王子に溺愛された、平凡な少女の話

ハルノ

文字の大きさ
28 / 55
第三章

28.

しおりを挟む
※残酷なシーンなど色々ありますので、注意。

 彼はジェラルド・コーウェンスと名乗った。
 レオンやヴォルターより3つ年上の21歳。
 小麦色の髪を後ろに流し、襟足はカールしている。
 赤茶色の目は垂れ目で、人懐っこい眼差しをしていた。実際、リゼットと目が合うと、甘い微笑みを送っていた。

 騎士団の兵士が、アルフォンとリゼットに挨拶をして、それぞれが警護の支度に入る。
 ジェラルドだけは、ヴォルターに応接間へ呼ばれていた。

「リゼット様どうぞよろしくお願いします」

 リゼットの手をとり、跪いて挨拶のキスをする。そうして、また視線を送る。
 リゼットは、レオン並みの甘い雰囲気に、動揺する。

「あ、ありがとうございます……」

 リゼットは手を引っ込める。
 おろおろするリゼットに、ヴォルターが手助けする。

「リゼット、彼は特殊なんだ。全ての女性に平等に対応するのだそうだ」
「はい……、ええと?」
「どうか私のことは『ジェラルド』とお呼びください」

 キリッとした表情で、ジェラルドはリゼットを見つめた。
 他の者が黙っていれば、女性を見つめて甘い言葉を投げかけ続けるだろう。

「ジェラルド。用件はそれではないだろう?できれば午前には辺境伯の城に向かいたい。早めに頼む」
「ヴォルター、雰囲気は大事だよ。僕はリゼット様にも平等でいたいんだ」
「……断る」

 ヴォルターはリゼットを背後に隠し、ジェラルドの前に立った。

「はいはーい。じゃあ、話すよ。レオナード様のことだろう?」
「ああ。他国にいる情報だけは得ている。その後を知りたいのだ」
「ああ、了解。僕の情報網だとね、まだ他国にいるよ。東の国に行ったそうだよ」
「東の国……?」
「東の国とのトラブルとかで、レオナード王子を解決のために送ったような話だったよ」

 東の国は、フォルトデリアから東の海を渡った先にある。
 魔力を持たない人々が、機械の文明を発展させていると聞いている。

「なぜレオンが、そのような遠い国に行ったのでしょうか?」
「王の命令だそうです。トラブルの原因は、フォルトデリアからの商人が持ち込んだ魔導具が原因だとか」

 東の国は、魔法を忌み嫌っている。
 それでも互いに利益があるから、フォルトデリアとは交流を持っていた。
 交流の条件に、東の国では魔法を使わないことも含まれていた。もちろん魔導具も使用禁止だ。
 しかし、勝手に持ち込み、東の国で事故を起こした商人がいたのだ。

「レオンは、戻れるのでしょうか?」
「あー……今のところはわかりません。ただ、亡くなったという情報もないので、無事だと思います」
「思ったより適当な情報網だな」

 ヴォルターが嘆くけれど、ジェラルドの手腕は確かだった。浮ついた言葉で何人もの女性を中心に、色々な話を集めた。
 また、ジェラルドの一族は貿易事業をしている。商人に情報を得る者を紛らわせることもしていた。
 それでも、得られない情報もあっただけだ。

「それともうひとつ、護衛のルーが東の国に行かずに、行方不明になっています」
「どういうことですか?」
「こちらも形跡がないのでわかりません。船に乗ったのはレオナード様ひとりだったそうです」
「レオンひとりで東の国へ……?」

 ルーはミヨゾティースに来た後、一度だけレオンの手紙と髪飾りを持ってきた。その後から行方不明になったのだろう。
 リゼットは両手を祈るように組んだ。護衛もつけずに、それはまるで ――。

「まあ、単身乗り込んだってことは、人質みたいな ――」
「ちょ……言い方を考えろっ!」

 ヴォルターに頭を叩かれて、ジェラルドはしゃがみこんだ。

「酷いなぁ……。東の国だって、王子の身柄は保証すると思いますよ」
「そうですね……」
「ジェラルド、また情報を得たらすぐに教えて欲しい。現状だけだと、あまりに酷い」
「ああ、わかっているよ」

 ヴォルターは、リゼットに「大丈夫ですよ」と言葉をかける。肩が震えて顔が青くなっている。
 命だけ保証されても、リゼットと会える状況ではないことが心配だった。

 リゼットには言えないが、もしレオナードが死ぬことがあれば、リゼット指輪の効力も失われる。
 リゼットの手に触れる。指輪からまだ痺れる痛みがある。

「ああそうだ、ヴォルターに騎士団から伝言が。リゼット様、少し借りますね」
「では、その間にわたくしは食事と、ウルリッヒ様の城へ行く用意をします。ヴォルターも少し休んでください」

 リゼットの部屋の前まで3人で行き、兵士に警護を任せる。
 部屋でマノンが用意をして待っていた。

 ヴォルターは自分の部屋で、ジェラルドの話を聞く。
 ジェラルドは周りに誰の気配もないことを確認してから、話始める。

「レオナード様のことだ。東の国の姫に気に入られている」
「はぁ?先程は人質と言っていたではないか?」
「ある意味人質で合っている。あちらで魔道具の事故があったことも、事実だ」
「話が理解できない。詳しく話してくれ」

 レオナードが魔導具の事故の処理で、東の国に行った。その際に、ひとり娘の姫に気に入られて、東の国に留まらされているという。
 レオナードがリゼットとの婚約破棄をしたことも、タイミングが悪かった。
 魔導具の事故で怪我をした者の中に、姫の側仕えがいたらしい。それを理由に、留まらせている。

「さすがに、リゼット様の前では話せない内容だからさ」
「ああ、そうだな。それで、フォルトデリア側はレオナード様をどうしたいのだ。まさかその姫と婚約させるつもりか?」
「ああ、それについても調査中~。魔導具の事故自体が怪しいと思っているけど?僕の知る商人たちなら、魔法も魔導具もあちらには持ち込まない。魔法が使えないような魔道具を身につけて行くことはあっても、事故を起こすようなものは持ち込まない」
「それでは、計画された事故ではないか?」
「……おそらく」

 事故の連絡が来た時に、「姫の側仕えが事故に巻き込まれた。フォルトデリアは約束を違え、王族にも危害を与えるつもりか」と、東の国の王が大変憤慨していた。
 それで、レオナードを送って、解決しようとしたのだった。
 レオナードも魔法を使えない魔導具を身につけているだろう。魔法の鳥も使えないので、連絡を取る事は難しい。

「長男次男は国を出られない、三男はリゼット様を陥れようとした件で不向き、四男で最悪どうなっても良いレオナード様が好都合だった」
「言い方が悪い。しかし、本当に都合よく仕組まれているな」

 ヴォルターは大きくため息をついた。そして、この事はリゼットに絶対に言わないように、ジェラルドに念を押す。
 レオナードのことになると、リゼットは心が揺らいでいるのがわかった。
 ジェラルドも「約束する」と真剣な顔で頷いた。

 リゼットが用意をしている間、ヴォルターは仮眠をとり、ジェラルドが警護に加わる。
 仕事中なら、ジェラルドもリゼットを口説いたりしなかった。ヴォルターも、仕事では信頼していたようだから、当たり前なのだけど。

 食後、ヴォルターが戻ってきたと声をかける。
 そしてすぐ、ウルリッヒの遣いの者が来た。馬車を用意し、これに乗るようにとの伝言付きだった。

「わーお。用意周到じゃないですか」
「ええ、そうですね。でも、出来れば深く考えたくないです」

 断れもしないので、馬車に乗り込む。
 屋敷に残る兵士にも、十分気をつけるようにと言付ける。
 昨日までの城への道のりと違い、緊張感が強くなっていた。

 途中、湖の祠の前を通る。
 いつもなら気にしない場所だったけれど、リゼットは祠を見た。
 祠には領民たちが、毎日花などを供えている。

「……え?」

 リゼットが小さく声を出した。
 ヴォルターが反応すると、「祠の方を見て欲しい」と言う。

「あの、祠の扉の向こうに光が見えませんか?」
「……いえ、私には見えません」
「どれどれ?おー、私にも特に変わりありません」

 リゼットが見つめる先には、普段通りの祠しか見えない。
 ジェラルドも興味を持つが、特に変わったところがなかった。

「そう、ですか」
「リゼットには、どう見えるのですか?」
「扉の向こうに光があるのです。それを見ていると、吸い込まれそうになります。……あっ」
「リゼット!?」

 リゼットがふいに前に倒れる。
 瞬間、ヴォルターが腕を出して、体を支える。抱き寄せて、顔を見る。
 ぼんやりした顔のリゼット。この顔は、フォールドズから脱出する時と似ていた。

「助けて……。苦しいの、……たすけて」
「リゼット?……また竜の力か?」
「ちょっと、どうしたのこれ」

 リゼットの意識は、竜になった娘に変わっていた。いや、苦しいのは、別の意識かもしれない。
 リゼットに声をかけ続ける。
 馬車を止めるか迷ったが、祠のそばにいない方が良いと判断する。

「城まで急いでくれ」

 御者が急ぐように、馬へ鞭を振るった。揺れが強くなる。
 ヴォルターはリゼットをしっかりと抱き寄せ耐える。
 祠が見えなくなると、リゼットも意識を取り戻した。事態に気付いて、すぐに謝る。

「……ごめんなさい」
「いえ、リゼットのせいではありません」
「ねぇ、あれ何なの?竜の力ってそういう系なの?」
「そういう系、どういうことですか?」
「ジェラルド、あとでじっくり教えるから黙ってくれ」

 ジェラルドは軽く「はーい」と返事をして黙ることにした。友人の恐ろしい顔は、ジェラルドにだけ見せた。

 城に着くと、すぐにウルリッヒが出迎えていた。いや、待ち構えていたという方が正しいだろうか。

「ようこそ、リゼット様。ところで、祠で何か見ませんでしたかね?」
「……何のことでしょうか?」
「祠のあたりから、馬車の動きが速くなったのが見えたのじゃ。何かあったのかと思いましての」

 探るようなウルリッヒの視線に、ヴォルターが割り込む。

「リゼットは本日体調が悪く、馬車酔いをしそうだったので、急がせました」
「ほう、そうでしたか?では城でよく休むと良いですぞ」
「……ありがとうございます」

 リゼットがお礼を言うと、満足そうに笑った。そうして、2人の後ろにいたジェラルドに気付く。

「そなたはコーウェンスの嫡男じゃな」
「ええ。覚えていただき光栄です。リゼット様の警護の任に就きました。よろしくお願いいたします」

 片膝をついて、ジェラルドは挨拶をする。

「そうじゃったか。そなたの父上には、都市交易の際、大変世話になった」
「ええ、父からもお伺いしております。ぜひ機会があれば、ウルリッヒ様から学びたく思います」
「そうか、そうか。わかった。その時は声をかけよう」

 ウルリッヒは今日はフォールドズではなく、応接間へ案内した。
 さすがに、昨日の件でフォールドズへは誘導できないと思ったようだった。
 それぞれ椅子にかけると、使用人がお茶と菓子を用意する。
 今日も名産のお菓子だと伝えられる。
 ヴォルターが口をつけて、問題ないと判断するが、リゼットは手をつけなかった。

「今日はどのようなお話でしょうか?」
「うむ。昨日の件で、リゼット様の信用を失ってしまったことの謝罪じゃ。本当に申し訳なかった」
「ウルリッヒ様、どうしてあのようなことをしたのでしょうか?わたくしたちを閉じ込めるなど」

 ウルリッヒは「助手に騙された」と呟いた。ウルリッヒ自身が考えた凶行ではないと主張したのだ。

「けれど、助手はもういないのでしょう?ウルリッヒ様の言葉だけで、信用してほしいとおっしゃるのですか?」
「……ああ、そうじゃ。しかしリゼット様にはもう信用されていないのじゃな」

 ウルリッヒは使用人を呼ぶ。
 少しして、小さな子どもと女性が部屋に入る。女性は後手に拘束されていた。

「……ウルリッヒ様、この方達は?」
「おや、リゼット様はお会いしたことはなかったのじゃな」

 ヴォルターは気がついたようで、帯刀している剣に手を触れていた。
 それを一瞥し、ウルリッヒは使用人に目をやる。
 使用人は女性の首にナイフを当てていた。

「リゼット様の警護のなかに、エヴィンという名のものはおりますな。それの家族じゃ」
「……彼らに何をしたのですか?」
「いいえ、何も。ただ、リゼット様のために協力をたのんだのです」

 エヴィンの妻と、子どもだと言う。

「この女はもシュメリング一族の端くれ。リゼット様がこの地のために動いてくださるなら、命も惜しまないそうじゃ」
「そんな……」
「エヴィンと共に、逝くが良い」

 ウルリッヒが合図をする。使用人がナイフを動かすと同時に、ヴォルターとジェイルが駆ける。
 ジェラルドは駆けた軌道で子どもを奪取し、床を転がり、友人の名を叫ぶ。

「ヴォルターっ!」

 ヴォルターも剣を使用人の腕に投じ、手首から先を斬り離した。ナイフごと手は転がり落ちた。
 そのまま駆け、驚き固まった使用人を蹴り飛ばす。
 女性を抱きとめ、静止する。
 その間リゼットはすべてを見ていた。

「 ――リゼット!!」

 ヴォルターが叫び駆ける先には、ウルリッヒが剣を握りリゼットに向かっていた。
 ジェラルドは女性と子どもを守り、入り口を椅子で塞ぐ。部屋の外から叩く音がするが、扉は動かない。

 ウルリッヒが近づく前に、リゼットはヴォルターに腕を引かれて、反対方向に突き飛ばされる。
 瞬間、ヴォルターの胴に剣の先が貫かれた。
 リゼットの悲鳴が、部屋に響く。

 少し間があり、ゆっくりとヴォルターの身体が床に倒れた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します

スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」 眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。 隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。 エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。 しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。 彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。 「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」 裏切りへのカウントダウンが今、始まる。 スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!

身を引いたのに、皇帝からの溺愛が止まりません ~秘された珠の還る場所~

ささゆき細雪
恋愛
五年前、内乱の混乱のなかで姿を消した最愛の妃・白瑤華(はくようか)。 彼女を失った皇帝・景玄耀(けいげんよう)は、その後ただ一人を想い続けながら執務に追われていた。そんなある日、書類に彼女の名前を発見し、居ても立っても居られなくなる。 ――死んだはずの彼女が、生きている? 同姓同名かもしれないが確かめずにいられなくなった彼は地方巡察を決行。そこで、彼によく似た幼子とともに彼女と再会、地方官吏として働く瑤華と、珠児(しゅじ)を見て、皇帝は決意する――もう二度と、逃がさないと。 「今さら、逃げ道があると思うなよ」 瑤華を玄耀は責めずに、待ちの姿勢で包み込み、囲い込んでいく。 秘された皇子と、選び直した愛。 三人で食卓を囲む幸福が、国をも動かすことになるなんて――?    * * * 後宮から逃げ出して身を引いたのに、皇帝の溺愛は止まらない――これはそんな、中華風異世界ロマンス。

物置部屋に追いやられた伯爵令嬢ですが、公爵様に見初められて人生逆転しました〜妹の引き立て役だったのに、今では社交界の花と呼ばれています〜

丸顔ちゃん。
恋愛
伯爵家の令嬢セレナは、実母の死後、継母と義妹に虐げられて育った。 与えられた部屋は使用人以下の物置、食事は残飯、服はボロ。 専属侍女も与えられず、家の運営や帳簿管理まで押し付けられ、 失敗すれば鞭打ち――それが彼女の日常だった。 そんなある日、世間体のためだけに同行させられた夜会で、 セレナは公爵家の跡取りレオンと出会う。 「あなたの瞳は、こんな場所に閉じ込めていいものではない」 彼はセレナの知性と静かな強さに一瞬で心を奪われ、 彼女の境遇を知ると激怒し、家族の前で堂々と求婚する。 嫁ぎ先の公爵家で、セレナは初めて“人として扱われ”、 広い部屋、美味しい食事、優しい侍女たちに囲まれ、 独学で身につけた知識を活かして家の運営でも大活躍。 栄養と愛情を取り戻したセレナは、 誰もが振り返るほどの美しさを開花させ、 社交界で注目される存在となる。 一方、セレナを失った伯爵家は、 彼女の能力なしでは立ち行かず、 ゆっくりと没落していくのだった――。 虐げられた令嬢が、公爵の愛と自分の才能で幸せを掴む逆転物語。

冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です

星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎ 王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。 ……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。 追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。 無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」 騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

辺境伯夫人は領地を紡ぐ

やまだごんた
恋愛
王命によりヴァルデン辺境伯に嫁ぐことになった、前ベルンシュタイン公爵令嬢のマルグリット。 しかし、彼女を待っていたのは60年にも及ぶ戦争で荒廃し、冬を越す薪すら足りない現実だった。 物資も人手も足りない中、マルグリットは領地の立て直しに乗り出す。 戦しか知らなかったと自省する夫と向き合いながら、少しずつ築かれていく夫婦の距離。 これは、1人の女性が領地を紡ぎ、夫と共に未来を作る「内政×溺愛」の物語です。 全50話の予定です ※表紙はイメージです ※アルファポリス先行公開(なろうにも転載予定です)

中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています

浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】 ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!? 激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。 目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。 もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。 セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。 戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。 けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。 「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの? これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、 ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。 ※小説家になろうにも掲載中です。

処理中です...