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#4石油王(後編)
~魔王討伐軍~
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背が高いニョロとした男性だ。石油王と聞いていたので、かっぷくのいい初老の男性を想像してたが当てが外れた。
私とソルジャーは礼をする為に席を一度立とうとしたが、石油王はそれを制し、「そのままで。そのままで。」と言い真向いのソファーに座った。
アバス 「どこから聞いたらいいものか。やはり貴方が天使と悪魔の戦いを見た所からがいいでしょう。ムラバに大体の事は聞いていますが。」
そう言って石油王は私とソルジャーを見た。
私は、「じゃあ、私が話します。」と言い、小竹山に登っていた所から話し始めた。・・・・・
・・・・・そう言う訳で今ここにいます。・・・・
私が語り終えると一時の間、場はシーンとした。
アバス 「神。天使。悪魔。サタン。神の御心。・・・・ふー。まさか本当にいるとは。噂には聞いていたが。・・・・
慈悲深きアラーの名において。」
石油王はそういうと膝を立て地に座り祈りのポーズをした。
又暫く沈黙していた。だが3分程たつと石油王はソファーに座りなおした。
アバス 「少し聞いてもよろしいか?」
真琴 「はい。わかる範囲は答えます。」
アバス 「サタンは確かに3年後に来ると?」
真琴 「天使のミカエルさんが確かにそう言ってました。だからそれまでに仲間を集めろと。」
アバス 「わかりました。それと軍や政府には気づかれない様にですか?」
真琴 「はい。魔王の手下がいるからとかで。目立っちゃダメって言ってました。」
アバス 「なるほど。欠片は99個。どこにあるかわからない。んー。そうだ神の御心見せてもらっても?」
真琴 「これです。」
そう言って私は胸から神の御心の欠片を取り出す。釣られてソルジャーも欠片を出した。
アバス 「美しい。何て光だ。こんな光は見た事がない。」
そう言うと石油王は神の御心を両手で高く上げもう一度、「慈悲深きアラーの名において。」と言った。
アバス 「では私の持ってるものは神の御心ではないのか。」
真琴 マイケル 「??」
マイケル 「どう言う意味ですか。」
アバス 「失礼。実は先月、私の執事が何か金色に輝く物を見つけたとかで私に報告がありまして。私はそれを見て金は見慣れているから即座に金ではないと判断しました。でも何故か気になる。その光を見ると心が温かくなる。詳しく執事に聞くと何と空から降って来たと私の執事は言う。空から降って来て金ではないのに金以上に輝いている。何だ、これはと思い友人知人に聞きまくりました。でも皆知らない。わからないとの事だったのです。そんな時にムラバから連絡があり貴方方を紹介された。でも私の所にあるその欠片はそこまで強く光ってはいない。なので私の持ってる金色の欠片は神の御心ではないのかと思いまして・・・・・」
私とソルジャーは目を合わせた。
マイケル 「アバス氏、それは共鳴してなかったからと思われます。一つ一つだと私達の欠片もそこまで強い光は放っていません。でも二つになると欠片の光はもっと強い光を放つのです。今、欠片はどこにありますか?」
アバス 「すぐに持ってこさせます。ヒューズ。ヒューズ。例の物を持って来なさい。」
執事 「はい。ご主人様。」
・・・・・・・・・・・
執事 「持ってまいりました。」
そういうと執事は石油王に正方形の箱を渡した。石油王はゆっくりと蓋を取った。
アバス 「うわ。光が強い。」
マイケル 「共鳴してるんですよ。アバスさん。」
アバス 「すごい。なんて光だ。・・・・・・」
真琴 「本物みたいですね。神の御心の。」
アバスは暫く欠片に恍惚した表情で見とれていたが、思い出したように、「3日時間を下さい。それまでにどうすべきか決めます。」と欠片を見ながら喋った。
私がソルジャーを見るとソルジャーはコクリと頷いた。
マイケル 「では、3日後の夕方この時間に会いましょう。」
アバス 「3日の内にどうすべきかをまとめます。本日はありがとうございました。」
そう言って石油王とは別れた。
真琴 「ソルジャー、もし仲間になってくれなかったらどうする。」
マイケル 「うん。僕もそれを考えていた。サタンとの戦いに神の御心は必須だろうから、神の御心だけでももらわないとな・・・」
マイケル 「まあ、今考えてもしょうがない。と言って3日間何もしないでホテルにいるってのもつまらない。リトルガール。ちょっと遊ぶかい。」
真琴 「遊ぶって何して遊ぶの?」
マイケル 「そうだなー。まず4WDに乗るだろ。それとラクダの乗って砂漠を歩くだろ、そして美味しい物を食べるのはいつもの事か。」
真琴 「いいねー。それ。せっかくだから楽しまなくちゃ。」
マイケル 「じゃあ。明日の11時に。待ってるよ。今日はゆっくり眠るといい。」
真琴 「ん。じゃあね。お休みー。」
そう言ってソルジャーとはホテルのロビーで別れた。部屋に一人でいると、もし石油王が仲間になってくれなかったらと考えが浮かんできたがとりあえず明日は楽しもうと思って眠りについた。世界の為に戦ってるんだ少しくらい遊んでも罰は当たらないだろう。・・・・
「うわわわわわわ。」
(ちょっとちょっと、激しすぎる。何だこのアップダウンわ。ひっくり返るよー。危ない。)
今。4WDの車で砂漠を滑走している。大きく車がジャンプする。「ガタン。ガタン。」
真琴 「痛。」 頭打った。舌かんだ。
シートに顔面をうずめバランスを取る。その姿を見てソルジャーがニヤリと笑う。私も釣られて笑おうとしたが、小柄ゆえか車が跳ねたり跳んだりするたび、車の中で左右上下に振り回される。私はもう限界とソルジャーに目で訴えかける。
マイケル 「そろそろ終わろうか。運転手さん。もういいですよ。」
運転手 「了解しました。」
車は落ち着きを取り戻し、ゆっくり走る。
マイケル 「楽しかったかい。リトルガール。」
真琴 「うん。でもちょっと酔ったみたい。少し気分が悪い。」
マイケル 「すぐ直るさ。僕はリトルガールのおかげで退屈しなかったよ。」
私はソルジャーを少し睨んだ。ソルジャーは多分、わざと気づかないふりをしてニヤニヤしていた。
運転手 「着きましたよ。お客さん。」
砂漠の上にコタツのようなものが置いてあり、人がまばらに何人か座っている。休憩所のような所なのだろう。少し離れた所にラクダが数頭いる。私たちはそこで紅茶を飲んで休憩した。暑いせいかとても美味しい。私は3杯も飲んだ。
マイケル 「ラクダの愛情の話を知ってるかい?」
真琴 「愛情?いや聞いた事ないけど。」
マイケル 「モンゴルでは有名な話だけど、育児放棄した母ラクダに馬頭琴を使って音楽を聞かせると愛情を取り戻して子に乳を与えるようになる。と言う話だよ。後ラクダの目は深い悲しみの目とも呼ばれているんだ。僕はラクダの顔は哲学者に見えてしまうよ。」
真琴 「へー。そうなんだ。いい音楽なんだろうね。モンゴル行ったら聞こう。馬頭琴使った音楽ね。お顔は乗る時じっくりその面を拝見しますか。」
マイケル 「そろそろ乗りに行こうか。」
真琴 「うん。」
ソルジャーとラクダ屋さんが話し込んでる。料金の事で揉めてるらしい。マイケルは海外はどこでもぼったくりが多いから注意しないといけない。と言っていた。まあ少しぐらいならチップ代わりにあげるんだけどね。とも言っていた。
私はラクダの顔を見た。悲しみの目は何となくわかるが、哲学者の顔と言うのがどこを見て言っているのかわからない。
「んー。見えないけどな。」と、悩んでいるとソルジャーが、「話は付いたよ。乗ろうか。」と言ってきた。
ラクダは膝をついてお行儀よく待っている。背に乗り、てずなをしっかり握る。ラクダが立ち上がる時、慌ててバランスを崩しそうになったが何とか耐えた。思わず「ウオー。」と声をあげてしまった。思った以上に背が高い。ソルジャーが、「緊張しないで身を任せる感じで。」 と言って来たので極力意識したがやはり力が入ってしまう。ラクダの方はのらりくらりとマイペースで、砂漠を歩いていく。一面砂漠しかなくそれがどこまででも続いている。そこをラクダの背に乗ってのんびり歩いていると、本当にサタンなんて来るのか?と思わずにはいられない。もし私達人間側が負けると、この景色もなくなるんだろうか。ちょっと感慨ぶかくなって、私はラクダの頭に自分のオデコをつけた。ソルジャーも遠くを見る目でじっと砂漠を眺めていた。・・・・・・・
ホテルに着きシャワーを浴びて、ベットにダイブする。明日は何もせずホテルでゆっくりしよう。そうソルジャーと決めたのだった。私は疲れがたまった身体を休める為、次の日は、ほと んど一日中ベットの上にいた。
―石油王との約束の日―
前回と同じ執事に案内されて、私達2人は同じソファーに座っていた。
「ようこそ。マイケル様。真琴様。」
礼の白いターバンと白い布に金色の刺繍がしてある服を纏って石油王がやって来た。
アバス 「さっそくですが話を始めましょう。私はこの3日間どうするべきか考えていました。まず貴方がたに同行するかどうか迷いましたが私は着いて行かない事を決めました。
マイケル 真琴 「え!」
アバス 「慌てないで下さい。着いては行きませんが仲間にならないと言う事ではありません。私はアラーの名において、貴方がたと運命を共にします。ですが私がやるのは後方支援です。まず、これから世界中を駆け巡るのに沢山のお金がいる。幸い私はお金には事かかない。だから私はここから毎月必要なだけ、いくらでもお金を送ります。それと情報の整理です。実はこの三日間ネットを使い、全世界で神の御心を見た人や知る人がいないか情報を募ってました。情報の結果は後にして、神の御心で行き当たりばったりに探すのは効率が悪い。なのでネットを使いました。もちろん政府や軍が目を付けないような使い方をしています。情報を集めるもう2つの理由は敵対する悪魔やサタンの事が全くわからないからです。これについてはまだ情報はありません。それに神の御心の使い方が解っていません。私はこういった事でわかった事を携帯で知らせて、後方から支援しようと思いますがどうでしょう。もちろん前方に立たなければいけない時には前方に向かいます。前方で何かわかった時は知らせて下さい。真夜中でも結構です。
マイケル 「・・・・・」
真琴 「・・・・・」
マイケル 「わかりました。情報と資金はこれから必ず必要になります。ありがとうございます。アバス氏。」
アバス 「いえいえ。必ず魔王に勝ちましょう。人類の運命がかかっている。」
真琴 「はい。」
マイケル 「はい。必ず。」
アバス 「さっそくですが、中国の少林寺で情報が来ました。神の御心についてです。2人には行ってもらいたいのですが、宜しいでしょうか。」
マイケル 「もちろん。」
真琴 「はい。」
アバス 「アラーの名において二人の航路と人類の未来に祝福あるよう。」
・・・・・・・・二人は飛行機に乗り中国の洛陽に着いた。
真琴 「中国か。少林寺って武術集団なのよね。」
マイケル 「僕もあまり知らないけどそうみたいだね。根本に仏教の教えがあるって聞いた事はあるけど。」
真琴 「せい。」
私はふざけて、寸止めでソルジャーに正拳突きをする。」
マイケル 「うん。それは空手だね。ハハハ。」
真琴 「ハハ。」
二人が楽しそうに話している陰で、じっとそれを見ているスーツを着た男がいた。二人がタクシーに乗り込むと、「だう殺してや。」と意味不明な言葉を喋って唾を吐き出した。
私とソルジャーは礼をする為に席を一度立とうとしたが、石油王はそれを制し、「そのままで。そのままで。」と言い真向いのソファーに座った。
アバス 「どこから聞いたらいいものか。やはり貴方が天使と悪魔の戦いを見た所からがいいでしょう。ムラバに大体の事は聞いていますが。」
そう言って石油王は私とソルジャーを見た。
私は、「じゃあ、私が話します。」と言い、小竹山に登っていた所から話し始めた。・・・・・
・・・・・そう言う訳で今ここにいます。・・・・
私が語り終えると一時の間、場はシーンとした。
アバス 「神。天使。悪魔。サタン。神の御心。・・・・ふー。まさか本当にいるとは。噂には聞いていたが。・・・・
慈悲深きアラーの名において。」
石油王はそういうと膝を立て地に座り祈りのポーズをした。
又暫く沈黙していた。だが3分程たつと石油王はソファーに座りなおした。
アバス 「少し聞いてもよろしいか?」
真琴 「はい。わかる範囲は答えます。」
アバス 「サタンは確かに3年後に来ると?」
真琴 「天使のミカエルさんが確かにそう言ってました。だからそれまでに仲間を集めろと。」
アバス 「わかりました。それと軍や政府には気づかれない様にですか?」
真琴 「はい。魔王の手下がいるからとかで。目立っちゃダメって言ってました。」
アバス 「なるほど。欠片は99個。どこにあるかわからない。んー。そうだ神の御心見せてもらっても?」
真琴 「これです。」
そう言って私は胸から神の御心の欠片を取り出す。釣られてソルジャーも欠片を出した。
アバス 「美しい。何て光だ。こんな光は見た事がない。」
そう言うと石油王は神の御心を両手で高く上げもう一度、「慈悲深きアラーの名において。」と言った。
アバス 「では私の持ってるものは神の御心ではないのか。」
真琴 マイケル 「??」
マイケル 「どう言う意味ですか。」
アバス 「失礼。実は先月、私の執事が何か金色に輝く物を見つけたとかで私に報告がありまして。私はそれを見て金は見慣れているから即座に金ではないと判断しました。でも何故か気になる。その光を見ると心が温かくなる。詳しく執事に聞くと何と空から降って来たと私の執事は言う。空から降って来て金ではないのに金以上に輝いている。何だ、これはと思い友人知人に聞きまくりました。でも皆知らない。わからないとの事だったのです。そんな時にムラバから連絡があり貴方方を紹介された。でも私の所にあるその欠片はそこまで強く光ってはいない。なので私の持ってる金色の欠片は神の御心ではないのかと思いまして・・・・・」
私とソルジャーは目を合わせた。
マイケル 「アバス氏、それは共鳴してなかったからと思われます。一つ一つだと私達の欠片もそこまで強い光は放っていません。でも二つになると欠片の光はもっと強い光を放つのです。今、欠片はどこにありますか?」
アバス 「すぐに持ってこさせます。ヒューズ。ヒューズ。例の物を持って来なさい。」
執事 「はい。ご主人様。」
・・・・・・・・・・・
執事 「持ってまいりました。」
そういうと執事は石油王に正方形の箱を渡した。石油王はゆっくりと蓋を取った。
アバス 「うわ。光が強い。」
マイケル 「共鳴してるんですよ。アバスさん。」
アバス 「すごい。なんて光だ。・・・・・・」
真琴 「本物みたいですね。神の御心の。」
アバスは暫く欠片に恍惚した表情で見とれていたが、思い出したように、「3日時間を下さい。それまでにどうすべきか決めます。」と欠片を見ながら喋った。
私がソルジャーを見るとソルジャーはコクリと頷いた。
マイケル 「では、3日後の夕方この時間に会いましょう。」
アバス 「3日の内にどうすべきかをまとめます。本日はありがとうございました。」
そう言って石油王とは別れた。
真琴 「ソルジャー、もし仲間になってくれなかったらどうする。」
マイケル 「うん。僕もそれを考えていた。サタンとの戦いに神の御心は必須だろうから、神の御心だけでももらわないとな・・・」
マイケル 「まあ、今考えてもしょうがない。と言って3日間何もしないでホテルにいるってのもつまらない。リトルガール。ちょっと遊ぶかい。」
真琴 「遊ぶって何して遊ぶの?」
マイケル 「そうだなー。まず4WDに乗るだろ。それとラクダの乗って砂漠を歩くだろ、そして美味しい物を食べるのはいつもの事か。」
真琴 「いいねー。それ。せっかくだから楽しまなくちゃ。」
マイケル 「じゃあ。明日の11時に。待ってるよ。今日はゆっくり眠るといい。」
真琴 「ん。じゃあね。お休みー。」
そう言ってソルジャーとはホテルのロビーで別れた。部屋に一人でいると、もし石油王が仲間になってくれなかったらと考えが浮かんできたがとりあえず明日は楽しもうと思って眠りについた。世界の為に戦ってるんだ少しくらい遊んでも罰は当たらないだろう。・・・・
「うわわわわわわ。」
(ちょっとちょっと、激しすぎる。何だこのアップダウンわ。ひっくり返るよー。危ない。)
今。4WDの車で砂漠を滑走している。大きく車がジャンプする。「ガタン。ガタン。」
真琴 「痛。」 頭打った。舌かんだ。
シートに顔面をうずめバランスを取る。その姿を見てソルジャーがニヤリと笑う。私も釣られて笑おうとしたが、小柄ゆえか車が跳ねたり跳んだりするたび、車の中で左右上下に振り回される。私はもう限界とソルジャーに目で訴えかける。
マイケル 「そろそろ終わろうか。運転手さん。もういいですよ。」
運転手 「了解しました。」
車は落ち着きを取り戻し、ゆっくり走る。
マイケル 「楽しかったかい。リトルガール。」
真琴 「うん。でもちょっと酔ったみたい。少し気分が悪い。」
マイケル 「すぐ直るさ。僕はリトルガールのおかげで退屈しなかったよ。」
私はソルジャーを少し睨んだ。ソルジャーは多分、わざと気づかないふりをしてニヤニヤしていた。
運転手 「着きましたよ。お客さん。」
砂漠の上にコタツのようなものが置いてあり、人がまばらに何人か座っている。休憩所のような所なのだろう。少し離れた所にラクダが数頭いる。私たちはそこで紅茶を飲んで休憩した。暑いせいかとても美味しい。私は3杯も飲んだ。
マイケル 「ラクダの愛情の話を知ってるかい?」
真琴 「愛情?いや聞いた事ないけど。」
マイケル 「モンゴルでは有名な話だけど、育児放棄した母ラクダに馬頭琴を使って音楽を聞かせると愛情を取り戻して子に乳を与えるようになる。と言う話だよ。後ラクダの目は深い悲しみの目とも呼ばれているんだ。僕はラクダの顔は哲学者に見えてしまうよ。」
真琴 「へー。そうなんだ。いい音楽なんだろうね。モンゴル行ったら聞こう。馬頭琴使った音楽ね。お顔は乗る時じっくりその面を拝見しますか。」
マイケル 「そろそろ乗りに行こうか。」
真琴 「うん。」
ソルジャーとラクダ屋さんが話し込んでる。料金の事で揉めてるらしい。マイケルは海外はどこでもぼったくりが多いから注意しないといけない。と言っていた。まあ少しぐらいならチップ代わりにあげるんだけどね。とも言っていた。
私はラクダの顔を見た。悲しみの目は何となくわかるが、哲学者の顔と言うのがどこを見て言っているのかわからない。
「んー。見えないけどな。」と、悩んでいるとソルジャーが、「話は付いたよ。乗ろうか。」と言ってきた。
ラクダは膝をついてお行儀よく待っている。背に乗り、てずなをしっかり握る。ラクダが立ち上がる時、慌ててバランスを崩しそうになったが何とか耐えた。思わず「ウオー。」と声をあげてしまった。思った以上に背が高い。ソルジャーが、「緊張しないで身を任せる感じで。」 と言って来たので極力意識したがやはり力が入ってしまう。ラクダの方はのらりくらりとマイペースで、砂漠を歩いていく。一面砂漠しかなくそれがどこまででも続いている。そこをラクダの背に乗ってのんびり歩いていると、本当にサタンなんて来るのか?と思わずにはいられない。もし私達人間側が負けると、この景色もなくなるんだろうか。ちょっと感慨ぶかくなって、私はラクダの頭に自分のオデコをつけた。ソルジャーも遠くを見る目でじっと砂漠を眺めていた。・・・・・・・
ホテルに着きシャワーを浴びて、ベットにダイブする。明日は何もせずホテルでゆっくりしよう。そうソルジャーと決めたのだった。私は疲れがたまった身体を休める為、次の日は、ほと んど一日中ベットの上にいた。
―石油王との約束の日―
前回と同じ執事に案内されて、私達2人は同じソファーに座っていた。
「ようこそ。マイケル様。真琴様。」
礼の白いターバンと白い布に金色の刺繍がしてある服を纏って石油王がやって来た。
アバス 「さっそくですが話を始めましょう。私はこの3日間どうするべきか考えていました。まず貴方がたに同行するかどうか迷いましたが私は着いて行かない事を決めました。
マイケル 真琴 「え!」
アバス 「慌てないで下さい。着いては行きませんが仲間にならないと言う事ではありません。私はアラーの名において、貴方がたと運命を共にします。ですが私がやるのは後方支援です。まず、これから世界中を駆け巡るのに沢山のお金がいる。幸い私はお金には事かかない。だから私はここから毎月必要なだけ、いくらでもお金を送ります。それと情報の整理です。実はこの三日間ネットを使い、全世界で神の御心を見た人や知る人がいないか情報を募ってました。情報の結果は後にして、神の御心で行き当たりばったりに探すのは効率が悪い。なのでネットを使いました。もちろん政府や軍が目を付けないような使い方をしています。情報を集めるもう2つの理由は敵対する悪魔やサタンの事が全くわからないからです。これについてはまだ情報はありません。それに神の御心の使い方が解っていません。私はこういった事でわかった事を携帯で知らせて、後方から支援しようと思いますがどうでしょう。もちろん前方に立たなければいけない時には前方に向かいます。前方で何かわかった時は知らせて下さい。真夜中でも結構です。
マイケル 「・・・・・」
真琴 「・・・・・」
マイケル 「わかりました。情報と資金はこれから必ず必要になります。ありがとうございます。アバス氏。」
アバス 「いえいえ。必ず魔王に勝ちましょう。人類の運命がかかっている。」
真琴 「はい。」
マイケル 「はい。必ず。」
アバス 「さっそくですが、中国の少林寺で情報が来ました。神の御心についてです。2人には行ってもらいたいのですが、宜しいでしょうか。」
マイケル 「もちろん。」
真琴 「はい。」
アバス 「アラーの名において二人の航路と人類の未来に祝福あるよう。」
・・・・・・・・二人は飛行機に乗り中国の洛陽に着いた。
真琴 「中国か。少林寺って武術集団なのよね。」
マイケル 「僕もあまり知らないけどそうみたいだね。根本に仏教の教えがあるって聞いた事はあるけど。」
真琴 「せい。」
私はふざけて、寸止めでソルジャーに正拳突きをする。」
マイケル 「うん。それは空手だね。ハハハ。」
真琴 「ハハ。」
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