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Sonya ①
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「アー、ウー……ニェ、シィ……レエエ、フ……フリゥ
スア……オー、オニーフ……♪」
少女は灰色の街を血で彩りながら歌う
それは彼女が軍の施設で聞いた歌
黒い軍服を着た男たちが毎日のように口ずさんでいた歌
舌っ足らずながら、健気に歌う
「な……な、な……何故傷ひとつつかない……?
撃った……私はお前を撃った……何故死なない?」
全身を蜂の巣のようにされて瀕死の男が意識を朦朧とさせながら彼女を見つめる
あまりにも純真無垢なその容姿から、つい殺意を失ってしまいそうになる
だが、それでもやれるだけのことはやった
対戦車ライフル、重機関銃、擲弾……
そして、どれも少女に傷を与えられなかった
当然である
失敗作とは言え、一国の軍事力にも対抗出来るように改造を施されているのだから
核だろうと何だろうと、彼女を止めることは出来ない
更に、彼女の体は自在に『兵器化』させることが出来る
まさに動く鉄壁要塞というわけだ
「……見つけたぞ、ソーニャ……」
さて、恐ろしい殺戮兵器の愛らしい歌声に誘われた死神が三人やって来た
「なるほど、コイツは素敵だな
何たってこのアタシが震えてんだからな……
勝てる気がしねー……くそ……」
「だとしても、私たちに出来る限りのことはやらなきゃ……!」
「全くだ……ケジメをつけてやらねばならん……」
ローレントが取り出したのは火炎放射器
「アー……エエー、アァ……!」
『ソーニャ』はそれを恐るべき力で取り上げ、ローレントの顔面に叩きつけた
「ぶッ───!!」
ローレントは大量の鼻血を流しながら勢いよく吹き飛び、建物の壁に激突する
「……ぐゥ……、コイツは不味いぞ……
何が『失敗作』だ、ふざけやがって……!」
一瞬で分かるデタラメな強さ
恐らく『ソーニャ』にとってこれは戦闘ですらない
「ああ、バグってやがるよコイツ……
出来る限りのことをやるっつったな、フレイラ
だけどよォ……こりゃ無様に殺される以外に何が出来るんだ?」
「……諦めなければ必ず……!」
フレイラはハンドガンを連射しながら距離を取───
「───れない!?」
『ソーニャ』の腕がフレイラの首を掴む
「銃弾浴びながら近づいてくるなんてッ!」
フレイラは凄まじい力で地面に叩きつけられ、血を吐いた
「あ"ッ、はァ……ぁぁぁッ!!」
それだけでもう動けない
先程まで何とか生きていた蜂の巣男も、いつの間にか息絶えている
この場で戦えるのはキャシィだけだ
「こんなことなら真っ先に突っ込んどけば良かったぜ……どうせ戦うことになるんならよォ……
強さを知る前に……真っ先に……!」
所詮、キャシィは殺人鬼だ
殺戮マシーンに勝てる要素は全くない
それに、キャシィは引っ掛かっていた
彼女の生い立ちについて、引っ掛かってしまっていた
「……何、してんのよ……
たッ───戦いな……さい……よ……
た……戦って……
ッ戦えエェェ───ッ!!」
フレイラの必死の訴えも、キャシィには届いていない
「───あ」
何と愚かなことか
街の住民たちが武器を構えてやって来た
……いや、正確に言うならば『死にに来た』
「……くそ、どうしろってんだよ……!」
スア……オー、オニーフ……♪」
少女は灰色の街を血で彩りながら歌う
それは彼女が軍の施設で聞いた歌
黒い軍服を着た男たちが毎日のように口ずさんでいた歌
舌っ足らずながら、健気に歌う
「な……な、な……何故傷ひとつつかない……?
撃った……私はお前を撃った……何故死なない?」
全身を蜂の巣のようにされて瀕死の男が意識を朦朧とさせながら彼女を見つめる
あまりにも純真無垢なその容姿から、つい殺意を失ってしまいそうになる
だが、それでもやれるだけのことはやった
対戦車ライフル、重機関銃、擲弾……
そして、どれも少女に傷を与えられなかった
当然である
失敗作とは言え、一国の軍事力にも対抗出来るように改造を施されているのだから
核だろうと何だろうと、彼女を止めることは出来ない
更に、彼女の体は自在に『兵器化』させることが出来る
まさに動く鉄壁要塞というわけだ
「……見つけたぞ、ソーニャ……」
さて、恐ろしい殺戮兵器の愛らしい歌声に誘われた死神が三人やって来た
「なるほど、コイツは素敵だな
何たってこのアタシが震えてんだからな……
勝てる気がしねー……くそ……」
「だとしても、私たちに出来る限りのことはやらなきゃ……!」
「全くだ……ケジメをつけてやらねばならん……」
ローレントが取り出したのは火炎放射器
「アー……エエー、アァ……!」
『ソーニャ』はそれを恐るべき力で取り上げ、ローレントの顔面に叩きつけた
「ぶッ───!!」
ローレントは大量の鼻血を流しながら勢いよく吹き飛び、建物の壁に激突する
「……ぐゥ……、コイツは不味いぞ……
何が『失敗作』だ、ふざけやがって……!」
一瞬で分かるデタラメな強さ
恐らく『ソーニャ』にとってこれは戦闘ですらない
「ああ、バグってやがるよコイツ……
出来る限りのことをやるっつったな、フレイラ
だけどよォ……こりゃ無様に殺される以外に何が出来るんだ?」
「……諦めなければ必ず……!」
フレイラはハンドガンを連射しながら距離を取───
「───れない!?」
『ソーニャ』の腕がフレイラの首を掴む
「銃弾浴びながら近づいてくるなんてッ!」
フレイラは凄まじい力で地面に叩きつけられ、血を吐いた
「あ"ッ、はァ……ぁぁぁッ!!」
それだけでもう動けない
先程まで何とか生きていた蜂の巣男も、いつの間にか息絶えている
この場で戦えるのはキャシィだけだ
「こんなことなら真っ先に突っ込んどけば良かったぜ……どうせ戦うことになるんならよォ……
強さを知る前に……真っ先に……!」
所詮、キャシィは殺人鬼だ
殺戮マシーンに勝てる要素は全くない
それに、キャシィは引っ掛かっていた
彼女の生い立ちについて、引っ掛かってしまっていた
「……何、してんのよ……
たッ───戦いな……さい……よ……
た……戦って……
ッ戦えエェェ───ッ!!」
フレイラの必死の訴えも、キャシィには届いていない
「───あ」
何と愚かなことか
街の住民たちが武器を構えてやって来た
……いや、正確に言うならば『死にに来た』
「……くそ、どうしろってんだよ……!」
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