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第4話『頭文字K 後編』
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俺は次のカーブまでの一本道を並んで走っていた。
《だが、パワーウェイトレシオを上げて、車体も軽くしてある。加速力はピカイチだ》
俺はふと思い出した。次のカーブまで、数百mは一本道だ。ここで抜いてやる!
ブルルゥゥ!!!
俺のロクハチは最高速度ギリギリまで加速した。そして、中田の車体を追い抜いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…あんな、加速力を持つ車があったのか…!?」
「……よし!このまま行けぇぇぇ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この最終カーブで決めてやる!!俺は道の内側に入った。
ブロロロッ!!!
いくらドリ車でも、外側から追い抜くとかは難しい筈だ!このまま走りきる!
俺は少しの差を保ち、走り続けた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「すげぇ!!」
「前輪駆動車で後輪駆動車にドリフトで勝ちやがった!」
「…拓馬ぁぁぁ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
…ここからが問題だ。差はつけたものの、このカーブ地帯を抜かれず走りきれるか…!
ブロロ!
…なんとか抜かれなかったか。だが、その時、俺は油断していたのかもしれない。
ブロロロッ!!!
…今のはなんだ…!?……速すぎて見えなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…追い抜いたとしても…あのゾーンは中田のテリトリーだ。あそこはしょっちゅう走っている!あのゾーンに入ったからには中田は無敵だ!」
「なんだと!」
「すいません!ドローンが故障したみたいです!」
映像が乱れ始め、砂嵐になった。
「…拓馬…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
クソ……ここにきてドリフトのキレが増しやがった…!……なんてドリフトだ。そんじょそこらの走り屋が追いつくのに何年もかかるぞ…だが、負ける訳にはいかない!
ゴールまで残り1500m……決めてやる!
ブロロロロロッ!!!
俺はなんとか追い付こうと、必死に食らいついた。早い……とても早い……ドリフトで抜くのは不可能に近い。だが、一つだけチャンスがある。
残り1000m地点。ゴール前の道は一本道。ここでどちらが先に出るかで勝敗は決まる。俺は中田より少し後ろだ。隙を見て追い抜いてやる!
ブルルゥゥッ!
…タイミングを見計らって………今だ!!!
ブルルルルゥゥ!!!
俺は少しできた隙間に向かって全速力で突っ込んだ。そして、並んだ!このまま最後のカーブで追い抜く!
俺は思い切りアクセルを踏み、ドリフトをした。
バスンッ!
…破裂音と共にタイヤがパンクした。摩擦に耐えられなかったようだ………だが、構うものか…!
トシジ…ごめん!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…どっちが先頭かで…勝敗は決まる…」
ブロロ…
車のエンジン音が少し聴こえてくる。
「…来るぞ!どっちが先頭だ!?」
ブロロロッ!!!
「…拓馬だぁぁぁ!」
「……な…なんだと…!?」
「ゴーーーール!!!」
「すげぇ!あの中田にも勝ったぞ!!」
「この辺じゃあもう敵なしだな!!!」
ブロロロ………
拓馬はゴール地点に着いたあと、力が抜けていくように止まった。すると、拓馬が降りてきた。
「…着いた瞬間、丁度ガソリンが無くなったんだ。レースに夢中で気づかなかった…」
「……そんなことよりも!やったな!!!」
「…!……ああ!」
「…中田さん…!」
「………あの拓馬という男……予想以上に速かった…」
「…そんな…中田さんが負けるなんて…!」
「……あいつには…翼が生えていた…」
「…え?」
「………俺は確かに見た……拓馬が俺を抜き、ドリフトした瞬間に車に翼が生えていたのを…!」
「…タイヤ…パンクしてしまったんだ……」
「そんなもんまた直したらいいじゃねぇか!ひとまず祝杯だぁ!!!」
「…ああ…!」
[拓馬がこの先…最速伝説を築くのは……また別の物語]
俺は次のカーブまでの一本道を並んで走っていた。
《だが、パワーウェイトレシオを上げて、車体も軽くしてある。加速力はピカイチだ》
俺はふと思い出した。次のカーブまで、数百mは一本道だ。ここで抜いてやる!
ブルルゥゥ!!!
俺のロクハチは最高速度ギリギリまで加速した。そして、中田の車体を追い抜いた。
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「…あんな、加速力を持つ車があったのか…!?」
「……よし!このまま行けぇぇぇ!」
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この最終カーブで決めてやる!!俺は道の内側に入った。
ブロロロッ!!!
いくらドリ車でも、外側から追い抜くとかは難しい筈だ!このまま走りきる!
俺は少しの差を保ち、走り続けた。
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「すげぇ!!」
「前輪駆動車で後輪駆動車にドリフトで勝ちやがった!」
「…拓馬ぁぁぁ!」
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…ここからが問題だ。差はつけたものの、このカーブ地帯を抜かれず走りきれるか…!
ブロロ!
…なんとか抜かれなかったか。だが、その時、俺は油断していたのかもしれない。
ブロロロッ!!!
…今のはなんだ…!?……速すぎて見えなかった。
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「…追い抜いたとしても…あのゾーンは中田のテリトリーだ。あそこはしょっちゅう走っている!あのゾーンに入ったからには中田は無敵だ!」
「なんだと!」
「すいません!ドローンが故障したみたいです!」
映像が乱れ始め、砂嵐になった。
「…拓馬…」
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クソ……ここにきてドリフトのキレが増しやがった…!……なんてドリフトだ。そんじょそこらの走り屋が追いつくのに何年もかかるぞ…だが、負ける訳にはいかない!
ゴールまで残り1500m……決めてやる!
ブロロロロロッ!!!
俺はなんとか追い付こうと、必死に食らいついた。早い……とても早い……ドリフトで抜くのは不可能に近い。だが、一つだけチャンスがある。
残り1000m地点。ゴール前の道は一本道。ここでどちらが先に出るかで勝敗は決まる。俺は中田より少し後ろだ。隙を見て追い抜いてやる!
ブルルゥゥッ!
…タイミングを見計らって………今だ!!!
ブルルルルゥゥ!!!
俺は少しできた隙間に向かって全速力で突っ込んだ。そして、並んだ!このまま最後のカーブで追い抜く!
俺は思い切りアクセルを踏み、ドリフトをした。
バスンッ!
…破裂音と共にタイヤがパンクした。摩擦に耐えられなかったようだ………だが、構うものか…!
トシジ…ごめん!
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「…どっちが先頭かで…勝敗は決まる…」
ブロロ…
車のエンジン音が少し聴こえてくる。
「…来るぞ!どっちが先頭だ!?」
ブロロロッ!!!
「…拓馬だぁぁぁ!」
「……な…なんだと…!?」
「ゴーーーール!!!」
「すげぇ!あの中田にも勝ったぞ!!」
「この辺じゃあもう敵なしだな!!!」
ブロロロ………
拓馬はゴール地点に着いたあと、力が抜けていくように止まった。すると、拓馬が降りてきた。
「…着いた瞬間、丁度ガソリンが無くなったんだ。レースに夢中で気づかなかった…」
「……そんなことよりも!やったな!!!」
「…!……ああ!」
「…中田さん…!」
「………あの拓馬という男……予想以上に速かった…」
「…そんな…中田さんが負けるなんて…!」
「……あいつには…翼が生えていた…」
「…え?」
「………俺は確かに見た……拓馬が俺を抜き、ドリフトした瞬間に車に翼が生えていたのを…!」
「…タイヤ…パンクしてしまったんだ……」
「そんなもんまた直したらいいじゃねぇか!ひとまず祝杯だぁ!!!」
「…ああ…!」
[拓馬がこの先…最速伝説を築くのは……また別の物語]
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