【R18】恋を知らない聖剣の乙女は勇者の口づけに甘くほどける。

古堂 素央

文字の大きさ
57 / 65

第57話 愛しくて*

しおりを挟む
「ああっ、ろらん……っ!」

 頂点で弾け、頭の中が真っ白になる。
 大きく体をのけ反らせ、アメリはその場でへたり込んだ。

「うっ」
「ロラン!」

 苦痛の声を漏らし、寝返りを打ったロランが仰向けた。
 青ざめたアメリは整わない息のまま、ロランの顔に縋りつく。

「大丈夫だ、おかげで随分と楽になった」
「ロラン……よかった」

 だが安心するのはまだまだ早いようだ。
 辛うじて出血は止まっているが、ロランはいまだ痛みに顔を歪ませている。

「浄化の虹を……」

 弱々しく言うと、流れ出た血の跡が綺麗さっぱりなくなった。
 漂っていた鉄臭さも同時に部屋の中から消えていく。

「今はそんな無理をしなくても……」
「君は繊細なんだ……血生臭いままになどしておけない」

 ふっと笑うも、ロランは再び顔を歪ませた。

「アメリ、悪いがまだ動けそうにないんだ。俺に跨れるか?」

 頷いて、ベビードールの裾を持ち上げながら仰向けのロランに跨った。
 傷に触らないよう、慎重に膝立ちになる。

「もっと前に来てくれないか?」
「前に?」
「ああ、もっと。もっとだ」

 戸惑いつつも請われるままに前進すると、膝頭がとうとうロランの耳の辺りにまで来てしまった。

「その位置で腰を落としてくれ」
「えっ、だけど、だって」

 この位置で腰を落とせば、ロランの顔を押し潰すことになる。そんなことができるはずもなく、アメリは困惑でただ固まった。
 焦れたようにロランがわずかに顔を上げた。伸ばされた舌に下着越し割れ目をなぞられる。

「ひゃぁあんっ」
「やはり届きづらいな。いいからもっと腰を落としてくれ」

 与えられた不意打ちの刺激に、その気がなくとも足から力が抜けかかった。
 そこを本格的に舐められて、更なる快感がアメリを襲う。

「すごいな、布越しでもびしょびしょだ」

 ショーツのクロッチをずらした舌先が、さらに深くに侵入してきた。ぴちゃぴちゃと蜜を舐めとられ、吸い付く唇がじゅるじゅると音を立てた。
 見つけ出された突起をすぼめた舌先で執拗に弾かれる。硬い蕾のように膨らみきったそこを、ロランくるくると弄んできた。

「あぁん、やっぱりらめっ、こんな格好っ」

 恥ずかしいのに逃げられない。快楽で震える膝が何度も崩れ落ちそうになった。
 このままではロランを窒息させてしまいそうで、アメリは必死にベッドのヘッドボードにしがみついた。

「ろらんのこと、押し潰しちゃうからぁ」
「分かった。だったら逆向きになってくれ」
「ぎゃ、ぎゃく……?」

 冷静な判断もできないまま、急かされたアメリは逆向きでロランに跨った。
 今度は下に手をつくように言われるが、これでは元の黙阿弥ではないのだろうか?

「ああんっ」

 そんな疑問が浮かぶ前に、四つん這いのまま再びあわいをべろべろに舐められた。向きが変わった分だけ、与えられる刺激もまた違うものへと変化する。
 いつの間に手を動かせるようになったのか、腰を掴み取られて逃げることも叶わない。
 いやいやと喘ぐアメリの顔の下で、ロランの股間が大きく膨らんでいた。

「ろら、ん……」

 ごくりとつばを飲み込んで、気づけばロランのズボンに手をかけていた。ぼたんをはずし、そのまま下へとずり下げる。
 こぼれ出た肉棒がアメリの鼻先でそそり立った。揺れる竿を握ると、迷わずアメリは先端を口に含んだ。

「あ、めりっ」

 びくりと体を震わせたロランから、切なげな声が漏れて出る。
 口の中、舌先で割れ目をちろちろとなぞると、再びロランの体が小さく跳ねた。反応を確かめながら、少しずつ動きを足していく。
 その吐息も、脈打つ男根も、舐め取る苦みも何もかもが愛おしくて、アメリは夢中でロランにしゃぶりついた。

「くっ、アメリっ」

 負けじとロランも舌でアメリに快楽を与え始める。
 復活した指も加わって、抜き差ししながら蜜壺をかき回してくる巧みな動きにアメリの口元がおろそかになってしまう。

「あぁあん……っ!」

 軽く達し、熱いたぎりを握りしめたまま今度こそロランの上にへたり込む。
 そこでようやくアメリは、ロランが大怪我を負っていることを思い出した。

「ご、ごめんなさいっ」
「ははは、問題ない。俺のモノで興奮してしまったんだろう?」

 ぼっと頬に熱が集まった。ロランに尻を突き出したままだったアメリは、慌てて上から逃げ出した。
 ロランの傷は随分と癒えてきている。否定することもできずに、両手で顔を隠すしかないアメリだった。

「アメリ」

 笑顔で手招きをされる。ロランは体を起こしているが、まだ本格的には動けないようだ。
 膝立ちでおずおずと近づくと、いきなりショーツをずり降ろされた。

「きゃあっ」

 糸を引いた蜜が、少し遅れてとろりとこぼれ落ちる。
 感嘆の息を漏らしたロランは、楽しげにそれを指で掬い上げた。

「すごいな。布地が無かったら、俺は本当に溺れていたんじゃないか?」
「なっ、ロランのイジワルっ」

 真っ赤になって頬を膨らませた。なのにロランは満面の笑みで両手を広げてくる。
 さっきまで瀕死だったくせにとんだ変わりようだ。

「来てくれ、アメリ」

 仕方なく対面で、投げ出された足の間に跨った。
 ロランのイチモツは相変わらずビンビンに勃起している。アメリの腰のくびれを掴むと、ロランは前触れなくアメリの乳首に吸い付いた。

「あんっ」
「自分で挿入れられるか?」

 乳輪を舌でなぞりながら、そんなことを聞いてくる。覗く肩口には、まだ痛々しい傷が走っていた。
 頷き返し、そそり立つロランに手を掛けたアメリは、自らそこへと腰を鎮めた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました

大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――

完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす

小木楓
恋愛
完結しました✨ タグ&あらすじ変更しました。 略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。 「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」 「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」 大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。 しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。 強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。 夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。 恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……? 「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」 逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。 それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。 「一生、私の腕の中で溺れていろ」 守るために壊し、愛するために縛る。 冷酷な仮面の下に隠された、 一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。 ★最後は極上のハッピーエンドです。 ※AI画像を使用しています。

贖罪の花嫁はいつわりの婚姻に溺れる

マチバリ
恋愛
 貴族令嬢エステルは姉の婚約者を誘惑したという冤罪で修道院に行くことになっていたが、突然ある男の花嫁になり子供を産めと命令されてしまう。夫となる男は稀有な魔力と尊い血統を持ちながらも辺境の屋敷で孤独に暮らす魔法使いアンデリック。  数奇な運命で結婚する事になった二人が呪いをとくように幸せになる物語。 書籍化作業にあたり本編を非公開にしました。

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

処理中です...