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松穂

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第1部

暗闇ファントム、霧消

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 並ぶ数台の自転車の傍で、何やら揉み合う不穏な気配。
 店前の小路にある街灯の光がほとんど届かない、仄暗いその空間に、懐中電灯の眩い光が差し込む。

「……あれ、あなた、確か……」
 今にも泣きそうな亜美、そして彼女の両腕を掴みこんでいるその人物が光の中に浮かび上がり、見覚えのあるその顔に、葵は過去の記憶をたどった。
「……前に一度、お店に来てくれた……?」
 葵は懐中電灯をかざしたまま、二人に近づく。――が。
「――ぅ、わぁぁあぁ……っっ!!」
「……きゃ……っ!」
 奇声を発したその人物は、葵を思い切り突き飛ばして逃げ出した。
「――て、店長っ!」
 派手な金属音を立てて自転車の列に突っ込んだ葵に、亜美が絶叫する。
 走り遠ざかる靴音に次いで、店の裏口のドアが弾け飛ぶように開き、別の靴音がいくつも駆け寄った。
「――水奈瀬っ!」
「――葵っ?!」
「葵っ! 今、誰か――」
 夜闇に響き渡る、侑司、萩、遼平の叫び声。
「あいつかっ!? ……っのヤロッ……待てこらあぁっっ!!」
 硬い金属の群れに埋もれたまま首をひねって目を凝らせば、萩と遼平が身をひるがえして逃げていった人物を追いかけていく。
「……ちょっと、萩っ! 遼平もっ! 待って……っ……イッタタ……」
「水奈瀬!」
「てんちょ……っ」
「斎藤、ちょっとどいてろっ! ……水奈瀬、手を……立てるか?」

 侑司の大きな手で、慎重にゆっくりと引かれながら、倒れた自転車の中から何とか立ち上がる。身体のあちこちが悲鳴を上げている。肩から背中、腿、ふくらはぎ、肘に手のひら……どこもかしこも、ものすごく、痛い。
 が、それよりも、この場を逃げ去っていった、あの人物のことが先だ。
「黒河さん、萩が……止めなきゃ――、」
「……てんちょぉ……」
「あ、亜美ちゃんっ! 何かされた? 大丈夫だっ……っ……ィタタ……」
「水奈瀬、ちょっと、落ち着け――」
「なんだなんだ、騒々しい……片付けほっぽり出して、遼平はどこ行った?」
 店の裏口から、コック着の佐々木も出てくる。
「あっ、そうだ、二人を追いかけなきゃ……っ!」
「――待てって!」
 その場から走りだそうとする葵を、侑司がグイと引きとめる。
「怪我の処置が先だ」
「……え? 怪我?」
 痛みは全身のあちこちにあるが、この暗がりの中、どこにどんな傷を負っているのかちっともわからない。
 すると亜美が、近くの地面に転がっていた、スイッチが入ったままの懐中電灯を拾い上げて、葵と侑司に光を向けた。
「……っ店長! そこ、血がっ!」
「……へ? 血? ……うそっ、破れてるっ?」

 亜美の差し示す指にそって葵が首をひねって見れば、右腕裏の白ワイシャツの部分が何かに引っ掛けたように裂けていて、赤黒い染みが広がっている。手のひらもどこに手をついたのか親指の付け根から手首に向かって傷ついており、血と汚れにまみれていた。
 痛い痛いと思っていたが、まさか出血していたとは。

「とにかく、手当が先だ」
 低く唸るような声を発し、侑司は葵の肩を抱くように促した。
 葵は後ろ髪引かれるように、逃走者の走り去った彼方を振り返る。

 ……遠くの方で犬の遠吠えが、微かに長く尾を引いた。


* * * * *


 突き飛ばされて、背面から自転車の中に突っ込んだ結果、身にこしらえた生傷はひどい打ち身とミミズ腫れが数か所、そして大きな出血箇所は二か所に及んだ。
 一つは右上腕の裏側――自転車のどこかの突起に引っかけたらしく、ワイシャツを切り裂き皮膚表皮を浅く傷つけた――と、もう一つは右の手のひらから手首にかけての部位――チェーンか何かで大きく擦っており、痛みで言えばこちらの方が酷い――で、両方とも赤黒く血にまみれていたものの、ほとんど出血が止まっていたのは幸いだった。

 亜美に手伝ってもらい、裂傷箇所だけは洗って絆創膏を貼ったのだが、侑司は、怖いくらいに真剣な面持ちで早々なる病院行きを主張した。
 土や砂、錆びたもので傷ついた場合、傷が化膿することもあるという。病院で適切な処置してもらい、抗生剤を処方してもらうべきだと強く断言した。
 一方、葵は断固拒否した。こんな小さな怪我で病院なんて行く必要はない、と言い張った。そもそもこんな時間に開いている病院は、夜間救急指定病院以外にない。そんな所へただの軽傷者が行けるわけもないし、行きたくもない。

 火傷騒動でやり合ったあの時以上の剣幕で二人が言い合う中、いまいち事情を掴みきれていない池谷に、亜美がぐすぐすと鼻をすすりながら今しがたの出来事を説明しており、さらにその混沌とした場にうんざりした様子の佐々木が、帰ってこない遼平たちに業を煮やし、一体全体どうなっているんだと溜息交じりの悪態をついていた。
 残っていた客は裏の騒動に気づくことなく帰っていったらしいが、フロアも厨房も、まだクローズ業務や片づけが残っている状態である。
 まったく、らちが明かない、とはこのことだ。

「だから、病院へは行きませんってば!」と、葵が侑司に向かって何度目かの台詞を放ったその時、事務室の裏口ドアがカチャリと小さく音を立てた。
 遠慮がちに開いていくそのドアにみんなの視線が一斉に向き――
「――遼平! どこまで――、」
 姿を現した遼平に、思わず駆け寄りそうになった葵は目を見開き息を呑んだ。その場の全員もだ。
 ドアから入ってきたのは、コック着の遼平一人ではなかった。誰もがつい身構えてしまうその身なり――水色の半袖シャツに右上腕部の腕章、濃紺色の制帽。

「……失礼します。ちょっとお話をお伺いしたいんですが」
 仏頂面した遼平の背後から現れた、警察官二人。
 サッと緊張感が走り、事務室内は静まり返る。
 業務用製氷機の、ドゴンと鳴った音が、やけに大きく耳についた。


* * * * *


 事態はややこしいことになってしまった。
 訪れた警官の話では、萩と、萩が追った少年、、は、慧徳学園前駅のすぐ傍にある派出所に連れていかれたらしい。
 ――そう、あの時亜美に詰め寄り、葵を突き飛ばして逃げたのは、男子高校生……慧徳学園高等部二年の男子生徒であった。

 夜遅く閑静な住宅街を、必死の形相で猛ダッシュする少年と青年。前者は明らかに高校生だとわかる制服姿、後者は寝た子も起きるほどの大声で、待てこらぁっ!と叫びながら走っていく。
 たまたま自転車で巡回中のお巡りさんに、見咎められないわけがない。
 運動神経も体力も人並み以上の萩の足にかかれば、一介の高校生など敵うはずもなく、逃げる少年の首根っこを捕まえ、地面に組伏したその時、追いついた警官に取り押さえられたのだ……萩が。
 そして興奮していた萩は、少しだけ、、、、、暴れてしまった。
 後から追いついた遼平が(彼が履いていたコック靴は走行に適さず途中で二度脱げた)割って入り、違うんだと弁解したのだが、警官の目には萩が、 “高校生を追いかけ捕まえ組伏せて今にも暴行を働こうとしていたガタイのいい暴力的な男” としか映らず、また、高校生がこの時間に出歩いているのもおかしい、ということで、結局、萩とその少年は二人まとめて駅前の派出所まで任意同行となる。
 一方遼平も、関係者なのかと説明を求められ、説明するには葵や亜美の証言も必要となるわけで、結果、案内役として警官を伴い店に戻ってきたというわけだ。
 そうしてやって来た警察官は、店の事務室内で簡易的な事情聴取を執り行った。
 侑司と同世代くらいの若い警官と、ずんぐりとした壮年の警官二人が、意外にも愛想よく丁寧に、葵と亜美の双方の話を促した。

 亜美の話によると、彼女は今日、バイトを終えて店の裏口を出た後、帰らずにずっと自転車置き場にいたらしい……遼平の上がりを待つために。亜美はただ、遼平と話がしたかったのだ。ちゃんと謝りたかった、という。
 店の事務室で待っていてもよかったが、そこには侑司と萩が居たため何となく気が引けて、外で待とうと思った。しばらくそこで待っていたが、街灯の光は遠く、蚊には刺されるし、やっぱり店に戻ろうかな、と思ったその時、ザッと足音がして、慧徳学園高等部の制服を着た男子生徒が姿を現したのだ。
 高校生が何でこんな所に?……といぶかしむ亜美に、その彼は突然走り寄り「あいつを待ってるんですか?」と詰め寄ってきたという。
 いきなりのことに亜美が言葉を返せないまま、少年は訳のわからないことをまくし立て興奮していく。怖くなり逃げようとしたら腕を掴まれ、揉み合いになり――そこへ葵がやってきたのだ。

 葵の惨状(シャツは破れて血にまみれ汚れていた……着替える間がなかったのだ)を見た警官たちは、さすがに瞠目して暴行の有無を疑ったようだったが、葵はきっぱりと「彼が逃げる時に、ぶつかって、、、、、転んでしまった」と主張した。
 その時、ひときわ鋭い侑司の視線が自分に注がれたことに気づいたが、葵は気づかないふりをする。二人の警官がどう判断したかはわからないが、とりあえず納得したらしく問い詰められることはなかった。

 こうして、亜美と葵から大体の事情を聞いた後、佐々木や侑司、遼平にもいくつか質問し、連絡先や店の営業時間などを確認した後、二人の警官は帰っていった。萩やその男子高校生がどうなるのかは詳しく言及はせず、ただ、またお伺いします、と言い残しただけであった。
 警官が去ったその瞬間、盛大な溜息がいくつも落とされた。

 そして、ようやくその場は解散となる。
 最低限の片付けと戸締りを済ませ、交代で着替えた。
 亜美は遼平が送っていき(佐々木チーフが有無を言わせずそう命じたのだ)、池谷も佐々木も疲れ切った顔で帰宅した。
 ところが、葵はすぐ帰宅というわけにいかなくなった。店を出てセキュリティをかけると同時に、葵は侑司に引きずられるようにして、店前に停めてあったSUVに押し込まれたのだ。
 警官が帰るや否や、彼が携帯端末でどこかへ電話をかけていたのには気づいていた。いつも佐々木のアパートに停めてあるはずの車は、葵が着替えを済ませる間に取りに行ったのか。
 事情聴取の間中、不穏なオーラを放ちながら、葵に鋭い視線を向けていた侑司だが、今や完全に沈黙しその冷たい相貌には一切の表情がない。
 行先は見当がついている。けれど逆らえない。
 こんな状態の侑司を見ると、葵はいつも泣きたくなってしまう。 


* * * * *


 店から車で二、三十分ほどの場所にあるそこは、町の診療所といった風情のある古い小さな個人病院だった。
 街灯の弱い光で照らされた看板に明記された、内科・小児科、という文字を見た途端、侑司を突き飛ばして逃げ出したくなる。
 しかし、腕を掴む侑司から伝わる意志の力には敵わず、背後から押されるように進み、明かりのつかない狭い玄関口から入れば、奥から出てきたのはこの古い医院にそぐわない、派手な柄のアロハシャツに短パンを履き、煙草を口に咥えた若い男だった。
 侑司と知り合いなのか、彼らは小さな声でボソボソと言葉を交わしていたが、間もなくアロハシャツの男が無愛想な声で「こっちへ来て」と葵に向かって言う。再び葵は、ガチガチになった背を侑司に押された。
 待合室に侑司を残し、診察室ではない薬局のような小部屋の中に入った。男は葵を簡易椅子に座らせ、傷の具合を丁寧に調べていく。その男がどうやら医者らしいことはわかったが、医者らしくない服装もさることながら、無精ひげと咥え煙草も印象が悪く、葵の肩から力が抜けることはなかった。
 それでも、出血していた右上腕裏の傷と右手のひらの傷は、全部適切に処置してもらえたようだ。
 容赦ない力加減で傷を洗浄されたのはかなり痛かったが、薄いガーゼと一体になったような傷パッドを各箇所に張ってもらい、傷跡も残らず完治するだろうと言われた。

 処置が終わり、念のため化膿防止の抗生剤を出すから、という男の言葉に頷き、葵は小部屋を出た。
 薄暗い小さな待合室は、不気味なほど音がなく、玄関口の上部に光る非常口の誘導灯だけがその周辺をぼんやり照らしている。
 闇に呑み込まれそうな淡い光の片隅で、侑司はベンチ椅子に座っていた。その長身のシルエットは屈みこむようにして両手で額を支えており、葵が出てきたことに気づいていない様子だ。

 ――とにかく、あそこまで行けば。
 病院特有の空気や匂い、誰もいないのに感じる独特の気配は、暗闇の中でさらにおぞましく際立ち、全身を総毛立たせる。
 葵は強張る足を無理矢理前に踏み出した。――と、目に入る一枚のポスター。
 ちょうど侑司の背後にあたる壁、そこに貼られた予防接種を促すそれは、若い女性が裸ん坊の小さな赤ちゃんを胸に抱き、こちらに向かって微笑んでいるもの。
 身体を取り巻く空気のすべてが、一気に粘度を増した気がした。全身が震え出し、心拍が痛いほどに胸を叩き、両の拳が爪の食い込むまで握り締められる。

 ――……ォァァ……
 聞こえるはずのない、か細く甲高い途切れそうな鳴声……

 ――……ァァ……ャァ……
 それは大きくなって小さくなって、遠くから近くから襲いかかる……

 ――……ャァァ……ォァ……ャァァ……ァォ……ォ……ャァ……
 恐怖と戦慄に呑み込まれそうになり、葵はギュッと固く目を閉じて――、

「――大丈夫か?」
 葵は弾かれたように顔を上げる。
 目の前に侑司がいた。凍りついたように突っ立っている葵に気づき、訝しく思ったのだろう。
 言葉も出せぬまま見上げた葵を、影になった侑司の眼が見つめている。すると、葵の左手がそっと、持ち上げられた。次いで、右手も。
 握り込まれた葵の拳は、まだ小さく震えて硬く収縮している。温かく大きな手が、石のように冷たい両手を丸ごとすっぽりと包み込んだ。

「本当は……整形外科なんかに行くのが一番いいんだろうが……無理が言える医者はここしか知らないんだ」
 そう言って、侑司は細かく痙攣する葵の手の甲をゆっくりとさする。
 ゆっくり、優しく、ほぐすように。

「……あいつは、高校の同級生で……つき合いはそれなりに長い……ああ見えて、医師免許を持った正当な医者だ。心配することはない」
 侑司の長い指が、葵の拳の関節の山をくすぐるようにたどっていく。
 そしてまた、大きく包んでほぐすようにさする。
 何度も、ゆっくり、それを繰り返す。
 繰り返されるうちに、頑なだった結び目がゆるゆると解けていった。解けて初めて、食い込んでいた爪の痕がじんわりと痛んだ。
 されるがままにその温もりを感じつつ、葵は震えるように息を吐き出す。過剰に濃く重く感じられた空気が、正常な濃度に戻っていく気がした。

「……こんな真夜中に……申し訳ない、ですね……」
「……『櫻華亭』の洋風御膳、出前一回で手を打った。安いもんだろう」
 ボソッと吐き出された言葉に、葵は思わず笑ってしまった。

 ――数分後、「おら、できたぞ」というぶっきらぼうな声が小さな待合室に響いた時。
 葵の両の手は、侑司の手のひらと同じ温度になっていた。




 
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