最後に思い出作りませんか?

モッフン

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どうせなら最後に

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「考え直しませんか?」

俺は悠斗、今崖の前に立つ女性、瑞希を説得してるところだ。

「考え直すつもりはありません」

瑞希は、きっぱりと言う。

「どうしてですか?」

俺は理由を聞く。すると瑞希はこう答えた。

「生きる希望がなくなりましたから」
「そうですか。 それなら思い出を作ってみてそれから考え直しましょうよ」

俺は瑞希に言う。

「思い出ですか?」

「そうです」

瑞希は考える。そして、しばらくしてからこう言った。

「わかりました。作ってみます」

こうして俺と瑞希の友人として関係が始まったのだ。
それからというもの、毎日が楽しかった。一緒にデートをしたり、ご飯を食べたりした。
そんな日々を重ねるにつれ、瑞希の顔色も良くなっていった。

「悠斗さん、ありがとうございます」
瑞希は俺にお礼を言った。俺は嬉しかった。そして、ある日のこと……

「あの……悠斗さん……」

「はい?」

「その……私とお付き合いしてくれませんか?」

突然の告白だった。俺は驚いたがすぐに返事をした。

「喜んで!」

俺たちは付き合うことになったのだ!それからというもの毎日楽しく過ごしたのだった。

そんな生活を続けていたある日のことだった。瑞希がふいにこんなことを言い始めたのだ。

「ねぇ?悠斗君……」

「私と出会って良かった?後悔してない?」
俺は答えた。

「もちろん!瑞希と出会えて本当に良かったと思ってるよ!」

すると、瑞希は笑顔でこう言ってくれた。

「私も。 あの日死のうとしてた私を助けてくれて本当にありがとう」

俺は嬉しかった。そして、瑞希にこう言った。

「これからもよろしくね!」

すると瑞希も笑顔で答えてくれた。

「こちらこそ!末永くよろしくお願いしますね」

彼女との出会いを通して1つ分かったことがある

それは、人との出会いは奇跡だということだ。
誰もが無意識にどこかで誰かの世界を救っいるのかもしれない。
そして、その出会いを大切にすることが大切なんだと俺は思う。
だからこれからもたくさんの人と出会っていきたいと思うし、その人を幸せにしたいとも思うのだ。
「瑞希!大好きだよ!」
「私も悠斗君のことが大好きです」
2人は抱き合ったあとキスをしたのだった
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みんなの感想(1件)

ねる
2024.01.11 ねる

読ませて頂きました。
生きていれば良いことがあるなと思いました。

解除

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