王子に溺愛された、平凡な少女の話

ハルノ

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第三章

29.

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※中盤まで残酷な表現がありますので、注意。

 床に倒れたヴォルターを、無表情でウルリッヒは見下ろしていた。
 肩で深く息をして、ただ、赤い液体が床を侵食するのを眺めていた。

「…………黙って儂の言うことを聞けばいいものを」

 吐き捨てた言葉は、部屋の中に響いた。ヴォルターの腹に片足をかけ、両手で剣を引き抜く。
 ずるりと音がした。ヴォルターは蹴られたまま、天を向く。
 赤く染まった剣は、その液体が滴となり、ぽたりぽたりと床に落ちた。

「……リゼット様」

 ヴォルターに呼ばれ、リゼットは身を震わせた。その視線は揺らいでいた。

「リゼット様、聞こえなかったのですか」
「……」
「やめろ」

 ジェラルドは母子を庇いながら、思案した結果、土魔法を紡いだ。
 リゼットとウルリッヒの間に、土の壁を作る。
 一時的にでも、リゼットへ近づくことを回避したかった。
 自身がリゼットのところへ向かうには、距離がある。しかし、迎えば母子に危害が及ぶ可能性もある。背後の母は、子を胸に抱きしめて、震えている。

(……積んだか?いや、まだリゼット様を)

 リゼットを見る。
 こちらに誘導できるかと思ったが、両手で自分の体をを抱きすくめて、動けなくなっている。
 小さく浅い呼吸をしている。 

「……っ、……っは……」
「おやおや、可哀想に。リゼット様には何もせぬ。安心してくだされ。貴女は大事な竜の力の継承者じゃ」

 リゼットに近づくウルリッヒ、土壁を蹴り上げ崩す。
 あと数歩というところで、足を止めた。

「コーウェンスの、邪魔をするな。儂はリゼット様には無事でいてほしいからの」

 ジェラルドを睨む。
 ウルリッヒは剣を一振りし、血を払う。それはリゼットの頬にも付いた。
 しかし、ウルリッヒは気にせず、リゼットを立ち上がらせようと、その手を引き立ち上がらせようとした。
 リゼットは引かれるままに立ち上がる。そしてもう片方の手で、頬に触れる。手に付いた赤い液体を、ぼんやりと見つめる。
 そうして、ウルリッヒを見た。

「リゼット様、どうかされましたか?」

 何もなかった時のように、ウルリッヒが話しかける。しかし、返事はなかった。
 その代わりに、言葉を紡ぐ声が聞こえたかと思うと、ウルリッヒは部屋の隅まで吹き飛ばされた。
 一瞬のことだった。

「 ――リゼット様!?」

 リゼットは、ウルリッヒに向かい、もう一度言葉を紡ごうとした。
 手をウルリッヒに向け、強く赤い魔力が集まっていた。
 ジェラルドは「こりゃまずい」とリゼットの方へ駆け出した。
 ウルリッヒは先程、意識も飛んだらしく動かない。

 長く言葉を紡ぐリゼット。
  ――終わる前に、あれを止めないと!
 ジェラルドは叫ぶ。

「それは駄目です!!ヴォルターも巻き込まれます!!!」

 いや、もうどうなったかわからない友の名も巻き込んだ。でも、本当にあれはこの部屋全てを焼き尽くすだろう。

「そ、それに!貴女が命を奪ったら、レオナード様も悲しみます!!ノーです!ストップですっ!!」

 『レオナード様』という言葉に、リゼットは反応する。
 手の中の魔力が小さくなり、消え去るとジェラルドを見た。

「レオン……?」
「ええ、そうです。リゼット様はレオナード様を悲しませたくないでしょ」
「そうね……でも、あの人は許せないっ」

 またウルリッヒに憎しみの顔を向ける。それは、リゼットだけの感情ではなかった。
 リゼットの体の中に、過去の竜の力の継承者の感情が沸き起こっていた。

「あの人が、わたくしたちを閉じ込めて、苦しませた。もう家族に会えなかった人もいる。地下の、自由がない世界で……」

 リゼットがまた手をかざそうとして、それをジェラルドが抑える。

「だめ。だめだよ、リゼット様。もう気絶してるから、後は騎士団に任せて」

 ジェラルドが魔法の鳥で、騎士団を呼ぶ。リゼットたちとは別に、城付近で待機していたものたちへ。

「では、わたくしはどうすればいいの?こんなに怒りがこみ上げて、あの人に何もできないのは嫌よ」

 何もしていないわけではないだろう、とジェラルドは心の中で突っ込んだ。
 風魔法で壁にぶち当てて、手足がおかしな方向を向いている。重症じゃないだろうか。

「それに、わたくしのせいでヴォルターは……」

 リゼットはヴォルターに近づく。
 血の気が引き、青ざめた顔をしている。リゼットは血溜まりも気にせず、ヴォルターの前に跪いた。
 両手で頬に触れる。その体温はもう感じられなかった。
 ヴォルターの両手を取り、呟く。

「ごめんなさい、ヴォルター。ごめんなさい……」

 リゼットが大粒の涙をこぼしながら、謝った。
 ヴォルターの手に触れ、そおっとさする。自分がされていたように、優しく。
 ジェラルドは、どうしたものかと腰に手を当てた。

「まさか呆気なく倒れると思わなかったぞ。お前、どうすんだよこれ」

 ヴォルターに声をかける。もう返事などないのだけれど。
 部屋の扉をノックする音と、騎士団の到着を告げる声がした。

「ああ。今開ける」

 ジェラルドは、扉の前の椅子を寄せて、扉を開けた。
 兵士が城の中の使用人を捕らえたことと、とりあえず安全になったことを告げる。

「わかった、この母子もそちらに頼む。あと辺境伯が怪我をしている。何人か手を貸してくれ」

 兵士が中の様子を見て、母子を連れて慌てて戻って行った。ヴォルターの様子も見られたのだろうか。
 ジェラルドは大きくため息をついた。
 後ろを振り返り、リゼットの様子を見る。
 先程と変わらず、ヴォルターから離れていなかった。

「リゼット様……、ん、何だ?」

 リゼットの手から淡い黄色い光が溢れていた。それらは、ヴォルターの身体中を巡っていた。
 ふわふわと巡る光が、ヴォルターの傷口に集まる。光が触れる場所が、少しずつ時間を巻き戻すように、傷を消していた。

「おいおい、回復魔法かよ」

 ジェラルドも、その魔法を初めて見た。魔法文化が発展しているフォルトデリアでも、回復魔法は珍しかった。
 傷がすべて消えると、ヴォルターの指先が微かに動いた。
 リゼットは今もぼんやりと手を撫でている。

「……リゼット?」

 触れる温もりに気がつき、リゼットに視線をやる。
 ぼんやりと手を撫でるリゼットの頬に、手を触れる。
 ゆっくりと、視線が合うと、リゼットも気がついたようだった。

「……ヴォ、ルター……?」
「……どうして泣いているのですか?」

 ヴォルターの顔はまだ青ざめている。けれども、頬に触れる手は確かに温かかった。
 ヴォルターはゆっくりと起き上がる。それをリゼットは支えた。

「ヴォルター、あなたは大怪我をしたのです」
「そうそう、ウルリッヒ様が……」
「ああ、そうだった。しかしどうして?」
「リゼット様が魔法で……」
「わたくしが、回復してほしいと願ったのです」
「そうでしたか。ありがとうございます」
「ねぇ!僕のこと無視してない!?リゼット様は素で気がついてないでしょ!」

 ヴォルターが「そうか?」と、友人に笑いかけた。どうやら、からかっていたらしい。
 リゼットは謝った。本当に、ヴォルターの目が覚めたことばかりに、安堵していたからだった。
 ジェラルドは、拗ねた振りをした。そして、リゼットの手を取り仔犬のような目でお願いする。

「リゼット様、僕にも ――」
「……断る。触れるな」

 辛辣な言葉とともに、リゼットに触れた手をヴォルターは払い退けた。
 ジェラルドは「まだ何も言っていない!」と言うが、どうせリゼットを困らせるのだろうとヴォルターは察しただけだった。
 リゼットは2人のやりとりを見て、クスクス笑った。

 ヴォルターはふと真面目な顔になり、リゼットを抱き寄せた。

「え、え?」
「リゼット、めまいなどしていないですか?」
「いいえ、大丈夫です」
「そうですか。もし辛くなったら言ってください」
「いいえ、そんな。ヴォルターのほうが……」
「あ、帰ってきた……」

 部屋の外からぞろぞろと足音がして、会話を止める。リゼットはさっと離れた。
 兵士が担架を2つ持って、部屋に入ってきた。
 ひとつはウルリッヒを乗せる。手足を添え木で固定してから運ぶ。相変わらず失神していたが、呼吸も脈もあったので無事なのだろう。
 もうひとつは、ヴォルター用だったが、本人が頑なに拒んだ。

「大丈夫だ」
「ふらふらしてるじゃないか、使えよ」

 ジェラルドが小突くと、少しふらりとしたが、知らないふりを決めていた。ヴォルターが兵士に担架を片付けるように言い、下がらせる。

「本当に、大丈夫なのですか?」

 ふらついたヴォルターをみて、リゼットは心配をした。しかし、ヴォルターは無言でリゼットを横抱きして答えた。

「回復させてくださったのは、リゼットです。これくらいできますよ?」
「……で、でも ――」

 まだ言葉を続けようとするリゼットに、ヴォルターは顔を寄せた。
 その両目に、リゼット自身が良く映っている。
 リゼットは息を飲んだ。

「では、帰りましょうか。ここにいても仕方がないでしょう?後のことは、ジェラルドに任せましょう」
「……は、はい」

 ジェラルドは2人を見送った。
 あのまま残られてしまったら、処理が大変なのだ。ヴォルターが強制的に連れていき、良かったと思った。

 誰もいない部屋で呟く。

「あの出血量で、本当に全部回復したの?まじかよ。これ僕が掃除するの??」

 床には血溜まりが残っている。傷が回復しても、床の血が綺麗になったわけでなかった。兵士を呼び、掃除をすることにした。
 その後は、王への報告や、今後の処分や、雑務が多い。

  ――僕だって、お姫様抱っこしたかった!!

 声に出せない心のうちを、吐き出した。

 ◇◇◇

 リゼットたちは、騎士団が用意した馬車に乗り込む。

「屋敷の方も、警護の兵士がいます。マノンもアルフォン様も無事です。でも、一部の兵士が裏切っていたとの情報がありました、」
「ええ。……裏切ったのは、エヴィンのことね」

 エヴィンはミヨゾティースの領民と結婚した。その妻子を人質に取られたエヴィンが、リゼットたちを裏切ったのだろう。
 リゼットは子どもの話をしてくれた日を思い出す。ひっかかれたと言っていた傷を、回復させたことも。

「エヴィンはどこにいるのでしょうか?」
「ジェラルドが調べているでしょう。屋敷に一度戻りましょう。騎士団の兵士たちも、王宮から来たものだけを残しています」

 ジェラルドが先ほど、魔法の鳥を飛ばした時に、そう指示したそうだった。
 湖が見えてきた。もうすぐ祠を通る。
 ヴォルターはリゼットの名を呼び、抱き寄せる。

「……?」
「また祠に意識を取られては困ります。このまま通過するのを待たせてください」

 リゼットは返事もできず、じっとしていた。しかし、祠が近くなると、めまいが強くなった。

「ヴォルター……っ」

 名前を呼ぶと、ヴォルターの腕の力が強くなる。
 けれども、女性たちの声も頭のなかを支配してくる。

「たすけて、くるしい……っ。 ――お願い、馬車を止めてっ!」
「リゼット、しっかりしろ!」

 ヴォルターの声が聞こえないように、リゼットは声の通りに馬車の扉を開けて、飛び出した。
 ヴォルターも御者に叫び、馬車から飛び降りる。
 転がったけれど、すぐに立ち上がる。
 リゼットは、ふらふらとした足取りで、祠の前まで歩いていた。
 走って追いつき、腕を掴むが、強い力で振り払われてしまう。

 リゼットは祠の前で跪いた。
 そうして、祈りを捧げるように、両手を組んだ。
 リゼットの唇は、ヴォルターが教えた水の魔法を紡いでいた。

「彼女たちがずっと欲しがっていたのは、この祈りの言葉。気がつくのが遅くなってごめんなさい……」

 すべてが終わると、リゼットは倒れた。ヴォルターが馬車まで抱える。
 
 晴天の空から雨が降り注ぐ。
 その雨はミヨゾティース一帯に降り注いだ。
 農作業をしていた領民たちは、慌てて雨宿りをする。そうして噂しあった。

「きっとこの雨は竜の力に違いない」
「ああ、伝承の通りだ」
「しかしおかしいな、祭りまでまだ早いぞ」
「いやいや、祭りの儀式の雨はこんなにあたたかくないだろう。きっとリゼット様だよ」
「ああ、そうだ。リゼット様が恵みの雨を降らせたんだ」

 雨は2日ほど降り注いだ。
 この数年は、雨の量が少なかったミヨゾティースにとって、本当に恵みの雨となっていた。

 その2日間、リゼットはベッドの中で過ごした。
 ウルリッヒの屋敷で大きな魔法を使ったうえ、祠でもミヨゾティース一帯に水の魔法を使ったのだ。
 魔力が減りすぎて、動けなくなっていた。
 マノンにもたくさん叱られた。

 ヴォルターもジェラルドが帰ってくるまでは警護をしたが、交代するとまる1日眠りについた。

「かっこつけたんだろ?」

 ジェラルドに指摘されても、無視をした。リゼットに心配をかけたくなかっただけだと言いたかった。
 けれど、この友人にはどちらにしても悟られてしまう。

「どちらでも。だが、身体が鈍っては困る。後で稽古に付き合ってくれ」

 ジェラルドは大きくため息をついて、了承した。
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