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第25話『カード』
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「…どうだ?トシジ…ヴァンシャルロット流は」
「結構できるようになってきたな」
演技でテオスのヴァンシャルロット流を完璧に真似る事により、俺はヴァンシャルロット流を取得した。そんな時
「おい!…アイツがトシジだ!」
「ボス殺ったヤローを見つけたぞ!」
「なんだあいつら」
男達が俺に近づいてきた。武器を持って。
「…5年前…俺らのボスはトシジって野郎のせいで後遺症を残してしまった。その仇討ちだ!」
「6年前って俺10歳だぜ?…大の大人が10歳児にやられたのかよ」
「……ぶっ殺す!」
恐らく俺が迷宮の試練で過去に戻された時に倒したあの巨漢の男の組織の残党だろう。
「…ったく…忘れてねぇのかよ」
「…それでは…アイツらをヴァンシャルロット流で倒してみろ」
「ああ」
テオスが俺に言ってきた。俺は頷き、木刀を持った。
「オラァァァァ!!」
「あれ?」
なんかとても遅いな…
シュッ
「き…消え…」
ドゴッ!
「うごあァ!?」
俺は後ろに回り込み、木刀を叩き込んだ。
「…クソ!大勢でかかれ!!」
「学習しねぇな!てめぇら!!!」
ドシュッ!!
「うが!?」
ゴンッ!
「がぁ!?」
ドゴンッ!
「ぐわぁ!?」
俺は一斉に襲いかかる男達をあの時みた嵐のような剣技を真似て倒していった。
「ぐ……」
「つぇぇ…」
「…トシジ」
テオスが話しかけてきた。
「…お前は、技を手にしてヴァンシャルロット流も使いこなせるようになった…そろそろコレを渡す時かと思ってな」
そう言ってテオスはペンダントのようなものを差し出した。
「これは?」
「…褒美だ…ヴァンシャルロット流を取得したな」
「マジ!?ありがと!!」
非常に精巧に作られている。そしてペンダントは美しい女性の石像を小さくしたような感じだ。
「…悪い……ペンダントの装飾が……少し…」
「え?…別に普通じゃない?…いや…とてもいいけど…」
「………そうか…ならいいんだが……」
テオスは少し苦笑いをした。普通に綺麗な女神の装飾品だと思うがな…
「…それは特別な鉱石で作られたペンダントだ。殺意を持つ者が近くにいれば震え、無力化された者の記憶を読み取ることができる…そして…そのペンダントの口があるだろ?」
ペンダントの上には確かに蓋のようなものが付けられた飲み口のようなものがある。
「何これ」
「…そのペンダントの中には液体が入っている……それを飲むと一時的に身体が強化される」
「マジかよ!!…んじゃあ早速…」
「待て!」
俺が飲もうとした瞬間、テオスに止められた。
「…なんだよ」
「……それを飲むと莫大な力が手に入るが…覚悟して飲めよ」
「え?…どゆこと?」
「その液体は心の内に秘めている本・能・を解放する液体。下手に飲むと本能に精神を支配されるぞ」
「…まじか…」
メリットがある以上デメリットもあるわけだ。
「……一か八かの時に使うといい」
「分かった」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…アレは…」
トシジとテオスの会話を聞いている者がいた。それがこの俺、デモニオだ。
「………!」
…危な……もう少しでテオスに俺が盗み聞きしてるのがバレる所だった……てか、俺は今8kmも離れた所にいるのに……化け物め…
「どうした?テオス」
「…なんでもない」
俺は耳がいいから耳をすませば10km離れた会話も聞けるが……トシジ…あの水を手に入れたか……それじゃあ、俺も少し考えようかな。
ピラッ
…タロットカード。人間はこれを占いなどに使うが……本来の使い方は違う。
「…連れてきました」
「ありがとう」
覆面の男に引きづられている男性が俺の目の前に座らされた。
「…な…何を…」
「……この前俺との勝負に負けたよね?」
「……ッ!」
「だけど、魂を奪うのはチャラにしてあげるよ」
男はホッとしたように顔から余裕がでていた。
「…だからそのかわりに…」
俺はタロットカードを男に近づけた。
「君にはトシジという男を殺してもらおう」
「ぐ…グガァァァ!?」
男は苦しみだした。そして、突然うずくまり、動かなくなった。その瞬間
ドシュッ
男の体がどんどん変形していく。そして、完全に人間とは思えないような姿になった。
「グルル…」
「あー、やっぱ駄目だ。このカードは持ち手を選ぶというけど……選ばれなかった人間は半悪魔になっちゃうな」
「どうします?……こちらで始末しておきましょうか?」
「いや、このままトシジの元へ送り込んで。時間稼ぎくらいにはなるでしょ」
「分かりました」
トシジ…まさかこんな悪魔のなりそこないに負ける訳ではないよね…?
「…どうだ?トシジ…ヴァンシャルロット流は」
「結構できるようになってきたな」
演技でテオスのヴァンシャルロット流を完璧に真似る事により、俺はヴァンシャルロット流を取得した。そんな時
「おい!…アイツがトシジだ!」
「ボス殺ったヤローを見つけたぞ!」
「なんだあいつら」
男達が俺に近づいてきた。武器を持って。
「…5年前…俺らのボスはトシジって野郎のせいで後遺症を残してしまった。その仇討ちだ!」
「6年前って俺10歳だぜ?…大の大人が10歳児にやられたのかよ」
「……ぶっ殺す!」
恐らく俺が迷宮の試練で過去に戻された時に倒したあの巨漢の男の組織の残党だろう。
「…ったく…忘れてねぇのかよ」
「…それでは…アイツらをヴァンシャルロット流で倒してみろ」
「ああ」
テオスが俺に言ってきた。俺は頷き、木刀を持った。
「オラァァァァ!!」
「あれ?」
なんかとても遅いな…
シュッ
「き…消え…」
ドゴッ!
「うごあァ!?」
俺は後ろに回り込み、木刀を叩き込んだ。
「…クソ!大勢でかかれ!!」
「学習しねぇな!てめぇら!!!」
ドシュッ!!
「うが!?」
ゴンッ!
「がぁ!?」
ドゴンッ!
「ぐわぁ!?」
俺は一斉に襲いかかる男達をあの時みた嵐のような剣技を真似て倒していった。
「ぐ……」
「つぇぇ…」
「…トシジ」
テオスが話しかけてきた。
「…お前は、技を手にしてヴァンシャルロット流も使いこなせるようになった…そろそろコレを渡す時かと思ってな」
そう言ってテオスはペンダントのようなものを差し出した。
「これは?」
「…褒美だ…ヴァンシャルロット流を取得したな」
「マジ!?ありがと!!」
非常に精巧に作られている。そしてペンダントは美しい女性の石像を小さくしたような感じだ。
「…悪い……ペンダントの装飾が……少し…」
「え?…別に普通じゃない?…いや…とてもいいけど…」
「………そうか…ならいいんだが……」
テオスは少し苦笑いをした。普通に綺麗な女神の装飾品だと思うがな…
「…それは特別な鉱石で作られたペンダントだ。殺意を持つ者が近くにいれば震え、無力化された者の記憶を読み取ることができる…そして…そのペンダントの口があるだろ?」
ペンダントの上には確かに蓋のようなものが付けられた飲み口のようなものがある。
「何これ」
「…そのペンダントの中には液体が入っている……それを飲むと一時的に身体が強化される」
「マジかよ!!…んじゃあ早速…」
「待て!」
俺が飲もうとした瞬間、テオスに止められた。
「…なんだよ」
「……それを飲むと莫大な力が手に入るが…覚悟して飲めよ」
「え?…どゆこと?」
「その液体は心の内に秘めている本・能・を解放する液体。下手に飲むと本能に精神を支配されるぞ」
「…まじか…」
メリットがある以上デメリットもあるわけだ。
「……一か八かの時に使うといい」
「分かった」
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「…アレは…」
トシジとテオスの会話を聞いている者がいた。それがこの俺、デモニオだ。
「………!」
…危な……もう少しでテオスに俺が盗み聞きしてるのがバレる所だった……てか、俺は今8kmも離れた所にいるのに……化け物め…
「どうした?テオス」
「…なんでもない」
俺は耳がいいから耳をすませば10km離れた会話も聞けるが……トシジ…あの水を手に入れたか……それじゃあ、俺も少し考えようかな。
ピラッ
…タロットカード。人間はこれを占いなどに使うが……本来の使い方は違う。
「…連れてきました」
「ありがとう」
覆面の男に引きづられている男性が俺の目の前に座らされた。
「…な…何を…」
「……この前俺との勝負に負けたよね?」
「……ッ!」
「だけど、魂を奪うのはチャラにしてあげるよ」
男はホッとしたように顔から余裕がでていた。
「…だからそのかわりに…」
俺はタロットカードを男に近づけた。
「君にはトシジという男を殺してもらおう」
「ぐ…グガァァァ!?」
男は苦しみだした。そして、突然うずくまり、動かなくなった。その瞬間
ドシュッ
男の体がどんどん変形していく。そして、完全に人間とは思えないような姿になった。
「グルル…」
「あー、やっぱ駄目だ。このカードは持ち手を選ぶというけど……選ばれなかった人間は半悪魔になっちゃうな」
「どうします?……こちらで始末しておきましょうか?」
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「分かりました」
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