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中国は少林寺へ
~魔王討伐軍~
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中国は景色が広大で美しい。真琴は少し感動した。
マイケル 「ここが少林寺か。独特な雰囲気があるな。」
真琴 「うん。」
何百年前に建てられたんだろうと思う大きな門が目の前にある。中から「エイッ。セイッ」と掛け声が聞こえる。中国何前年の歴史に触れるようで、私達2人は中に入るのを戸惑っていた。そこにちょうど坊主頭の黄色い服を着た青年団が門の方に歩いて来た。この服は昔テレビで見たことがある。この人達、少林寺の人だ。慌てて真琴はその内の先頭を歩いていた青年に声をかけた。
真琴 「すいません。少林寺の師家の方に会いに来たのですけれど・・・・」
※師家とは少林寺で一番偉い人の呼び名。
青年僧 「師家は今いません。」
真琴とマイケルは顔を合わせて、どうしようかと言う顔をした。
その顔を見た青年僧が、「大法師ならおられます。合われますか?」
マイケルと真琴は大法師がどれだけ偉い人かわからなかったが、とにかく上の方の方だと思い、「宜しくお願いします。」と言った。
青年僧 「ではこちらに。」
私達2人は大きな門をくぐり大きな広間に入ってその先の客間に通された。大きな広間では何百人と言う青年や子供が武術の訓練をしていた。
私はその光景に言葉が出ずマイケルに、「すごいね。」としか言えなかった。マイケルも初めて見る光景らしく、「うん。」としか言わなかった。
客間に着くと青年僧が、「しばらくお待ちください。」と言いその場から下がった。私達は訓練僧の「セイッ。や、ハイッ。」などの声を聴きながら大法師を待った。訓練僧の人達の姿は見えなかったが、声は届いていた。
マイケル 「すごい、エネルギーがあるね。」
真琴 「うん。仏教って静かなイメージあるけど、ここだけは別だね。」
そんな事を話しているとさっきの青年僧がこちらに来た。
青年僧 「お待たせしました。大法師が参られます。」
その重々しい青年僧の言い方に私は緊張した。マイケルも少なからず緊張しただろう。
大法師 「お待たせしました。大法師の宋 雷来です。」
大法師は明らかに周りの僧と違う服を着ていた。白い布切れのような物で肩の左側が半身だった。(袖がなかった。) それに、手には数珠を持っていた。思ったよりも大きな体格をしていて、何かエネルギーと言うか、圧力みたいな目に見えない力を感じた。
私がその圧力に言葉の言いずらさを感じているとマイケルが、「わざわざここまで来て下さってありがとうございます。」と言った。大法師は、「いえ、大切なお客様です。何か重大な話があるとかで。では聞かせてもらってよろしいか。」
今回、事の顛末を話したのはマイケルだった。私が話しにくそうなのを見て代わりに喋った。話してる間、大法師は終始無言で目をつむっていた。
マイケル 「と、言うわけで今に至ります。」
話が一通り終わると大法師は急に目を見開き、「待っておりました。」と言って、懐から小さな箱を取り出した。
大法師 「あなた方の言う神の御心とは多分これの事でしょう。ある日、僧の一人が空から落ちて来たと言って持って来た物です。」
そう言うと大法師は箱を開けた。私とソルジャーはジッとその箱の中身を見た。中を見て、(あれ、多分これは神の御心だけど、どっか違う。?。どこだろう。)と考えているとソルジャーが、「光ってないね。」と言った。その言葉を聞き私は、(そうだ。確かに光ってない。今まで、私とソルジャーが会ったときも、石油王にあった時も、神の御心は2つ以上ある時は共鳴して光ってたはずだ。でも大法師の持つ神の御心は光ってない。偽物か?)と真琴は疑った。
真琴 「どう言う事だろう?ソルジャー。」
マイケル 「んー。現物を見ても話を聞いてても、偽物だとは思えないんだけどな。・・・・・」
マイケル 「待って。もしかして。・・・すいません。宋大法師。ここにその神の御心を拾った僧を連れて来てもらいたいのですが。」
大法師 「よくわからんがわかりました。おい。おい。」
大法師は少し離れた所にいる青年僧を呼びつけた。
大法師 「王 周(おう しゅう)を連れてまいれ。」
青年僧 「ハッ。」
・・・・
青年僧 「連れて来ました。」
大法師 「王よ。こちらに来い。」
王を見て私達は戸惑った。王はまだ幼い小坊主であったからだ。日本で言えば小学校高学年ぐらいだろう。テーブルに置いたままの神の御心が王が近づくに連れて光が強くなる。
マイケル 「やっぱり。」
真琴 「光が強くなってる。」
マイケル 「この神の欠片に選ばれたのはこの子だったんだ。」
真琴 「だから、この子が近づくに連れて強く・・・・でもそうすると石油王はどうなるの?あの人も執事が見つけて持って来たってゆってたよ。」
マイケル 「石油王の場合は石油王が選ばれた人だったんだ。神の御心に選ばれた人がそばにいる場合、欠片は光輝く。もちろん二つ以上欠片がある場合のみね。」
真琴 「別の人が持ってても輝かないわけね。」
マイケル 「そう言う事だよ。」
神の御心が反応したのはいいとして、私とマイケルはこの幼い少年になんと言っていいか困った。人類の危機を解いてわかるのだろうか。そんな様子を見かねてか、大法師は言った。
「王よ。この人達がお前の力を借りたいと言っている。人類に3年後、危機が迫っているらしい。どうする。王よ。」
少年は下を向いたまま答えない。
大法師 「そなたにはそなたの成すべき事がある。使命がある。この人達と共に行ってまいれ。王よ。」
少年は大法師に片膝を付き右の指と左の指を組み、「わかりました。」と元気に答えた。
・・・・・・大きく古い門を背にして少年は少し寂しそうだった。
真琴 「行こう。えーと。王さんかな。」
マイケル 「ハハ。さっそくだけどニックネームをつけないとね。」
その頃にはもう魔王討伐軍に入った者はニックネームをつけるのが通例となっていた。
真琴 「じゃあさ、まだ小さいし、少林寺を掛けて少林はどう?」
マイケル 「んー。少林か。いいんじゃない。分かりやすいし。どうかな?王君。」
王は少林と言う言葉が好きなのか笑顔になってペコリとうなずいた。左手に荷物を背負い右手には自分の身長の2倍はある棍棒を持っていた。
マイケル 「棒術得意なの?」
王 「うん。得意。」
あまり外の人と話すのは慣れていないようだった。
マイケル 「私はナイフが得意なんだ。今度機会があれば見せるよ。」
王 「うん。」
素直ないい方が可愛い。まるで弟のようだ。
真琴 「じゃあ、食事に行きますか。少林君、何か食べたい物ある?」
王 「外で食べた事ないからわからない。」
真琴 「そっか。少林寺はずっと中で食事してたんだもんね。」
マイケル 「中国で屋台は衛生的に行かない方がいいらしいから、大きな店に行こう。この辺だと楼界隈と言う店が有名らしい。」
ソルジャーは携帯で店を探しながら答えた。
マイケル 「中国料理店みたいだけどいいよね。」
真琴 「いいね。そこ行こう。」
・・・・・タクシーに乗って私達3人は店に着いた。コース料理を3人分頼んだ。大きな円のテーブルに3人座り、真ん中に料理が運ばれてくる。一人一人、目の前に料理が運ばれるんじゃないのか?と思いソルジャーに聞いてみると、「中国では、まず大皿に乗せてそれをそれぞれ小皿に分けて食べるんだよ。」と教えられた。他にも色々と決められた食べ方が有るみたいだが、「食事をしに来たんだ。礼儀を学びに来たんじゃない。」とのソルジャーの言い分になんとなく納得した。多くの料理が出て来た。バンバンジーにフカひれのスープ。エビチリに春巻き小籠包に蒸し餃子。中でもフカひれは初めて見たので感動した。これがフカひれかと思いながら口にしてみると、あまりうまくない。と言うか味がしない。(なんだこれ。高級食材って聞いてたけど・・・点数6,2だな。料理残るんじゃないだろうか。) など考えていたが、少林君がよく食べる。
真琴 「美味しい?少林君。」
王 「美味しい。美味しい。」
沢山あった料理は瞬く間に無くなった。
最後に皆お茶を飲んでゆっくりしていた。まったりとしていると少林君が急に、「ハッ。」と言ったかと思うと、私を殴って来た。「え。何?」と思う間もなく、少林君の腕が私に向けて伸びる。「キャッ。」と一瞬目を伏せたが、直ぐに目を開けると目の前に蛇がいる。「ななななな。何で蛇が。」
少林君が蛇の頭を空中で右手で捕まえている。
私は何が嫌いかと言うと蛇より嫌いな物はない。このヌメヌメした皮膚に気色の悪いクネクネした体。私は椅子を倒し3メートルぐらい後ろに吹っ飛んだ。(自分で飛んだわけだが。)
私は恐怖で顔を引きつっていた。がテーブルの下?から出て来た蛇は1匹ではなかった。ソルジャーが大きな円卓のテーブルを蹴ってテーブルは向こうに飛んで行く。その下から次から次へと蛇が4匹現れた。何故か全部私の方へ向かって来る。私に向かってその蛇達の一匹が飛びかかるが少林君が残った左腕で、宙を向かって突進してくる蛇を空中で捕まえる。同じ様にして宙を飛んでくる蛇を右足、左足を使い空中から地面に叩いてそのまま動けないように踏む。4匹の動きは封じたが、最後の一匹がこちらに向かってバネの様に体を縮こませてジャンプして来た。少林君は両手両足で蛇を捕まえているため、手が出せない。ビビる事しか出来ない私に向かって勢いよく蛇は突進する。「シュッ。」 風切り音がしたかと思うと蛇は勢いよく地面に叩きつけられた。見るとナイフが頭に刺さっていた。ソルジャーがナイフを投げたのだ。
マイケル 「大丈夫かい。リトルガール。」
私はビビッて、「あ。あ。」としか言えなかった。
何故、こんな所に蛇が・・・それも5匹も・・・・テーブルがあった下を見て見ると茶色い袋があった。ソルジャーが蛇の頭に刺さったナイフを抜き袋を調べる。
マイケル 「この袋に入っていたんだな。」 そう言ってまじまじと袋を手に取った。
マイケル 「何も変わった所はないようだ。」 そう言うと、頭の潰れた蛇と少林君が抑えていた蛇を一匹ずつ順に袋にいれた。騒ぎで駆け付けた店の店員にマイケルが、「誰かの忘れ物かもしれないが気を付けてくれ。」と言い店員の胸に少し乱暴に投げた。
私は、「最悪。」とだけ言い残し店を後にした。店を出た後、しばらくしてもソルジャーが何も言わない。少林君が喋らないのは性格だがソルジャーがこんな事態が起こった後に話さないのは気味が悪い。何か考え事をしているのか・・・
真琴 「何考えてるの?ソルジャー。」
マイケル 「うん。あの場にいたのは3人だったのに何故リトルガール一人をまるで狙うかのように攻撃したんだろうってね。」
真琴 「・・・・・」
マイケル 「それに食いつき方も見事だった。まるで訓練された兵士みたいに・・・」
真琴 「それじゃあ、前の客の忘れ物なんかじゃなくって、故意に誰かが置いたって事。それも私を狙う為に。」
マイケル 「わからない。思い違いかもしれないけどありえなくもない。」
真琴 「誰かが狙ってるって事?」
マイケル 「わからないけどこれから先は用心しよう。まあ何にせよ少林君がいて助かった。」
真琴 「そうだね。ありがとう。少林君。」
王 「うん。」 少林君は頭を掻き、うつ向きながら恥ずかしそうにうなずいた。
マイケル 「ここが少林寺か。独特な雰囲気があるな。」
真琴 「うん。」
何百年前に建てられたんだろうと思う大きな門が目の前にある。中から「エイッ。セイッ」と掛け声が聞こえる。中国何前年の歴史に触れるようで、私達2人は中に入るのを戸惑っていた。そこにちょうど坊主頭の黄色い服を着た青年団が門の方に歩いて来た。この服は昔テレビで見たことがある。この人達、少林寺の人だ。慌てて真琴はその内の先頭を歩いていた青年に声をかけた。
真琴 「すいません。少林寺の師家の方に会いに来たのですけれど・・・・」
※師家とは少林寺で一番偉い人の呼び名。
青年僧 「師家は今いません。」
真琴とマイケルは顔を合わせて、どうしようかと言う顔をした。
その顔を見た青年僧が、「大法師ならおられます。合われますか?」
マイケルと真琴は大法師がどれだけ偉い人かわからなかったが、とにかく上の方の方だと思い、「宜しくお願いします。」と言った。
青年僧 「ではこちらに。」
私達2人は大きな門をくぐり大きな広間に入ってその先の客間に通された。大きな広間では何百人と言う青年や子供が武術の訓練をしていた。
私はその光景に言葉が出ずマイケルに、「すごいね。」としか言えなかった。マイケルも初めて見る光景らしく、「うん。」としか言わなかった。
客間に着くと青年僧が、「しばらくお待ちください。」と言いその場から下がった。私達は訓練僧の「セイッ。や、ハイッ。」などの声を聴きながら大法師を待った。訓練僧の人達の姿は見えなかったが、声は届いていた。
マイケル 「すごい、エネルギーがあるね。」
真琴 「うん。仏教って静かなイメージあるけど、ここだけは別だね。」
そんな事を話しているとさっきの青年僧がこちらに来た。
青年僧 「お待たせしました。大法師が参られます。」
その重々しい青年僧の言い方に私は緊張した。マイケルも少なからず緊張しただろう。
大法師 「お待たせしました。大法師の宋 雷来です。」
大法師は明らかに周りの僧と違う服を着ていた。白い布切れのような物で肩の左側が半身だった。(袖がなかった。) それに、手には数珠を持っていた。思ったよりも大きな体格をしていて、何かエネルギーと言うか、圧力みたいな目に見えない力を感じた。
私がその圧力に言葉の言いずらさを感じているとマイケルが、「わざわざここまで来て下さってありがとうございます。」と言った。大法師は、「いえ、大切なお客様です。何か重大な話があるとかで。では聞かせてもらってよろしいか。」
今回、事の顛末を話したのはマイケルだった。私が話しにくそうなのを見て代わりに喋った。話してる間、大法師は終始無言で目をつむっていた。
マイケル 「と、言うわけで今に至ります。」
話が一通り終わると大法師は急に目を見開き、「待っておりました。」と言って、懐から小さな箱を取り出した。
大法師 「あなた方の言う神の御心とは多分これの事でしょう。ある日、僧の一人が空から落ちて来たと言って持って来た物です。」
そう言うと大法師は箱を開けた。私とソルジャーはジッとその箱の中身を見た。中を見て、(あれ、多分これは神の御心だけど、どっか違う。?。どこだろう。)と考えているとソルジャーが、「光ってないね。」と言った。その言葉を聞き私は、(そうだ。確かに光ってない。今まで、私とソルジャーが会ったときも、石油王にあった時も、神の御心は2つ以上ある時は共鳴して光ってたはずだ。でも大法師の持つ神の御心は光ってない。偽物か?)と真琴は疑った。
真琴 「どう言う事だろう?ソルジャー。」
マイケル 「んー。現物を見ても話を聞いてても、偽物だとは思えないんだけどな。・・・・・」
マイケル 「待って。もしかして。・・・すいません。宋大法師。ここにその神の御心を拾った僧を連れて来てもらいたいのですが。」
大法師 「よくわからんがわかりました。おい。おい。」
大法師は少し離れた所にいる青年僧を呼びつけた。
大法師 「王 周(おう しゅう)を連れてまいれ。」
青年僧 「ハッ。」
・・・・
青年僧 「連れて来ました。」
大法師 「王よ。こちらに来い。」
王を見て私達は戸惑った。王はまだ幼い小坊主であったからだ。日本で言えば小学校高学年ぐらいだろう。テーブルに置いたままの神の御心が王が近づくに連れて光が強くなる。
マイケル 「やっぱり。」
真琴 「光が強くなってる。」
マイケル 「この神の欠片に選ばれたのはこの子だったんだ。」
真琴 「だから、この子が近づくに連れて強く・・・・でもそうすると石油王はどうなるの?あの人も執事が見つけて持って来たってゆってたよ。」
マイケル 「石油王の場合は石油王が選ばれた人だったんだ。神の御心に選ばれた人がそばにいる場合、欠片は光輝く。もちろん二つ以上欠片がある場合のみね。」
真琴 「別の人が持ってても輝かないわけね。」
マイケル 「そう言う事だよ。」
神の御心が反応したのはいいとして、私とマイケルはこの幼い少年になんと言っていいか困った。人類の危機を解いてわかるのだろうか。そんな様子を見かねてか、大法師は言った。
「王よ。この人達がお前の力を借りたいと言っている。人類に3年後、危機が迫っているらしい。どうする。王よ。」
少年は下を向いたまま答えない。
大法師 「そなたにはそなたの成すべき事がある。使命がある。この人達と共に行ってまいれ。王よ。」
少年は大法師に片膝を付き右の指と左の指を組み、「わかりました。」と元気に答えた。
・・・・・・大きく古い門を背にして少年は少し寂しそうだった。
真琴 「行こう。えーと。王さんかな。」
マイケル 「ハハ。さっそくだけどニックネームをつけないとね。」
その頃にはもう魔王討伐軍に入った者はニックネームをつけるのが通例となっていた。
真琴 「じゃあさ、まだ小さいし、少林寺を掛けて少林はどう?」
マイケル 「んー。少林か。いいんじゃない。分かりやすいし。どうかな?王君。」
王は少林と言う言葉が好きなのか笑顔になってペコリとうなずいた。左手に荷物を背負い右手には自分の身長の2倍はある棍棒を持っていた。
マイケル 「棒術得意なの?」
王 「うん。得意。」
あまり外の人と話すのは慣れていないようだった。
マイケル 「私はナイフが得意なんだ。今度機会があれば見せるよ。」
王 「うん。」
素直ないい方が可愛い。まるで弟のようだ。
真琴 「じゃあ、食事に行きますか。少林君、何か食べたい物ある?」
王 「外で食べた事ないからわからない。」
真琴 「そっか。少林寺はずっと中で食事してたんだもんね。」
マイケル 「中国で屋台は衛生的に行かない方がいいらしいから、大きな店に行こう。この辺だと楼界隈と言う店が有名らしい。」
ソルジャーは携帯で店を探しながら答えた。
マイケル 「中国料理店みたいだけどいいよね。」
真琴 「いいね。そこ行こう。」
・・・・・タクシーに乗って私達3人は店に着いた。コース料理を3人分頼んだ。大きな円のテーブルに3人座り、真ん中に料理が運ばれてくる。一人一人、目の前に料理が運ばれるんじゃないのか?と思いソルジャーに聞いてみると、「中国では、まず大皿に乗せてそれをそれぞれ小皿に分けて食べるんだよ。」と教えられた。他にも色々と決められた食べ方が有るみたいだが、「食事をしに来たんだ。礼儀を学びに来たんじゃない。」とのソルジャーの言い分になんとなく納得した。多くの料理が出て来た。バンバンジーにフカひれのスープ。エビチリに春巻き小籠包に蒸し餃子。中でもフカひれは初めて見たので感動した。これがフカひれかと思いながら口にしてみると、あまりうまくない。と言うか味がしない。(なんだこれ。高級食材って聞いてたけど・・・点数6,2だな。料理残るんじゃないだろうか。) など考えていたが、少林君がよく食べる。
真琴 「美味しい?少林君。」
王 「美味しい。美味しい。」
沢山あった料理は瞬く間に無くなった。
最後に皆お茶を飲んでゆっくりしていた。まったりとしていると少林君が急に、「ハッ。」と言ったかと思うと、私を殴って来た。「え。何?」と思う間もなく、少林君の腕が私に向けて伸びる。「キャッ。」と一瞬目を伏せたが、直ぐに目を開けると目の前に蛇がいる。「ななななな。何で蛇が。」
少林君が蛇の頭を空中で右手で捕まえている。
私は何が嫌いかと言うと蛇より嫌いな物はない。このヌメヌメした皮膚に気色の悪いクネクネした体。私は椅子を倒し3メートルぐらい後ろに吹っ飛んだ。(自分で飛んだわけだが。)
私は恐怖で顔を引きつっていた。がテーブルの下?から出て来た蛇は1匹ではなかった。ソルジャーが大きな円卓のテーブルを蹴ってテーブルは向こうに飛んで行く。その下から次から次へと蛇が4匹現れた。何故か全部私の方へ向かって来る。私に向かってその蛇達の一匹が飛びかかるが少林君が残った左腕で、宙を向かって突進してくる蛇を空中で捕まえる。同じ様にして宙を飛んでくる蛇を右足、左足を使い空中から地面に叩いてそのまま動けないように踏む。4匹の動きは封じたが、最後の一匹がこちらに向かってバネの様に体を縮こませてジャンプして来た。少林君は両手両足で蛇を捕まえているため、手が出せない。ビビる事しか出来ない私に向かって勢いよく蛇は突進する。「シュッ。」 風切り音がしたかと思うと蛇は勢いよく地面に叩きつけられた。見るとナイフが頭に刺さっていた。ソルジャーがナイフを投げたのだ。
マイケル 「大丈夫かい。リトルガール。」
私はビビッて、「あ。あ。」としか言えなかった。
何故、こんな所に蛇が・・・それも5匹も・・・・テーブルがあった下を見て見ると茶色い袋があった。ソルジャーが蛇の頭に刺さったナイフを抜き袋を調べる。
マイケル 「この袋に入っていたんだな。」 そう言ってまじまじと袋を手に取った。
マイケル 「何も変わった所はないようだ。」 そう言うと、頭の潰れた蛇と少林君が抑えていた蛇を一匹ずつ順に袋にいれた。騒ぎで駆け付けた店の店員にマイケルが、「誰かの忘れ物かもしれないが気を付けてくれ。」と言い店員の胸に少し乱暴に投げた。
私は、「最悪。」とだけ言い残し店を後にした。店を出た後、しばらくしてもソルジャーが何も言わない。少林君が喋らないのは性格だがソルジャーがこんな事態が起こった後に話さないのは気味が悪い。何か考え事をしているのか・・・
真琴 「何考えてるの?ソルジャー。」
マイケル 「うん。あの場にいたのは3人だったのに何故リトルガール一人をまるで狙うかのように攻撃したんだろうってね。」
真琴 「・・・・・」
マイケル 「それに食いつき方も見事だった。まるで訓練された兵士みたいに・・・」
真琴 「それじゃあ、前の客の忘れ物なんかじゃなくって、故意に誰かが置いたって事。それも私を狙う為に。」
マイケル 「わからない。思い違いかもしれないけどありえなくもない。」
真琴 「誰かが狙ってるって事?」
マイケル 「わからないけどこれから先は用心しよう。まあ何にせよ少林君がいて助かった。」
真琴 「そうだね。ありがとう。少林君。」
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