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第55話 最後の試練
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鏡に映ったロランが外壁から足を踏み外した。
空中に投げ出された姿を前に、アメリは声なき悲鳴を上げるしかできなかった。
すかさず魔物たちが容赦なく群がってくる。その先を見たくなくて、思わず顔を覆い隠した。
直後、開かずのガラス戸が乱暴な音を立て、部屋に強風が吹きすさぶ。突然のことに目をつむり、激しく舞い踊った髪をとっさに押さえつけた。
次に顔を上げたときにはもう、真ん前に広い背中があった。片膝を付き、自分を護るようにしてロランがすぐそこにいる。
驚きのあまり反応を返せない。剣を横薙ぎにしたままの体勢で、ロランはヴィルジールを睨み上げていた。
「来たぞ、ヴィルジール」
地を這うような声音のロランに、宙に浮いたままのヴィルジールは満面の笑みを返す。
ロランの斬撃は目にも止まらぬ速さだった。にもかかわらず涼しい顔であっさりよけられてしまった。
臨戦態勢を保つロランから、怖いほどの緊張が伝わってくる。身じろぎひとつできずにアメリは息を詰めた。
「さすがはロラン。おめでとう、ロランは試練合格だよ!」
「ふざけるのも大概にしろ」
「ふざけてなんかないってば。これは試練だって言ったろう? 思ってた以上に早かったし、正直僕もびっくりさ」
聖剣の鍔がきちりと密やかな音を立てる。
最小限のわずかな動きで、ロランは聖剣を構え直した。一時も視線を逸らさずに、隙なくヴィルジールの出方を伺っている。
対照的にヴィルジールと言えば、おちゃらけた態度を崩そうとしてこない。
張り詰めたロランとはちぐはぐ過ぎて、アメリはふたりのやり取りをただハラハラと見守った。
それでなくとも三人がいるのはバカでかいベッドの上だ。
勇者と魔王による、世界平和を賭けた最終決戦が行われるにふさわしい場所とは、とてもではないが思えなかった。
「戯言はいい。さっさと勝負をつけさせてもらう」
「僕はロランとやり合うつもりはないよ。こう見えて僕は平和主義なんだ。それにさっきから眠くて仕方なくって」
あふとひとつあくびする。
「だけど熟睡するにはあとひと息って感じかな?」
考えるように小首をかしげると、ヴィルジールはふいにアメリに目を向けた。
「てなわけでアメリ、次は君の番だからね!」
「ふぇっ、わ、わたし!?」
いきなり水を向けられて、間の抜けた声が出てしまう。と同時にロランの警戒心が、一気に跳ね上がったのをアメリは感じ取った。
その瞬間、ロランの剣が風切り音を立てた。
気づくとロランはヴィルジールへとさらに一歩を踏み込んでいた。不安定なはずのスプリングがまったくと言っていいほど揺れていない。
どう動いたのかすら分からずに、アメリの目にはロランが瞬間移動したようにしか映らなかった。
「だからロランとやり合う気はないってば」
そう言ってヴィルジールがその場からぱっと掻き消えた。
舌打ちとともに、気配を探るためロランが部屋中に視線を巡らせる。
「これ以上アメリを巻き込むな! 指定通りここまで来てやったんだ。魔王なら正々堂々俺と勝負しろ!」
「巻き込むも何も、アメリだって立派な人間代表だよ? そこはそれ、きちんとやってもらわないと」
部屋のどこからか声だけが耳に届いた。
居場所を突き止めようにも、反響するように言葉はあちらこちらに移動していく。
「ロランの代わりにわたしがヴィルジールさんと戦えってことですか……?」
「まさか!」
恐る恐るアメリが問うと、すぐさま笑いを含んだ否定が返される。
「勇者としてロランはきちんと行動で示したんだ。次はアメリが証明して見せてよ」
「証明を……?」
「そう、それが最後の試練だよ」
告げられた意味がこれっぽっちも分からない。
一体自分は何をすればいいと言うのだろうか。
「そんな言葉に耳を貸さなくていい! ヴィルジール、お前の相手はこの俺だっ」
「やだよ。僕はもう眠いんだ」
ロランが叫ぶも、聞こえてきたのはそんなあくび交じりの声だった。
「何をすべきか、アメリにはもう分かってるはずだよ? 大丈夫、君ならちゃんとできるから」
「わたしが、すべきこと……」
つぶやいて胸の内に問いかける。
答えに辿り着く前に、ヴィルジールが再び口を開いてきた。
「じゃあ、寝る準備して待ってるよ。僕が安眠できるよう、アメリはしっかり頑張ってね」
籠るように語尾が聞き取りづらくなっていく。
ヴィルジールの声はそのままぱたりと途絶えてしまった。
しんとした部屋の中、それでもアメリはまだ動けないでいた。
聖剣を構えたロランがいつまで経っても緊張を解こうとしないからだ。
まだ危機は去っていないのか。張り詰めた空気を前に、声をかけるのもためらわれた。
そのときロランの握る聖剣が眩い光を纏った。輪郭がぼやけ、アメリの胸に吸い込まれて消えていく。
魔物の殺気が全てなくなったのだ。湧き上がる安堵に任せ、アメリは喜びの顔をロランへと向けた。
しかしロランはいまだ同じ姿勢で宙を睨みつけている。それこそ剣を握った手の形そのままに。
「ロラン?」
さすがにおかしいとなって、その肩にアメリはそっと指を伸ばした。
触れるか触れないかの力加減で、ロランの体が真横に倒れ伏す。
「ロランっ!」
ボロボロに引き裂かれたマントの下には、幾筋も裂傷が走っていた。
これでどうして動けていたのだろうか。無事な個所が見当たらないほどに、どこもかしこも傷だらけだった。
真っ白になったロランの顔は、人形のように息ひとつ見られない。
「嘘……」
血の気が引いて、ロランの元へ駆け寄った。
震える手で頬を叩くも、まったく反応が返ってこない。
「そんな、やだ、ロラン……!」
パニックになってロランの頭を抱え込む。すると耳元でかすかに呼吸が感じられた。
はっとなり、胸の動きを注視する。しばらく息を詰め、ようやくわずかながら上下しているのが確認できた。
「よかった……」
緊張の糸が切れ、アメリはその場でへたり込んだ。
しかし安心している場合ではないとすぐに気づかされる。真っ黒いシーツの上で、ロランの血は止まることを知らず流れ続けていた。
「……癒さなきゃ」
それができるのはアメリだけだ。
――何をすべきか、分かってるはずだよ
さっき言われた言葉が蘇る。
ヴィルジールはこうも言っていた。
魔王は愛の力で眠りにつくのだと。
だがそんなことはもうどうでもよかった。
ロランを失いたくない。
アメリを突き動かすのは、ただその思いだけだった。
空中に投げ出された姿を前に、アメリは声なき悲鳴を上げるしかできなかった。
すかさず魔物たちが容赦なく群がってくる。その先を見たくなくて、思わず顔を覆い隠した。
直後、開かずのガラス戸が乱暴な音を立て、部屋に強風が吹きすさぶ。突然のことに目をつむり、激しく舞い踊った髪をとっさに押さえつけた。
次に顔を上げたときにはもう、真ん前に広い背中があった。片膝を付き、自分を護るようにしてロランがすぐそこにいる。
驚きのあまり反応を返せない。剣を横薙ぎにしたままの体勢で、ロランはヴィルジールを睨み上げていた。
「来たぞ、ヴィルジール」
地を這うような声音のロランに、宙に浮いたままのヴィルジールは満面の笑みを返す。
ロランの斬撃は目にも止まらぬ速さだった。にもかかわらず涼しい顔であっさりよけられてしまった。
臨戦態勢を保つロランから、怖いほどの緊張が伝わってくる。身じろぎひとつできずにアメリは息を詰めた。
「さすがはロラン。おめでとう、ロランは試練合格だよ!」
「ふざけるのも大概にしろ」
「ふざけてなんかないってば。これは試練だって言ったろう? 思ってた以上に早かったし、正直僕もびっくりさ」
聖剣の鍔がきちりと密やかな音を立てる。
最小限のわずかな動きで、ロランは聖剣を構え直した。一時も視線を逸らさずに、隙なくヴィルジールの出方を伺っている。
対照的にヴィルジールと言えば、おちゃらけた態度を崩そうとしてこない。
張り詰めたロランとはちぐはぐ過ぎて、アメリはふたりのやり取りをただハラハラと見守った。
それでなくとも三人がいるのはバカでかいベッドの上だ。
勇者と魔王による、世界平和を賭けた最終決戦が行われるにふさわしい場所とは、とてもではないが思えなかった。
「戯言はいい。さっさと勝負をつけさせてもらう」
「僕はロランとやり合うつもりはないよ。こう見えて僕は平和主義なんだ。それにさっきから眠くて仕方なくって」
あふとひとつあくびする。
「だけど熟睡するにはあとひと息って感じかな?」
考えるように小首をかしげると、ヴィルジールはふいにアメリに目を向けた。
「てなわけでアメリ、次は君の番だからね!」
「ふぇっ、わ、わたし!?」
いきなり水を向けられて、間の抜けた声が出てしまう。と同時にロランの警戒心が、一気に跳ね上がったのをアメリは感じ取った。
その瞬間、ロランの剣が風切り音を立てた。
気づくとロランはヴィルジールへとさらに一歩を踏み込んでいた。不安定なはずのスプリングがまったくと言っていいほど揺れていない。
どう動いたのかすら分からずに、アメリの目にはロランが瞬間移動したようにしか映らなかった。
「だからロランとやり合う気はないってば」
そう言ってヴィルジールがその場からぱっと掻き消えた。
舌打ちとともに、気配を探るためロランが部屋中に視線を巡らせる。
「これ以上アメリを巻き込むな! 指定通りここまで来てやったんだ。魔王なら正々堂々俺と勝負しろ!」
「巻き込むも何も、アメリだって立派な人間代表だよ? そこはそれ、きちんとやってもらわないと」
部屋のどこからか声だけが耳に届いた。
居場所を突き止めようにも、反響するように言葉はあちらこちらに移動していく。
「ロランの代わりにわたしがヴィルジールさんと戦えってことですか……?」
「まさか!」
恐る恐るアメリが問うと、すぐさま笑いを含んだ否定が返される。
「勇者としてロランはきちんと行動で示したんだ。次はアメリが証明して見せてよ」
「証明を……?」
「そう、それが最後の試練だよ」
告げられた意味がこれっぽっちも分からない。
一体自分は何をすればいいと言うのだろうか。
「そんな言葉に耳を貸さなくていい! ヴィルジール、お前の相手はこの俺だっ」
「やだよ。僕はもう眠いんだ」
ロランが叫ぶも、聞こえてきたのはそんなあくび交じりの声だった。
「何をすべきか、アメリにはもう分かってるはずだよ? 大丈夫、君ならちゃんとできるから」
「わたしが、すべきこと……」
つぶやいて胸の内に問いかける。
答えに辿り着く前に、ヴィルジールが再び口を開いてきた。
「じゃあ、寝る準備して待ってるよ。僕が安眠できるよう、アメリはしっかり頑張ってね」
籠るように語尾が聞き取りづらくなっていく。
ヴィルジールの声はそのままぱたりと途絶えてしまった。
しんとした部屋の中、それでもアメリはまだ動けないでいた。
聖剣を構えたロランがいつまで経っても緊張を解こうとしないからだ。
まだ危機は去っていないのか。張り詰めた空気を前に、声をかけるのもためらわれた。
そのときロランの握る聖剣が眩い光を纏った。輪郭がぼやけ、アメリの胸に吸い込まれて消えていく。
魔物の殺気が全てなくなったのだ。湧き上がる安堵に任せ、アメリは喜びの顔をロランへと向けた。
しかしロランはいまだ同じ姿勢で宙を睨みつけている。それこそ剣を握った手の形そのままに。
「ロラン?」
さすがにおかしいとなって、その肩にアメリはそっと指を伸ばした。
触れるか触れないかの力加減で、ロランの体が真横に倒れ伏す。
「ロランっ!」
ボロボロに引き裂かれたマントの下には、幾筋も裂傷が走っていた。
これでどうして動けていたのだろうか。無事な個所が見当たらないほどに、どこもかしこも傷だらけだった。
真っ白になったロランの顔は、人形のように息ひとつ見られない。
「嘘……」
血の気が引いて、ロランの元へ駆け寄った。
震える手で頬を叩くも、まったく反応が返ってこない。
「そんな、やだ、ロラン……!」
パニックになってロランの頭を抱え込む。すると耳元でかすかに呼吸が感じられた。
はっとなり、胸の動きを注視する。しばらく息を詰め、ようやくわずかながら上下しているのが確認できた。
「よかった……」
緊張の糸が切れ、アメリはその場でへたり込んだ。
しかし安心している場合ではないとすぐに気づかされる。真っ黒いシーツの上で、ロランの血は止まることを知らず流れ続けていた。
「……癒さなきゃ」
それができるのはアメリだけだ。
――何をすべきか、分かってるはずだよ
さっき言われた言葉が蘇る。
ヴィルジールはこうも言っていた。
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