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VSベルクマンモス
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ネロには中級ポーションをありったけ飲ませて、傷口にかけた。
このレベルの重傷になるとあまり効果はないが、少しだけでも顔色が良くなったのが救いだった。
「ありがとうな、ネロ。ネロのお陰で俺はまだ生きているよ。だから、次は俺が救うから、もう少し待っててくれ」
ネロの頭を優しく撫でた後、俺は立ち上がる。
「ケルベロスを仕留めたんだ。爪の獣化を覚えたのか?」
「完全獣化を」
俺の言葉を聞いて、師匠の表情が驚きに変わる。
「まさか……その年で完全獣化を覚えるとはな。それができるなら、一パーセントは可能性がある。絶対に真っ向から立ち向かうな。牙だけを狙う。分かっているな?」
「はい」
「時間があれば、ゆっくり策を練るところだが、あいにく時間がない。すぐにベルクマンモスを探し、不意打ちで牙を砕く」
俺達は昔見たベルクマンモスを探すために北へ向かった。
島を駆けること、一時間程。
ベルクマンモスを探すことはそんなに難しくなかった。
森よりも明らかに大きいため、すぐに見つけられるからだ。
奴が通った跡には、大きな道ができるのも大きい。
奴のテリトリー内は、木が少ない。全てをなぎ倒し移動するからである。
奴を見据えた第一印象は、まさしく山である。
全長五十ユードを超える巨体に、大木より太く大きい鼻。
二つの曲がった牙は巨大すぎて、恐ろしさよりも雄大さすら感じさせる。
生物というより、自然の一部、まるで歩く災害をみているような錯覚に陥る。
今も奴は鼻を使いゆっくりと大量の植物を食べている。
俺はこっそりと奴の近くまで進むと、大きく深呼吸をした。
すまないが、その牙を貰う。
「完全獣化」
俺はそう呟くと、体を龍へと変える。
手足が、顔が龍へと変わり、背中からは翼が生える。
完全獣化した途端、ベルクマンモスの大きな目がこちらに向いた。
およそ人が勝てるとは思えない巨大な霊獣に、敵として見られた恐怖が襲う。
だけど、退く訳には行かない。
俺はその翼を広げ、一気に距離を詰める。
俺は口から炎を、奴の目をめがけて放つ。
視界を潰して、牙を狙う!
だが、次の瞬間、目の前に巨大な鼻が鞭のようにしなり襲ってきた。
「はやっ……」
咄嗟に両腕で体を守るも鼻での一撃を受け、一瞬で何十ユードも吹き飛んだ。
地面に転がり、血を吐く。
俺は一瞬、自分がなぜここに居るのか分からなくなる。
そして、すぐベルクマンモスと戦っていたことを思い出す。
意識が完全に飛んでいた。
完全獣化した状態でなければ、間違いなく死んでいた。
俺はすぐにベルクマンモスを探すと、金狼となった師匠が牙の目前まで迫っていた。
「戯雷戯雷」
師匠の口から、雷が放たれた。
このレベルの重傷になるとあまり効果はないが、少しだけでも顔色が良くなったのが救いだった。
「ありがとうな、ネロ。ネロのお陰で俺はまだ生きているよ。だから、次は俺が救うから、もう少し待っててくれ」
ネロの頭を優しく撫でた後、俺は立ち上がる。
「ケルベロスを仕留めたんだ。爪の獣化を覚えたのか?」
「完全獣化を」
俺の言葉を聞いて、師匠の表情が驚きに変わる。
「まさか……その年で完全獣化を覚えるとはな。それができるなら、一パーセントは可能性がある。絶対に真っ向から立ち向かうな。牙だけを狙う。分かっているな?」
「はい」
「時間があれば、ゆっくり策を練るところだが、あいにく時間がない。すぐにベルクマンモスを探し、不意打ちで牙を砕く」
俺達は昔見たベルクマンモスを探すために北へ向かった。
島を駆けること、一時間程。
ベルクマンモスを探すことはそんなに難しくなかった。
森よりも明らかに大きいため、すぐに見つけられるからだ。
奴が通った跡には、大きな道ができるのも大きい。
奴のテリトリー内は、木が少ない。全てをなぎ倒し移動するからである。
奴を見据えた第一印象は、まさしく山である。
全長五十ユードを超える巨体に、大木より太く大きい鼻。
二つの曲がった牙は巨大すぎて、恐ろしさよりも雄大さすら感じさせる。
生物というより、自然の一部、まるで歩く災害をみているような錯覚に陥る。
今も奴は鼻を使いゆっくりと大量の植物を食べている。
俺はこっそりと奴の近くまで進むと、大きく深呼吸をした。
すまないが、その牙を貰う。
「完全獣化」
俺はそう呟くと、体を龍へと変える。
手足が、顔が龍へと変わり、背中からは翼が生える。
完全獣化した途端、ベルクマンモスの大きな目がこちらに向いた。
およそ人が勝てるとは思えない巨大な霊獣に、敵として見られた恐怖が襲う。
だけど、退く訳には行かない。
俺はその翼を広げ、一気に距離を詰める。
俺は口から炎を、奴の目をめがけて放つ。
視界を潰して、牙を狙う!
だが、次の瞬間、目の前に巨大な鼻が鞭のようにしなり襲ってきた。
「はやっ……」
咄嗟に両腕で体を守るも鼻での一撃を受け、一瞬で何十ユードも吹き飛んだ。
地面に転がり、血を吐く。
俺は一瞬、自分がなぜここに居るのか分からなくなる。
そして、すぐベルクマンモスと戦っていたことを思い出す。
意識が完全に飛んでいた。
完全獣化した状態でなければ、間違いなく死んでいた。
俺はすぐにベルクマンモスを探すと、金狼となった師匠が牙の目前まで迫っていた。
「戯雷戯雷」
師匠の口から、雷が放たれた。
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