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4章
夫婦生活の恋模様?4~夫視点~
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「や・・・っひとり、に、しないで」
ベットに運んだ後、すぐに眠ってしまった美世。額を冷やすものや掛け布団を増やしたり、汗を拭くタオルなどあらゆる必要なものを考えて用意した今、目の前には苦しそうに寝言を言う美世の姿。
悪い夢でも見ているのだろうか?美世の寝言を聞くと、美世の自覚のない本心を聞いている気分になった。一人にしないでなんて美世が言っているところを僕は聞いたことがない。
僕と出会う前ですら、いつも友人がいない一人の時でも、美世はただ無表情で、周囲から遠巻きに見られようと、一人を恐れたりしたところは見たこともなかった。
なんなら、集団に立ち向かえるほどに堂々としてきたその姿は、一人になろうと気にしないとすら思わせるくらいにかっこよさすらあった。でも美世はただ気持ちに疎いからこそできるだけで、本当は寂しい気持ちや一人になることの恐怖があったりしたんだろうか?なんてことを思う。
自分の気持ちをわからないから人の気持ちもわからない。それはとても辛いことなのかもしれない。その辛いことすらも美世には難しい気持ち。
そんな美世がトランプのカードを楽しめることは楽しい気持ちを知れた貴重な体験でもあったはずだ。こればかりは美世を知る前だからわからないけど、カードをしている時の美世はひそかながら楽しそうなのが僕にもわかる。美世の友人もわかるからこそ付き合ってきたのだろう。
美世は決して心のない人ではない。楽しむことができ、泣くこともできる。照れることもできるし、寝ているけれど苦しむことだってできる。ただ、それがどういった経緯で生まれ、何の気持ちかが理解できないだけ。
気持ちなのかすらわかってないから、気持ちを知るチャンスを逃す時もあるだろう。それに気づいてあげ、指摘し続ければ美世は理解できる。
「でも浮かれて体調に気づいてあげられなかったなんて・・・」
こんなんじゃ、美世に気持ちを教える以前の問題だ。恋も愛も今の僕が美世に教えられるのか?
「し、ぐれ・・・っ」
「美世!」
そう思い悩んでいれば苦しそうに僕の名が呟かれ、思わず大声で美世の名を呼んでしまった。そのせいで美世は起きてしまい、こちらを見る。
「へんな・・・、かおね」
美世からしてどんな顔を僕はしているのだろう?笑って美世を元気づけるくらいしなくては。と笑ってみるけれど僕はうまく笑えているだろうか?
「心配しているんだよ」
「しん、ぱい?」
何故と問いそうな不思議がる声。きっとこの後続くのは疑問の言葉。
「好きな人・・・愛している妻を心配するのは当たり前だろう?」
疑問を言われる前に答える。何が当たり前なのか、美世にはわからないかもしれないけど。次の言葉に僕は衝撃を受けた。
「しぐれ、かなしいの?」
僕の気持ちを考えていった言葉か、無意識に出た言葉か、それでも『どうしたの?』ではなく、ひとつの感情を添えて聞いてきた言葉。
美世のその言葉の意味はどういった意味だろうか?
僕は泣きそうな顔でもしていた?ちゃんと笑えてなかった?美世の体調に気づけなくて苦しんでいる僕に気づいてしまった?こう思うと人の気持ちは難しいね。美世がわからないのも無理ないよ。
僕の気持ちがわからないことで無意識に美世が思い悩まないように、僕は素直に吐き出すことにした。泣きそうな目元は隠して。
美世は言葉を挟むような仕草もありつつ、結局は最後まで聞いてくれた。はっと驚くような声を出してから呆れたような声で言葉を呟いた後、静かになった美世を、僕が落ち着いて目元から手を離して見た時には、また眠りにつく美世がいた。
「人を理解しきるなんて存外無理なのかもしれないね」
弱気な言葉が思わず出た。でも誰しもが同じ存在ではないのが人というもの。自分と違う人の気持ちをなんでも理解するなんて、実際心を読む夢みたいな能力でもなければ難しいことだ。
それでも美世だけは骨の髄まで知り尽くしたいと思う僕はできると信じて、これからも美世を見続けるのだろう。
ベットに運んだ後、すぐに眠ってしまった美世。額を冷やすものや掛け布団を増やしたり、汗を拭くタオルなどあらゆる必要なものを考えて用意した今、目の前には苦しそうに寝言を言う美世の姿。
悪い夢でも見ているのだろうか?美世の寝言を聞くと、美世の自覚のない本心を聞いている気分になった。一人にしないでなんて美世が言っているところを僕は聞いたことがない。
僕と出会う前ですら、いつも友人がいない一人の時でも、美世はただ無表情で、周囲から遠巻きに見られようと、一人を恐れたりしたところは見たこともなかった。
なんなら、集団に立ち向かえるほどに堂々としてきたその姿は、一人になろうと気にしないとすら思わせるくらいにかっこよさすらあった。でも美世はただ気持ちに疎いからこそできるだけで、本当は寂しい気持ちや一人になることの恐怖があったりしたんだろうか?なんてことを思う。
自分の気持ちをわからないから人の気持ちもわからない。それはとても辛いことなのかもしれない。その辛いことすらも美世には難しい気持ち。
そんな美世がトランプのカードを楽しめることは楽しい気持ちを知れた貴重な体験でもあったはずだ。こればかりは美世を知る前だからわからないけど、カードをしている時の美世はひそかながら楽しそうなのが僕にもわかる。美世の友人もわかるからこそ付き合ってきたのだろう。
美世は決して心のない人ではない。楽しむことができ、泣くこともできる。照れることもできるし、寝ているけれど苦しむことだってできる。ただ、それがどういった経緯で生まれ、何の気持ちかが理解できないだけ。
気持ちなのかすらわかってないから、気持ちを知るチャンスを逃す時もあるだろう。それに気づいてあげ、指摘し続ければ美世は理解できる。
「でも浮かれて体調に気づいてあげられなかったなんて・・・」
こんなんじゃ、美世に気持ちを教える以前の問題だ。恋も愛も今の僕が美世に教えられるのか?
「し、ぐれ・・・っ」
「美世!」
そう思い悩んでいれば苦しそうに僕の名が呟かれ、思わず大声で美世の名を呼んでしまった。そのせいで美世は起きてしまい、こちらを見る。
「へんな・・・、かおね」
美世からしてどんな顔を僕はしているのだろう?笑って美世を元気づけるくらいしなくては。と笑ってみるけれど僕はうまく笑えているだろうか?
「心配しているんだよ」
「しん、ぱい?」
何故と問いそうな不思議がる声。きっとこの後続くのは疑問の言葉。
「好きな人・・・愛している妻を心配するのは当たり前だろう?」
疑問を言われる前に答える。何が当たり前なのか、美世にはわからないかもしれないけど。次の言葉に僕は衝撃を受けた。
「しぐれ、かなしいの?」
僕の気持ちを考えていった言葉か、無意識に出た言葉か、それでも『どうしたの?』ではなく、ひとつの感情を添えて聞いてきた言葉。
美世のその言葉の意味はどういった意味だろうか?
僕は泣きそうな顔でもしていた?ちゃんと笑えてなかった?美世の体調に気づけなくて苦しんでいる僕に気づいてしまった?こう思うと人の気持ちは難しいね。美世がわからないのも無理ないよ。
僕の気持ちがわからないことで無意識に美世が思い悩まないように、僕は素直に吐き出すことにした。泣きそうな目元は隠して。
美世は言葉を挟むような仕草もありつつ、結局は最後まで聞いてくれた。はっと驚くような声を出してから呆れたような声で言葉を呟いた後、静かになった美世を、僕が落ち着いて目元から手を離して見た時には、また眠りにつく美世がいた。
「人を理解しきるなんて存外無理なのかもしれないね」
弱気な言葉が思わず出た。でも誰しもが同じ存在ではないのが人というもの。自分と違う人の気持ちをなんでも理解するなんて、実際心を読む夢みたいな能力でもなければ難しいことだ。
それでも美世だけは骨の髄まで知り尽くしたいと思う僕はできると信じて、これからも美世を見続けるのだろう。
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