51 / 157
第3章「魔法大会予選 ‐エルクの秘められた力‐」
第10話「ヴェル魔法大会、2回目の予選」
しおりを挟む
「~~♪」
リンが鼻歌交じりに僕らの前を歩く。凄くゴキゲンだ。
勇者ごっこ際に見せたリンの動きを子供たちから「もう一回見せて」とせがまれ、「わかったです」とまんざらでもない表情で言いながら披露した際に、子供たちが大喜びしたのだ。
「リン姉ちゃんすげぇ!」
「リン姉ちゃん、ですか?」
「うん、リン姉ちゃん!」
「リンお姉ちゃんって呼ばれるの、もしかして嫌でしたか?」
「そんな事無いです!」
それから子供たちはリンの事を「リン(お)姉ちゃん」と言って慕い、一緒に遊んでいた。
普段僕らと居ても、見た目のせいで子ども扱いばかりされるリンだから「(お)姉ちゃん」扱いは相当嬉しかったのだろう。
ちなみにイルナさんの事を子供たちは「イルナ様」と呼んでいた。多分シオンさん達の影響だろう。
「そう言えばイルナさん達は、いつも子供たちと勇者ごっこしているんですか?」
「うむ、といっても毎日ではないがな。魔族役が足りぬそうだ」
まぁ悪役をやりたがる子は少ないからねぇ。
「魔族の場合は魔王役が人気であったが、人族ではやはり勇者が人気であるな」
最近馴染んでいて忘れてたけど、彼女達は魔族なんだよな。
魔族と一口に言っても見た目が明らかに違う種族もあれば、ほとんど人族と変わらない種族もいたりで多種多様だ。
「勇者ごっこって、人族と魔族では違うところってあるんですか?」
「うむ、些細な違いはあるが、基本一緒じゃな」
些細な違いか、ピノとかかな?
ピノ役の少年は妙に張り切っていたし。
「ピノも魔族側では内容は違うの?」
「いや? 一緒であるぞ?」
「そうなの? ピノって言うと何もできずいつも勇者アンリに泣きついて、助けを求めてるイメージだけど」
むしろピノのせいで状況が悪くなるなんて事も有るくらいだ。
余計なことに首を突っ込むが、そのくせ自分ではどうにもならないからと最後にはアンリに泣きついて助けてもらい、「これにて一件落着」なんて調子の良い事を言っちゃうくらいだ。
イルナさんが不意に立ち止まる。
時刻は夕暮れ、日は沈み始め、大通り以外は人もまばらになってきている。
夕日を背に受け、真剣な眼差しで、彼女は僕を見ている。
少し離れた所で、僕らが立ち止まっていることに気付き、「どうしたです?」と言いながらリンが戻って来る。
不穏な空気を感じ取りつつも、状況がわからず頭に「?」を浮かべている。
「エルクよ、ならば貴様に一つ問うぞ」
「はい」
「貴様なら、何が出来る?」
「何が?」
何が? と言われても、質問の意図がちょっとわからない。
「たとえば人々を困らせるドラゴンを相手に、たとえば町娘を攫う盗賊を相手に、たとえば民を困らせる領主を相手に、何が出来る?」
「いや、それは」
何が出来るかと言われても、何かできるわけがない。
「出来んじゃろ?」
「あ、うん」
「それはピノと一緒じゃ」
結局悪口じゃないのそれ!?
あぁいや、自分を棚に上げて、人の事を笑うなって事か。
「しかし、ピノは何も出来ないからと言って諦めんかったぞ?」
「ん?」
「非力だから勇者を頼るしかなかった。誰だって力があれば自分で助けたいに決まっておろう」
「そうだね」
「1000人を助けるため勇者アンリの元へ駆け、救い出す頃には500人しか残っていなかった。500人を助けた勇者アンリは称賛され、500人を助けられなかったピノには批難され、人はそんな彼を嘲笑うのじゃ」
僕もリンも何も言えない。
そんな目で見た事が無かったから、そう言われると何て残酷な話だ。
「ピノは目の前の理不尽に対して無力な自分を呪い、それでも見知らぬ誰かを助けるために悪を見つけては、勇者アンリの元へ駆けるのじゃ。誰に何を言われようともな」
想像してみる。あの時の火竜で考えてみよう。
アリア達では勝ち目が無く、悲鳴を上げる彼女達に背を向け、シオンさんに助けを求めるために走り出す僕。
そして火竜を倒したシオンさんだけにお礼言うアリア。
その横では動かなくなったリンを抱きしめ、大粒の涙を流しながら僕に暴言を浴びせるサラ。
ダメだ、想像するだけで泣いてしまいそうだ。
もしそうなったら僕は立ち直れる自信が無い。
ピノという英雄は、そんな心が引き裂かれそうな思いを何度も繰り返してきたのか。
「誰にも褒められることも無く、誰にも感謝されることも無く、笑われ、馬鹿にされ、恨まれ。助けようとすらしなかった大ばか者が、助けるため必死になっている者を嘲笑うのじゃ」
正直者が馬鹿を見る、まさしくそんな感じだ。
「誰もが力があるわけじゃない。それでも最後まで人を救い続けたピノの心は誰よりも強く尊い」
そう言うと、彼女は「フッ」と笑った。
いつもの笑顔だ、あどけない子供のような笑顔に戻っている。
「そういう者こそ褒められるべきという話じゃ。よし話は終わったしさっさと帰るぞ、妾は空腹じゃ」
そう言って走り出した彼女を追いかけて、僕らは帰路に着く。
最後のはきっと照れ隠しだろう。
彼女の言葉には、上に立つ者の貫録を感じられた。
シオンさんやフルフルさんが彼女に対し敬う理由がわかった気がする。
「そうそう、明日も勇者ごっこの予約があるから同じ時間に集合じゃぞ? 1日程度の修行じゃアリアもサラも変わらんだろうし」
「「えっ!?」」
こうして、しばらく勇者ごっこをする日々が続いた。
嫌そうなそぶりを見せるリンだが、なんだかんだで一番ノリノリでやっていた。
☆ ☆ ☆
2回目の予選。
サラはまだ修行の成果が上手くいっていないとの事で、今回の予選はスルーして次回か次々回に参加すると言っていた。
アリアは「どこの会場が良さそう?」と聞いてきたので「東予選会場が良いみたいですよ?」と答えたらそのまま東予選を選んでくれた。
彼女を誘導するための会話を色々考えて来ていたのだが、必要は無かったようだ。
「エルク、ちょっと来て」
観客席に向かおうとする僕は呼び止められ、アリアについていき選手の待合室まで来た。
参加しないのに待合室に入っても良いのだろうか? と思ったが、別に他の選手の邪魔さえしなければ問題ないようだ。
試合までまだ時間はあるが、何の用だろう?
「私の対戦相手の情報は?」
「えっ?」
なんで僕が情報を調べてるって知っているんだ?
「スクールが『エルク君が君たちの為に対戦相手の情報をリサーチしてるよ』と言ってた」
「それいつ聞いたの?」
「エルクが他の冒険者とゴブリン狩りに行ってる時」
必死にばれないようにやっていたのに、彼は即ばらしてたのか!?
彼女達に変に勘繰られたくないから、こっそりやっていたのに!
「情報、無いの?」
「あ、あるけど良いの?」
「何が?」
首を傾げて、いつもの無表情だ。
「いや、卑怯だなとか思ったりしないの?」
「なんで?」
なんでって言われても、何となくだけど……
もしかして彼女達は最初から知ってて、全く気にしてないのに、僕だけがそれを知らずに一人気にしてコソコソしてたのか。何かそう思うと恥ずかしい。
でも一々あれこれ考えて、遠回しに教える必要が無くなったから結果オーライだよね!
「初戦の相手は素早い上に身のこなしが軽いのが特徴だけど、素早いといってもリングの上で『瞬歩』が出来るほどではないらしい。魔法は使ってこなくて剣術主体の戦いをするみたいだけど、魔術の詠唱する振りして暗器を使ってくるみたい」
ちなみにランベルトさんの評価ではDだ。
暗器を警戒してない相手に白星を上げる事があるくらいで、それ以外は特に特徴がないとか。
「うん、わかった」
そろそろ彼女の試合だ、僕は観客席に戻ろう。
「アリア、応援してるから、ケガしないようにね」
「うん」
☆ ☆ ☆
観客席に戻ってきた。彼女達が僕の席をとっておいてくれたようだ。
今日はシオンさん達も一緒に応援だ。左からフルフルさん、イルナさん、シオンさん、僕、リン、サラの順に座っている。
「次の試合はアリア選手vsジャコ選手」
1回目の予選の審判とは別の太った男性が、赤いスーツを身に纏い、棒状の声を大きくする魔道具を握りしめ声を張り上げる。
今までの試合を見ていて気付いたけど、有力な選手以外では枕詞は入らないようだ。
対戦相手のジャコと呼ばれた選手は、剣を腰に下げ、魔術師のようなローブを着ていた。
初見ではその風貌から剣と魔法を警戒してしまうだろう。だからこそ暗器が効果的になっているのだろう。
しかし暗器が来ることを知っているアリアには通じないはず。
「お互いがリングに上がりました、それでは準備は宜しいですね! 魔法大会、レディー」
「「「「「「ゴー!!!!!!!」」」」」」
リンが鼻歌交じりに僕らの前を歩く。凄くゴキゲンだ。
勇者ごっこ際に見せたリンの動きを子供たちから「もう一回見せて」とせがまれ、「わかったです」とまんざらでもない表情で言いながら披露した際に、子供たちが大喜びしたのだ。
「リン姉ちゃんすげぇ!」
「リン姉ちゃん、ですか?」
「うん、リン姉ちゃん!」
「リンお姉ちゃんって呼ばれるの、もしかして嫌でしたか?」
「そんな事無いです!」
それから子供たちはリンの事を「リン(お)姉ちゃん」と言って慕い、一緒に遊んでいた。
普段僕らと居ても、見た目のせいで子ども扱いばかりされるリンだから「(お)姉ちゃん」扱いは相当嬉しかったのだろう。
ちなみにイルナさんの事を子供たちは「イルナ様」と呼んでいた。多分シオンさん達の影響だろう。
「そう言えばイルナさん達は、いつも子供たちと勇者ごっこしているんですか?」
「うむ、といっても毎日ではないがな。魔族役が足りぬそうだ」
まぁ悪役をやりたがる子は少ないからねぇ。
「魔族の場合は魔王役が人気であったが、人族ではやはり勇者が人気であるな」
最近馴染んでいて忘れてたけど、彼女達は魔族なんだよな。
魔族と一口に言っても見た目が明らかに違う種族もあれば、ほとんど人族と変わらない種族もいたりで多種多様だ。
「勇者ごっこって、人族と魔族では違うところってあるんですか?」
「うむ、些細な違いはあるが、基本一緒じゃな」
些細な違いか、ピノとかかな?
ピノ役の少年は妙に張り切っていたし。
「ピノも魔族側では内容は違うの?」
「いや? 一緒であるぞ?」
「そうなの? ピノって言うと何もできずいつも勇者アンリに泣きついて、助けを求めてるイメージだけど」
むしろピノのせいで状況が悪くなるなんて事も有るくらいだ。
余計なことに首を突っ込むが、そのくせ自分ではどうにもならないからと最後にはアンリに泣きついて助けてもらい、「これにて一件落着」なんて調子の良い事を言っちゃうくらいだ。
イルナさんが不意に立ち止まる。
時刻は夕暮れ、日は沈み始め、大通り以外は人もまばらになってきている。
夕日を背に受け、真剣な眼差しで、彼女は僕を見ている。
少し離れた所で、僕らが立ち止まっていることに気付き、「どうしたです?」と言いながらリンが戻って来る。
不穏な空気を感じ取りつつも、状況がわからず頭に「?」を浮かべている。
「エルクよ、ならば貴様に一つ問うぞ」
「はい」
「貴様なら、何が出来る?」
「何が?」
何が? と言われても、質問の意図がちょっとわからない。
「たとえば人々を困らせるドラゴンを相手に、たとえば町娘を攫う盗賊を相手に、たとえば民を困らせる領主を相手に、何が出来る?」
「いや、それは」
何が出来るかと言われても、何かできるわけがない。
「出来んじゃろ?」
「あ、うん」
「それはピノと一緒じゃ」
結局悪口じゃないのそれ!?
あぁいや、自分を棚に上げて、人の事を笑うなって事か。
「しかし、ピノは何も出来ないからと言って諦めんかったぞ?」
「ん?」
「非力だから勇者を頼るしかなかった。誰だって力があれば自分で助けたいに決まっておろう」
「そうだね」
「1000人を助けるため勇者アンリの元へ駆け、救い出す頃には500人しか残っていなかった。500人を助けた勇者アンリは称賛され、500人を助けられなかったピノには批難され、人はそんな彼を嘲笑うのじゃ」
僕もリンも何も言えない。
そんな目で見た事が無かったから、そう言われると何て残酷な話だ。
「ピノは目の前の理不尽に対して無力な自分を呪い、それでも見知らぬ誰かを助けるために悪を見つけては、勇者アンリの元へ駆けるのじゃ。誰に何を言われようともな」
想像してみる。あの時の火竜で考えてみよう。
アリア達では勝ち目が無く、悲鳴を上げる彼女達に背を向け、シオンさんに助けを求めるために走り出す僕。
そして火竜を倒したシオンさんだけにお礼言うアリア。
その横では動かなくなったリンを抱きしめ、大粒の涙を流しながら僕に暴言を浴びせるサラ。
ダメだ、想像するだけで泣いてしまいそうだ。
もしそうなったら僕は立ち直れる自信が無い。
ピノという英雄は、そんな心が引き裂かれそうな思いを何度も繰り返してきたのか。
「誰にも褒められることも無く、誰にも感謝されることも無く、笑われ、馬鹿にされ、恨まれ。助けようとすらしなかった大ばか者が、助けるため必死になっている者を嘲笑うのじゃ」
正直者が馬鹿を見る、まさしくそんな感じだ。
「誰もが力があるわけじゃない。それでも最後まで人を救い続けたピノの心は誰よりも強く尊い」
そう言うと、彼女は「フッ」と笑った。
いつもの笑顔だ、あどけない子供のような笑顔に戻っている。
「そういう者こそ褒められるべきという話じゃ。よし話は終わったしさっさと帰るぞ、妾は空腹じゃ」
そう言って走り出した彼女を追いかけて、僕らは帰路に着く。
最後のはきっと照れ隠しだろう。
彼女の言葉には、上に立つ者の貫録を感じられた。
シオンさんやフルフルさんが彼女に対し敬う理由がわかった気がする。
「そうそう、明日も勇者ごっこの予約があるから同じ時間に集合じゃぞ? 1日程度の修行じゃアリアもサラも変わらんだろうし」
「「えっ!?」」
こうして、しばらく勇者ごっこをする日々が続いた。
嫌そうなそぶりを見せるリンだが、なんだかんだで一番ノリノリでやっていた。
☆ ☆ ☆
2回目の予選。
サラはまだ修行の成果が上手くいっていないとの事で、今回の予選はスルーして次回か次々回に参加すると言っていた。
アリアは「どこの会場が良さそう?」と聞いてきたので「東予選会場が良いみたいですよ?」と答えたらそのまま東予選を選んでくれた。
彼女を誘導するための会話を色々考えて来ていたのだが、必要は無かったようだ。
「エルク、ちょっと来て」
観客席に向かおうとする僕は呼び止められ、アリアについていき選手の待合室まで来た。
参加しないのに待合室に入っても良いのだろうか? と思ったが、別に他の選手の邪魔さえしなければ問題ないようだ。
試合までまだ時間はあるが、何の用だろう?
「私の対戦相手の情報は?」
「えっ?」
なんで僕が情報を調べてるって知っているんだ?
「スクールが『エルク君が君たちの為に対戦相手の情報をリサーチしてるよ』と言ってた」
「それいつ聞いたの?」
「エルクが他の冒険者とゴブリン狩りに行ってる時」
必死にばれないようにやっていたのに、彼は即ばらしてたのか!?
彼女達に変に勘繰られたくないから、こっそりやっていたのに!
「情報、無いの?」
「あ、あるけど良いの?」
「何が?」
首を傾げて、いつもの無表情だ。
「いや、卑怯だなとか思ったりしないの?」
「なんで?」
なんでって言われても、何となくだけど……
もしかして彼女達は最初から知ってて、全く気にしてないのに、僕だけがそれを知らずに一人気にしてコソコソしてたのか。何かそう思うと恥ずかしい。
でも一々あれこれ考えて、遠回しに教える必要が無くなったから結果オーライだよね!
「初戦の相手は素早い上に身のこなしが軽いのが特徴だけど、素早いといってもリングの上で『瞬歩』が出来るほどではないらしい。魔法は使ってこなくて剣術主体の戦いをするみたいだけど、魔術の詠唱する振りして暗器を使ってくるみたい」
ちなみにランベルトさんの評価ではDだ。
暗器を警戒してない相手に白星を上げる事があるくらいで、それ以外は特に特徴がないとか。
「うん、わかった」
そろそろ彼女の試合だ、僕は観客席に戻ろう。
「アリア、応援してるから、ケガしないようにね」
「うん」
☆ ☆ ☆
観客席に戻ってきた。彼女達が僕の席をとっておいてくれたようだ。
今日はシオンさん達も一緒に応援だ。左からフルフルさん、イルナさん、シオンさん、僕、リン、サラの順に座っている。
「次の試合はアリア選手vsジャコ選手」
1回目の予選の審判とは別の太った男性が、赤いスーツを身に纏い、棒状の声を大きくする魔道具を握りしめ声を張り上げる。
今までの試合を見ていて気付いたけど、有力な選手以外では枕詞は入らないようだ。
対戦相手のジャコと呼ばれた選手は、剣を腰に下げ、魔術師のようなローブを着ていた。
初見ではその風貌から剣と魔法を警戒してしまうだろう。だからこそ暗器が効果的になっているのだろう。
しかし暗器が来ることを知っているアリアには通じないはず。
「お互いがリングに上がりました、それでは準備は宜しいですね! 魔法大会、レディー」
「「「「「「ゴー!!!!!!!」」」」」」
6
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
神は激怒した
まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。
めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。
ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m
世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。
ゲームコインをザクザク現金化。還暦オジ、田舎で世界を攻略中
あ、まん。@田中子樹
ファンタジー
仕事一筋40年。
結婚もせずに会社に尽くしてきた二瓶豆丸。
定年を迎え、静かな余生を求めて山奥へ移住する。
だが、突如世界が“数値化”され、現実がゲームのように変貌。
唯一の趣味だった15年続けた積みゲー「モリモリ」が、 なぜか現実世界とリンクし始める。
化け物が徘徊する世界で出会ったひとりの少女、滝川歩茶。
彼女を守るため、豆丸は“積みゲー”スキルを駆使して立ち上がる。
現金化されるコイン、召喚されるゲームキャラたち、 そして迫りくる謎の敵――。
これは、還暦オジが挑む、〝人生最後の積みゲー〟であり〝世界最後の攻略戦〟である。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる
家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。
召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。
多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。
しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。
何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる