17 / 20
アーガルクルム
11 無理矢理言わせてるんじゃ……
しおりを挟む
僕は闇夜に紛れてダンジョンの外に出た。
本来ならこの時間は解体工房に人の姿はなく、ダンジョンの入口付近の店も閉まり、明かりが落ちている時間だ。
しかし、今日に限ってはゼムノさんをはじめ解体工房の人たちが大勢残っていた。前世風に言うのであれば残業……しかも深夜、時間外、戦隊モノに遅れて登場するヒーローではないが〝ブラック〟と叫ばれてもおかしくはない。
これは今日、初代様を通してフランソワたちに僕が伝言をお願いしたからだ。
ダンジョンへ潜る際に記入が義務付けられている台帳にも、フランソワたち五人の名前は無く、解体工房が五人を匿っているのは一目瞭然であった。
だからといって、いかに強国といえど、中立都市国家スタンヴァンデッセルの一商店相手に強引な手は使えない。もちろん〝お前たちが匿っているんだろ、知っているんだぞ〟とじわじわ脅すことは出来る。彼らは、それに耐えてフランソワたち五人を守ってくれたのだ。
お礼を兼ねて、前回よりも安い金額で熊の魔物の死体を卸す。しかも、大量にだ……前回一匹ですらお祭り騒ぎとなった魔物の死体が五体を超えると、職員の顔は喜びから徹夜で作業決定かよ。と絶望の色へと塗り替わった。
死体の中には痛みはじめているものも多く、普段よりも早い作業スピードが求められる。ゼムノさんたちの表情は数が増える度に闇墜ち間際しかり、中には朝まで続くであろう解体作業を想像して涙ぐむ者まで、まさしく地獄だ。
そんなわけで、元々習うつもりでいたこともあり、魔物の解体を僕たちも手伝うことになった。
この解体を終えたら、今回の件のほとぼりが醒めるまで、僕らは『ハルカゼ』ダンジョンに引き籠るつもりだ。予定では一~二週間といったところか、初代様に外の様子を見にきてもらえば、戻るタイミングも見つかるだろう。
持ち込んだ魔物の解体が全て終わる頃には、周囲の店の開店準備がはじまっていた。横で燃え尽き、床に崩れ落ちるゼムノさんたちを横目に、僕らは解体工房に押し掛ける国家の代表者たちを躱してダンジョンの入口である光の扉を潜った。
ダンジョンに引き籠り数日――箱舟世界に変化が起きた。僕以外の人間でも島の様子が見れるようになったのだ。急遽地面に出来た鏡に似た水溜りの中にみんなで顔を突っ込む、六人同時に顔を入れてみたが問題はなさそうだ。この状況をどう表現すればいいのか難しいのだが、透明な幕がありそれを突き抜けることで、箱舟世界の中にある海に浮かぶ小さな無人島を見ることが出来る。前回よりも植物が増えたのか島は青々としていた。
体全体で鏡の中に飛び込もうとしたのだが、入ることが出来るのは体の一部だけらしく、トランポリンにでも乗ったように勢いよく弾かれて草むらをゴロゴロ。
僕と初代様以外の全員が、無人島も海も見るのが初めて!鼻をかすめる潮の香りと伸ばした手に触れる海水と砂浜のさらさらした砂の感触が、全員を興奮させる。
それを見た僕も、いつかみんなでこの無人島でバーベキューが出来たらなと願ってしまう。
『ハルカゼ』ダンジョンについて分かったことがある。といっても浅瀬に顔を出す狼限定だが、僕らがある程度力をつけたからだろう、狼から襲ってくることがなくなった。自分たちより明らかに強い相手には手を出さないといった決まりがあるのかもしれない。どんなに疲れていようが、傷付いて血の匂いがしようが、狼たちは僕らの存在に気が付くと大慌てで逃げていく。
図書室にあったダンジョン関連の書物に、この事例は書かれていなかったので、『ハルカゼ』ダンジョン独自の仕様なのかもしれない。お陰で熊と戦ってどんなに疲れていても、安全にダンジョン入口にある安全地帯まで戻ることが出来た。
それからは、熊を狩りダンジョンの入口に戻って解体することが日課になった。中に籠り一週間が過ぎると、ゼムノさんが持たせてくれた野菜も底をつき、僕らの食事は熊肉とダンジョン内で見つけた森に自生する怪しい木の実やキノコばかり、毒の有無については初代様が判定してくれるのだが、味については口に入れてみないと分からない。いい加減、硬くてもいい……パンがパンが食べたい。小麦の味が恋しくなっていた。
初代様は、最近ふらっと消えては外の様子を探り戻って来る。一週間もダンジョンに籠っているからだろう、大半の人が僕らについてはもう死んでしまった?と死亡説を推しているそうだ。まー安全地帯があるとはいえ、魔物がうろつくダンジョンの中で寝泊まりしようとする変人はそういない。
目新しい情報としては、強くなったフランソワたちを見て、某逃げ足の速い経験値高めのスライム然り、ダンジョンの奥にいる熊の魔物はとてつもない経験値を秘めているという噂が流れているらしい。熊のお陰で僕らは強くなった説を推している人が多いそうだ。
といっても、僕自身、他の協力者に比べてレベルの上がりが早い理由は掴めていない。
考えられるのは、僕をこの世界へと送ってくれた神様の優遇説だが、これについても初代様が〝特にあの神の匂いはせんぞ〟と断言したので違うんだろう。
どうして僕らだけレベルの上がりが早いのか、謎は深まるばかりだ。
みんなで鍋を囲み遅い夕飯にする。今日は熊肉と自分の舌で味を確認した安心安全な山菜やキノコを放り込んだ熊鍋である。少しお高めではあるものの、この世界では塩と胡椒が問題なく手に入る。食べ慣れたモノを口に出来るのは本当にありがたい。
ゼムノさんの話によると調味料は、他にも醤油や味噌や酢、日本酒のようなものまで国によっては手に入るそうだ。この世界の神様が地球のファンタジーモノ好きという時点で、日本への興味もおありなのだろうから、地球時代に食べた味を今後行く先々の国で味わえる可能性は高いと思う。
欲をいえばお出汁用に乾燥昆布や煮干し鰹節があれば、文句なしなのだが、それを望むのは贅沢なのかもしれない。
目の前の巨大な鉄鍋と、簡易竈門とでもいうんだろうか?竈門を組むのに使った大きな石は、全部箱舟世界の中で成長中の無人島に置いている。それ以外のモノも大半は箱舟世界に置き必要時に取り出して使っている。異世界ものの定番マジックバックまでとはいかないものの、箱舟世界の権能は十分便利なものだ。
みんなで食事の前には手を合わせて〝いただきます〟と一言、いるかどうか分からない食の神に感謝してから食べる。これに関しては、五人が僕を真似して言うようになった。
見る人によっては、蟻顔のフランソワとリュカは顎をカタカタ鳴らしているだけだし、小型犬種の顔をした三人。フィグ、カイル、エメリックはコボルト語なので〝ガウガウ〟言っているようにしか聞こえないのだろうが、僕らが満足しているのだから、それでいい。
「コガネ、コガネ、そろそろ外に出るのか?」
フィグがキラキラした目で聞いてくる。
「うん、初代様の話だと僕らを探している国も減ったって話だし、いい加減パンも食べたいしね、明後日くらいに外に出よう」
「ここからが本当の冒険なんでやんすね!」
語尾が〝やんす〟口調なのは、パグ犬の顔をしたカイル=ピーターである。僕の持つ『異種族友好体質』は、異種族の言葉を翻訳はするものの、声色をそれぞれ変えたり、個人に個性を持たせるような機能までは付いていない。
そこで考えたのが、語尾を変えてそれぞれ個性を出し誰が喋っているのか分かるようにする方法だ。フィグ、カイル、エメリックの声は某女性声優が演じる少年声に統一されているため、体の小さなみんなにオカシナ語尾で喋らせるという変態チックな設定ではあるが、僕としても苦渋の決断だったのだよ!と言いたい。
「楽しみフンガー」
語尾が〝フンガー〟なのが、ヨークシャーテリアの顔をしたエメリック=ラポルである。
「私たちは、どれくらい強くなったんでしょうかピョン」
「気になりますね、お姉さま……カニ」
蟻顔の姉妹、赤いリボンを付けた姉蟻のフランソワ=ケシエの語尾は〝ぴょん〟、黄色いリボンを付けた妹蟻のリュカ=ケシエの語尾は〝カニ〟である。リュカは、少し照れながら言うのがポイントだ。
すべては突っ込んだら負けである。
僕センリュウ=コガネと、豆しば顔のフィグ=シャルエと初代様の語尾には何も付いていない。フィグと初代様も様々な語尾を独り言のように練習していたりするので、そのうち突拍子もない語尾を付けはじめるかもしれない。
言葉が理解出来る相手がいたなら、五人と話す僕を見て、背の高さから蟻顔と犬顔の小学生を引き連れ語尾縛りを楽しむ変態に映るかもしれないが、それは物凄く低い確率だと信じているので、いまは深く考えないようにすることにした。
姿が見えないことを良いことに覗き……諜報が趣味になりつつある初代様が戻って来た。
本来ならこの時間は解体工房に人の姿はなく、ダンジョンの入口付近の店も閉まり、明かりが落ちている時間だ。
しかし、今日に限ってはゼムノさんをはじめ解体工房の人たちが大勢残っていた。前世風に言うのであれば残業……しかも深夜、時間外、戦隊モノに遅れて登場するヒーローではないが〝ブラック〟と叫ばれてもおかしくはない。
これは今日、初代様を通してフランソワたちに僕が伝言をお願いしたからだ。
ダンジョンへ潜る際に記入が義務付けられている台帳にも、フランソワたち五人の名前は無く、解体工房が五人を匿っているのは一目瞭然であった。
だからといって、いかに強国といえど、中立都市国家スタンヴァンデッセルの一商店相手に強引な手は使えない。もちろん〝お前たちが匿っているんだろ、知っているんだぞ〟とじわじわ脅すことは出来る。彼らは、それに耐えてフランソワたち五人を守ってくれたのだ。
お礼を兼ねて、前回よりも安い金額で熊の魔物の死体を卸す。しかも、大量にだ……前回一匹ですらお祭り騒ぎとなった魔物の死体が五体を超えると、職員の顔は喜びから徹夜で作業決定かよ。と絶望の色へと塗り替わった。
死体の中には痛みはじめているものも多く、普段よりも早い作業スピードが求められる。ゼムノさんたちの表情は数が増える度に闇墜ち間際しかり、中には朝まで続くであろう解体作業を想像して涙ぐむ者まで、まさしく地獄だ。
そんなわけで、元々習うつもりでいたこともあり、魔物の解体を僕たちも手伝うことになった。
この解体を終えたら、今回の件のほとぼりが醒めるまで、僕らは『ハルカゼ』ダンジョンに引き籠るつもりだ。予定では一~二週間といったところか、初代様に外の様子を見にきてもらえば、戻るタイミングも見つかるだろう。
持ち込んだ魔物の解体が全て終わる頃には、周囲の店の開店準備がはじまっていた。横で燃え尽き、床に崩れ落ちるゼムノさんたちを横目に、僕らは解体工房に押し掛ける国家の代表者たちを躱してダンジョンの入口である光の扉を潜った。
ダンジョンに引き籠り数日――箱舟世界に変化が起きた。僕以外の人間でも島の様子が見れるようになったのだ。急遽地面に出来た鏡に似た水溜りの中にみんなで顔を突っ込む、六人同時に顔を入れてみたが問題はなさそうだ。この状況をどう表現すればいいのか難しいのだが、透明な幕がありそれを突き抜けることで、箱舟世界の中にある海に浮かぶ小さな無人島を見ることが出来る。前回よりも植物が増えたのか島は青々としていた。
体全体で鏡の中に飛び込もうとしたのだが、入ることが出来るのは体の一部だけらしく、トランポリンにでも乗ったように勢いよく弾かれて草むらをゴロゴロ。
僕と初代様以外の全員が、無人島も海も見るのが初めて!鼻をかすめる潮の香りと伸ばした手に触れる海水と砂浜のさらさらした砂の感触が、全員を興奮させる。
それを見た僕も、いつかみんなでこの無人島でバーベキューが出来たらなと願ってしまう。
『ハルカゼ』ダンジョンについて分かったことがある。といっても浅瀬に顔を出す狼限定だが、僕らがある程度力をつけたからだろう、狼から襲ってくることがなくなった。自分たちより明らかに強い相手には手を出さないといった決まりがあるのかもしれない。どんなに疲れていようが、傷付いて血の匂いがしようが、狼たちは僕らの存在に気が付くと大慌てで逃げていく。
図書室にあったダンジョン関連の書物に、この事例は書かれていなかったので、『ハルカゼ』ダンジョン独自の仕様なのかもしれない。お陰で熊と戦ってどんなに疲れていても、安全にダンジョン入口にある安全地帯まで戻ることが出来た。
それからは、熊を狩りダンジョンの入口に戻って解体することが日課になった。中に籠り一週間が過ぎると、ゼムノさんが持たせてくれた野菜も底をつき、僕らの食事は熊肉とダンジョン内で見つけた森に自生する怪しい木の実やキノコばかり、毒の有無については初代様が判定してくれるのだが、味については口に入れてみないと分からない。いい加減、硬くてもいい……パンがパンが食べたい。小麦の味が恋しくなっていた。
初代様は、最近ふらっと消えては外の様子を探り戻って来る。一週間もダンジョンに籠っているからだろう、大半の人が僕らについてはもう死んでしまった?と死亡説を推しているそうだ。まー安全地帯があるとはいえ、魔物がうろつくダンジョンの中で寝泊まりしようとする変人はそういない。
目新しい情報としては、強くなったフランソワたちを見て、某逃げ足の速い経験値高めのスライム然り、ダンジョンの奥にいる熊の魔物はとてつもない経験値を秘めているという噂が流れているらしい。熊のお陰で僕らは強くなった説を推している人が多いそうだ。
といっても、僕自身、他の協力者に比べてレベルの上がりが早い理由は掴めていない。
考えられるのは、僕をこの世界へと送ってくれた神様の優遇説だが、これについても初代様が〝特にあの神の匂いはせんぞ〟と断言したので違うんだろう。
どうして僕らだけレベルの上がりが早いのか、謎は深まるばかりだ。
みんなで鍋を囲み遅い夕飯にする。今日は熊肉と自分の舌で味を確認した安心安全な山菜やキノコを放り込んだ熊鍋である。少しお高めではあるものの、この世界では塩と胡椒が問題なく手に入る。食べ慣れたモノを口に出来るのは本当にありがたい。
ゼムノさんの話によると調味料は、他にも醤油や味噌や酢、日本酒のようなものまで国によっては手に入るそうだ。この世界の神様が地球のファンタジーモノ好きという時点で、日本への興味もおありなのだろうから、地球時代に食べた味を今後行く先々の国で味わえる可能性は高いと思う。
欲をいえばお出汁用に乾燥昆布や煮干し鰹節があれば、文句なしなのだが、それを望むのは贅沢なのかもしれない。
目の前の巨大な鉄鍋と、簡易竈門とでもいうんだろうか?竈門を組むのに使った大きな石は、全部箱舟世界の中で成長中の無人島に置いている。それ以外のモノも大半は箱舟世界に置き必要時に取り出して使っている。異世界ものの定番マジックバックまでとはいかないものの、箱舟世界の権能は十分便利なものだ。
みんなで食事の前には手を合わせて〝いただきます〟と一言、いるかどうか分からない食の神に感謝してから食べる。これに関しては、五人が僕を真似して言うようになった。
見る人によっては、蟻顔のフランソワとリュカは顎をカタカタ鳴らしているだけだし、小型犬種の顔をした三人。フィグ、カイル、エメリックはコボルト語なので〝ガウガウ〟言っているようにしか聞こえないのだろうが、僕らが満足しているのだから、それでいい。
「コガネ、コガネ、そろそろ外に出るのか?」
フィグがキラキラした目で聞いてくる。
「うん、初代様の話だと僕らを探している国も減ったって話だし、いい加減パンも食べたいしね、明後日くらいに外に出よう」
「ここからが本当の冒険なんでやんすね!」
語尾が〝やんす〟口調なのは、パグ犬の顔をしたカイル=ピーターである。僕の持つ『異種族友好体質』は、異種族の言葉を翻訳はするものの、声色をそれぞれ変えたり、個人に個性を持たせるような機能までは付いていない。
そこで考えたのが、語尾を変えてそれぞれ個性を出し誰が喋っているのか分かるようにする方法だ。フィグ、カイル、エメリックの声は某女性声優が演じる少年声に統一されているため、体の小さなみんなにオカシナ語尾で喋らせるという変態チックな設定ではあるが、僕としても苦渋の決断だったのだよ!と言いたい。
「楽しみフンガー」
語尾が〝フンガー〟なのが、ヨークシャーテリアの顔をしたエメリック=ラポルである。
「私たちは、どれくらい強くなったんでしょうかピョン」
「気になりますね、お姉さま……カニ」
蟻顔の姉妹、赤いリボンを付けた姉蟻のフランソワ=ケシエの語尾は〝ぴょん〟、黄色いリボンを付けた妹蟻のリュカ=ケシエの語尾は〝カニ〟である。リュカは、少し照れながら言うのがポイントだ。
すべては突っ込んだら負けである。
僕センリュウ=コガネと、豆しば顔のフィグ=シャルエと初代様の語尾には何も付いていない。フィグと初代様も様々な語尾を独り言のように練習していたりするので、そのうち突拍子もない語尾を付けはじめるかもしれない。
言葉が理解出来る相手がいたなら、五人と話す僕を見て、背の高さから蟻顔と犬顔の小学生を引き連れ語尾縛りを楽しむ変態に映るかもしれないが、それは物凄く低い確率だと信じているので、いまは深く考えないようにすることにした。
姿が見えないことを良いことに覗き……諜報が趣味になりつつある初代様が戻って来た。
0
あなたにおすすめの小説
ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします
ランド犬
ファンタジー
異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは
――〈ホームセンター〉
壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。
気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。
拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
【完結】憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる