23 / 157
第2章「魔法都市ヴェル」
第3話「出会い」
しおりを挟む
意識が飛んでいた。 どれだけ飛んでいたのだろうか? 一瞬? それとも相当時間が経っているのか?
確か、風の超級魔法『ロード・オブ・ヴァーミリオン』はちゃんと発動してたはず。
目はチカチカするし、耳鳴りも酷い。
どうなったか確認が出来ない。
少しづつ、視界が晴れていく、耳鳴りはまだ消えないが。
視界が開けた先には、ドラゴンがまだ立っていた……
「グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
大きな咆哮を上げる、よく見ると翼はあらぬ方向へ折れ曲がり、体中のいたる所がキズだらけで鱗は剥がれ落ち、酷い個所になると肉が抉れている。
左足が無くなっており、四つん這いの姿勢になっていた。
それでもまだ動いている、何という生命力なんだ。
離れた所ではアリアとリンが重なり合って倒れており、動かないところを見ると生きているのかどうかも怪しい。
ズシンズシンと、こちらへ一歩づつ向かってくる、僕の腕の中にいる少女、サラもまだ気を失っている、もうダメだ。
大きく口を開き、こちらに走って来るドラゴン。僕はサラを強く抱きしめ、目を瞑った。もう打つ手は何もない。
ドスン、と大きな音が聞こえた。
そっと目を開けると、目の前には巨大な氷の壁がそびえ立っていた。
その壁にぶち当たったのだろう、ドラゴンが壁にベチャっと張り付いている。
一体何が起きたのだろうか?
「どうしますか? 殺しますか?」
気が付けば、僕の前には3人の人影が立っていた。
物騒な言葉を使う女性は、アリアよりも少し高い身長で、ウェーブがかかった赤髪、額にはブルーサファイヤの宝石が埋め込まれている。
真っ黒なボディコンシャスのワンピース、太もも辺りから大きなスリットの入った変わった服装だ。
隣で、リンよりもちょっとだけ身長が高い程度の少女が、腕を組んでふんぞり返っていた。
その姿を見て僕は一瞬、ギョっとなった。
見る者を圧倒するような絢爛豪華な鎧を身に纏っているのだ。真っ赤なマントまでつけて、まるでおとぎ話に出てくる勇者か何かだ。
綺麗な金色の髪をサイドテールにして、パッチリした目が幼い印象を与える。
「うむ、やってしまえ」
「仰せの通りに」
赤髪の女性が無詠唱で、水の中級魔法アイスウォールを唱えていく。
ドラゴンの周りに、次々と氷の壁を発生させて四方を囲み、一瞬のうちに閉じ込めた。
閉じ込められたドラゴンは、ドスン、ドスンと暴れまわり、氷の壁を破壊しようと試みている。
暴れるたびにケガをした箇所から血を噴き出し、氷の壁が朱く染まっていく。
「偉大なる水神エーギル、力を迎え入れる事を許したまえ! ストームガスト」
氷の壁の中で、突風が吹き荒れる。氷の壁の隙間からは風が吹き荒れ、氷の塊が飛散している。
氷の壁同士の隙間から出てきた氷の塊のようなものが、近くに立っていた木に当たり、そのまま木を貫通して飛んで行った。凄い威力だ。
というか、嘘だろ? ストームガストといえば水の特級魔法だ。
それをほぼ詠唱無しで発動させるなんてあり得ない。一体彼女は何者なんだ?
パァアアアアンと音を立てて、氷の壁が崩れていく。
氷の壁で覆われていた中の空気が外に漏れ、突風とともに、身も凍るような寒さに襲われる。
中に居たドラゴンは、身も凍るような寒さどころか、体中のいたる所が凍り付いている。
翼はもげ、体中に穴が空いている、だがまだ生きていた。この瞬間までは。
次の瞬間には、首がゴトリと落ち、遅れてその巨体がドシンと音を立てて倒れた。
横たわるドラゴンの前に、男が立っていた。
ゆうに2メートルはあるであろう長身。その長身に合わせるかのような大きな剣を携えていた。
倒したドラゴンには目もくれずに、彼はアリアとリンの元へ歩いていく。額には、物騒な言葉を使う女性と同じく、ブルーサフィヤの宝石が埋め込まれているのが見えた。
短く切り揃えた白髪の彼は、アリアとリンを担ぎ、僕の前に優しく降ろした。
目の前で降ろされた彼女たちを見ると、胸元が大きく上下している、呼吸をしている証拠だ。良かった生きていたんだ。
正直、今の状況はサッパリわからない。
わからないが、僕がやるべきことはわかる。
「助けていただき、ありがとうございました」
そう、お礼を言う事だ。
得体が知れなくて怖いと言うのはあるけど、命を助けてもらってお礼も言わないで怖がるのは失礼だ。
せめてお礼を言ってから怖がろう。
「いや、すまない、あのドラゴンは我々の責任だ」
「えっ?」
☆ ☆ ☆
話を聞く限りでは、どうやらドラゴンを倒そうとしたらしいのだが、そのドラゴンが途中で逃げ出してしまい、逃げ出したドラゴンとたまたま僕らが遭遇した、と言う事らしい。
とは言え、怒るつもりは一切ない。彼らがドラゴンを倒し損ねて逃げられたと言っても、故意にやったわけじゃない、それは仕方のない事だ。
アリア、サラ、リンを見る。ケガはしているが誰一人死んではいな。死にそうにはなったが死ななかった、そして僕らを助けてくれたのだ。だったら感謝をすれども、怒る事なんてない。
「ところで、どうして火竜と戦っていたんですか? 何かの依頼でしょうか?」
「火竜の肉は大変美味なると聞いてな、妾も食してみたいと思って、こやつらに捕らえるように命じたのじゃが……その、すまぬ」
今度は少女が僕に謝ってきた。食べてみたいから捕らえようとしたか……先にこの子の話を聞いていたら、僕もちょっと怒っていたかもしれない。
でも怒らないと決めたばかりだし、申し訳ないと思っているのか頭を下げているんだ。うん、許そう。
「それでも命を助けていただいた事には変わりありません。ありがとうございました」
そうお礼を言って、頭を下げている少女の頭を撫でる。
「どうしますか? 殺しますか?」
なんで!? いや、つい無意識的に、リンにやってるのと同じ要領で頭を撫でてしまった。けど流石に殺すは物騒すぎやしませんか?
「よい、許そう」
「はっ、それでは殺します」
「違う! 『よい』は『やらなくてよい』の『よい』じゃ」
「はっ、わかりました」
一瞬背筋が凍った、頭を撫でたので死刑とか笑えない冗談だ。
苦笑いを浮かべて「ははっ、どうもです」と言うので精いっぱいだ。
それを白髪の青年は少しは口角を上げ、微笑ましい物を見るような目で見ていた。
「今のは定番のジョークと言う物らしい。皆キミと同じように笑うから、相当おもしろいんだろうな
」
なるほど、今のは定番のジョークですか。ってバカか!
それはウケてるんじゃなくて、苦笑いだから……
確か、風の超級魔法『ロード・オブ・ヴァーミリオン』はちゃんと発動してたはず。
目はチカチカするし、耳鳴りも酷い。
どうなったか確認が出来ない。
少しづつ、視界が晴れていく、耳鳴りはまだ消えないが。
視界が開けた先には、ドラゴンがまだ立っていた……
「グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
大きな咆哮を上げる、よく見ると翼はあらぬ方向へ折れ曲がり、体中のいたる所がキズだらけで鱗は剥がれ落ち、酷い個所になると肉が抉れている。
左足が無くなっており、四つん這いの姿勢になっていた。
それでもまだ動いている、何という生命力なんだ。
離れた所ではアリアとリンが重なり合って倒れており、動かないところを見ると生きているのかどうかも怪しい。
ズシンズシンと、こちらへ一歩づつ向かってくる、僕の腕の中にいる少女、サラもまだ気を失っている、もうダメだ。
大きく口を開き、こちらに走って来るドラゴン。僕はサラを強く抱きしめ、目を瞑った。もう打つ手は何もない。
ドスン、と大きな音が聞こえた。
そっと目を開けると、目の前には巨大な氷の壁がそびえ立っていた。
その壁にぶち当たったのだろう、ドラゴンが壁にベチャっと張り付いている。
一体何が起きたのだろうか?
「どうしますか? 殺しますか?」
気が付けば、僕の前には3人の人影が立っていた。
物騒な言葉を使う女性は、アリアよりも少し高い身長で、ウェーブがかかった赤髪、額にはブルーサファイヤの宝石が埋め込まれている。
真っ黒なボディコンシャスのワンピース、太もも辺りから大きなスリットの入った変わった服装だ。
隣で、リンよりもちょっとだけ身長が高い程度の少女が、腕を組んでふんぞり返っていた。
その姿を見て僕は一瞬、ギョっとなった。
見る者を圧倒するような絢爛豪華な鎧を身に纏っているのだ。真っ赤なマントまでつけて、まるでおとぎ話に出てくる勇者か何かだ。
綺麗な金色の髪をサイドテールにして、パッチリした目が幼い印象を与える。
「うむ、やってしまえ」
「仰せの通りに」
赤髪の女性が無詠唱で、水の中級魔法アイスウォールを唱えていく。
ドラゴンの周りに、次々と氷の壁を発生させて四方を囲み、一瞬のうちに閉じ込めた。
閉じ込められたドラゴンは、ドスン、ドスンと暴れまわり、氷の壁を破壊しようと試みている。
暴れるたびにケガをした箇所から血を噴き出し、氷の壁が朱く染まっていく。
「偉大なる水神エーギル、力を迎え入れる事を許したまえ! ストームガスト」
氷の壁の中で、突風が吹き荒れる。氷の壁の隙間からは風が吹き荒れ、氷の塊が飛散している。
氷の壁同士の隙間から出てきた氷の塊のようなものが、近くに立っていた木に当たり、そのまま木を貫通して飛んで行った。凄い威力だ。
というか、嘘だろ? ストームガストといえば水の特級魔法だ。
それをほぼ詠唱無しで発動させるなんてあり得ない。一体彼女は何者なんだ?
パァアアアアンと音を立てて、氷の壁が崩れていく。
氷の壁で覆われていた中の空気が外に漏れ、突風とともに、身も凍るような寒さに襲われる。
中に居たドラゴンは、身も凍るような寒さどころか、体中のいたる所が凍り付いている。
翼はもげ、体中に穴が空いている、だがまだ生きていた。この瞬間までは。
次の瞬間には、首がゴトリと落ち、遅れてその巨体がドシンと音を立てて倒れた。
横たわるドラゴンの前に、男が立っていた。
ゆうに2メートルはあるであろう長身。その長身に合わせるかのような大きな剣を携えていた。
倒したドラゴンには目もくれずに、彼はアリアとリンの元へ歩いていく。額には、物騒な言葉を使う女性と同じく、ブルーサフィヤの宝石が埋め込まれているのが見えた。
短く切り揃えた白髪の彼は、アリアとリンを担ぎ、僕の前に優しく降ろした。
目の前で降ろされた彼女たちを見ると、胸元が大きく上下している、呼吸をしている証拠だ。良かった生きていたんだ。
正直、今の状況はサッパリわからない。
わからないが、僕がやるべきことはわかる。
「助けていただき、ありがとうございました」
そう、お礼を言う事だ。
得体が知れなくて怖いと言うのはあるけど、命を助けてもらってお礼も言わないで怖がるのは失礼だ。
せめてお礼を言ってから怖がろう。
「いや、すまない、あのドラゴンは我々の責任だ」
「えっ?」
☆ ☆ ☆
話を聞く限りでは、どうやらドラゴンを倒そうとしたらしいのだが、そのドラゴンが途中で逃げ出してしまい、逃げ出したドラゴンとたまたま僕らが遭遇した、と言う事らしい。
とは言え、怒るつもりは一切ない。彼らがドラゴンを倒し損ねて逃げられたと言っても、故意にやったわけじゃない、それは仕方のない事だ。
アリア、サラ、リンを見る。ケガはしているが誰一人死んではいな。死にそうにはなったが死ななかった、そして僕らを助けてくれたのだ。だったら感謝をすれども、怒る事なんてない。
「ところで、どうして火竜と戦っていたんですか? 何かの依頼でしょうか?」
「火竜の肉は大変美味なると聞いてな、妾も食してみたいと思って、こやつらに捕らえるように命じたのじゃが……その、すまぬ」
今度は少女が僕に謝ってきた。食べてみたいから捕らえようとしたか……先にこの子の話を聞いていたら、僕もちょっと怒っていたかもしれない。
でも怒らないと決めたばかりだし、申し訳ないと思っているのか頭を下げているんだ。うん、許そう。
「それでも命を助けていただいた事には変わりありません。ありがとうございました」
そうお礼を言って、頭を下げている少女の頭を撫でる。
「どうしますか? 殺しますか?」
なんで!? いや、つい無意識的に、リンにやってるのと同じ要領で頭を撫でてしまった。けど流石に殺すは物騒すぎやしませんか?
「よい、許そう」
「はっ、それでは殺します」
「違う! 『よい』は『やらなくてよい』の『よい』じゃ」
「はっ、わかりました」
一瞬背筋が凍った、頭を撫でたので死刑とか笑えない冗談だ。
苦笑いを浮かべて「ははっ、どうもです」と言うので精いっぱいだ。
それを白髪の青年は少しは口角を上げ、微笑ましい物を見るような目で見ていた。
「今のは定番のジョークと言う物らしい。皆キミと同じように笑うから、相当おもしろいんだろうな
」
なるほど、今のは定番のジョークですか。ってバカか!
それはウケてるんじゃなくて、苦笑いだから……
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
魔道具は歌う~パーティ追放後に最高ランクになった俺を幼馴染は信じない。後で気づいてももう遅い、今まで支えてくれた人達がいるから~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界転生者シナグルのスキルは傾聴。
音が良く聞こえるだけの取り柄のないものだった、
幼馴染と加入したパーティを追放され、魔道具に出会うまでは。
魔道具の秘密を解き明かしたシナグルは、魔道具職人と冒険者でSSSランクに登り詰めるのだった。
そして再び出会う幼馴染。
彼女は俺がSSSランクだとは信じなかった。
もういい。
密かにやってた支援も打ち切る。
俺以外にも魔道具職人はいるさ。
落ちぶれて行く追放したパーティ。
俺は客とほのぼのとした良い関係を築きながら、成長していくのだった。
精霊のお仕事
ぼん@ぼおやっじ
ファンタジー
【完結】
オレは前世の記憶を思い出した。
あの世で、ダメじゃん。
でもそこにいたのは地球で慣れ親しんだ神様。神様のおかげで復活がなったが…今世の記憶が飛んでいた。
まあ、オレを拾ってくれたのはいい人達だしオレは彼等と家族になって新しい人生を生きる。
ときどき神様の依頼があったり。
わけのわからん敵が出てきたりする。
たまには人間を蹂躙したりもする。?
まあいいか。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
うちの冷蔵庫がダンジョンになった
空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞
ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。
そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる