2 / 12
CRAZY HOUND DOGS
しおりを挟む
「署長ッ、どういうことです!?」
ダンッと机を叩き、『署長』に怒りをぶつけるのは若き刑事、ルーケ
「……この世の全ての悪を倒す……
そんな都合の良いヒーローなど存在しないのだ」
「ふざけないでください!
キャシィは実在する殺人鬼だ!
『都市伝説』じゃない!」
「……ハッキリ言うがね、ルーケ君
何か事実が隠蔽される時、それは社会の歯車を上手く回すためになされるのだよ
そして民草はその事実を知ることなく、幸せに生涯を終える
事実を知った者は不幸な末路を辿るものだ
知ったところでどうしようもないことは……この世界に確実に存在する
幸福になるために結果的に不幸を掴むのは愚かだ……そう思うだろう?」
「……例の組織ですか……」
「そうだ、諦めろ
正義とはお前が信じているほど綺麗なものではない」
その署長のセリフがルーケを絶望させた
ルーケは自分の仕事に誇りを持っていたからだ
正義を実現する警察官という仕事に誇りを持っていたからだ
それを、いとも簡単に砕かれてしまったからだ
「……私は……正義のために生きているんだ
正義がないならそんな組織は……消えてしまえば良い……!」
「……青いな、身勝手で直情的……典型的な正義バカだよ、君は」
「ではその正義バカがあなた方の代わりに平和を守ってやりますよ」
ルーケは署長と決別した
・・・
───そして現在
「ハハハ……正義の味方とやらは面白いもんだなァ!
えぇ、例の殺人鬼を殺してほしい、と?
で、俺たちのことを何年間も探していた、と?」
「ああ、そうだ
もう犠牲者を増やすわけにはいかない……」
「ハッ、笑わせてもらいますぜ旦那
俺は悪人殺しが出来るからこの仕事やってんだ
そんな腐れ外道にモノを頼むたァ、アンタも所詮闇の世界から脱け出せないってことかい!」
「……正義のためだ、正義は何よりも優先する
警察には正義などない……少なくとも私はそう見る」
「ハハハハ、狂ってやがる
テロリストの考え方だぜ、そりゃあ
国のご意向に手前個人の理屈で反論しちまうんだからな
……だが気に入った、金さえ払えばブチ殺してやるよ」
「いくらでも払う」
「冗談だ、マジになんなよポリ公さん
楽しいコロシなら金はチャラだぜ、うちの業界はな
まあ、ポリさんが手を出さないってことは……ハズレじゃないのは確かだ」
「……任せたぞ」
「へっ、了解」
・・・
「……ねえキャシィ、車一台修理するのに時間かけすぎじゃない?」
フレイラが、車を修理しているキャシィの様子を覗き込む
その眠そうな顔を見たキャシィは激怒した
「うるッせ────なァァァァ!
てめーの頭蓋骨かち割ってその脳ミソを燃料にしたろうか?
あァ──ん!?」
「『混ぜるな危険』は世界の常識でしょ
グダグダ言ってないでさっさと直してよ、もうお腹減っちゃったァ」
「生ばっか言ってンじゃねェ──ッ!!
つーかお前も手伝え!」
キャシィが思いきり車を蹴りつける
すると───
「……あ、動いた」
「……マジかよ、蹴りで直るっつーことはこの車、マゾか?
定期的に蹴り入れてやらねーとな」
「そんなのどうでも良いわ、急ぎましょう」
「……お前ホントに命知らずだよな」
・・・
「クソ、何でアタシが運転しなきゃいけねーんだよ……
あークソクソクソクソクソクソクソクソ……」
キャシィはブツブツ文句を言いながら全力でアクセルを踏む
すると助手席から間抜けな声がした
「うばふッ!」
キャシィが見ると、そこには恥ずかしい体勢になってしまったフレイラの姿があった
「へっ、なァんだその格好
自分のお上品な股にでもキスしたくなったかよ?
発情期の獣じゃねーか、まるで」
フレイラの恥態を見たキャシィはそう言って豪快に笑った
「くッ、絶対仕返ししてやるんだから…!」
「やめとけよ、アタシはお前みたいなクソガキ相手じゃ汗ひとつかけねーんだからさ」
「言ったセリフには責任持ちなさいよね腐れ殺人鬼
嘘吐きは地獄で舌抜かれるんだ、ベー!」
フレイラはそう言いながらジタバタして、何とか元の姿勢に戻った
「へへ、アタシの舌を抜こうモンならソイツのブツを引き抜いて天日干しにしてやるよ」
「───ところでキャシィ」
途端に、フレイラの声から『ふざけ』が消える
「……あ?」
キャシィも同じだ
「アイツら、私たちのこと尾行してんのかな」
そう言ってフレイラは後ろをチラッと見る
如何にも怪しい黒塗りの車が数台
キャシィはそのことに既に気づいていたらしく、
「まあな」
とだけ言う
「……アイツら、知ってる
最凶の自警団……闇夜の処刑兵器……クレイジー・ハウンド・ドッグ……
目的のためなら手段を選ばない暗黒の執行者たちだよ」
「目的のためなら手段を選ばない、ねぇ……
アタシの丸パクリじゃねーか、気に喰わねぇからブッ潰す」
「……へ?」
「クソガキ、運転してろ」
「嘘!?無理無理無理無理!!」
「ケッ、じゃあ犬畜生の餌にでもなるかよ?」
「……運転すれば良いんでしょ!
いちいちおっかないこと言って脅すんじゃないわよ!
仮にも元マフィアだっつーのにィィ!」
キャシィは車から身を乗り出す
しかし───
「うおお──ッ!?」
キャシィの目には、恐らく車を爆発させるには充分な火力を持つであろう武器を構えた男の姿
「───おいフレイラ、死にたくねーなら大怪我覚悟で飛び降りろ」
「……は、はぁ……!?」
キャシィとフレイラは走行中の車から飛び降りる
そして二人の頭上を何かが掠めていき、間もなく車は爆発した
「……あぁ……ラッキーだ……お焦げにならずに済んだぜ」
「くぅ……擦り傷ッ!
これは染みる……不衛生だけどしばらくお風呂には入らないわ……!
唾つけときゃ治るし……」
ふたりが何とか起き上がろうとしていると、そこに犬畜生のボスが現れた
「……あーあー、何で避けちまったかなァ……
ひとつ弾撃つのにどれだけ金かかるか分かってんのかよォお前ら……
やっぱ信頼出来るのは己の肉体だけってことかァ?」
そう言う男の手には、まだ先程の武器が握られている
「PIATを改造したとか言ってたな……まあ撃てりゃあ良い
だがお前らを殺せなかったんで減点だなぁ」
「……チッ、てめーのせいで車さんが御陀仏だバーカ
今からナイフでてめーの首斬り落としてやっから来いよ糞垂れ
そんで首無しニワトリみてーにダンスでも踊ってやがれ」
キャシィはイラついている
そしてそのことはこの場の全員が理解している
「オレの首より先にお前の血管が切れちまうんじゃねーのか?」
「……キャシィ、こんなヤツら相手にどうするつもり?」
「殺す以外に何がある?」
「はぁ、私だって元マフィアだ……
おママゴトの兵隊なんて臓物ブチ撒けるまでズタズタにしてやるわ!」
ダンッと机を叩き、『署長』に怒りをぶつけるのは若き刑事、ルーケ
「……この世の全ての悪を倒す……
そんな都合の良いヒーローなど存在しないのだ」
「ふざけないでください!
キャシィは実在する殺人鬼だ!
『都市伝説』じゃない!」
「……ハッキリ言うがね、ルーケ君
何か事実が隠蔽される時、それは社会の歯車を上手く回すためになされるのだよ
そして民草はその事実を知ることなく、幸せに生涯を終える
事実を知った者は不幸な末路を辿るものだ
知ったところでどうしようもないことは……この世界に確実に存在する
幸福になるために結果的に不幸を掴むのは愚かだ……そう思うだろう?」
「……例の組織ですか……」
「そうだ、諦めろ
正義とはお前が信じているほど綺麗なものではない」
その署長のセリフがルーケを絶望させた
ルーケは自分の仕事に誇りを持っていたからだ
正義を実現する警察官という仕事に誇りを持っていたからだ
それを、いとも簡単に砕かれてしまったからだ
「……私は……正義のために生きているんだ
正義がないならそんな組織は……消えてしまえば良い……!」
「……青いな、身勝手で直情的……典型的な正義バカだよ、君は」
「ではその正義バカがあなた方の代わりに平和を守ってやりますよ」
ルーケは署長と決別した
・・・
───そして現在
「ハハハ……正義の味方とやらは面白いもんだなァ!
えぇ、例の殺人鬼を殺してほしい、と?
で、俺たちのことを何年間も探していた、と?」
「ああ、そうだ
もう犠牲者を増やすわけにはいかない……」
「ハッ、笑わせてもらいますぜ旦那
俺は悪人殺しが出来るからこの仕事やってんだ
そんな腐れ外道にモノを頼むたァ、アンタも所詮闇の世界から脱け出せないってことかい!」
「……正義のためだ、正義は何よりも優先する
警察には正義などない……少なくとも私はそう見る」
「ハハハハ、狂ってやがる
テロリストの考え方だぜ、そりゃあ
国のご意向に手前個人の理屈で反論しちまうんだからな
……だが気に入った、金さえ払えばブチ殺してやるよ」
「いくらでも払う」
「冗談だ、マジになんなよポリ公さん
楽しいコロシなら金はチャラだぜ、うちの業界はな
まあ、ポリさんが手を出さないってことは……ハズレじゃないのは確かだ」
「……任せたぞ」
「へっ、了解」
・・・
「……ねえキャシィ、車一台修理するのに時間かけすぎじゃない?」
フレイラが、車を修理しているキャシィの様子を覗き込む
その眠そうな顔を見たキャシィは激怒した
「うるッせ────なァァァァ!
てめーの頭蓋骨かち割ってその脳ミソを燃料にしたろうか?
あァ──ん!?」
「『混ぜるな危険』は世界の常識でしょ
グダグダ言ってないでさっさと直してよ、もうお腹減っちゃったァ」
「生ばっか言ってンじゃねェ──ッ!!
つーかお前も手伝え!」
キャシィが思いきり車を蹴りつける
すると───
「……あ、動いた」
「……マジかよ、蹴りで直るっつーことはこの車、マゾか?
定期的に蹴り入れてやらねーとな」
「そんなのどうでも良いわ、急ぎましょう」
「……お前ホントに命知らずだよな」
・・・
「クソ、何でアタシが運転しなきゃいけねーんだよ……
あークソクソクソクソクソクソクソクソ……」
キャシィはブツブツ文句を言いながら全力でアクセルを踏む
すると助手席から間抜けな声がした
「うばふッ!」
キャシィが見ると、そこには恥ずかしい体勢になってしまったフレイラの姿があった
「へっ、なァんだその格好
自分のお上品な股にでもキスしたくなったかよ?
発情期の獣じゃねーか、まるで」
フレイラの恥態を見たキャシィはそう言って豪快に笑った
「くッ、絶対仕返ししてやるんだから…!」
「やめとけよ、アタシはお前みたいなクソガキ相手じゃ汗ひとつかけねーんだからさ」
「言ったセリフには責任持ちなさいよね腐れ殺人鬼
嘘吐きは地獄で舌抜かれるんだ、ベー!」
フレイラはそう言いながらジタバタして、何とか元の姿勢に戻った
「へへ、アタシの舌を抜こうモンならソイツのブツを引き抜いて天日干しにしてやるよ」
「───ところでキャシィ」
途端に、フレイラの声から『ふざけ』が消える
「……あ?」
キャシィも同じだ
「アイツら、私たちのこと尾行してんのかな」
そう言ってフレイラは後ろをチラッと見る
如何にも怪しい黒塗りの車が数台
キャシィはそのことに既に気づいていたらしく、
「まあな」
とだけ言う
「……アイツら、知ってる
最凶の自警団……闇夜の処刑兵器……クレイジー・ハウンド・ドッグ……
目的のためなら手段を選ばない暗黒の執行者たちだよ」
「目的のためなら手段を選ばない、ねぇ……
アタシの丸パクリじゃねーか、気に喰わねぇからブッ潰す」
「……へ?」
「クソガキ、運転してろ」
「嘘!?無理無理無理無理!!」
「ケッ、じゃあ犬畜生の餌にでもなるかよ?」
「……運転すれば良いんでしょ!
いちいちおっかないこと言って脅すんじゃないわよ!
仮にも元マフィアだっつーのにィィ!」
キャシィは車から身を乗り出す
しかし───
「うおお──ッ!?」
キャシィの目には、恐らく車を爆発させるには充分な火力を持つであろう武器を構えた男の姿
「───おいフレイラ、死にたくねーなら大怪我覚悟で飛び降りろ」
「……は、はぁ……!?」
キャシィとフレイラは走行中の車から飛び降りる
そして二人の頭上を何かが掠めていき、間もなく車は爆発した
「……あぁ……ラッキーだ……お焦げにならずに済んだぜ」
「くぅ……擦り傷ッ!
これは染みる……不衛生だけどしばらくお風呂には入らないわ……!
唾つけときゃ治るし……」
ふたりが何とか起き上がろうとしていると、そこに犬畜生のボスが現れた
「……あーあー、何で避けちまったかなァ……
ひとつ弾撃つのにどれだけ金かかるか分かってんのかよォお前ら……
やっぱ信頼出来るのは己の肉体だけってことかァ?」
そう言う男の手には、まだ先程の武器が握られている
「PIATを改造したとか言ってたな……まあ撃てりゃあ良い
だがお前らを殺せなかったんで減点だなぁ」
「……チッ、てめーのせいで車さんが御陀仏だバーカ
今からナイフでてめーの首斬り落としてやっから来いよ糞垂れ
そんで首無しニワトリみてーにダンスでも踊ってやがれ」
キャシィはイラついている
そしてそのことはこの場の全員が理解している
「オレの首より先にお前の血管が切れちまうんじゃねーのか?」
「……キャシィ、こんなヤツら相手にどうするつもり?」
「殺す以外に何がある?」
「はぁ、私だって元マフィアだ……
おママゴトの兵隊なんて臓物ブチ撒けるまでズタズタにしてやるわ!」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
後宮なりきり夫婦録
石田空
キャラ文芸
「月鈴、ちょっと嫁に来るか?」
「はあ……?」
雲仙国では、皇帝が三代続いて謎の昏睡状態に陥る事態が続いていた。
あまりにも不可解なために、新しい皇帝を立てる訳にもいかない国は、急遽皇帝の「影武者」として跡継ぎ騒動を防ぐために寺院に入れられていた皇子の空燕を呼び戻すことに決める。
空燕の国の声に応える条件は、同じく寺院で方士修行をしていた方士の月鈴を妃として後宮に入れること。
かくしてふたりは片や皇帝の影武者として、片や皇帝の偽りの愛妃として、後宮と言う名の魔窟に潜入捜査をすることとなった。
影武者夫婦は、後宮内で起こる事件の謎を解けるのか。そしてふたりの想いの行方はいったい。
サイトより転載になります。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
