悪役令嬢の義弟となるはずだった子は断罪の場でとんでもないことを言い出した

荷居人(にいと)

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天使?のショタ編ー完結ー

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「おとうしゃまー!おかあしゃまー!」

「おお!我が愛しのマイエンジェルよ!」

「ああ……っ天使が現れたわ……。私もう死んでるのかしら………?」

どうやらちょうど謁見も終わりを向かえていたようで僕が父と母に寂しいから会いたいと言えばどうぞどうぞと通されて今に至る。もうこの二人、僕が誑かしてきたかいがあって僕をかなり溺愛している。

持つべきは最高の権力者だよね。とはいえ、甘えが過ぎると父にはひげじょりじょり攻撃されるし、母は気絶するので加減は大事だ。愛されるのも大変だよね。

「きょうはね、おとうしゃま、おかあしゃまにおねがいがあったの」

「ふむ、そうかそうか!言ってみるがいい!なんでも叶えちゃうぞ!」

仮にも国王でその発言はどうかと思うが、母は僕を眺めて目をキラキラさせてるだけなのでとりあえずは叶える気満々の父と会話をすることにした。

「あちた、そつぎょうちきのぱぁてぃね、ぼくもいきたいの」

「そうかそうか!いいぞ!」

すっごいあっさり!もう当日に言っても許されたやつに違いない。父には渋るということがないのだろうか?まあ、僕相手だから仕方ないか。しっかり籠絡できてるみたいなのがとりあえずわかった。

「けれど、陛下の挨拶が終わったあとに参加しましょうね?それまでは私と待っていましょう」

「うむ、それがいいな!」

それでは遅い。なんなら父が来る前に騒ぎを起こしたいのだから。でもその対策は考えてある。父は別室で用意して卒業パーティーに挑むだろうし、監視は母と母付きの侍女と扉の前に見張りが二人程度だろう。

「うん、わかったぁ!」

それぐらいならいくらでもくぐり抜けられる。僕はそんな考えを顔に出さないように無邪気に返事を返すのだった。

「その笑顔………とうと、い」

「え?おかあしゃま……?」

「これが尊死………がくっ」

「え?え?おとうしゃまー!?」

何故か二人ともちーんとばかりに気絶してしまったようだ。うーん、どちらがいても卒業パーティーの乱入は簡単な気がしてきた僕だった。

必殺尊死スマイルとでも名付けようかななんてダサい命名を考えながら。

「このお二人はこちらで、なんとかいたしますので殿下は部屋に戻られますか?」

「うん、そうすりゅね!おとうしゃまとおかあしゃまをよろちくおねがいしましゅ!」

「はい、承りました」

慣れた様子で衛兵が僕にそう言ってくれたので甘えることにして僕は次の仕込みへいく。念には念をと。

ある噂を広めるために。

その名もないしょだよ?作戦!………うーん、やっぱり僕ネーミングセンスないかもなぁ
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