには噂は本当の意味での真実として語られ、やっぱりあれは真実だったのだと4歳の幼児を疑う方がおかしかったのだと思うことだろう。
ある意味これはアフターケアなのだ。後からボロを出してひっくり返されないための。少し行動は遅いかもしれないが、それでもできる準備は必要だ。
「きいてくれてありがとね!」
最後は泣きそうな笑顔で笑えば
「殿下………っ」
勝手に味方となり、僕を守るために行動することだろう。
そこへ何人かが僕から事情を聞いているとなれば、僕は我慢しながら助けを求めてるのだなんて勝手に解釈してくれる。それにより噂の広まりは早くなることだろう。
そうして僕はしばらく何人か別の場所で同じように兄のことで相談をしていくのだった。
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